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BEV(電気自動車)とは?特徴や仕組み、人気車種一覧を紹介
公開日:2024/04/28更新日:2024/04/28
目次
BEV(電気自動車)とは
BEV(電気自動車)とは、外部の充電設備に接続して車体に搭載した走行用バッテリーに充電し、その電力および走行中に回生ブレーキで補充した電力だけを使って、モーターでタイヤを駆動して走る自動車のことです。
エンジンや燃料電池で発電するHEV(ハイブリッド車)やFCEV(燃料電池車)、あるいはそれらと外部充電を併用したPHEV(プラグインハイブリッド車)も電気自動車の一種ですが、一般的には「外部からの充電だけではしる車」をBEV(電気自動車)と呼びます。
BEVの特徴・仕組み
BEVで最大の特徴といえば、「そこに充電した電力だけで走るため、可能な限り大容量のバッテリーを搭載している」ことでしょう。
PHEVやFCEVの一部は外部からの充電機構を持ちますが、同サイズの車ならBEVがもっともバッテリー容量が大きく、燃料タンクやエンジンを積まず、大抵は床下へギッシリ敷き詰めるため、エンジンを積むスペースが空いてトランクの数が増えたりもします。
このバッテリーに充電した電力は直流(DC)電源ですが、これを交流(AC)電源に変えると同時に出力制御を行う「インバーター」を通し、モーターを回す構造ですが、そこでHEVやPHEVのようにエンジンが介入することはありません。
純粋に走行用バッテリー、インバーター、モーターだけで成り立つのが、BEVです。
BEVとFCEV、HEV、PHEVの違い
BEV、FCEV、HEV、PHEV、の違いを、以下の表にまとめてみましょう。
方式 | BEV | PHEV | FCEV | HEV |
一般的な別名 | 電気自動車 | プラグインハイブリッド車 | 燃料電池車 | ハイブリッド車 |
エネルギー源 | 電気 | 電気または燃料 | 主に水素、電気も使う場合あり | 燃料 |
エネルギー源供給場所 | 自宅か公共の充電設備 | 自宅か公共の充電設備、ガソリンスタンドの給油機 | 水素ステーションの充填装置 | ガソリンスタンドの給油機 |
エネルギー源供給方式 | 外部充電 | 外部充電または給油 | 充填または外部充電の場合もあり | 給油 |
主な発電能力 | 回生ブレーキ | エンジンと回生ブレーキ | 燃料電池と回生ブレーキ | エンジンと回生ブレーキ |
タイヤの駆動方式 | モーター | モーターおよび、エンジンを使う場合もあり | モーター | エンジンとモーター併用、またはモーター |
走行用バッテリーの容量 | 大 | 中 | 小 | 小 |
走行用バッテリーだけでの走行距離 | 長距離 | 短距離からある程度の長距離までさまざま | ごく短距離 | ごく短距離 |
走行用バッテリーの電力だけでの高速走行 | 可能 | 可能 | 不可 | 不可 |
PHEVやFCEV、HEVは2つの動力を併用したり、燃料で動く発電装置(エンジンか燃料電池)で作った電気を使ったりと複雑ですが、BEVは回生ブレーキを除けば「充電して走るだけ」と、非常にシンプルです。
このシンプルさはメカニズムにも現れており、部品点数が少ない、ブレーキや減速機(変速機)以外にエンジンオイルなどの油脂類や点火プラグなど消耗品が不要といったメリットにもつながっています。
BEVの充電方法について
外部からバッテリーに充電した電力で走るBEVですが、充電方法は場所や用途に応じて適したものがいくつかあり、以下では2024年4月現在の日本で代表的な充電方法を紹介しましょう。
BEVの主な充電方法
BEVの主な充電方法を、以下の表にまとめました。
充電方法 | 普通充電(100V) | 普通充電(200V/3kW) | 普通充電(100V/6kW) | 急速充電(主にCHAdeMO方式) |
場所 | 自宅など | 自宅か公共充電スポット | 自宅か公共充電スポット | 公共充電スポット |
充電速度 | 非常に遅い | 遅い | おおむね3kWの倍 | 出力にもよるが、いずれも速い |
長所 | ほとんど工事不要 | 充電器の設置費用が安い | 満充電にする時間が短い | バッテリ容量や出力にもよるが、30分程度で80%まで充電量を回復できる |
短所 | 大容量バッテリーには充電時間がかかりすぎる | 大容量バッテリーを満充電するには相当時間がかかる | 充電器の設置費用が高い | 満充電ができず、バッテリーへの負担も大きくて劣化を招く |
用途 | BEVミニカーなど小容量バッテリー車向け | 通勤など短距離用途のBEV向け | 連日長距離運転して3kWでは充電時間が短いBEV向け | 出先で走行距離を延長させるためか、自宅に充電設備がない場合の短時間充電用 |
このうち100Vはミニカーや超小型モビリティなど、よほどバッテリー容量が少ないか、そもそも200V充電にすら対応していない車種向けで、軽自動車以上のBEV向けとしては今や実用的ではない、とされています。
日本で短距離用途なら自宅で3kW普通充電すれば十分に満充電になるとされていますが、近年は大容量バッテリーの車が増え、それに見合った長距離ドライブを連日行うような場合は3kWでは充電時間が不足するため、6kW普通充電を設置する例が増えてきました。
急速充電は完全に出先で充電するためのもので、帰省や旅行など長距離ドライブ時に休憩がてら航続距離を回復したり、自宅に充電設備を持たないユーザーが、通勤の行き帰りで2~3日おきに充電量を回復するのに急速充電スポットに立ち寄ります。
BEVの充電にかかる電気代
BEVの充電にかかる電気代ですが、これは「どこで何を利用して充電するか」によって、大きく変わってきますから、以下にそれぞれ表でまとめてみましょう。
まずは自宅で普通充電により満充電するケースですが、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会による家庭での一般的な電気料金(1kWhあたり31円)をあてはめ、国産の代表的なBEVを充電した場合の料金は以下です。
車種(バッテリー容量) | 充電料金 |
日産 リーフ(40kWh) | 1,240円 |
日産 リーフe+(60kWh) | 1,860円 |
日産 サクラ(20kWh) | 620円 |
日産 アリア B6系(66kWh) | 2,046円 |
日産 アリア B9系(91kWh) | 2,821円 |
トヨタ bZ4X(71.4kWh) | 2,214円 |
次に、自動車メーカーがディーラーなどで提供する充電サービスで、急速充電を利用した場合です。
メーカー | トヨタ | 日産 |
サービス名 | EV・PHV充電サポート | ZESP3 (ゼロ・エミッションサポートプログラム3) |
基本料金(月額) | 1,650~4,950円 | 1,100~11,000円 |
急速充電の従量料金 | 55~66円/分 | プランにより充電分数が月額基本料金に含まれている場合があり、それ以外は以下。 33~99円/分 |
最後に、充電サービスのe-Mobility Powerが設置、または同サービスに加盟の充電器での料金例から、充電カードを持っている場合と、持っていない場合のビジター料金を、普通充電、急速充電それぞれ紹介します。
普通充電 | 急速充電 | |
充電カードあり | 3.85円/分 | 3.85~27.5円/分 |
ビジター料金 | 【1~15分まで】 132円 【それ以降】 8.8円/分 | 【1~5分まで】 最大出力90kW以上:385円 最大出力50kW以下:275円 【それ以降】 最大出力90kW以上:75円/分 最大出力50kW以下:55円/分 |
一般的には自宅での普通充電ならガソリン代よりはるかに安く済みますが、出先の場合はサービスや利用頻度によりけりで、補助金などをうまく利用しつつ自宅へ充電設備を利用できる環境が、電気自動車を所有するのにもっとも適した環境です。
BEVの一充電走行距離はどれくらい?
BEVのバッテリーを満充電してからの一充電走行距離もピンキリですが、通勤や買い物などを主用途としたシティコミューターなら、超小型モビリティ(型式指定車)のトヨタ C+pod(150km)、軽自動車の日産 サクラ/三菱 eKクロスEV(180km)が代表的です。
同じシティコミューター的な車種でも、日産 リーフの40kWhバッテリー車のように国産コンパクトカーなら250〜350km程度、日本より長距離が想定されるヨーロッパなどの輸入車ならさらに100km増しといったところでしょうか。
ある程度は長距離ドライブを想定した車種なら400〜500km超程度が多く、大量のバッテリーを積める大型のSUVやセダンなら500〜600km。
2024年4月現在の市販車でもっとも長大な一充電走行距離を誇るのは、メルセデス・ベンツの大型セダン、EQS 450+の799kmです。
BEVを選ぶメリット
排気ガスを出さず地球温暖化対策には有効な手段とされ、普及が推進されているBEV(電気自動車)ですが、まだまだ技術的にもインフラ整備の面でも発展途上ではあるものの、そんな現時点でもBEVを選ぶメリットを紹介します。
自宅で充電できれば電気代は安くガソリンスタンド不要
自宅へBEVの充電設備を設けるにはある程度の設置費用がかかりますし、大容量バッテリー車で毎日のように長距離ドライブする場合など、6kW普通充電設備を設置するのはかなりの高額ですが、それでも一度設置してしまえば、電気代は燃料代より割安です。
もちろん、燃料を輸入に頼っている日本ですから燃料代の高騰は電気代の値上げにもつながりますが、それでもガソリンや軽油よりはマシですし、太陽光発電など再生可能エネルギー設備も設置すれば、電気代に悩まされることも少なくなります。
同クラスならBEVの方が低重心で加速性能も上
自動車とは走ってナンボ、走行性能が劣る車は誰も乗りたくありませんが、BEVには床下に敷き詰めた重いバッテリーによる低重心と、ほぼ静止状態から最大トルクを生み出す特性を持ったモーターによる、パワフルな加速性能が持ち味です。
同クラスのエンジン車やHEVと比較した場合、加速性能は大排気量車に匹敵し、カーブを曲がる時のどっしりとした安定性などやみつきになるほどのインパクト。
さらに静粛性に優れてエンジンの振動や騒音もないため、痩躯性能と快適性を両立した、全く別次元の自動車なのです。
走る蓄電池としてアウトドアや非常時には頼りになる
大容量バッテリーを搭載したBEVは、それ自体が「自走可能な蓄電池」であり、家電製品を使えるAC100V/1500Wコンセントを使ったV2L(Vehicle to Load)、家屋などに接続して電源になれるV2H(Vehicle to Home)機能を備えたBEVは非常に頼りになります。
アウトドアで持ち込んだ家電製品の大半(たとえば、キャンプ場で炊飯器やホットプレート)が使えるほか、長時間の停電を伴う大災害でも、BEVを家にV2H接続すれば、復旧まで電気のある日常生活が可能です。
BEVを選ぶデメリット
まだ自動車としてもインフラとしても発展途上のBEVですから、もちろん選択した場合のデメリットは存在しますが、正確に理解していれば回避したり代替手段を準備できるので、この機会にしっかり把握しておきましょう。
現在の技術では充電時間が長すぎバッテリー劣化も心配
BEVで最大の特徴である「充電すれば走れる」ですが、燃料を給油すれば走れる車ならガソリンスタンドに寄り満タンにして再発進するのに、支払いも含め最短3〜5分もあれば十分です。
しかし現在の技術ではバッテリーに普通充電で満充電とするのに短くて数時間、急速受電でも80%程度まで約30分、チョイ足しでも10分はかかるので、どうしても「時間に余裕のある人の乗り物」となります。
さらに、次世代バッテリーとして数年後に量産開始が期待される全固体電池ではだいぶ緩和されると言われますが、現在のリチウムイオンバッテリーでは急速充電を繰り返すほどにバッテリーが劣化していき、満充電時の容量がどんどん少なくなるというリスクも。
メーカー側でもあまりに短時間で故障した場合の保証を準備しているとはいえ、エンジン車ほど長く使える乗り物になるには、もうちょっと時間がかかりそうです。
充電インフラが未発達で普及半ば
充電時間が長いということは、それだけ充電設備を占有する時間が長くなるということで、エンジンつきの自動車と同じだけの台数を充電しようと思えば充電設備の数がまだ足りません。
BEVの先進国では普及速度に充電設備の増加が追いつかず奪い合いになったり、充電設備を増やしても発電所の能力が追いつかない、戦争などの要因による電気代の高騰でBEVを購入する補助金を一時打ち切るという事態も発生しています。
誰もが自宅に充電設備を設置できるわけではないため、十分な数の公共充電設備と、それに電力を供給する設備、発電所の整備が追いつかない状態でBEVを購入すると、かえって扱いにくいというユーザーがまだ多いでしょう。
BEVおすすめ人気車種一覧
ここでは、2024年4月現在でユーザーの皆さんへオススメしやすい、BEVの人気車種を何台かピックアップして紹介しましょう。
国産、輸入とさまざまな車種があるものの、現在の日本の状況で扱いやすい、あるいは購入しやすい車種が中心となrます。
日産 サクラ
美しかったものの斬新過ぎた先駆車、三菱 i-MiEVと違ってありふれたFFの軽トールワゴン、日産 デイズをベースにBEV化したサクラ。
ユーザーにとって安心できる程度に保守的で、BEVを買った時に自慢できる程度にはベース車からデザインが変更され、動力性能はi-MiEV譲りな2リッター級の大トルク、WLTCモード180kmとシティコミューターとしては十分すぎる航続性能を持っていました。
しかも2022年5月に発売されようというタイミングで国の補助金が増額されて55万円も出るようになり、例えば東京都など自治体の補助金もうまく使えば100万円台前半から購入できるのに内装は高級感がある夢のようなBEVは、国産車で初の大ヒットとなったのです。
全国各地にある日産ディーラーには急速充電設備も多いですし、地方民でも長距離用途を除けば問題なくオススメできるBEVのNo.1でしょう。
メーカー | 日産自動車(NISSAN) |
車種 | サクラ |
モデル・グレード | ■G ■X ■S |
全長×全幅×全高 | 3,395×1,475×1,655mm |
車両重量 | ■G:1,080kg ■X/■S:1,070kg |
乗車定員 | 4人 |
最小半径 | 4.8m |
電力消費率 | 124Wh/km(WLTCモード) |
一充電走行距離 | 180km(WLTCモード) |
総電力量 | 20kWh |
最高出力 | 47kW(64PS) |
最大トルク | 195N・m(19.9kgf・m) |
価格(税込) | ■G:304万400円 ■X:254万8,700円 ■S:249万3,700円 |
公式サイト | ■G/■X:日産自動車(NISSAN)公式サイト |
三菱 eKクロスEV
サクラほど人気ではありませんが、デイズの姉妹車、三菱 ekクロスを見た目もほとんどそのままBEV化した、車名もそのままの「eKクロスEV」も侮りがたい存在です。
内外装の斬新さこそサクラに劣り、「BEVを所有している」という満足感や、街で見かけても見た目がベース車とほぼ同じなので全く注目を集めないという面はあるものの、動力性能やパッケージングといった実力面では全く劣っていません。
SUV風なだけで最低地上高などが特別高いわけではないものの、「電動SUVを安く買いたい」というユーザーには今でもオススメできますし、eKクロス スペースがデリカミニにビッグマイナーチェンジしてヒットしたように、今後の改良次第では確実に人気が出ます。
メーカー | 三菱自動車(MITSUBISHI) |
車種 | eKクロスEV |
モデル・グレード | ■G ■P |
全長×全幅×全高 | 3,395×1,475×1,655mm |
車両重量 | ■G:1,060kg ■P:1,080kg |
乗車定員 | 4人 |
最小半径 | 4.8m |
電力消費率 | 124Wh/km(WLTCモード) |
一充電走行距離 | 180km(WLTCモード) |
総電力量 | 20kWh |
最高出力 | 47kW(64PS) |
最大トルク | 195N・m(19.9kgf・m) |
価格(税込) | ■G:254万6,500円 ■P:308万1,100円 |
公式サイト |
BYD ATTO3
日本でも扱いやすいサイズの安くコンパクトなSUVで、V2H/V2Lにも対応し、性能も日産 リーフ程度には確保された手頃なBEVといえば、現状でBYDのATTO3が最右翼です。
日本ではWLTCモード470kmも走れば隣県までドライブできる程度の立派な長距離選手になれますし、3リッター級の大トルクで動力性能は十分、小型軽量ですから、今でも全高1,550mm以下が求められる古いタワーパーキングを除き、駐車場や道を選びません。
国からのCEV補助金こそ2024年4月1日以降登録車ではかなり減額されてしまったものの、BYDではゼロ金利ローンで対抗したので依然として買いやすい価格のBEVであることには間違いなし!
中国からの新興メーカーであるにも関わらず、オンライン販売限定でなく全国へ本物のディーラーを建設するのにも熱心で、今後は充電設備の充実にも期待できますから、中国製品への余計な先入観さえなけえば、BYDが伸び代No.1メーカーなのは間違いありません。
メーカー | BYD(BYD) |
車種 | ATTO3 |
モデル・グレード | ベースグレード |
全長×全幅×全高 | 4,455×1,875×1,615mm |
車両重量 | 1,750kg |
乗車定員 | 5人 |
最小半径 | 5.3m |
電力消費率 | 139Wh/km(WLTCモード) |
一充電走行距離 | 470km(WLTCモード) |
総電力量 | 58.56kWh |
最高出力 | 150kW(204PS) |
最大トルク | 310N・m(31.6kgf・m) |
価格(税込) | 450万円 |
公式サイト | BYD(BYD)公式サイト |
テスラ モデル3
「BEV専業メーカー」の元祖的存在であるテスラは、急速充電設備「スーパーチャージャー」の普及と、同社のNACS方式を北米の充電企画標準とするほど勢いがあり、今やBEVの分野では中国のBYDと覇権を争う、アメリカの大メーカーです。
そのテスラが高価なモデルSとSUV版のモデルXに続き、大量生産で画期的な安価を実現した小型セダンタイプのBEVがモデル3で、2019年の日本発売当時から5年が経過した今では安い廉価モデルというには少々高いものの、コストパフォーマンスは今でも秀逸。
約561万円で573kmも走り、約652万で706kmも走るAWD高性能セダンが買えるのはテスラ以外ではなかなかありえないことで、日本でも高級高性能な新世代のアメ車として認知されていますから、購入すれば相当な満足感を得られることでしょう。
充電設備を設置するテスラの努力や、航続距離の増加などが認められ、令和5年度補正予算でも国からのCEV補助金は満額の85万円が認められましたし、高性能版のモデル3パフォーマンスが再登場を控えていますし、モデル3の旬はまだ終わりません。
メーカー | テスラ(TESLA) |
車種 | モデル3 |
モデル・グレード | ■RWD |
全長×全幅×全高 | 4720×1,850×1440mm |
車両重量 | ■RWD:1780kg ■ロングレンジAWD:1840kg |
乗車定員 | 5人 |
最小半径 | - |
電力消費率 | - |
一充電走行距離 | ■RWD:573km(WLTCモード) ■ロングレンジAWD:706km(WLTCモード) |
総電力量 | - |
最高出力 | ■RWD:208kW(283ps) |
最大トルク | ■RWD:350N・m(35.7kgf・m) |
価格(税込) | ■RWD:561万3,000円 ■ロングレンジAWD:651万9,000円 |
公式サイト |
メルセデス・ベンツ EQA
今回紹介する中では少々お高い部類に入るメルセデス・ベンツのEQAですが、2024年4月のマイナーチェンジで従来のEQA250に成り代わった「EQA250+」はなかなか秀逸です。
バッテリー容量を70.5kWhへ増強して一充電走行距離を591kmへ伸ばすだけでなく、日本では大歓迎されるV2L/V2H外部給電にもようやく対応。
それでいて日本でも扱いやすいコンパクトなサイズのSUVという特性は変わりませんし、2tを切っていてギリギリ「扱いやすい重さ」だった車重はむしろ10kgダイエットしてきました。
771万円というプライスは安さこそ感じさせないものの、「メルセデス・ベンツ」のブランドとスリーポインテッド・スターのブランド料に、日本向きの性能や機能が加わったとなれば、むしろバーゲンプライスと言えるかもしれません。
メーカー | メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz) |
車種 | EQA |
モデル・グレード | EQA250+ |
全長×全幅×全高 | 4,465×1,835×1,810mm |
車両重量 | 1,980kg |
乗車定員 | 5人 |
最小半径 | 5.3m |
電力消費率 | 140Wh/km(WLTCモード) |
一充電走行距離 | 591km(WLTCモード) |
総電力量 | 70.5kWh |
最高出力 | 140kw(190ps) |
最大トルク | 385N・m(39.3kgf・m) |
価格(税込) | 771万円 |
公式サイト |
BEVの購入時に使える補助金は?
BEVの購入で使える補助金は大別すれば2種類、「国からのCEV補助金」と、「自治体ごとの補助金」で、いずれもNeV(一般社団法人 次世代自動車振興センター)のHPから概要や実際の補助額が調べられます。
2024年4月現在の話題ですと、ネット販売に特化したヒョンデや、実店舗の建設に努力しているものの充電設備増加への貢献度が低いBYDなど中韓のメーカーを中心にCEV補助金が減額されたものの、全体的に見れば「日本で使いやすい車ほど手厚い」状況は継続中です。
BEV(電気自動車)についておさらい
今回はBEV(電気自動車)について、その特徴や仕組み、メリットやデメリット、オススメの人気車種について紹介しました。
まだまだ車自体もインフラも発展途上のBEVではありますが、10年前には考えられないほど性能が上がって車種は増えたうえに粒ぞろい、補助金も手厚くと購入に二の足を踏む状況は改善されたので、そろそろ買い替え時の検討対象に加えているユーザーも多いのでは?
充電インフラなどの環境次第ではありますが、皆さん自身だけでなく、周りの友人や隣人だって、いつBEVに買い替えてもおかしくない時代は、確実に到来しています!