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電気自動車(EV)の種類と違い|メリットやおすすめ車種を紹介

電気自動車(EV)はバッテリーの電気でモーターを回して走るもの…という以外に、実は燃料電池やエンジンで発電したり、エンジンとモーターを組み合わせて走るハイブリッド車(EV)などもEVの一種です。
今回はそうした電気自動車の種類や存在意義を説明していき、最後にバッテリー式電気自動車のおすすめを紹介します。

目次

  1. 電気自動車(EV)とは?
  2. 電気自動車(EV)の種類別の特徴・違い
  3. 電気自動車(EV)の種類にHEV・PHEVは含まれない?
  4. 電気自動車(EV)の主なメリット
  5. 国産の電気自動車(EV)おすすめ車種
  6. 輸入車の電気自動車(EV)おすすめ車種
  7. 電気自動車(EV)の種類についておさらい

電気自動車(EV)とは?

電気自動車(EV)とは?

電気自動車(EV)とは、その名の通り「電気を動力に変換して走る車」ですが、「電気だけを」というわけではなく「電気も」と考えるのが正解です。


ただし一般的には「電気自動車(EV)=電気だけで走る車」という解釈が広まっているため、一般向けの用語としては「電動車」が使われることが多く、バッテリー式電気自動車を「BEV」、その他は方式に応じた名称と、略称に「EV」をつけるようになっています。


トヨタのように以前は「PHV」「FCV」と略していた電動車も、現在は「PHEV」「FCEV」が一般的です。

電気自動車(EV)の種類別の特徴・違い

電気自動車(EV)の種類別の特徴・違い

電気自動車(EV)は大雑把に分けると現在ならバッテリー式、燃料電池式、プラグインハイブリッド式、ハイブリッド式の4種類があります。


以下、それぞれの特徴や違いを説明しましょう。

バッテリー式電気自動車(BEV)の仕組み

外部から走行用バッテリーへ充電した直流電力を、インバーターで交流電力に変換しながらモーターの出力やトルクを制御して走るのがバッテリー式電気自動車(BEV)で、以下のような特徴があります。


  • 外部で発電された電気を、充電器で走行用バッテリーへ充電する。
  • 外部から充電したバッテリーの電気だけでモーターを駆動し走行する。
  • 走らせない時は蓄電池としても使えて、外部へ給電可能なものもある。
  • 充電設備は自宅にも設置できるほど、インフラ整備が容易。

なお、電欠しそうになると発電するエンジンを積み、航続距離を延長するレンジレクステンダーEV(REx)もBEVの一種という考え方もありますが、その場合は「エンジンの発電で走れる距離が、バッテリーだけで走れる距離を超えない」が条件です。

燃料電池自動車(FCEV)の仕組み

燃料電池自動車(FCEV)はその名の通り、「燃料電池」の電気で走る電気自動車で、仕組みや特徴は以下のようになります。


  • 燃料を「充填」した燃料電池自体が、水素と酸素の化学反応などで「発電」する仕組みで、バッテリー式よりハイブリッド自動車(HEV)に近い。
  • BEVと同様に外部給電も可能だが、その場合は蓄電池というより「発電所」になる。
  • 現在は圧縮水素を高圧タンクへ充填し、酸素と化学反応させる方式が主流だが、化学反応で発電可能なら燃料は何でもよい。
  • 地球温暖化対策には有害物質や熱を排出してはいけないので、燃料から水素などを取り出す改質機を使うなら、高温を発しないのが条件。
  • 水素燃料は電気で製造するため非効率という批判や、電気と違い運搬や貯蔵に多大なエネルギーが必要で、求められる安全性や高額な高圧タンク定期点検費用などまだ課題が多い。

電気自動車(EV)の種類にHEV・PHEVは含まれない?

電気自動車(EV)の種類にHEV・PHEVは含まれない?

排出ガスを一切出さない「ZEV(Zero Emission Vehicle)」ではないものの、電動車のHEVやPHEVも電気自動車(EV)の種類に含まれますから、以下で紹介します。

ハイブリッド自動車(HEV)の仕組み

「走行するのにエンジンでも、エンジンで充電した走行用バッテリーの電気で駆動するモーターも、両方使う」のが「ハイブリッド自動車」。


さまざまな方式があるものの、ハイブリッド全体の主な特徴や仕組みは以下になります。


  • 外部からの充電は行わず、エンジンだけで発電・充電する。
  • エンジンの駆動力だけで走る、モーターだけで走る、エンジンの駆動力で走行しモーターアシストを受ける、それぞれを使い分けたり、どれかだけを使う複数の方式がある。
  • 充電スポットや水素ステーションのように新たなインフラは不要で、走るにはガソリンスタンドで給油するだけでいい。
  • 大容量の車内コンセントがあれば、大抵の電化製品が使える。
  • オルタネーター(発電機)を強化したような発電機兼モーターを組み込み、回生ブレーキで車内電装品用バッテリーへ充電したり、発進時や加速時に限定したモーターアシスト程度が可能な簡易版、「マイルドハイブリッド(MHEV)」もある。

プラグインハイブリッド自動車(PHEV)の仕組み

ハイブリッド自動車の走行用バッテリーを大容量化して、外部からの充電も可能、ある程度の距離や速度まではバッテリー式電気自動車として使えるなど、両者の性格を併せ持つのがプラグインハイブリッド自動車(PHEV)で、主に以下の特徴を持っています。


  • ハイブリッド自動車以上バッテリー式電気自動車未満のバッテリー容量。
  • エンジンを使えばハイブリッド自動車。
  • 外部充電した走行用バッテリーだけでモーター走行するならバッテリー式電気自動車。
  • 燃料がなくても充電すれば、充電できなくても給油できれば使える。
  • 外部給電が可能な蓄電池として、さらに燃料がある限りエンジンで発電所にもなる。
  • ガソリンエンジンやディーゼルエンジン以外に、燃料電池を積んだものもある。
  • エンジンも燃料も大容量バッテリーも積むため複雑で重く、高価。

電気自動車(EV)の主なメリット

電気自動車(EV)の主なメリット

さまざまな方式がある電気自動車(EV)ですが、普及することによってどんなメリットがあるのか、ドライバー自身を含む所有者や、社会全体にとっての視点から考えてみましょう。

二酸化炭素(CO2)排出量を減らしたり排出源を絞る

使用中に自ら全く排出ガスを出さないBEVやFCEV、エンジンを始動しない限りは排出ガスを出さないPHEV、エンジンにとってもっとも効率が悪いわりに排出ガスを出し燃費も悪い領域はモーターの助けを借りるHEV。


いずれも地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を減少させることができますし、火力発電所の排気や製造工場、リサイクル時のCO2減少に専念することで、地球温暖化対策を容易にしていくというメリットがあります。


さまざまな欠点を並べて「エコではない」と言い切る人もいますが、何もしなければ事態は悪化するだけで、未来に希望を持つことはできません。

走行音や振動の少なさは乗員にも周囲にも優しい

現在はエンジンだけで走る車を略してICE(Internal Combustion Engine:内燃機関の略)と呼びますが、略称とは裏腹にエンジン音や排気音など走行音や振動がHOTな乗り物であり、車の乗員にも、道路沿線の住民などにも負担になるものです。


エンジンを積まないBEVやFCEVはもちろん、PHEVやHEVも深夜の住宅地などで静寂を破らずモーターで優しく静かに走れますし、ドライブ中は振動もなく快適。


HEVが増え、ICEの排気音対策が進んだ現在は一昔前と比べ物にならないほど世の中が静かになりましたし、今はむしろ風切り音やタイヤのロードノイズが新たな課題といえるほどです。

充電にかかる電気代は今やガソリン代より安い

レギュラーガソリンがリッター80〜90円程度だった時代ならともかく、軽くその倍の値段になってしまったガソリンをドバドバ使う車で、気やすくドライブなどできません。


原油価格の高騰は火力発電にも影響を与えて電気代も上がったとはいえ、太陽光発電など再生可能エネルギーの割合も増えてガソリンほど影響を受けにくくなりましたし、BEVやFCEVのように充電して走る車なら、電気代の方がガソリン代より安くなっています。


日常生活や休日のドライブで車を多用する環境ほど、EVの方がフトコロに優しい世の中になりました。

補助金や減税がタップリ手厚い今は乗り換えのチャンス

地球温暖化対策に直結し、環境に優しいEVは国や自治体にとっても歓迎すべき乗り物ですから、EVへの乗り換えでは環境性能割、エコカー減税、グリーン化特例によって、さまざまな税金が減税、免税、非課税となって、さらに補助金が出て、とても割安になりました。


あくまでEVを普及させるための特例ですし、最新モデルほど地球に優しい乗り物になっていますから、そうした手厚い減税策は買い替え時からしばらくの短い間です。


それを過ぎても電気代はガソリン代より安く、さらなる乗り換えには再び補助金と手厚い減税を受けられますから、クルマ好きにとっても今は最新モデルを次々と味わうチャンスとなっています。

国産の電気自動車(EV)おすすめ車種

国産の電気自動車(EV)おすすめ車種

Konstantin - stock.adobe.com

ここからは現在のおすすめ車種として、国産の電気自動車(EV)のうちバッテリー式電気自動車(BEV)を紹介していきます。


世界的にも先進的なPHEVやHEVが多い国産車ですが、BEVも選択肢が増えてきました。

国産の電気自動車1. 日産 サクラ

手頃なサイズと日常使用なら問題ない航続性能、軽自動車の枠を超えた動力性能と床下バッテリーの恩恵による低重心、補助金を最大限使えれば同クラスの軽自動車より安くなり、減税・免税はもちろん電気代もガソリン代より割安と、いい事づくめな軽EV、サクラ。


数少ない欠点はWLTCモード180kmという、道中での充電なしには長距離ドライブまではままならぬ航続性能ですが、通勤や買い物といったシティコミューター用途に限れば、姉妹車の三菱 eKクロスEVともども、現在の軽自動車から完全に代替可能なモデルです。


メーカー

日産自動車(NISSAN)

車種

サクラ

モデル・グレード

X/G

全長×全幅×全高

3,395×1,475×1,655mm

車両重量

■X


1,070kg


■G


1,080kg

乗車定員

4人

最小半径

4.8m

電力消費率

124Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

180km(WLTCモード)

総電力量

20kWh

最高出力

47kW(64PS)/2,302~10,455rpm

最大トルク

195N・m(19.9kgf・m)/0~2,302rpm

価格(税込)

■X


254万8,700円


■G


304万400円

公式サイト

日産自動車(NISSAN)公式サイト



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国産の電気自動車2. 日産 アリア

BEVは大容量バッテリーを積む関係上、ある程度大柄なのが普通、それでいてミニバンほどのスペース効率は求められず、最低地上高が高めで重心も高い「SUV」が一番作りやすいモデルで、世界中で数多くの電動SUVが作られています。


国産車にもいくつかの電動SUVがあるものの、その中では2010年の初代リーフ発売以来BEVを販売し続け、ユーザーと直接触れ合う機会の多いディーラーでもノウハウが豊富な、日産のアリアが最大のイチオシでしょう。




メーカー

日産自動車(NISSAN)

車種

アリア

モデル・グレード

B6

全長×全幅×全高

4,595×1,850×1,655mm(プロパイロット2.0装備車 1,665mm)

車両重量

1,920kg

乗車定員

5人

最小半径

5.4m

電力消費率

166Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

470km(WLTCモード)

総電力量

60kWh

最高出力

160kW(218PS)/5,950~13,000rpm

最大トルク

300N・m(30.6kgf・m)/0~4,392rpm

価格(税込)

■B6


539万円

公式サイト

日産自動車(NISSAN)公式サイト

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国産の電気自動車3. トヨタ bZ4X

国産電動SUVは日産だけではなく、トヨタ系でもトヨタ bZ4X/スバル ソルテラ/レクサス RZの3兄弟があり、そのうち比較的手頃な価格、日本最多の販売網によるサービス体制の充実といった意味から、bZ4Xを最大のイチオシとします。


電動4WDのセッティングでは、担当したスバルのソルテラに面白みを感じるものの、まだ販売経験が浅いトヨタ系のBEVですから、まだBEVの種類が少ない現時点においては性能や特性より「何かあったらすぐ駆け込めるディーラー」の数が大事です。





メーカー

トヨタ自動車(TOYOTA)

車種

bZ4X

モデル・グレード

G(FWD・4WD)/Z(FWD・4WD)

全長×全幅×全高

4,690×1,860×1,650mm

車両重量

■G(FWD)


1,900kg


■G(4WD)


1,980kg


■Z(FWD)


1,920kg


■Z(4WD)


2,010kg

乗車定員

5人

最小半径

5.6m

電力消費率

■G(FWD)


126Wh/km(WLTCモード)


■G(4WD)


131Wh/km(WLTCモード)


■Z(FWD)


128Wh/km(WLTCモード)


■Z(4WD)


134Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

■G(FWD)


567km(WLTCモード)


■G(4WD)


551km(WLTCモード)


■Z(FWD)


559km(WLTCモード)


■Z(4WD)


540km(WLTCモード)

総電力量

71.4kWh

最高出力

■G(FWD)、Z(FWD)


150kW(203.9PS)


■G(4WD)、Z(4WD)


160kW(218PS)

最大トルク

■G(FWD)、Z(FWD)


266Nm(27.1kgf・m)


■G(4WD)、Z(4WD)


338N・m(34.4kgf・m)

価格(税込)

■G(FWD)


550万円


■G(4WD)


600万円


■Z(FWD)


600万円


■Z(4WD)


650万円

公式サイト

トヨタ自動車(TOYOTA)公式サイト

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国産の電気自動車4. 日産 リーフ

サクラ/eKクロスEVのヒットや商用車の新型登場が相次ぐ軽EV人気によって、最近はだいぶ影が薄くなったとはいっても、軽自動車以外で国産BEVの代表格、もっとも長い歴史を誇るリーフをイチオシへ含めないわけにはいきません。


ノートと同クラスのコンパクトカーですから、サクラに次ぐ手頃なサイズ感、軽自動車ではないというステータス性もあり、SUVほどたくましい存在ではありませんが、日々フツーにつつましくBEVを日常としたい…というユーザーには、依然として推せます。




メーカー

日産自動車(NISSAN)

車種

リーフ

モデル・グレード

X/X Vセレクション/ X Vセレクション 90周年記念車/AUTECH/G/NISMO/e+ X/e+ G/e+ AUTECH/e+ X 90周年記念車

全長×全幅×全高

■X/X Vセレクション/AUTECH/G/X Vセレクション 90周年記念車


4,480×1,790×1,560mm


■NISMO


4,510×1,790×1,570mm


■e+ X/e+ G/e+ AUTECH/e+ X 90周年記念車


4,480×1,790×1,565mm

車両重量

■X/AUTECH/G/NISMO


1,520kg


■X Vセレクション/X Vセレクション 90周年記念車


1,530kg


■e+ X


1,670kg


■e+ G/e+ AUTECH/e+ X 90周年記念車


1,680kg

乗車定員

5人

最小半径

■X/e+ X


5.2m


■X Vセレクション/AUTECH/G/NISMO/e+ G/e+ AUTECH/X Vセレクション 90周年記念車/e+ X 90周年記念車


5.4m

電力消費率

■X/X Vセレクション/G/X Vセレクション 90周年記念車


155Wh/km(WLTCモード)


■AUTECH


159Wh/km(WLTCモード)


■NISMO


137Wh/km(JC08モード)


■e+ X/e+ G/e+ X 90周年記念車


161Wh/km(WLTCモード)


■e+ AUTECH


164Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

■X/X Vセレクション/G/X Vセレクション 90周年記念車


322km(WLTCモード)


■AUTECH


314km(WLTCモード)


■NISMO


350km(JC08モード)


■e+ X/e+ G/e+ X 90周年記念車


450km(WLTCモード)


■e+ AUTECH


443km(WLTCモード)

総電力量

■X/X Vセレクション/ X Vセレクション 90周年記念車/AUTECH/G/NISMO/


40kWh


■e+ X/e+ G/e+ X 90周年記念車/e+ AUTECH


60kWh

最高出力

■X/X Vセレクション/AUTECH/NISMO/G/X Vセレクション 90周年記念車


110kW(150PS)/3,283~9,795rpm


■e+ X/e+ G/e+ AUTECH/e+ X 90周年記念車


160kW(218PS)/4,600~5,800rpm

最大トルク

■X/X Vセレクション/G/AUTECH/NISMO/X Vセレクション 90周年記念車


320N・m(32.6kgf・m)/0~3,283rpm


■e+ X/e+ G/e+ AUTECH/e+ X 90周年記念車


340N・m(34.7kgf・m)/500~4,000rpm

価格(税込)

■X


408万1,000円


■X Vセレクション


431万8,600円


■X Vセレクション 90周年記念車


441万2,100円


■AUTECH


444万4,000円


■G


444万8,400円


■NISMO


464万2,000円


■e+ X


525万3,600円


■e+ X 90周年記念車


558万4,700円


■e+ G


583万4,400円


■e+ AUTECH


561万6,600円

公式サイト

日産自動車(NISSAN)公式サイト

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国産の電気自動車5. レクサス RZ

なんだかんだで軽EVを除けば補助金込みでも高額なBEVですから、どうせ乗るなら「税金や電気代がオトクです!」という話だけではなく、価格に見合ったラグジュアリー感が欲しい…というユーザー向けなら、トヨタの高級車ブランド「レクサス」のRZがオススメ。


基本的にはbZ4Xやソルテラのレクサス版とはいえ、ブランドなりに内外装のラグジュアリー感やディーラーでのおもてなしによる満足感は抜群ですし、同クラスのPHEV、RX450h+とどちらを選ぶか、悩むユーザーも多いのではないでしょうか?




メーカー

レクサス(LEXUS)

車種

RZ

モデル・グレード

RZ300e Version L/


RZ450e Version L

全長×全幅×全高

4,805×1,895×1,635mm

車両重量

■RZ300e Version L


1,990kg


■RZ450e Version L


2,100kg

乗車定員

5人

最小半径

5.6m

電力消費率

■RZ300e Version L


120Wh/km(WLTCモード)


■RZ450e Version L


147Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

■RZ300e Version L


599km(WLTCモード)


■RZ450e Version L


494km(WLTCモード)

総電力量

71.4kWh

最高出力

■RZ300e Version L


150kW(203.9ps)


■RZ450e Version L


230kW(312.9ps)

最大トルク

■RZ300e Version L


266N・m(27.1kgf・m)


■RZ450e Version L


435N・m(44.3kgf・m)

価格(税込)

■RZ300e Version L


820万0,000円


■RZ450e Version L


880万0,000円

公式サイト

レクサス(LEXUS)公式サイト

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輸入車の電気自動車(EV)おすすめ車種

輸入車の電気自動車(EV)おすすめ車種

輸入車の電気自動車(EV)からおすすめのBEVですが、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディは、あえて選んでいません。


高級ブランドほど、BEVだからといってステイタス性が上がらないからです。

輸入車の電気自動車1. テスラ モデルY

2023年、世界でもっとも販売台数が多かった車はなんでしょうか?


トヨタ車?フォルクスワーゲン車?いえいえ、アメリカの新興BEVメーカー、テスラの電動SUV「モデルY」が120万台以上を売りさばき、車種別では堂々のトップに輝きました!


手頃な価格とサイズ感、BEV専門メーカーとしてのブランド性はもちろん、テスラの急速充電設備「スーパーチャージャー」も好評ですし、生産ラインの問題が解決して大量生産が可能になると、ものすごい勢いでバックオーダーの消化を始めたのです。


これだけ売れていれば、カーライフのノウハウも世界中から集まります!


メーカー

テスラ(TESLA)

車種

モデルY

モデル・グレード

RWD/ロングレンジAWD/パフォーマンス

全長×全幅×全高

4,760×2,129×1,625mm

車両重量

■RWD


1,930kg


■ロングレンジAWD


1,980kg


■パフォーマンス


2,000kg

乗車定員

5人

最小半径

-

電力消費率

-

一充電走行距離

■RWD
507km(WLTCモード)

■ロングレンジAWD
605km(WLTCモード)

■パフォーマンス
595km(WLTCモード)

総電力量

-

最高出力

-

最大トルク

-

価格(税込)

■RWD
563万7,000円

■ロングレンジAWD
652万6,000円

■パフォーマンス
727万9,000円

公式サイト

テスラ(TESLA)公式サイト



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輸入車の電気自動車2. フィアット 500e

「古い革袋に新しい酒」という、新約聖書が由来の古い格言は、新しい何かにはそれなりに新しい形(見た目)が必要という意味ですが、少なくともイタリア人が気にした様子はありません。


1957年発売のチンクエチェント(2代目フィアット500)をセルフリメイクした、3代目「ニューチンク」のデザインテイストをそのままに4代目はBEV化!


小さくてカワイイをそのままに、最新のBEVになった500eを楽しめるユーザーは幸せものです。




メーカー

フィアット(FIAT)

車種

500e

モデル・グレード

500e アイコン/500e オープン

全長×全幅×全高

3,630×1,685×1,530mm

車両重量

■500e ICON


1,330kg


■500e OPEN


1,360kg

乗車定員

4人

最小半径

5.1m

電力消費率

128Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

335km(WLTCモード)

総電力量

42kWh

最高出力

87kW(118PS)/4,000rpm

最大トルク

220N・m(22.4kgf・m)/2,000rpm

価格(税込)

■500e ICON


553万円


■500e OPEN


570万円

公式サイト

フィアット(FIAT)公式サイト

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  • フィアット 500e

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輸入車の電気自動車3. BYD ATTO3

「中国車」というだけでイロモノ扱いする人もいますが、BYDはそもそも電池メーカー上がりでEVメーカーとしてはむしろ豊富なノウハウを持つ老舗、海外に広く目を向けているクルマ好きからすれば、「ついに日本へも来たか!」という最大の黒船です。


かつての日本メーカーと同じ道をたどり、現在も急成長中の韓国ヒョンデほどではないものの、「安くてよく走るBEV」が欲しければBYDのSUV、ATTO3を外しては語れません。


BYDは全国各地にディーラー網を整備中ですし、今後増えそうな中国車の最右翼です。




メーカー

BYD(BYD)

車種

ATTO3

モデル・グレード

ベースグレード

全長×全幅×全高

4,455×1,875×1,615mm

車両重量

1,750kg

乗車定員

5人

最小半径

5.35m

電力消費率

144Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

485km(WLTCモード)

総電力量

58.56kWh

最高出力

150kW(204PS)/5,000~8,000rpm

最大トルク

310N・m(31.6kgf・m)/0~4,620rpm

価格(税込)

450万円

公式サイト

BYD(BYD)公式サイト

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輸入車の電気自動車4. VW ID.4

あまり高級な車を作ってしまうと、かえってブランドに合わない輸入大衆車メーカー代表、VW(フォルクスワーゲン)の最新電動BEVがID.4で、VWグループのプレミアムブランド、アウディの電動SUV、Q4 e-tronのVW版。


正確には「Pro」グレードがQ4 e-tron相当で価格は同等か割安、でもアウディほどブランドで売るわけではなく、親しみやすさを感じさせるデザインと雰囲気がVWらしいところで、割安な「Lite」グレードは価格も手頃です。





メーカー

フォルクスワーゲン(VW)

車種

ID.4

モデル・グレード

ライト/プロ

全長×全幅×全高

4,585×1,850×1,640mm

車両重量

■ライト


1,950kg


■プロ


2,140kg

乗車定員

5人

最小半径

5.4m

電力消費率

■ライト


132Wh/km(WLTCモード)


■プロ


139Wh/km(WLTCモード)

一充電走行距離

■ライト


435km(WLTCモード)


■プロ


618km(WLTCモード)

総電力量

■ライト


52.0kWh


■プロ


77.0kWh

最高出力

■ライト


125kW(170PS)/3,851~15,311rpm


■プロ


150kW(204PS)/ 4,621~8,000rpm

最大トルク

■ライト


310N・m(31.6kgf・m)/0~3,851rpm


■プロ


310N・m(31.6kgf・m)/0~4,621rpm

価格(税込)

■ライト


514万2,000円


■プロ


648万8,000円

公式サイト

フォルクスワーゲン(VW)公式サイト

おすすめのEV

  • フォルクスワーゲン ID.4

    ピュアEVでもフォルクスワーゲンらしく

    ドイツの大衆車メーカーで、日本に輸入される自動車の中でも大きなシェアを持つVW(フォルクスワーゲン)が、自身のブランドでは初となるピュアEVとして2022年11月に発表したのが「ID.4」で...

    4,999,000円〜(税込)

輸入車の電気自動車5. テスラ モデル3

同じBEVの先駆者が発売する手頃な価格の量販BEVとして、日産 リーフとはよいライバル関係にあったモデル3ですが、生産ラインの問題で初期には手間取ったものの、大量にたまったバックオーダーをさばいてテスラを世界有数の自動車メーカーへ押し上げました。


これをベースにしたSUVのモデルYが超人気モデルですが、リーフ同様に「BEVでも普通の車を手頃な価格で」と考えている実用性第一主義のユーザーには、今も輸入BEVならモデル3をオススメします。




メーカー

テスラ(TESLA)

車種

モデル3

モデル・グレード

RWD/ロングレンジAWD

全長×全幅×全高

4,720×2,089×1,441mm

車両重量

■RWD


1,765kg


■ロングレンジAWD


1,828kg

乗車定員

5人

最小半径

-

電力消費率

-

一充電走行距離

■RWD


573km(WLTCモード)


■ロングレンジAWD


706km(WLTCモード)

総電力量

-

最高出力

-

最大トルク

-

価格(税込)

■RWD


561万3,000円


■ロングレンジAWD


651万9,000円

公式サイト

テスラ(TESLA)公式サイト

おすすめのEV

  • テスラ Model 3

    コスパと先進性が抜群な大衆向けEVセダン

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電気自動車(EV)の種類についておさらい

今回はバッテリー式電気自動車(BEV)に収まらない、電気自動車(EV)のさまざまな種類と、ユーザーや社会にとっての存在意義を説明したうえで、国産車・輸入車からBEVの代表的なおすすめモデルを紹介しました。


まだまだPHEVやHEVの方が選択肢は多いものの、BEVやFCEVは今後もさまざまなジャンルで選択肢が増えていきますから、日本でもインフラ整備や価格の問題、信頼性の心配が解消されると、急激にその数を増やしていくことでしょう。

このブランドについて

  • TOYOTA

    トヨタ

    常に世界の最多生産台数を争い、日本のみならず世界を代表する自動車メーカー、トヨタ。多くの日本車メーカーと深い関わりを持ち、グループ全体で超小型車からバス・トラック、産業車両まで網羅したフルラインナップ・メーカーであり、近年は実用性やコストパフォーマンスのみならず、スポーツ性など走る楽しみにも力を入れています。世界初の量販ハイブリッドカー「プリウス」から電動化技術では最高の蓄積を持ち、自動運転技術の実用化、新世代モビリティと都市生活の在り方を模索する「ウーブン・シティ」へ多大な投資を行う一方、電動化だけがエコカー唯一の選択肢ではないというスタンスも崩さず、死角のない全方位戦略が現在の特徴です。

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  • NISSAN

    日産

    かつては日本第2位の自動車メーカーであり、自他ともに求める「技術の日産」として、真剣なクルマ選びに値する玄人好みのクルマがユーザーに支持される日産自動車。フェアレディZやスカイライン、GT-Rといった歴史と伝統を誇るV6DOHCターボエンジンのハイパワースポーツをイメージリーダーとして大事にする一方、2010年に発売したリーフ以降、SUVのアリア、軽自動車のサクラなど先進的なBEVをラインナップ。さらにエンジンを発電機として充電いらず、従来どおり燃料の給油で乗れる「e-POWER」搭載車を増やしており、モーターのみで走行するクルマの販売実績では、日本No.1の実績を誇るメーカーでもあります。
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  • LEXUS

    レクサス

    1989年に設立、2005年から日本でも展開しているレクサスはトヨタの高級車ブランドで、高品質・高性能を武器にかつてはスーパーカーのLFA、現在もスポーツクーペのLCやRC、セダンのLSやES、IS、大型のLXからコンパクトなLBXまで各種SUV、最近では超高級ミニバンLMも販売。大排気量V8エンジンの高性能車から先進的なEVやPHEVまでラインナップし、品質を追求したクルマそのもののクオリティだけではなく、日本メーカーならではの「おもてなし」精神によってディーラーのサービスでも満足度を追求、ラグジュアリーヨットのLY650まで販売し、ユーザーの満足度へさまざまな角度からアプローチしています。

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  • TESLA

    テスラ

    2003年にイーロン・マスクが創業、2009年に初の市販車「ロードスター」をデリバリーした時、2020年代には世界を代表するBEVメーカーへ急成長した姿を誰が想像できたでしょうか?高級セダンのモデルSやSUVのモデルXがモーターの大トルクを活かした圧倒的な動力性能と、画期的だった運転支援システム「プロパイロット」で先進的なテクノロジーを好むユーザーの心を鷲掴みにして、安価なセダンのモデル3、SUVのモデルYの量販に成功すると一気にシェアを拡大して世界各地に工場も建設。未来の乗り物だったBEVを一気に身近なものとした立役者であり、BEVが将来の主流と位置づけられる限り、その成長は続きそうです。

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このブランドについて

  • VOLKSWAGEN

    フォルクスワーゲン

    不朽の名車、タイプ1「ビートル」や現在の「ゴルフ」を代表作とする、ドイツを代表する大衆車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)。安価なコンパクトカーであろうと走行性能や経済性、安全性に優れたクルマづくりで急成長し、現在は多くのメーカー、ブランドを傘下に持つ巨大なVWグループの中核となり、ドイツのみならず世界の自動車メーカーの時流をリードする旗振り役でもあり、「ID」シリーズのBEVをリリースするなど新時代のモビリティを次々と生み出している最中です。ただし、従来どおり大衆車メーカーのまま先進技術の塊を実用化する事に限界を感じたらしく、大衆車メーカーからプレミアムメーカーへの転換を宣言しています。

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  • BYD

    BYD

    ついに日本へ上陸した中国メーカーでもひときわ活発なのが、2023年にSUVのATTO3とコンパクトカーのドルフィン、2024年にはセダンのシールを発売するBYDです。もともとバッテリーメーカーで2008年には世界初の量産PHEVを発売、多くの自動車メーカーがエンジンメーカーから始まったのと同じ経緯で参入した実績からも、クルマの電動化に関心のあるユーザーからの知名度が高く、成功する可能性が高いと見られていました。2015年には電動バス、翌年には電動フォークリフトで日本へ参入し、着実な実績を経て乗用車でも参入を果たした手堅い手法や、模倣ではない世界水準のデザインからも今後の成長が期待されます。

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