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アウディの電気自動車(EV)ラインナップ全11車種|価格・スペック比較

2024年4月現在、日本では数年前に考えられなかったほど多くの電気自動車(EV)がラインナップされ、多くは輸入車、さらに車種数でもっとも多いのがドイツのアウディです。SUVを多数販売するほかスポーツセダンもラインナップ、今後も続々増える予定となっているアウディ電気自動車の価格やスペックを紹介します。

目次

  1. アウディの電気自動車「e-tron」について
  2. アウディの電気自動車(EV)ラインナップ一覧
  3. アウディの電気自動車(EV)の価格比較
  4. アウディの電気自動車(EV)の特徴・魅力
  5. アウディの電気自動車(EV)の選び方・比較ポイント
  6. アウディの電気自動車(EV)に適用される補助金・減税
  7. アウディの電気自動車(EV)を試乗予約してみよ

アウディの電気自動車「e-tron」について

アウディの電気自動車「e-tron」について

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「e-tron」とはドイツのVW(フォルクスワーゲン)グループ傘下にある自動車メーカー、アウディの電気自動車ブランドであり、2009年にフランクフルトモーターで発表された最初の「e-tron」以来、同社で当初はPHEVの、その後は電気自動車を表してきました。


もともとFWD(前輪駆動車)や「クワトロ」と呼ばれるフルタイムAWDシステムなどに加え、ハイブリッドカーを市販する試みなど電動車にも熱心だった同社ですが、2018年に初の市販電気自動車「e-tron」発売後は電気自動車のラインナップを急激に拡大しています。

アウディの電気自動車(EV)ラインナップ一覧

アウディの電気自動車(EV)ラインナップ一覧

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2024年4月現在、日本ではSUV9車種、スポーツセダン2車種と合計11車種の電気自動車(EV)を販売中のアウディですが、ここではその日本国内販売ラインナップを紹介しましょう。

アウディ Q8 e-tronのスペック・価格

アウディ初の電気自動車、「e-tron」へ2022年にビッグマイナーチェンジが行われた際に、車格相当の「Q8」を冠した「Q8 e-tron」へと改名したモデルです。


基本的にはe-tron後期型に準じた大型SUVですが、フェイスリフトなど外装の変化で空気抵抗を低減させるとともに、バッテリーのエネルギー密度向上、モーターの効率化などで、重量増加により電費こそやや悪化したものの、航続距離や動力性能は向上しています。


充電性能でも150kW急速充電に対応し、その場合のバッテリー残量10%から80%までの充電時間は、バッテリー容量95kWh/一充電走行距離424kmの「50」で約28分、同114kWh/501kmの「55」でも約34分で済み、長距離ドライブの時間短縮を実現しました。


メーカー

アウディ(Audi)

車種

Q8 e-tron

モデル・グレード

■50 e-tron quattro S line


■55 e-tron quattro S line

全長×全幅×全高

4,915×1,935×1,635mm

車両重量

2,600kg

乗車定員

5人

最小半径

5.7m

電力消費率

■50 e-tron quattro S line:236Wh/km(WLTCモード)


■55 e-tron quattro S line:239Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

■50 e-tron quattro S line:424km(WLTCモード)


■55 e-tron quattro S line:501km(WLTCモード)

総電力量

■50 e-tron quattro S line:95kWh


■55 e-tron quattro S line:114kWh

最高出力

■50 e-tron quattro S line:250kW(340PS)


■55 e-tron quattro S line:300kW(408PS)

最大トルク

664N・m(67.7kgf・m)

価格(税込)

■50 e-tron quattro S line:1,099万円


■55 e-tron quattro S line:1,275万円

公式サイト

アウディ(Audi)公式サイト

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アウディ Q8 Sportback e-tronのスペック・価格

Q8 e-tron同様、クーペSUVモデルの「e-tron Sportback」のビッグマイナーチェンジを機に改名したモデルで、廉価版にあたる「50」が存在せず、クーペルックのためやや全高が低くスポーティなデザインとなっているほかは、Q8 e-tronの「55」とほぼ同性能です。


重量増加による少々の電費悪化を埋めてあまりあるバッテリー容量の増加(「55」で95kWhから114kWhへ)によって、一充電走行距離も423kmから501kmへ伸び、e-tron発売当初50kW対応だった急速充電は、150kWの超高速充電に対応しました。


価格帯とラインナップは1,100万円台だった廉価版「50」が存在しないため、1,300万円台の上級グレード「55」のみ。


メーカー

アウディ(Audi)

車種

Q8 Sportback e-tron

モデル・グレード

■55 e-tron quattro S line

全長×全幅×全高

4,915×1,935×1,620mm

車両重量

2,600kg

乗車定員

5人

最小半径

5.7m

電力消費率

239Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

501km(WLTCモード)

総電力量

114kWh

最高出力

300kW(408PS)

最大トルク

664N・m(67.7kgf・m)

価格(税込)

1,317万円

公式サイト

アウディ(Audi)公式サイト

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アウディ SQ8 Sportback e-tronのスペック・価格

旧名「e-tron」の高性能版「e-tron S」と同様、改名した「Q8 e-tron」系の高性能版がSQ8 e-tronで、2024年4月現在ではクーペSUVのSQ8 Sportback e-tronのみの設定で、ワゴンボディは旧e-tronも含めカタログ落ちしており、いずれSQ8 e-tronが登場するかは不明です。


最大の特徴は、旧e-tron Sから受け継いだ前1、後左右各1の計3基によるトライモーター配置で、後輪のモーター倍増によるパワーアップだけではなく、後左右輪モーターの独立制御で旋回性能を向上させる、「電動トルクベクトリング機構」を備えています。


バッテリー容量はQ8 e-tron Sportbackの「55」と同じで、モーター増加による重量増および出力向上分の電費悪化が見られるものの、一充電走行距離は482kmとQ8 e-tronの「50」より増加。


150kW急速充電によるバッテリー残量10%から80%までの充電時間は、約34分とベース車の「55」と同等であり、動力性能や旋回性能が向上したうえで同等に近い使い勝手を実現しており、1,500万円近いプライスにも納得のスペックです。


メーカー

アウディ(Audi)

車種

SQ8 Sportback e-tron

モデル・グレード

ベースグレード

全長×全幅×全高

4,915×1,975×1,615mm

車両重量

2,720kg

乗車定員

5人

最小半径

5.7m

電力消費率

249Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

482km(WLTCモード)

総電力量

114kWh

最高出力

370kW(503PS)

最大トルク

973N・m(99.2kgf・m)

価格(税込)

1,492万円

公式サイト

アウディ(Audi)公式サイト

アウディ Q4 e-tronのスペック・価格

2022年11月に日本市場のアウディ電気自動車e-tronシリーズへ加わったのが、「Q4 e-tron」で、大型のQ8 e-tron、市販間近のミドルクラスQ6 e-tronよりも小さい、同社の電気自動車としてはもっとも小型軽量、コンパクトなSUVです。


同じグループ系列のフォルクスワーゲン ID.4と同じ電気自動車専用プラットフォーム「MEB」を採用しており、車体サイズが一回り大きいエンジンSUV、「Q5」と同等の車内空間を実現した、新世代e-tronとなっています。


アウディ車としては珍しい後輪駆動のRWD車で、日本ではAWD車をラインナップせず動力性能はソコソコ(と言っても3リッター自然吸気エンジン並)ですが、その分だけ電費がよく、82kWhと比較的少ないバッテリー容量で594km(初期は576km)も走るのが特徴。


日本ではバッテリー容量82kWhでRWD車の「40」系のみが販売され、急速充電は最大94kW(CHAdeMO規格)対応です。


メーカー

アウディ(Audi)

車種

Q4 e-tron

モデル・グレード

■40 e-tron


■40 e-tron advanced


■40 e-tron S Line

全長×全幅×全高

■40 e-tron/■40 e-tron advanced:4,590×1,865×1,630mm


■40 e-tron S Line:4,590×1,865×1,615mm

車両重量

2,100kg

乗車定員

5人

最小半径

5.4m

電力消費率

145Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

594km(WLTCモード)

総電力量

82kWh

最高出力

150kW(204PS)

最大トルク

310N・m(31.6kgf・m)

価格(税込)

■40 e-tron:638万円


■40 e-tron advanced:701万円


■40 e-tron S Line:728万円

公式サイト

アウディ(Audi)公式サイト

アウディ Q4 Sportback e-tronのスペック・価格

2022年1月にワゴンボディのQ4 e-tronと同時に日本での販売を開始したクーペSUV版で、ワゴンボディの受注生産廉価グレード「40 e-tron」をラインナップしないほかは、グレード構成、性能ともにほぼ同等で、エンジンSUVのQ5のしのぐ車内空間も同様。


ラゲッジスペースなどワゴンボディ版よりスペック上はやや広い(520Lに対しSportbackは535L)くらいですが、やや背が低いクーペボディゆえに、実用性よりはスポーツ性を強調したモデルと言えるでしょう。


実際、全高はSportbackの方がやや低いため空気抵抗は少ないのですが、カタログスペック上の電費や一充電走行距離は変わらず、急速充電は最大94kW(CHAdeMO規格)対応というのも同一。


価格帯のみはQ4 e-tronの638~728万に対し、Q4 e-tron Sportsbackは730~758万と、やや高めになっています。


メーカー

アウディ(Audi)

車種

Q4 Sportback e-tron

モデル・グレード

■40 e-tron advanced


■40 e-tron S Line

全長×全幅×全高

■40 e-tron advanced:4,590×1,865×1,615mm


■40 e-tron S Line:4,590×1,865×1,600mm

車両重量

2,100kg

乗車定員

5人

最小半径

5.4m

電力消費率

145Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

594km(WLTCモード)

総電力量

82kWh

最高出力

150kW(204PS)

最大トルク

310N・m(31.6kgf・m)

価格(税込)

■40 e-tron advanced:730万円


■40 e-tron S Line:758万円

公式サイト

アウディ(Audi)公式サイト

アウディ e-tron GT quattroのスペック・価格

SUVの旧「e-tron」(現・Q8 e-tron)に続くアウディの電気自動車第2弾として、2021年に日本でも発売されたe-tron GT quattroは、同じVWグループのポルシェ タイカンとプラットフォームを共有した姉妹車である4ドアスポーツGTセダンです。


高性能版のRS e-tron GTがあるため、こちらはいわばエントリーモデルとなりますが、quattro(クワトロ)の名がつくとおり前後2モーター式のAWD車。


SUVと比べて低く軽いボディと93.4kWhの大容量バッテリーで、最高出力390kW(530PS)、最大トルク640N・m(65.3kgf・m)のハイパワーを誇りつつ、534kmの長い走行距離を両立しているのが特徴となります。


タイカン同様の電気自動車専用プラットフォームによるロングホイールベースで、車内はリアシートまでゆったり、150kW急速充電にも対応しているため、ロングドライブでも短めのインターバルで走行を続けることが可能と、まさに長距離高速巡航向きのGTです。


メーカー

アウディ(Audi)

車種

e-tron GT quattro

モデル・グレード

ベースグレード

全長×全幅×全高

4,990×1,965×1,415mm

車両重量

2,280kg

乗車定員

5人

最小半径

5.5m

電力消費率

200Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

534km(WLTCモード)

総電力量

93.4kWh

最高出力

390kW(530PS)

最大トルク

640N・m(65.3kgf・m)

価格(税込)

1,494万円

公式サイト

アウディ(Audi)公式サイト

アウディ RS e-tron GTのスペック・価格

e-tron GTと同時に登場した高性能版で、最高出力475kW(646PS)、最大トルク830N・m(84.6kgf・m)と、e-tron GTを上回るスペックや、ローンチコントロール使用時の0-100km/h加速3.3秒、最高速250km/hの俊足を誇りつつ、電費や航続距離はe-tron GTと同様。


さらにRS e-tron GTのみのオプションとして後輪操舵を加えたAWS(オールホイールステアリング)機構があり、e-tron GTと同じくノーマルでは最小回転半径5.5mのところ5.2mと、大柄なボディではありますが狭い場所での取り回しを良くすることも可能です。


バッテリー容量93.4kWh、150kW急速充電対応などはe-tron GTと同様ですが、3チャンバー式アダプティブ・エアサスペンションを標準装備するなど装備面の充実もあり価格は1,899万円とアウディの電気自動車ではもっとも高価なフラッグシップモデルです。


メーカー

アウディ(Audi)

車種

RS e-tron GT

モデル・グレード

ベースグレード

全長×全幅×全高

4,990×1,965×1,395mm

車両重量

2,320kg

乗車定員

5人

最小半径

5.5m

電力消費率

200Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

534km(WLTCモード)

総電力量

93.4kWh

最高出力

475kW(646PS)

最大トルク

830N・m(84.6kgf・m)

価格(税込)

1,899万円

公式サイト

アウディ(Audi)公式サイト

アウディ e-tronのスペック・価格

アウディ初の電気自動車「e-tron」のワゴンボディ版で、日本では先にクーペSUV版のSportbackが2020年9月に発売された後、2021年1月に素のワゴンボディ版「e-tron」が発売されました。


全長4.9m、全幅1.9m超の日本ではかなり大柄な部類に入るSUVで、2022年には外観に大幅な手が入るマイナーチェンジとともに車格相応の「Q8 e-tron」へ改名しましたが、旧モデルのe-tronも2024年4月現在はまだ販売中です。


当初はバッテリー容量71kWhの「50」系のみでしたが、後に95kWh版「55」系を追加、2022年9月には50、55系ともに「S Line」のみのラインナップへ整理されて50 S Lineの値下げとともに、従来50kW上限だったCHAdeMO急速充電が150kW上限に強化されました。


2024年現在ではやや古いモデルのため、電費やバッテリー容量、航続距離が物足りなくなってきており、後継のQ8 e-tronも登場しているため、在庫販売が終了次第ラインナップから消えると思われます。


メーカー

アウディ(Audi)

車種

e-tron

モデル・グレード

■50 quattro S line


■55 quattro S line

全長×全幅×全高

4,900×1,935×1,630mm

車両重量

■50 quattro S line:2,430kg


■55 quattro S line:2,580kg

乗車定員

5人

最小半径

5.7m

電力消費率

■50 quattro S line:222Wh/km(WLTCモード)


■55 quattro S line:236Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

■50 quattro S line:335km(WLTCモード)


■55 quattro S line:423km(WLTCモード)

総電力量

■50 quattro S line:71kWh


■55 quattro S line:95kWh

最高出力

■50 quattro S line:230kW(313PS)


■55 quattro S line:300kW(408PS)

最大トルク

■50 quattro S line:540N・m(55.1kgf・m)


■55 quattro S line:664N・m(67.7kgf・m)

価格(税込)

■50 quattro S line:1,070万円


■55 quattro S line:1,216万円

公式サイト

アウディ(Audi)公式サイト

アウディ e-tron Sportbackのスペック・価格

正真正銘、「アウディ初の市販電気自動車」で、ワゴンボディ版e-tronに先立つ2020年9月に、スポーティなクーペSUV版のSportbackが発売されました。


当初はバッテリー容量95kWh版の「55」系が発売されたあと、e-tron発売に合わせ71kWh版の安価な「50」系も追加、当初はCHAdeMO方式での急速充電出力上限が50kWでしたが、2022年9月の改良で150kWに強化されています。


ワゴンボディのe-tron同様にマイナーチェンジで外装変更&性能強化、車格に見合った改名で「Q8 e-tron sportback」が後継となっており、2024年4月現在では既に在庫販売を終えたのか、アウディ公式からはカタログ落ちしました。


メーカー

アウディ(Audi)

車種

e-tron Sportback

モデル・グレード

■50 quattro S line


■55 quattro S line

全長×全幅×全高

4,900×1,935×1,615mm

車両重量

■50 quattro S line:2,440kg


■55 quattro S line:2,590kg

乗車定員

5人

最小半径

5.7m

電力消費率

■50 quattro S line:222Wh/km(WLTCモード)


■55 quattro S line:236Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

■50 quattro S line:335km(WLTCモード)


■55 quattro S line:423km(WLTCモード)

総電力量

■50 quattro S line:71kWh


■55 quattro S line:95kWh

最高出力

■50 quattro S line:230kW(313PS)


■55 quattro S line:300kW(408PS)

最大トルク

■50 quattro S line:540N・m(55.1kgf・m)


■55 quattro S line:664N・m(67.7kgf・m)

価格(税込)

■50 quattro S line:1,105万円


■55 quattro S line:1,251万円

アウディ e-tron Sのスペック・価格

2024年4月現在ではフェイスリフト&性能アップのマイナーチェンジを受け、改名した「Q8 e-tron」の旧モデル「e-tron」の高性能版として2022年4月に追加されたモデルです。


通常のe-tronが、50系にせよ55系にせよ前後2モーター式AWDなのに対し、後輪のモーターを左右各1基として計3個のトライモーター式としたのが最大の特徴でした。


通常は後輪左右の2モーターでRWDとして走行し、天候や路面状況により前輪の1モーターを駆動してAWDとなるほか、曲がる時には後輪左右モーターに回転差をつけるスポーツデフのような効果を発揮させ、旋回性能を高めます。


さらに専用デザインの前後バンパーなど「S」専用パーツも数多く採用され、通常のe-tronとは一線を画したモデルでしたが、2024年4月現在では在庫販売を終了したようで、アウディ公式サイトからはカタログ落ちしました。


メーカー

アウディ(Audi)

車種

e-tron S

モデル・グレード

ベースグレード

全長×全幅×全高

4,900×1,975×1,630mm

車両重量

2,690kg

乗車定員

5人

最小半径

5.7m

電力消費率

242Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

415km(WLTCモード)

総電力量

95kWh

最高出力

370kW(503PS)

最大トルク

973N・m(99.2kgf・m)

価格(税込)

1,358万円

アウディ e-tron S Sportbackのスペック・価格

2020年に発売されたアウディ初の電気自動車、クーペSUVのe-tron Sportbackをベースに、前後2モーター式AWDから後輪のモーターを左右各1基、計3基のトライモーター式AWDとした高性能モデルがe-tron S Sportbackで、2022年4月にe-tron Sと同時発売されました。


e-tron Sが後継のQ8 e-tronに引き継がれていない(2024年4月現在)のとは対象的に、スポーティなクーペSUVには高性能版の存在が歓迎されたのか、後継の「SQ8 e-tron Sportback」が登場しているほか、旧モデルもまだ継続販売されています。


性能面では、SQ8 e-tron Sportbackに対してバッテリー容量が少なく(114kWhに対し95kWh)、航続距離も482kmに対し415kmと短いので世代差を感じさせるものの、100万円ほど安くて動力性能は同等のため、案外お買い得なモデルかもしれません。


メーカー

アウディ(Audi)

車種

e-tron S Sportback

モデル・グレード

ベースグレード

全長×全幅×全高

4,900×1,975×1,615mm

車両重量

2,690kg

乗車定員

5人

最小半径

5.7m

電力消費率

242Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

415km(WLTCモード)

総電力量

95kWh

最高出力

370kW(503PS)

最大トルク

973N・m(99.2kgf・m)

価格(税込)

1,397万円

公式サイト

アウディ(Audi)公式サイト

アウディの電気自動車(EV)の価格比較

アウディの電気自動車(EV)の価格比較

11車種と多数がラインナップされているアウディの電気自動車(EV)のうち、9車種は現行モデル、2車種(e-tron Sportback、e-tron S)も2024年3月頃まで公式サイトに記載があったので、現行車種に準じたものとして価格一覧で紹介します。


車種

価格(税込)

Q8 e-tron

■50 e-tron quattro S line:1,099万円


■55 e-tron quattro S line:1,275万円

Q8 Sportback e-tron

■55 e-tron quattro S line:1,317万円

SQ8 Sportback e-tron

1,492万円

Q4 e-tron

■40 e-tron:638万円


■40 e-tron advanced:701万円


■40 e-tron S Line:728万円

Q4 Sportback e-tron

■40 e-tron advanced:730万円


■40 e-tron S Line:758万円

e-tron GT quattro

1,494万円

RS e-tron GT

1,899万円

e-tron

■50 quattro S line:1,070万円


■55 quattro S line:1,216万円

e-tron Sportback

■50 quattro S line:1,105万円


■55 quattro S line:1,251万円

e-tron S

1,358万円

e-tron S Sportback

1,397万円

アウディの電気自動車(EV)の特徴・魅力

アウディの電気自動車(EV)の特徴・魅力

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ここでは、アウディの電気自動車(EV)ならではの特徴、あるいは購入の決め手となる魅力について、SUVモデル、スポーツセダンモデル、あるいは双方共通のものに分けて紹介します。

実用性のワゴンとスポーティなクーペが選べるSUV

大型のQ8 e-tron、コンパクトなQ4 e-tron、さらに少々古いながらもe-tronも継続販売され、2024年3月にドイツ本国で発表されたミドルクラスのQ6 e-tronも間もなく加わるであろうアウディの電動SUVラインナップは重厚です。


それぞれ実用性の高いワゴンボディと、スポーティなクーペボディを設定しており、Q8 e-tron/e-tronにはリア左右2モーターのトライモーターAWDもあるため、ユーザーにとっては選択肢の豊富さも魅力と言えます。

スポーツセダンのGTはポルシェ タイカンの姉妹車!

e-tron GT quattroおよび、高性能版のRS e-tron GTは同じVWグループのポルシェ タイカンとプラットフォームが共通の姉妹車です。


電気自動車専用プラットフォームの利点を活かした、超ロングホイールベースによる快適性の高さや高速安定性、低重心とパワフルなモーターによる走行性能の高さ、全高が低く空気抵抗が少ないフォルムで航続距離も長く、高速巡航用のGTとして最適化されています。

電気自動車でもアイデンティティを失わないデザイン

ある意味では「開口部の少なさや、Q4 e-tron系、e-tron GT系に見られる継ぎ目の少ないシームレスなデザイン処理を除けば、電気自動車らしさは薄い」とも言えますが、一方で遠くからでもアウディ車とわかるデザインアイデンティティは失われていません。


SUVでもスポーツセダンGTでも「ひと目でアウディとわかる」デザインは、ブランドイメージを大事にする輸入車ユーザーにとっては大事な特徴であり、魅力でしょう。

アウディの電気自動車(EV)の選び方・比較ポイント

アウディの電気自動車(EV)の選び方・比較ポイント

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車種ラインナップの多いアウディの電気自動車(EV)ですが、それぞれユーザーの用途に応じ、どのような視点から比較し、選択していくべきかのポイントをここでは紹介します。

実用性で選ぶならワゴンボディのSU

最低地上高の高さがもたらす視界の広さや、使いやすいラゲッジ(荷室)といった実用性で考えれば、最適な選択肢はワゴンボディのSUVです。


特にフォルクスワーゲン ID.4と同じプラットフォームで広大な車内空間を誇るQ4 e-tronなど、日本でも扱いやすい程度にはコンパクトであり、600km近い航続距離も充電インフラが未発達の意味は魅力的。


Q8 e-tron/e-tronも車体の大きさが魅力的ですが、できれば3列シート7人乗り仕様のラインナップが望まれます。

スポーツ性ならクーペSUVの高性能版

アウディの電気自動車でクーペSUVはバランスの取れたデザインが特徴ですが、その魅力を最適に引き出すのは、e-tron S sportbackやSQ8 Sportbackに採用されている、左右独立モーターの回転数制御がもたらす旋回性能の高さでしょう。


動力性能の高さも大事ですが、やはりスポーティなモデルはコーナーを軽快にクリアしてこそ光るものが出てきます。


ただしいずれも高価でボディサイズも日本で扱うには大柄なため、アウディとしては珍しいRWD車でコンパクト、価格も安いQ4 e-tron Sportbackが現実的な選択肢かもしれません。

長距離高速巡航で快適な「GT」

姉妹車のポルシェ タイカン同様、速度無制限区間もあるヨーロッパのアウトバーンを超高速巡航するために生まれたe-tron GT系なら、長距離を高速巡航するロングドライブ用途、それも後席に大事な乗員を乗せるのには最適です。


もっとも、日本の高速道路は山がちで制限速度がせいぜい120km/h、将来的にも140km/h以上は見込めず、70~80km/h制限区間も多いため、余裕の高性能を誇るRS e-tron GTよりも、エントリーモデル的なe-tron GT quattroで十分かもしれません。

アウディの電気自動車(EV)に適用される補助金・減税

アウディの電気自動車(EV)に適用される補助金・減税

2024年4月現在、日本では排気ガスを出さないクリーンな電気自動車(EV)への買い替えを促すため、手厚い補助金や減税制度が続いており、アウディの電気自動車もその例外ではありません。

自動車税はグリーン化特例での減税と地域により免税も

環境への負荷が小さい自動車について、新規登録年度の翌年度の自動車税が優遇される「グリーン化特例」は、そもそも排気ガスが出ないアウディの電気自動車にも適用されて概ね75%、18,500円が減税されます。


さらに東京都では「ZEV導入促進税制」の名で、2025年3月31日まで(2024年4月現在)に新規登録時の、そして翌年度からの5年度分の自動車税が免税となるため、92,500円もの免税となり、同様の制度は愛知県でも施行中です。

エコカー減税により最初の車検まで自動車重量税は免税

初回車検(新規登録時)と最初の継続車検までは、「エコカー減税」により、アウディの電気自動車も自動車重量税が免税されます。


これによる優遇額は自動車重量税の額によって異なり、Q4 e-tron系やe-tron GT系のようにモデル自体が軽い、あるいはe-tronの50系のようにバッテリー容量が少なく車重2.5t以下となるグレードでは61,500円、それ以外の車重2.5超の車は73,800円も免税されるのです。

最大で46万6,100円も非課税になる環境性能割!

要件に該当しない車両なら、自家用車では車両本体価格の3%が徴収される「環境性能割」ですが、アウディの電気自動車は問題なく完全に非課税!


つまり環境性能割による優遇は高価な車ほど恩恵があり、もっとも優遇されるのは一番高価(1,899万円)なRS e-tron GTで、なんと46万6,100円が非課税、一番安いQ4 e-tron(638万円)でさえ15万6,600円も優遇されますから、エンジン車との価格差はだいぶ縮まります。

その他:国や各自治体による電気自動車の購入補助金

2024年4月現在、環境負荷の少ない車への買い替えを促すため国から出る「CEV補助金」は令和5年度補正予算から出ており、令和6年度以降の予算でも継続されます。


補助金の額は車の性能や機能、価格によっても異なり、外部給電が可能なV2H/V2L対応車がなく、高価な車両が多いアウディ車には少々厳しくなっていますが、それでも価格帯が638万~758万円と比較的安いQ4 e-tron/Q4 e-tron Sportback系は65万円と結構出ます。


その他の高価なモデルは36万円と控えめですが、他に各自治体ごとの補助金が出る場合もありますから、NeV(一般社団法人 次世代自動車振興センター)の「地方自治体の支援制度」をチェックするのがオススメです。

アウディの電気自動車(EV)を試乗予約してみよ

ここまでアウディの魅力的な電気自動車(EV)を紹介してきましたが、実際には試乗してみないとわからない!というユーザーがほとんどだと思います。


アウディでは公式HPに「Audi試乗予約のお申し込み」というページがあり、ここで必要な情報を入力後、「近くのAudi正規ディーラー」または「ご希望のAudi正規ディーラー」を選んで試乗予約ができますから、是非とも検討しているモデルに乗ってみてください!

このブランドについて

  • AUDI

    アウディ

    ドイツのVWグループ内で、アウディは大衆向け高級車ブランドとして比較的手頃なコンパクトカーから大型サルーンやSUVまでラインナップし、日本でもメルセデス・ベンツやBMWに格式では及ばぬまでも、BMWばりのスポーツ性がある、若い新世代の富裕層向けプレミアムブランドという位置づけです。従来からの誰が見てもアウディ車とわかるような、ブランドイメージに継続性をもたせるデザインへのこだわり、スポーツモデルにも生かされるAWD制御技術「クワトロ」に加え、近年では「e-tron」シリーズの電動化技術に代表される先進的なテクノロジーを融合し、未来におけるサステナブル(持続可能)な成長戦略を描いています。

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