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【2024年】国産電気自動車おすすめランキング|メーカー一覧
公開日:2024/03/27更新日:2024/03/08
目次
日本の自動車メーカーでも電気自動車の開発が進む
「世界的には電気自動車の生産台数がかなりの割合になっているのに、日本のメーカーは遅れている!」という声もありますが、そもそも1990年代半ばからハイブリッドなどで電動車の扱いに手慣れ、2010年代に電気自動車を販売していたのが日本のメーカーです。
本国のインフラ整備や全固体電池など次世代バッテリーといった「時機」を見極めれば巻き返すだけの開発は進んでおり、様子見の小出し程度ながら成果も出ており、闇雲に車種だけ増やして充電インフラに困っている「先進国」とは一味違います。
電気自動車を選ぶメリット
現状でも日本で電気自動車を選ぶメリットは十分あります。
・電気自動車の購入や充電設備を設置する手厚い補助金が自治体単位まである。
・ガソリン価格の高騰で相対的に電気代の安さが際立ってきた。
・自宅で充電できる環境ならガソリンスタンドの減少を気にしなくてよい。
・公共充電スポットの整備が進み、充電難民の解消に向かっている。
補助金の手厚い東京都に住んでいれば軽EVなら100万円台前半で軽ガソリン車より安く買えますし、電気自動車向きの電力料金や保険のプランも出てきて、電気自動車のメリットとなる風は、次第にその風力を増しているのです。
国産の電気自動車の価格帯
電気自動車といっても大小さまざまですから、以下に車格・カテゴリー別に価格帯を分けてみました。
車格・カテゴリー | 車種例 | 価格帯 |
ミニカー | コムスなど | 約80万~98.5万円 |
超小型 | C+pod | 約166.5万~173.1万円 |
軽乗用車 | サクラ、eKクロスEV | 約254.7万~308万円 |
コンパクト | リーフ、ホンダe | 約408.1万~561.7万円 |
SUV | アリア、bZ4X、ソルテラ、レクサスRZ、レクサスUX300e、MX-30 EV | 約451万~約880万円 |
1人乗りのミニカー登録で鉛バッテリー、近代的な安全装備は特になしという簡易的なコムスは新車価格で100万円以内に収まり、軽登録で保安基準適合を求められる超小型のC+podが200万円以内(ただし個人向け新車はリースのみ)。
軽乗用車は約300万円以内でコンパクトカーが400〜500万円台、SUVは少々高めで500〜800万円代といったところで、実際は国や自治体の補助金からでもっと安く買えます。
補助金を使えばお手頃な価格で電気自動車へ乗り換えできる
高価な電気自動車の強い味方、国や自治体からの補助金ですが、外部給電機能があると支給される補助金額には大きな差がつくため、国産の電気自動車は大抵が外部給電対応です。
以下に代表的な補助金である、国のCEV補助金で安くなる車種を記載します。
さらに東京都では外部給電可能な電気自動車を購入し、太陽光発電など再生可能エネルギーを導入すれば70万円が支給されるなど、自治体ごとの補助金を使えば、さらに安く購入できる可能性があるのです。
車格・カテゴリー | 車種 | 補助金 | 補助金込み価格帯 |
ミニカー | コムス | 20万円 | 約60万~78.5万円 |
超小型 | C+pod | 外部給電無:25万円 外部給電有:35万円 | 約131.5万~148.1万円 |
軽乗用車 | サクラ、eKクロスEV | 55万円 | 約199.7万~253万円 |
コンパクト | リーフ(40kWh※) | 標準:78万円 | 約330.1万~366.8万円 |
NISMO:52.7万円 | 411.5万円 | ||
AUTECH:72.6万円 | 371.8万円 | ||
リーフ(60kWh) | 85万円 | 約440.4万~498.4万円 | |
ホンダ e | Advance:55.1万円 | 439.9万円 | |
SUV | アリア、bZ4X、ソルテラ、レクサスRZ、レクサスUX300e | 85万円 | 約454万~約795万円 |
MX-30 EV | 68万円 | 約383万~433.6万円 |
一般社団法人 次世代自動車振興センター
クール・ネット東京 :東京都地球温暖化防止活動推進センター | 「FCV・EV・PHEV車両(燃料電池自動車等の普及促進事業・電気自動車等の普及促進事業)」
国産電気自動車の現行車種【メーカー別一覧】
国産の電気自動車にはどんな車があるかを、一覧にして以下へ並べてみます。
このうちホンダeは2024年1月、トヨタ C+podも2024年夏で生産終了です。
メーカー | 車種 |
トヨタ | bZ4X |
C+pod | |
コムス | |
レクサス | RZ450e/RZ300e |
UX300e | |
日産 | アリア |
リーフ | |
サクラ | |
スバル | ソルテラ |
ホンダ | ホンダe |
三菱 | eKクロスEV |
マツダ | MX-30 EV |
このほか、タイで生産・販売されており、日本でも販売実績のあるFOMM ONEの「FOMM」も一応日本メーカーですが、まだ国内販売実績がほとんどないのとタイ製なので省略、ASF2.0やミニキャブEV、クリッパーEV、N-VAN eのような商用車も省略しています。
また、タケオカ工芸など小規模なミニカーEVメーカーも省略し、主要メーカーのみです。
国産電気自動車おすすめランキングTOP10
ここでは、日本国内の自動車メーカーが販売している電気自動車のおすすめ車種をランキング形式で紹介します。
国産電気自動車1位:日産 サクラ
国産電気自動車で何か1番オススメかといえば断然!日産のサクラです。
姉妹車のeKクロスと違って、ベースのデイズと異なり電気自動車らしく開口部の少ないフロントマスクなど、「電気自動車を買いました!(パンパカパーン!)」とアピールするにはピッタリ。
通勤などで軽自動車をシティコミューター的に使っており、家族で長距離ドライブに出かけるようなファーストカーはちゃんと持っているようなユーザーなら、何も考えずに今すぐ買い替えましょう!と自信を持ってオススメできます。
自治体の補助金次第では大抵の軽乗用車より安いですし、国のCEV補助金だけでもだいぶ安くなるのも嬉しいところで、毎日の通勤がこれ1台でずいぶん楽しくなり、仕事で疲れても快適感バツグンとなれば、買い替えない理由なんてないのでは?!
メーカー | 日産自動車(NISSAN) |
車種 | サクラ |
モデル・グレード | X/G |
全長×全幅×全高 | 3,395×1,475×1,655mm |
車両重量 | ■X 1,070kg ■G 1,080kg |
乗車定員 | 4人 |
最小半径 | 4.8m |
電力消費率 | 124Wh/km(WLTCモード) |
一充電走行距離 | 180km(WLTCモード) |
総電力量 | 20kWh |
最高出力 | 47kW(64PS)/2,302~10,455rpm |
最大トルク | 195N・m(19.9kgf・m)/0~2,302rpm |
価格(税込) | ■X 254万8,700円 ■G 304万400円 |
公式サイト |
国産電気自動車2位:トヨタ コムス
とにかく電気自動車を安く乗りたい、余計なものは何もいらないからイジって楽しみたいというユーザーに最適なのが電動ミニカーのコムスです。
ミニカー登録だから車検なしで維持費は激安、配達や外回り営業で多用されたコムスは中古で安く買えますから、あえて不動コムスを激安購入して鉛バッテリーの復活やリチウムイオンバッテリーへの換装に挑む猛者も…電気系知識持ちのDIYカスタムには最高!
もちろん普通に乗るにも、ちょっとした短距離の用事限定、1人乗りしかできなくてもいいと割り切れるなら最高の乗り物で、エアコンがないので真夏や真冬の快適性は保証しかねますが、「丸ハンドルで動かせる4輪の原チャリ」と割り切れば良いのです。
なお、ドアの代わりに布の幌がオプションですが、アフターパーツでFRP製の後付けドアも販売されています。
メーカー | トヨタ車体 |
車種 | コムス |
モデル・グレード | P・COM/B・COM(デリバリー/デッキ/ベーシック) |
全長×全幅×全高 | ■P・COM 2,395×1,095×1,500mm ■B・COMデリバリー 2,395×1,095×1,495mm ■B・COMデッキ 2,475×1,105×1,500mm ■B・COMベーシック 2,395×1,095×1,505mm |
車両重量 | ■P・COM 420kg ■B・COMデリバリー 430kg ■B・COMデッキ 420kg ■B・COMベーシック 410kg |
乗車定員 | 1人 |
最小半径 | 3.2m |
電力消費率 | - |
一充電走行距離 | 57km(JC08モード相当自社測定値) |
総電力量 | - |
最高出力 | 5kW(7PS |
最大トルク | 40N・m(4.1kgf・m)/0~2,302rpm |
価格(税込) | ■P・COM 96万300円 ■B・COMデリバリー 98万4,500円 ■B・COMデッキ 94万500円 ■B・COMベーシック 79万9,700円 |
公式サイト |
国産電気自動車3位:日産 リーフ
短距離限定とは限らないから軽EVでは物足りず、さりとてSUVじゃデカすぎ、ソコソコ使える程度の普通の車で、高速道路も走って長距離ドライブに出かけたい!というなら、国産電気自動車の老舗定番モデル、リーフが最適でしょう。
WLTCモード一充電走行距離は40kWhバッテリー車でも322kmと必要十分ですし、より充実した450kmの航続距離、最高出力218馬力・最大トルク34.7kgf・mのあふれるパワーを体験したいなら60kWhバッテリー車という選択肢もあります。
車重は1.5t級と重くて4WDもありませんが、電気自動車ならではの低重心&前後バランス最適化によるコーナリングのよさ、重いがゆえのトラクション性能も魅力的で、NISMOやAUTECHのかっこいいエアロ仕様もいかがでしょうか?
メーカー | 日産自動車(NISSAN) |
車種 | リーフ |
モデル・グレード | X/X Vセレクション/ X Vセレクション 90周年記念車/AUTECH/G/NISMO/e+ X/e+ G/e+ AUTECH/e+ X 90周年記念車 |
全長×全幅×全高 | ■X/X Vセレクション/AUTECH/G/X Vセレクション 90周年記念車 4,480×1,790×1,560mm ■NISMO 4,510×1,790×1,570mm ■e+ X/e+ G/e+ AUTECH/e+ X 90周年記念車 4,480×1,790×1,565mm |
車両重量 | ■X/AUTECH/G/NISMO 1,520kg ■X Vセレクション/X Vセレクション 90周年記念車 1,530kg ■e+ X 1,670kg ■e+ G/e+ AUTECH/e+ X 90周年記念車 1,680kg |
乗車定員 | 5人 |
最小半径 | ■X/e+ X 5.2m ■X Vセレクション/AUTECH/G/NISMO/e+ G/e+ AUTECH/X Vセレクション 90周年記念車/e+ X 90周年記念車 5.4m |
電力消費率 | ■X/X Vセレクション/G/X Vセレクション 90周年記念車 155Wh/km(WLTCモード) ■AUTECH 159Wh/km(WLTCモード) ■NISMO 137Wh/km(JC08モード) ■e+ X/e+ G/e+ X 90周年記念車 161Wh/km(WLTCモード) ■e+ AUTECH 164Wh/km(WLTCモード) |
一充電走行距離 | ■X/X Vセレクション/G/X Vセレクション 90周年記念車 322km(WLTCモード) ■AUTECH 314km(WLTCモード) ■NISMO 350km(JC08モード) ■e+ X/e+ G/e+ X 90周年記念車 450km(WLTCモード) ■e+ AUTECH 443km(WLTCモード) |
総電力量 | ■X/X Vセレクション/ X Vセレクション 90周年記念車/AUTECH/G/NISMO/ 40kWh ■e+ X/e+ G/e+ X 90周年記念車/e+ AUTECH 60kWh |
最高出力 | ■X/X Vセレクション/AUTECH/NISMO/G/X Vセレクション 90周年記念車 110kW(150PS)/3,283~9,795rpm ■e+ X/e+ G/e+ AUTECH/e+ X 90周年記念車 160kW(218PS)/4,600~5,800rpm |
最大トルク | ■X/X Vセレクション/G/AUTECH/NISMO/X Vセレクション 90周年記念車 320N・m(32.6kgf・m)/0~3,283rpm ■e+ X/e+ G/e+ AUTECH/e+ X 90周年記念車 340N・m(34.7kgf・m)/500~4,000rpm |
価格(税込) | ■X 408万1,000円 ■X Vセレクション 431万8,600円 ■X Vセレクション 90周年記念車 441万2,100円 ■AUTECH 444万4,000円 ■G 444万8,400円 ■NISMO 464万2,000円 ■e+ X 525万3,600円 ■e+ X 90周年記念車 558万4,700円 ■e+ G 583万4,400円 ■e+ AUTECH 561万6,600円 |
公式サイト |
国産電気自動車4位:日産 アリア
安くてパワフル、電気自動車らしい空力重視のスタイリッシュなデザインで人気のアリアですが、おかげで2021年6月に発売するや注文殺到、大容量バッテリーでパワフルなB9や、バッテリー容量控え目のB6も電動4WDのe-4ORCEモデルは本格販売ができないまま。
唯一普通に販売していたB6のFF車ですらバックオーダーをこなせず受注ストップで、「欲しいけど売ってもらえない車」の仲間入りするほどの人気です。
ホントに売ってるの?と思って調べれば2023年には7,600台以上を売って、電気自動車のSUVでは日本ナンバー1!ですから、これは文句のつけどころがなく、もしアリアがユーザーの望むだけ売れる状況になれば、日本でもBEVなどすぐ普及するのでは?
ユーザーにとっては、電気自動車を売ってきた日産というのも安心材料です。
メーカー | 日産自動車(NISSAN) |
車種 | アリア |
モデル・グレード | B6 |
全長×全幅×全高 | 4,595×1,850×1,655mm(プロパイロット2.0装備車 1665mm) |
車両重量 | 1,920kg |
乗車定員 | 5人 |
最小半径 | 5.4m |
電力消費率 | 166Wh/km(WLTCモード) |
一充電走行距離 | 470km(WLTCモード) |
総電力量 | 60kWh |
最高出力 | 160kW(218PS)/5,950~13,000rpm |
最大トルク | 300N・m(30.6kgf・m)/0~4,392rpm |
価格(税込) | ■B6 539万円 |
公式サイト |
国産電気自動車5位:レクサス
レクサスの電動SUVには電気自動車専用のRZもありますが、あえてHEV版UX300hもあるUXの電気自動車版。UX300eの方をこのランキングではイチオシします。
今はもっと小さいLBXもありますが、そもそもハッチバックのCT200hや、このUXがレクサスではエントリーモデル、LSやISといったセダン、RCやLCなどスポーツクーペ、LXやRXのようなラグジュアリーSUVのユーザーがセカンドカーに買うものです。
つまり「レクサスのゲタ車」なわけで、さすがにHEVやPHEVほどヘビーな用途、つまり高速道路をガンガン巡航する大都市間移動より、ちょっとそのへんへ気軽に出かける…でもレクサスらしく快適で豪華さは欠かせないとなれば、UX300eの方が適役かと思います。
メーカー | レクサス(LEXUS) |
車種 | UX300e |
モデル・グレード | バージョンL/バージョンC |
全長×全幅×全高 | ■バージョンL/バージョンC |
車両重量 | ■バージョンL/バージョンC 1,790kg |
乗車定員 | 5人 |
最小半径 | 5.2m |
電力消費率 | 141Wh/km(WLTCモード) |
一充電走行距離 | 512km(WLTCモード) |
総電力量 | 72.8kWh |
最高出力 | 150kW(203PS) |
最大トルク | 300N・m(30.5kgf・m) |
価格(税込) | ■バージョンL 705万円 ■バージョンC 650万円 |
公式サイト |
国産電気自動車6位:三菱 eKクロスEV
姉妹車のサクラと比べてずいぶん順位が低い…と思われるかもしれませんが、実際2023年に3万台以上売っているサクラに対し、eKクロスEVは7,000台ちょっとと差は歴然としていますから、仕方ありません。
電気自動車としての実力はサクラと同じですし、軽クロスオーバーSUVの電気自動車として唯一という希少感すらあるものの、いかんせんベースのeKクロスと見た目がほとんど変わらないというのが物足りないところ。
しかし、デリカミニのようにビッグマイナーチェンジでデザインを一新、車名も変えてekクロスと別物だとアピールすれば一転して大人気になる可能性はあるわけで、eKクロスEVの将来は案外明るいかもしれません…やはり電気自動車らしさは、どこかに必要なのです。
メーカー | 三菱自動車(MITSUBISHI) |
車種 | eKクロスEV |
モデル・グレード | G/P |
全長×全幅×全高 | 3,395✕1,475✕1,655mm(ルーフレール装着車は全高1,670mm) |
車両重量 | ■G 1,060kg ■P 1,080kg |
乗車定員 | 4人 |
最小半径 | 4.8m |
電力消費率 | 124Wh/km(WLTCモード) |
一充電走行距離 | 180km(WLTCモード) |
総電力量 | 20kWh |
最高出力 | 47kW(64PS)/2302~10,455rpm |
最大トルク | 195N・m(19.9kgf・m)/0~2,302rpm |
価格(税込) | ■G 254万6,500円 ■P 308万1,100円 |
公式サイト |
国産電気自動車7位:レクサス RZ
現在の電気自動車は性能面でファーストカーにはまだ早い、セカンドカーならUX300eの方が向いているわけですが、それでもファーストカーとしてRXクラスの快適性とラグジュアリーな内外装に包まれ、高級電気自動車のカーライフを満喫したいとなればRZです。
4WDのRZ450eに加え、FWDで価格も手頃なRZ300eが追加されていますし、より特別感を求めるユーザー向けの100台限定特別仕様車、「F sport paformance」のように1,180万円なんて高額モデルを発売できるのも、高級ブランドのレクサスならでは。
いち早く国産高級電動SUVを手にして、時代の最先端を味わいたいという果敢なユーザーなら、きっと満足できることでしょう。
メーカー | レクサス(LEXUS) |
車種 | RZ |
モデル・グレード | RZ300e バージョンL RZ450e バージョンL |
全長×全幅×全高 | 4,805×1,895×1,635mm |
車両重量 | ■RZ300e バージョンL 1,990kg ■RZ450e バージョンL 2,100kg |
乗車定員 | 5人 |
最小半径 | 5.6m |
電力消費率 | ■RZ300e バージョンL 120Wh/km(WLTCモード) ■RZ450e バージョンL 147Wh/km(WLTCモード) |
一充電走行距離 | ■RZ300e バージョンL 599km(WLTCモード) ■RZ450e バージョンL 494km(WLTCモード) |
総電力量 | 71.4kWh |
最高出力 | ■RZ300e バージョンL 150kW(203.9ps) ■RZ450e バージョンL 230kW(312.9ps) |
最大トルク | ■RZ300e バージョンL 266N・m(27.1kgf・m) ■RZ450e バージョンL 435N・m(44.3kgf・m) |
価格(税込) | ■RZ300e バージョンL 820万円 ■RZ450e バージョンL 880万円 |
公式サイト |
国産電気自動車8位:スバル ソルテラ
トヨタと電動SUVを共同開発したスバルは、長年4WD乗用車メーカーとして鳴らした経験をフルに活かしたスバル版SUVのソルテラでも、姉妹車bZ4Xとは一味違うアグレッシブな4WDセッティングだと言われています。
RZやbZ4Xがあくまでラグジュアリー系SUVなら、ソルテラはオン/オフを問わずあらゆる路面状況で最高のパフォーマンスを目指した、スバリストが喜ぶような実にスバルらしいスポーツSUVへと仕上げてきました。
4WDのみならず足回りのセッティングも異なり、乗り味も街乗りで軽快なbZ4Xに対し、高速域で攻めた走りをしても安定感が高く踏んで行けるソルテラと性格の差は激しいものの、あくまで「トヨタ車のスバル版」に収まります。
やはり今後は、スバル独自の電気自動車に期待したいところでしょうか。
メーカー | SUBARU |
車種 | ソルテラ |
モデル・グレード | ET-SS/ET-HS |
全長×全幅×全高 | 4,690×1,860×1,650mm |
車両重量 | ■ET-SS FWD 1,910kg ■ET-SS AWD 2,000kg ■ET-HS 2,030kg |
乗車定員 | 5人 |
最小半径 | 5.6m |
電力消費率 | ■ET-SS FWD 126Wh/km(WLTCモード) ■ET-SS AWD 133Wh/km(WLTCモード) ■ET-HS 148Wh/km(WLTCモード) |
一充電走行距離 | ■ET-SS FWD 567km(WLTCモード) ■ET-SS AWD 542km(WLTCモード) ■ET-HS 487km(WLTCモード) |
総電力量 | 71.4kWh |
最高出力 | ■ET-SS FWD |
最大トルク | ■ET-SS FWD |
価格(税込) | ■ET-SS FWD 627万円 ■ET-SS AWD 671万円 ■ET-HS 715万円 |
公式サイト |
国産電気自動車9位:トヨタ bX4Z
ソルテラの姉妹車であり、トヨタ初の本格市販電気自動車で、「とりあえずトヨタだからという安心感で電気自動車に乗り始めたい」というユーザー向けのSUVです。
ただ、bZ4Xの購入を検討しながらトヨタディーラーへ足を運んだところで、ハリアーやRAV4、カローラクロスやヤリスククロスと魅力的なSUV、それもガソリンを使うとはいえ燃費抜群で給油などあまりしなくていHEVやPHEVがゾロゾロとあるわけでして。
そうなると保守派の多いトヨタユーザーとしては、今冒険してbZ4Xを買うより、次世代バッテリーを積んだ新型にどんなモデルが出るか、確かめてジックリ比較検討して…となるのは必然で、bZ4Xは現状、「トヨタにも電気自動車はありますよ」程度の存在です。
メーカー | トヨタ自動車(TOYOTA) |
車種 | bZ4X |
モデル・グレード | G(FWD・4WD)/Z(FWD・4WD) |
全長×全幅×全高 | 4,690×1,860×1,650mm |
車両重量 | ■G(FWD) 1,900kg ■G(4WD) 1,980kg ■Z(FWD) 1,920kg ■Z(4WD) 2,010kg |
乗車定員 | 5人 |
最小半径 | 5.6m |
電力消費率 | ■G(FWD) 126Wh/km(WLTCモード) ■G(4WD) 131Wh/km(WLTCモード) ■Z(FWD) 128Wh/km(WLTCモード) ■Z(4WD) 134Wh/km(WLTCモード) |
一充電走行距離 | ■G(FWD) 567km(WLTCモード) ■G(4WD) 551km(WLTCモード) ■Z(FWD) 559km(WLTCモード) ■Z(4WD) 540km(WLTCモード) |
総電力量 | 71.4kWh |
最高出力 | ■G(FWD)、Z(FWD) 150kW(203.9PS) ■G(4WD)、Z(4WD) 160kW(218PS) |
最大トルク | ■G(FWD)、Z(FWD) 266N・m(27.1kgf・m) ■G(4WD)、Z(4WD) 338N・m(34.4kgf・m) |
価格(税込) | ■G(FWD) 550万円 ■G(4WD) 600万円 ■Z(FWD) 600万円 ■Z(4WD) 650万円 |
公式サイト |
国産電気自動車10位:トヨタ C+pod
国交省や経産省など国のキモ入りで決まった次世代超小型モビリティのうち、「超小型モビリティ(型式指定車)」という新ジャンル第1号が、このC+podです。
制限速度を60km/hに抑えて自動車専用道路での走行も認めない代わり、衝突安全性能が緩和されて簡素な構造、ソコソコでいい動力性能、2人乗りで割り切ったコンパクトなサイズは魅力的ですが、ちょっと頑張ればサクラが買えるほど高価という問題が。
しかもリース販売限定で個人が購入できないため、期待していても見送ったユーザーが多いまま2024年夏で生産を終えますが、ディーラーなど法人で購入した中古車が市場に出回っています。
「税制や車検制度が同じなら、軽EVのサクラなら4人乗れて速いし…」となるのが厳しいところですが、駐車場の問題で本当に小さな車が必要なら、2人乗れてドアや空調、シートヒーターもある豪華版コムスと思えばアリかも?!
メーカー | トヨタ自動車(TOYOTA) |
車種 | C+pod |
モデル・グレード | X/G |
全長×全幅×全高 | 2,490×1,290×1,550mm |
車両重量 | ■X 670kg ■G 690kg ※メーカープションのAX100V/1,500Wコンセント非装着車は各10kg減 |
乗車定員 | 2人 |
最小半径 | 3.9m |
電力消費率 | 54Wh/km(WLTCモード) |
一充電走行距離 | 150km(WLTCモード) |
総電力量 | 9.06kWh |
最高出力 | 9.2kW(12.5PS) |
最大トルク | 56N・m(5.7kgf・m) |
価格(税込) | ■X 166万5,000円 ■G 173万1,000円 |
公式サイト |
国産電気自動車おすすめ車種の価格比較表
車種 | 価格 |
日産 サクラ | ■X 254万8,700円 ■G 304万400円 |
トヨタ車体 コムス | ■P・COM 96万300円 ■B・COMデリバリー 98万4,500円 ■B・COMデッキ 94万500円 ■B・COMベーシック 79万9,700円 |
日産 リーフ | ■X 408万1,000円 ■X Vセレクション 431万8,600円 ■X Vセレクション 90周年記念車 441万2,100円 ■AUTECH 444万4,000円 ■G 444万8,400円 ■NISMO 464万2,000円 ■e+ X 525万3,600円 ■e+ X 90周年記念車 558万4,700円 ■e+ G 583万4,400円 ■e+ AUTECH 561万6,600円 |
日産 アリア | ■B6 539万円 |
レクサス UX300e | ■バージョンL 705万円 ■バージョンC 650万円 |
三菱 eKクロスEV | ■G 254万6,500円 ■P 308万1,100円 |
レクサスRZ | ■RZ300e バージョンL 820万円 ■RZ450e バージョンC 880万円 |
スバル ソルテラ | ■ET-SS FWD 627万円 ■ET-SS AWD 671万円 ■ET-HS 715万円 |
トヨタ bZ4X | ■G(FWD) 550万円 ■G(4WD) 600万円 ■Z(FWD) 600万円 ■Z(4WD) 650万円 |
トヨタ C+pod | ■X 166万5,000円 ■G 173万1,000円 |
国産電気自動車の選び方・比較ポイント
まだ2〜3車種が細々と売られていただけの頃と違い、国産電気自動車も選択肢がだいぶ増えてきましたが、ここでユーザーにとっては大事な選び方や比較のポイントをご説明しましょう。
用途やライフスタイルに合わせた車選びは大事
電気自動車に限らず、車選びの基本は「用途や好み」、つまり誰も乗らない荷物も積まないならミニバンを買ってもあまり意味がありませんが、他にも電気自動車ならではの要素がライフスタイルです。
将来はともかく、電気自動車が充電に時間がかかるのは確かで、自宅に充電設備を持たず公共の急速充電スポットを頼りにするなら、日々の走行距離が長いライフスタイルなら充電頻度を減らすためバッテリー容量の多い車を選ぶか、時間に余裕のある生活をしましょう。
住んでいる自治体の補助金でも購入価格が違う!
電気自動車を買うならチェックしておきたいのが購入時の補助金ですが、国と違って自治体ごとの補助金は制度がマチマチです。
そもそも補助金がない自治体ならあまり高い車は買えず、逆に補助金が手厚ければ高価で豪勢なモデルへ手が届くかもしれませんが、中には「バッテリーの総電力量1kWhごとにいくら」という制度もあるため、どうせなら大容量のモデルがオトクとも考えられます。
この種の情報は一般社団法人 次世代自動車振興センターでよくまとまっているため、チェックしてから車種の検討に入りましょう。
一般社団法人 次世代自動車振興センター|全国の地方自治体の補助制度・融資制度・税制特例措置
駐車場や通り道の重量超過には注意!
電気自動車の特徴として、重いバッテリーを大量に積むため、同クラスのエンジン車より車重がかなり重い!という問題があります。
それでもせいぜい1.5t級なら大した問題にはなりませんが、車重が2tを超えると、都市部の集合住宅に多い機械式駐車場やタワーパーキング、さらに通る道によっては小さな橋の重量制限に引っかかる場合があるのです。
車を買ったのに駐車場へ止められない、出かけるのに必要な橋を通れない(そもそも納車できない)、迂回を強いられるというのも不便ですから、重い電気自動車を購入する場合は周囲の重量制限を意識してください。
シティコミューターEVはできれば走って確かめよう
電気自動車の中には、超小型モビリティのC+podやミニカーのコムスなど、最高速度が60km/hに制限されてパワーもそれなりという車があります。
短距離用のシティコミューターとして割り切った車ですが、頻繁に幹線道路を走るなら流れに乗れず危険を感じたり、山がちな地形の場合は登坂能力が不足する事もありえるわけです。
できれば試乗車で、それが無理でもレンタカーで一度実際に通勤や買い物に使う道を走ってみて、動力性能や航続距離に不安を感じないか、試してみるべきでしょう。
ミニバンや次世代電池はまだまだこれから
だいぶ選択肢が増えたとはいえ、日本で人気のミニバンはまだ電気自動車が登場していませんし、スポーツカーやセダンの国産電気自動車もありません。
また、全固体など性能や耐久性が飛躍的に向上するとされる次世代電池が数年もすれば市販車に搭載されるようになりますし、最初は高価でもじきに当たり前となれば、今のどんな電気自動車より安くて高性能な車が出る事もありえます。
希望する用途に合う車がない、納得できる性能や価格の車がない場合や、周囲で充電インフラの整備が進まない、住んでいる自治体で補助金制度がまだないなど、事情によっては無理に電気自動車を選ばず、「待ち」の姿勢も大事です。
今後、日本国内でも電気自動車の普及が進む見込み
世界的には普及が軌道に乗ったかに見えるのに日本ではまだまだ電気自動車は少なく、自動車先進国がそれでいいのかと思われがちです。
しかし、見方を変えればハイブリッド車など優秀なエコカーが多数あるおかげで、性能の優れた次世代電池や、高出力の充電器を十分に揃えられる環境が整うまで、余裕をもって待つことができる日本、とも言えます。
ユーザーの皆さんもある程度はそれを知っていて、情報収集しながら「その時を待っている」人も多いでしょうから、ある時を境にして一斉に電気自動車への移行が始まり、メーカーもそれに合わせて多彩な国産電気自動車を発売することでしょう。
既にトヨタなどが計画中のモデルを多数発表していますし、日本でも国産電気自動車の普及が進む日は、今日明日ではないにせよ、そう遠くないと思われます。
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TOYOTA
トヨタ
常に世界の最多生産台数を争い、日本のみならず世界を代表する自動車メーカー、トヨタ。多くの日本車メーカーと深い関わりを持ち、グループ全体で超小型車からバス・トラック、産業車両まで網羅したフルラインナップ・メーカーであり、近年は実用性やコストパフォーマンスのみならず、スポーツ性など走る楽しみにも力を入れています。世界初の量販ハイブリッドカー「プリウス」から電動化技術では最高の蓄積を持ち、自動運転技術の実用化、新世代モビリティと都市生活の在り方を模索する「ウーブン・シティ」へ多大な投資を行う一方、電動化だけがエコカー唯一の選択肢ではないというスタンスも崩さず、死角のない全方位戦略が現在の特徴です。
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NISSAN
日産
かつては日本第2位の自動車メーカーであり、自他ともに求める「技術の日産」として、真剣なクルマ選びに値する玄人好みのクルマがユーザーに支持される日産自動車。フェアレディZやスカイライン、GT-Rといった歴史と伝統を誇るV6DOHCターボエンジンのハイパワースポーツをイメージリーダーとして大事にする一方、2010年に発売したリーフ以降、SUVのアリア、軽自動車のサクラなど先進的なBEVをラインナップ。さらにエンジンを発電機として充電いらず、従来どおり燃料の給油で乗れる「e-POWER」搭載車を増やしており、モーターのみで走行するクルマの販売実績では、日本No.1の実績を誇るメーカーでもあります。
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SUBARU
スバル
他のメーカーが真似できない左右対称の水平対向エンジンと熟成されたAWDシステムによる「シンメトリカルAWD」、そして先進的な安全運転支援システム「アイサイト」を武器に勝負、個性的なプレミアムブランドとして成長してきたスバル。近年はトヨタの支援を受け、低燃費化が難しい水平対向エンジンの電動化やBEVへの転換を進めつつ、長年培ってきたAWDの制御技術やアイサイトの発展を将来にも活かそうとしており、新型の電動SUV「ソルテラ」発売など、重大な転機に差し掛かってきました。1990年代以降のプレミアム路線によって向上したブランドイメージで電動化時代に生き残りを図れるか、今まさにその成果が問われています。
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HONDA
ホンダ
現存する日本の主要自動車メーカーでは1960年代に最後発で四輪へ進出、大手の傘下に入ることもなく独立独歩で成長したホンダ。初期のスポーツカー「S」シリーズやF1参戦でスポーツイメージが強い一方、初代シビックの成功や、可変バルブ機構を採用した高性能なVTECエンジンで実用的かつスポーティな大衆車メーカーとして発展、1990年代にはミニバンのオデッセイやステップワゴン、SUVのCR-Vをヒットさせ、2010年代には軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」の大成功で軽自動車ブームの中心になっています。先進技術の開発にも熱心で、ハイブリッドカーやBEVなど電動化、運転支援システムの実用化にも積極的。
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MAZDA
マツダ
戦前・戦後とオート三輪がヒットした頃から優れた工業デザインが人気を博し、1960年代には世界で初めてヴァンケル式2ローターロータリーエンジンを実用化、1980年代には「赤いファミリア」の大ヒットで社会現象化するなど、実用性や走りへのこだわり、ファッショナブルなデザインといった個性では日本でも群を抜くマツダ。近年でも新型車の設計技術に取り入れた「SKYACTIVテクノロジー」や、効率的な生産技術、エモーショナルなデザインで他社に真似できないクルマづくりを得意としており、新型ロータリーエンジン8Cを発電機に使ったMX-30ロータリーEVのように、電動化でも「マツダらしさ」を存分に発揮しえいます。
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MITSUBISHI
三菱
近年の三菱自動車は、ミニバン型のデリカD:5、軽スーパーハイトワゴンのデリカミニ、ピックアップトラックのトライトンに正統派のアウトランダーと、ラインナップのほとんどをSUVが占め、長年培った電子制御技術によって、AWDでも2WDでも優れた走行性能を発揮するのが特徴。軽BEVのeKクロスEVやミニキャブMiEV、アウトランダーやエクリプスクロスではPHEVタイプのSUVも好評で、規模は小さいながらもSUVや商用車の電動化では最先端を走るメーカーです。日本でのイメージリーダーは「デリカ一族」のデリカD:5とデリカミニですが、日本でも人気が再燃したピックアップトラック市場へトライトンを投入します。
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LEXUS
レクサス
1989年に設立、2005年から日本でも展開しているレクサスはトヨタの高級車ブランドで、高品質・高性能を武器にかつてはスーパーカーのLFA、現在もスポーツクーペのLCやRC、セダンのLSやES、IS、大型のLXからコンパクトなLBXまで各種SUV、最近では超高級ミニバンLMも販売。大排気量V8エンジンの高性能車から先進的なEVやPHEVまでラインナップし、品質を追求したクルマそのもののクオリティだけではなく、日本メーカーならではの「おもてなし」精神によってディーラーのサービスでも満足度を追求、ラグジュアリーヨットのLY650まで販売し、ユーザーの満足度へさまざまな角度からアプローチしています。