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Audi Q3:コンパクトクラスにおける新たなベンチマーク

(ドイツ本国発表資料)2025年6月16日、インゴルシュタット:Audi Q3は、プレミアムコンパクトセグメントにおいて、10年以上にわたり確立されたベストセラーであり続けている。現在、第3世代が、いくつかの点で新たな基準を打ち立てている。このモダンなSUVのエクステリアは、自信とエモーションを放っている。数多くの革新的な機能によって、Audi Q3はデジタルパートナーといえる存在になる。ファーストクラスのユーザーエクスペリエンスを提供すると同時に、多くのアシスタンスシステムにより、ドライバーおよび他の道路利用者にとって、より大きな快適性と安全性を確保する。バランスの取れたサスペンションに加えて、ライトのデジタル化も、顧客にとっての利点を高める。デジタルマトリックスLEDヘッドライトに採用された新しいマイクロLEDテクノロジーが、高度なパーソナライゼーションとアダプティブで高解像度なライトファンクションを可能にする。新しいAudi Q3のもう一つの特徴は、マイルドハイブリッドテクノロジーを備えた、効率的で部分的に電動化された内燃エンジンと、最大119km(参考値)の電動航続距離を持つプラグインハイブリッドモデルであるということだ。

快適性と走行ダイナミクスの両立

Audi Q3の歴代最良モデル:バランスのとれたダイナミックで筋肉質なSUVプロポーションと広々としたインテリア


効率性、ドライビングダイナミクス、快適性:新しいダンパーシステム、力強いプラグインハイブリッドテクノロジー、そして効率的な内燃エンジン


日常のデジタルパートナー:フルサイズクラス由来の運転支援およびライティングテクノロジーに加えて、さらに快適性を高める革新的な操作コンセプト

AUDI AG CEO ゲルノート デルナー(Gernot Döllner)は、「Audi Q3は、初代モデルの発売以来、全世界で累計200万台以上販売された、アウディで最も売れているモデルのひとつで、製品ポートフォリオの中でも高い地位を占めています。Audi Q3の第3世代の登場で、重要なモデルファミリーはアウディのプロダクト・イニシアティブの一環として刷新され、また、力強いプラグインハイブリッドおよび効率的な内燃エンジンを導入して、アウディのラインアップを強化します。この新型モデルは、効率性、ドライビングダイナミクス、快適性を兼ね備えています」と述べている。効率的で部分的に電動化された内燃エンジンに加えて、Audi Q3は、快適性とダイナミクスのバランスを可能にする新しいアダプティブサスペンションを提供する。AUDI AG技術開発担当取締役 ジェフリー ブーコ(Geoffrey Bouquot)は、「コンパクトセグメントのAudi Q3のインテリアには、フルサイズクラスのデジタルステージを採用しています。革新的な操作コンセプトと多数のアシスタンスシステムが、安全性と快適性を高め、Audi Q3を日常における理想的なデジタルパートナーにしています」と付け加えている。

Audi Q3:コンパクトクラスにおける新たなベンチマーク

新型Audi Q3は、先代モデルと比較して、さらにエモーショナルなデザインを備えている。幅広いシングルフレームとシャープに絞り込まれたヘッドライトは、空力コンセプトに完全に統合されている。

側面から見ると、ヘッドライトとリヤライトの間にある水平のショルダーラインが、車両を視覚的に2つの部分に分けており、特別な光と影の分布を生み出している。

リヤセクションには、オプションのデジタルOLEDリヤライトが採用されており、連続するLEDライトストリップと発光するフォーリングスによって補完されている。このレベルのライティングテクノロジーが、新しいAudi Q3に採用されるのは、Audiのコンパクトセグメントにおいて初めてのことだ。

このコンパクトSUVのフロントには、デジタルマトリックスLEDヘッドライトが搭載されており、Audi Q3で初めてマイクロLEDモジュールが使用されている。このマイクロLED技術の採用により、照射性能が大きく向上し、路上での強いコントラストが確保される。ライトガイダンス機能は、ドライバーアシスタンス機能とこれまで以上に密接に結びつけられている。LED技術を用いたデジタルデイタイムランニングライトは、片側につき23個のセグメントで構成されており、車両に個性的なライトシグネチャーを生み出し、道路上でひと目で認識できるようにしている。

Audi Q3:コンパクトクラスにおける新たなベンチマーク

インテリアにおいては、新しいステアリングホイールコントロールユニットにより、センターコンソールにおいてより多くの収納スペースを確保し、新しいユーザーエクスペリエンスとより優れた空間感覚を創りだしている。このステアリングホイールコントロールユニットは、2つの新しいステアリングコラムレバーを初めて統合した。右側のレバーはシフトセレクターとして、左側のレバーはライト機能およびワイパー操作用のコントロールエレメントとして機能する。また、Audiのコンパクトセグメントにおいては初めて、フロントサイドウィンドウにアコースティックガラスをオプションで装備可能で、より優れた室内音響が高速走行の際に特に感じられる。488リッターのトランク容量は、Audi Q3の実用性も示している。シートベンチを折りたたむと、Audi Q3の収納スペースは最大1,386リッターに増加する。シートベンチは前後にスライド可能で、標準で角度調整も可能。このSUVは最大2,100kgのけん引能力を持っている。

Audi Q3ファミリーのエントリーモデルは、Audi Q3 SUV TFSI110kWであり、これはマイルドハイブリッドテクノロジーを搭載した4気筒ガソリンエンジンだ。Audi Q3 SUV TDI110kWは、特に長距離走行に適している。Audi Q3 SUV e-hybrid200kWは、理想的な条件下で最大50kWのDC充電が可能で、これまでになく高性能かつ高効率だ。これは、搭載されている総容量25.7kWh(正味容量19.7kWh)の高電圧バッテリーによるもので、WLTPテストサイクルにおいては最大119km(参考値)の電動航続距離を可能にしている。

Audi Q3:コンパクトクラスにおける新たなベンチマーク

さらに改良された標準サスペンションは、より優れたドライビングエクスペリエンスを提供する。スポーツサスペンションおよび2バルブダンパーコントロール付きサスペンションはオプションとして選択可能で、バランスが良いドライビングエクスペリエンスを実現する。運転支援のハイライトのひとつは、アダプティブドライビングアシスタンスプラスだ。より高い道路上の安全のために、室内カメラがドライバーの眠気や集中力の欠如の気配を監視する。学習型パーキングアシストは、Audi Q3に個別の駐車操作を教えることが可能だ。新しいreverse assistは、袋小路からの後退を確実に支援する。

新型Audi Q3は10月に発売予定で、夏からオーダーが可能だ。Audiは新世代の生産を、ハンガリー・ジェールおよびドイツ・インゴルシュタットの工場で共同で行っている。

新型Audi Q3に関する詳細情報は、以下をご覧ください。

ダイナミックなデザイン

先代と比べて、新型Audi Q3はさらに筋肉質でエモーショナルなデザインとなっている。そのボディは、丸みを帯びたセクションと正確なラインの完璧な組み合わせによって形作られている。幅の広いシングルフレームは高い位置に配置され、細く絞られたヘッドライトは精悍な表情を生み出し、車両の空力コンセプトに完全に統合されている。このデザインは、非常に効率的な空気の流れをフロントエンド周辺で確保する。調整可能な冷却空気取り入れ口がシングルフレームの下部に取り付けられており、空気のロスを最小限にとどめて流すことができる。パーキングセンサーもこの位置に配置されている。運転支援システムのセンサーは、フォーリングスの背後に設置されている。

サイドから見ると、フロントとリヤのライトの間にある水平のショルダーラインが、車両を視覚的に上下2つの部分に分け、とても特別な光の効果を生み出す。上部は光を捉え、下部は影に沈む。角度のついたDピラーと組み合わさることで、グリーンハウスはさらにダイナミックに見える。フロントおよびリヤのホイールのショルダー部分から力強く浮かび上がるブリスターは、初代quattroを想起させる。

リヤもまたクリアなデザインを特徴とする。2分割されたリヤライトと分離されて、正確に描かれた細いライトストリップが車両の全幅をシャープに横切り、リヤにクリーンな印象を与える。その下には、視覚的に穏やかな広い面が広がる。ディフューザーは、位置の高いバンパーに統合されている。

Audi Q3:コンパクトクラスにおける新たなベンチマーク

S line装備は、差別化されたフロントおよびリヤバンパーと、セレナイトシルバーのアドオンパーツを備え、標準モデルへのオプションとして用意されている。エクステリアパッケージにはブラックもあり、ブラックのアドオンパーツが含まれる。新しいAudi Q3モデルは、全11色から選べ、その中にはアルコナホワイトのソリッドペイント仕上げも含まれる。グレイシアホワイト、ミトスブラック、アローグレー、タンボラグレー、プログレッシブレッドおよびナバラブルーは、メタリックペイント仕上げとして選択可能だ。これらに加えて、新色のセージグリーンおよびマデイラブラウンが加わる。マデイラブラウンのマットペイント仕上げは、新しいAudi Q3の限定専用色だ。S lineでは、デイトナグレーのメタリックペイント仕上げも選択可能だ。タンボラグレーはadvanced lineのみに提供される。

新しいホイールデザインは、標準で17インチから最大で20インチまで用意されている。タイヤ幅は215mmから235mmへと拡大されている。18インチから19インチのエアロホイールもラインナップに含まれる。Audi Sportでは、19インチおよび20インチサイズで合計5種類のホイールデザインを用意する。これにはブラックメタリックのダーク仕様が2種類含まれ、5アームトライポッドデザインの20インチホイールと、マルチスポークSデザインの20インチホイールだ。

空力性能と車両全体の静粛性は、先代モデルと比べて大幅に改善されている。空気抵抗係数(Cd値)0.30に加えて、重点が置かれているのは主に音響快適性だ。

新しいAudi Q3は、コンパクトセグメントのAudiモデルとして初めて、フロントサイドウィンドウにアコースティックガラスを採用している。車両内のシーリングと断熱の最適化と組み合わせることで、調和のとれた音響コンセプトが実現され、走行快適性が明確に向上している。

フルサイズクラスのライティングテクノロジーが夜を昼の明るさに

新型Audi Q3のライティングテクノロジーは、アウディのコンパクトセグメントにおいて初めて採用された、フルサイズクラスのデジタルマトリクスLEDヘッドライトを活用するものだ。新型Audi Q3は、DMDモジュールに代えて、マイクロLEDモジュールを初めて使用している。モジュール上には25,600個のマイクロLEDがあり、このモジュールの幅は約13mmだ。各マイクロLEDはおよそ40マイクロメートルの大きさで、これは人間の髪の毛のおよそ半分の太さだ。このマイクロLEDテクノロジーを使用することで、照射性能が大幅に向上した。その結果、路面上で非常にクリアなコントラストが得られ、気象条件が厳しい場合に特に便利だ。

ライトガイダンス機能は、レーンガイダンスおよびオリエンテーションライトとして知られており、運転支援機能とより緊密に結びついている。アシスタンスシステムからの重要な情報を、車両前方のドライバーの直接の視界内と道路上に表示を映し出すことで、走行安全性がさらに高まる。

Audi Q3:コンパクトクラスにおける新たなベンチマーク

新しい機能の一つは、Audi Q3のドライバーが高速道路で車線変更をする際に、死角に車両がある場合、車線変更アシストからのアクティブワーニングが、レーンライトに表示される機能だ。また、オリエンテーションライトにおけるレーンデパーチャーワーニング表示は、郊外道路や高速道路においてもドライバーをサポートする。この機能は、メーターパネルの表示と同様に、レーン境界線を意図せず越えた際に作動する。さらに交通情報の延長として、路面凍結の可能性がある場合、約70km/h(43.5mph)から、氷の結晶のワーニングシンボルを路面に投影する。

高度なライトガイダンスはまた、ドライバーの視認性が悪くなることが多い工事中の道路で役立つ。デジタルマトリクスLEDヘッドライトがライトガイダンスを自動的に調整し、オリエンテーションライトを優先してレーンライトをオフにするため、狭い工事中の道路でも正しいレーンに留まって進める。また、今回初めて、例えばレーンライトなどのデジタルマトリクスLEDヘッドライトの個別機能を、MMIからお客様自身でオフにすることが可能になった。

MMIではまた、ダイナミックなカミングホーム/リービングホーム機能の拡張機能として、車両に乗り込む際やエンジンを停止する際のサインを、3種類の異なるデザインから選択することも可能だ。したがって、デジタルマトリクスLEDテクノロジーは、車両が停止している時にも存在感を放つ。

マイクロLEDの光源と組み合わせることで、デジタルマトリクスLEDヘッドライトは、ハイビームの非常に精密な光分布と、他の道路利用者に対するさらに優れた防眩制御を実現し、道路の安全性を高める。

デジタルマトリクスLEDモジュールに加えて、片側23個ずつのセグメントで構成されるLEDテクノロジーを採用するデジタルデイタイムランニングライトが、道路上で車両の視認性を高める。車両の装備内容に応じて、最大4種類までのデジタルライトシグネチャーを、お好きなカミング/リービングホームライティングのシナリオにあわせてフロントおよびリヤに映し出すことができる。リヤにはオプションのデジタルOLEDリヤライトが備えられ、連続したLEDライトストリップによって引き立てられている。合計36個の異なるセグメントが6つのデジタルOLEDパネルに分けられており、これによってデジタルリヤライトシグネチャーが可能になっている。リヤのイルミネーションリングは特に目を引く特徴となっており、ロービームが点灯されるとともに輝きを放つ。

インテリア:機能的で明確なデザイン

Audi Q3:コンパクトクラスにおける新たなベンチマーク

新型Audi Q3は、先代モデルと比較して、デザインと機能性が大幅に向上している。視覚的なコントラストを取り入れたデザインは、要素を意図的に前景または背景に配置することで、居心地のよいインテリアを生み出している。

ソフトラップと呼ばれる一体感のある装飾パネルが、ドアからダッシュボード全体の幅にわたって広がっており、最大限のスペース感覚を引き出すために、水平基調を強調している。11.9インチのインストルメントクラスターと12.8インチのMMIタッチディスプレイによるパノラミックディスプレイが、いわゆるデジタルステージを構成している。そのカーブしたデザインにより、ドライバー志向のコックピットレイアウトが生まれる。アウディはこれにより、フルサイズクラスのデジタルステージをコンパクトセグメントに導入している。重要な情報を補完するヘッドアップディスプレイも、デジタルディスプレイに加えられている。フラットなドアハンドルとモダンなデザインにより、すっきりとしたセンターコンソールが、空間と快適性を強調する。

新しいステアリングホイールコントロールユニットは、実用面で大きなメリットをもたらす。2本の新しいステアリングコラムレバーを初めて統合することで、センターコンソールの収納スペースを拡大し、新たなユーザーエクスペリエンスと、より優れた空間効率を実現している。右側のレバーはシフトセレクターとして、左側のレバーはライト機能およびワイパー操作用のコントロールエレメントとして機能する。センターコンソールからシフトセレクターがなくなったことにより、2つのカップホルダーを備えたコンソールにさらにスペースが生まれている。15Wの充電出力を持つ冷却機能付きの非接触充電トレイは、2つのUSB-Cポートが備わり、必要に応じてスライドカバーで覆うことができる。リヤにはさらに2つのUSB-Cポートが装備されている。

暗い場所では、さまざまなライティングパッケージ(アンビエントライトパッケージプラス/プロ)がインテリアの雰囲気を際立たせる。ダッシュボードとセンターコンソールに設けられたマーカーライトが、インテリアの明確なラインを強調する。MMIパノラミックディスプレイの下部およびドア内の間接アンビエントライティングが、インテリアデザインを引き立てる。

新しいデザインエレメントとして、フロントドアには、広範にわたるイルミネーションが初めてオプションとして用意された。このために、ファブリックパネルには300回のレーザーカットが施されている。ドアトリム内の光源が、異なるサイズの5つのセグメントを背面から照らし、車両のロックおよびアンロック時に、ダイナミックな光の流れを生み出す。このイルミネーション付きファブリックパネルは、機能性とエモーショナルなデザインエクスペリエンスを融合させている。MMIから30色のカラーバリエーションを選択可能で、パーソナライゼーションの可能性が広がる。

新たにオプションとして設定されたSONOSプレミアムサウンドシステムのスピーカーは、ドア上部に配置されており、バーチャルに生成された新しいサラウンドサウンドにより、臨場感あるリスニングエクスペリエンスを提供する。センタースピーカーおよびサブウーファーを含む12基の高性能スピーカーは、最大出力420Wのアンプによって駆動され、4つのプリセットされたサウンドプロファイル(ナチュラル、コンサート、ラウンジ、ポッドキャスト)から選ぶことができる。さらに、ファンクションオンデマンド(FoD)を通じて、いつでもサウンドエクスペリエンスを拡張する機能を追加することも可能だ。

サウンド&ファンクションパッケージは、選択したサウンドシステムを強化する3つの追加機能がある。1)低音の強化:より正確で強力な低音体験、2)自動レベル調整:ソース変更時でも同じ音量を維持、3)音質補正機能:圧縮された音楽ファイルのサウンド改善

Audi Q3のインフォテインメントシステムは、オペレーティングシステムとしてAndroid Automotive OSを使用する。YouTubeなどのサードパーティ製アプリは、Audi Application Storeから利用可能だ。MMIに直接統合されているため、使用の際にスマートフォンは不要だ。

学習型音声操作アシスタントのアウディアシスタントは、さまざまな車両機能を操作するために活用できる。このアシスタントはAIによって強化されており、車両に直接統合されている。今回初めて、MMIのセンタータッチディスプレイにアバターとして表示される。さらに、作動中にはヘッドアップディスプレイまたはアウディバーチャルコクピットにもアイコンとして表示される。アウディアシスタントが理解した入力内容は、メーターパネルにも表示される。

合計9種類のインテリアパッケージが用意されている。インテリアはユーザー中心の設計であるだけでなく、サステナビリティも考慮して設計されている。木材部分には、成長が早く耐久性のある木材が使用されている。Impressumクロスのインテリア要素は、100%再生ポリエステルで作られている。Expedition、Impressum、シングルカラークロス、マイクロファイバーのファブリックもすべて再生ポリエステルで作られている。ベルベット調ベロアのフロアマットは、使用済み漁網やカーペットの端材、産業廃棄物から作られた完全再生ナイロン繊維のEconylで作られている。アウディはこのように、Audi Q3において将来志向で効率的な資源利用に注力している。

488リッターのトランク容量は、Audi Q3の実用性を示す。シートベンチを前方にいっぱいまでスライドさせアップライトに設定した場合、その容量は575リッターになる。シートベンチを折りたたむと、Audi Q3の収納スペースは最大で1,386リッターまで増加する。シートベンチは前後方向に移動可能で、角度も標準仕様でも調整できる。Audi Q3は最大で2,100キログラムまでけん引可能で、けん引車のヒッチ(トウバー)部分の最大垂直荷重は90キログラムだ。

Audi Q3:コンパクトクラスにおける新たなベンチマーク

高効率エンジンの幅広いラインナップ

Audi Q3ファミリーのエントリーモデルは、マイルドハイブリッドテクノロジーを搭載した4気筒ガソリンエンジンと7速S tronicを標準装備とするAudi Q3 SUV TFSI110kWだ。出力は110kW(150PS)だ。1.5TFSIの特長は、シリンダーオンデマンド(COD)システムだ。このシステムは、低・中負荷時に、第2および第3シリンダーを一時的に休止させる。内燃エンジンの中で最も高出力なのが、quattroドライブを備えるAudi Q3 SUV TFSI quattro195kWだ。7速S tronicを組み合わせた2.0リッター4気筒エンジンは、出力195kW(265PS)トルク400Nmを4輪に伝達する。長距離ドライブに特に適する、Audi Q3 SUV TDI110kWは、前輪駆動と7速S tronicを標準装備して発売される。出力110kW(150PS)トルク360Nmにより、長距離移動でも低燃費を実現する。

プラグインハイブリッド(PHEV)は、電動駆動モデルでありながら、同様に長距離走行に適しており、これまで以上にパワフルで効率的だ。Audi Q3 SUV e-hybrid200kWは、エンジンと電動モーター(85kWおよびトルク330Nm)を組み合わせ、システム全体で200kW(272PS)および400Nmの最大トルクを発揮する。

総電力容量25.7kWhの高電圧バッテリーを搭載して、外形寸法は従来モデルとほぼ同じながら、その容量はほぼ2倍になっている。正味容量は19.7kWhだ。バッテリーは96個の角形セルで構成され、4つのモジュールに分割されており、従来よりも多くのエネルギーを蓄えることができる。セル化学の最適化とパッケージの改善により、各モジュールの充電容量は従来の37Ahから73Ahへと向上した。

これにより、WLTPテストサイクルでの電動航続距離は、最大119km(参考値)に達する。Audi Q3 SUV e-hybrid200kWは、理想的な条件下で最大50kWのDC充電に対応し、電動走行による快適な移動を可能にする。10%のバッテリーを80%まで充電するのにかかる時間は30分未満だ。Audi独自の充電サービスであるAudi chargingにより、ヨーロッパ28カ国における多数の充電ポイントへのアクセスが可能だ(オプション)。

新しいダンパーシステムによる快適性とパワーの両立

エンジンに加えて、Audiは新型Audi Q3のドライビングダイナミクスも大幅に改善した。さらに新開発の標準サスペンションは、より優れたドライビングエクスペリエンスを提供する。全体としてこのダイナミックにデザインされたSUVは、ファミリーカーでありツーリングカーで、日常使いに適していて俊敏性でも印象的だ。用意されるサスペンションシステムは、スチールスプリングサスペンション、スポーツサスペンション、そして2バルブダンパーコントロール付きサスペンションだ。

ダンパーコントロール付きサスペンションは、路面の状態およびその時の走行状況に合わせて連続的に反応する。その際、ステアリング、ブレーキング、アクセルなどのパラメーターを考慮に入れる。理想的な減衰力が各ホイールごとにコンマ数秒で計算され、ショックアブソーバーにより調整される。より速く反応する2バルブダンパーにより、ボディとサスペンションの接続がよりスムーズかつ高精度になる。同時に、伸び側および縮み側のステージを個別に制御することにより、ドライビングダイナミクスが最適化される。それは、伸張と圧縮による振動をそれぞれ独立して制御できるからだ。快適な走行とスポーティな走行との特徴の違いが、より明確に感じられる。新型Audi Q3の俊敏性は、オプション装備のプログレッシブステアリングシステムによっても向上する。このステアリングは過度にダイレクトではなく、センターから非常に正確に作動する。ステアリングを切り終わるにつれて、ステアリング比は大幅に減少し、より高い取り回し性を実現する。ステアリングの動きは、よりダイレクトにホイールへと伝わる。さらに、ステアリングホイールを通して応答性がより明確に体感できるようになり、路面からのフィードバックも向上する。摩擦の低減によって、より豊かなステアリングフィールが得られる。

新型AudiQ3のAudiドライブセレクトダイナミックハンドリングシステムでは、これまでのautoモードはbalancedモードになる。名称が示すように、balancedモードは走行ダイナミクスと快適性の最適なバランスを表す。balancedモードは車両が起動時に作動し、個々の要求に合わせて設定することもできる。「Offroad plus」(quattro用)もMMIを通じてデフォルトモードとしてプリセットすることが可能だ。

ドライバーアシスタンスシステム

Audi Q3:コンパクトクラスにおける新たなベンチマーク

ドライバーアシスタンスに関しては、Audi Q3は日常の運転生活をより楽に、より安全にする、幅広いシステムを採用している。市場投入時の標準装備には、距離表示付きパーキングシステムプラス、アダプティブクルーズコントロール機能追加に対応するクルーズコントロール(スピードリミッター含む)、エマージェンシーアシスト付きレーンデパーチャーワーニング、交通標識認識、ドライバーモニタリングによる注意力および疲労警告、回避およびターンアシスト付きアクティブフロントアシスト、フロントクロストラフィックアシスト、フロントエマージェンシーブレーキアシストが含まれる。

運転快適性を高める特徴的な機能に、アダプティブドライビングアシストプラスがあり、これは縦方向および横方向のガイダンスをサポートし、レーンチェンジアシスタント機能によって補完される。

このシステムは、加速、減速、速度維持、設定された車間距離の保持、および最高210km/hまでの速度区間におけるレーンガイダンスを行う。また、高速道路で90km/h以上の速度におけるアシスト付きレーンチェンジもサポートする。これはMMIを通じて作動され、後方レーダーのデータを使用してレーンチェンジが可能か、どの方向に可能かを、メータークラスターおよびヘッドアップディスプレイに白い矢印で示す。ウインカーをタップしてレーンチェンジを開始すると、システムはステアリング操作を積極的にサポートする。

オンラインデータと連動して、アダプティブドライビングアシストは、認識されたレーン境界がなくても車両のレーン維持が可能であり、そのため高速道路以外の地方および都市部のドライブにおいても快適性を高めることができる。アダプティブドライビングアシストにオンラインデータを活用できる期間は車両引き渡し後3年間で、その後は有料で利用期間を延長するオプションを選択可能だ。

エマージェンシーアシストは、今回初めて、ドライバーが反応しなくなった場合に車両の操作を引き継ぐことが可能になった。その場合、エマージェンシーアシストは自律的にAudi Q3を路肩に移動させ、停止させる(Tech pro packageとの組み合わせ時のみ)。このようなケースでは、アシスタントは視覚的、聴覚的、およびブレーキのショックを伴う触覚的な警告を行い、ハザード警告灯を点灯させる。

さらに道路上での安全性を高めるために、インテリアカメラがドライバーの眠気や集中力欠如の兆候を監視する。ドライバーが一定期間Audi Q3の警告に反応しない場合、警告音が鳴り、メーターパネル上に視覚表示が現れる。それでもドライバーが反応しなければ、Audi Q3は自動的に路肩に寄せ、エマージェンシーサービスへ通報する。データは保存されません。

学習型パーキングでは、顧客はAudi Q3に個別の駐車操作を教えることができる。カーポートやガレージへのアクセスが困難な場合、Audi Q3は一度だけ学習すれば、それ以降は自動的に駐車を行い、ドライバーは見守るだけだ。駐車スペースからの退出も同様だ。

Audi Q3:コンパクトクラスにおける新たなベンチマーク

新型Audi Q3は最大で5つの駐車操作、長さにして50mの距離を記憶することができる。各操作には、個別の名称を付けることができる。

市街地で袋小路に入った際には、新しいリバースアシスタントが信頼できるサポートを提供する。Audi Q3は35km/h以下の速度で約50メートルの距離を記憶し、自律的に約10km/hの速度で後退する。

市街地においては、パーキングシステム付きパークアシストプラスが駐車時に役立つ。超音波センサーが適切な縦列または前向き、後ろ向きの駐車スペースを検知すると、的確なステアリング操作でドライバーを支援する。

パークアシストは、駐車スペースからの後退時にもサポートを提供し、マニュアルでの駐車操作中にオンすることも可能だ。このアシストを有効にするには、ドライバーはディスプレイの指示に従って、適切にアクセルおよびブレーキ操作を行う必要がある。4つの広角サラウンドカメラは、車両の周囲全体をカバーして、より便利な操作のために様々なビューを提供する。ドライバーは、MMIディスプレイで異なるビューを選択でき、駐車スペース内での車両の位置決めがより容易になる。

道路標識認識は、現在、警告も表示する。例えば、優先道路、工事現場、横断歩道、動物横断、鉄道踏切の標識を認識する。

発売時期
新型Audi Q3の第3世代は、コンパクトセグメントにおいて新たな基準を設定する。車両は今年10月にドイツおよび欧州市場で発売となる。オーダーは夏から可能だ。

Audi Q3:コンパクトクラスにおける新たなベンチマーク

問い合わせ先

Audiコミュニケーションセンター
フリーダイヤル:0120-598106
営業時間:9:00〜19:00

2025/06/17 AUDI JAPAN PRESS CENTERより

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    ドイツのVWグループ内で、アウディは大衆向け高級車ブランドとして比較的手頃なコンパクトカーから大型サルーンやSUVまでラインナップし、日本でもメルセデス・ベンツやBMWに格式では及ばぬまでも、BMWばりのスポーツ性がある、若い新世代の富裕層向けプレミアムブランドという位置づけです。従来からの誰が見てもアウディ車とわかるような、ブランドイメージに継続性をもたせるデザインへのこだわり、スポーツモデルにも生かされるAWD制御技術「クワトロ」に加え、近年では「e-tron」シリーズの電動化技術に代表される先進的なテクノロジーを融合し、未来におけるサステナブル(持続可能)な成長戦略を描いています。

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