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僕は何のために生まれて、何をして喜ぶ...?

EVなら車中泊でも負担なく快適にエアコンを使えるのでは?

こんにちは、あんどりゅーです。都会の喧騒に囲まれ日々を過ごしています。

「あぁ、静かなところで星が見たい」

最近少しだけ疲れてしまいました。自分の将来、この国の未来、世界の行き先。色々考えてしまって沼の底に思考が持っていかれてしまう時、みなさんありますよね?

目次

  1. そもそもA/Cを付けっ放しで維持できるのか
  2. 騒音は?迷惑にはならないのか
  3. バッテリーはどれくらい減ってしまうのか

ふと空を見上げると、都会の空に光るのは人工的な明かり達。隙間から空を覗いてもそこから見えるのは暗闇。


「そうだ、山に行こう」


季節は6月上旬。標高の高い場所へ行けば、まだまだ肌寒さを楽しむことのできる季節。そこでは満点の星空が僕を出迎えてくれるに違いない!せっかく星を長めに山に行くなら、焚き火とかもしちゃおうかなー!よっしゃ、準備するぞ!


家の押し入れに詰め込んだキャンプ道具を引っ張り出そうとした時、「あれ?今の季節ってどんな装備が正解なんだろう?」


冬用のシュラフ、夏用のシュラフ、毛布、ストーブ。キャンプを楽しむために快適な睡眠は絶対に外せない。しかし季節は暑いとも寒いとも言える6月。一応で全て持って行くのには、あまりにも荷物が多すぎて、車内がパンパンになってしまう。薄手のシュラフにするか、それとも寒さを見越して厚手にするか。けど車にはそんなに荷物積めないor増やしたくないし...。


「だったら限りなく荷物減らして車中泊しちゃえば良いのでは?」EVならアイドリング中も排気ガス出ないし、A/Cつけっぱなしで快適スヤスヤライフが送れるのでは!?


というわけで今回はメルセデスベンツEQE SUVで快適車中泊ができるのか検証していきたいと思います。

メルセデスベンツEQE SUV

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そもそもA/Cを付けっ放しで維持できるのか

目指すは平均標高が日本で最も高い県「長野県」。片道約300km超えの長旅スタートです!


近頃はソロキャン、なんてもの流行っていましたが、流石に心が折れてしまいそうなので友人兼カメラマンに頼み込んでついてきてもらうことにしました。EQE SUVのラゲッジスペースは、二人分のキャンプ道具を積んでもまだまだ余裕のある広さでした。これなら4人での旅行なんかも余裕を持って使えそうです。

ラゲッジスペース

6月の初旬ということもあり、雨の心配もありましたが驚くほどの快晴。絶好の行楽日和とはまさにこのこと。もうすぐそこまで夏が近づいている気配がしました。

渋滞

途中、連休中並みの破壊的な渋滞に巻き込まれつつも何とか東京を脱出。

ETC

長野県に入ってからは、景色もだいぶ青々としてきました。途中温泉や買い出しを済ませ、どんどんと山へと入っていきます。高級感あふれる白ベースの内装、広くとられたパノラマサンルーフのおかげで車内がとにかく明るく開放感が満ち溢れています。まるで外にいるかのように、緑を五感いっぱいに感じられるのが最高でした!

車内

気づいたらすっかり夜です。調子に乗って観光していたらすっかり辺りも暗くなってしまいました。本番はここからです。私は星を眺めにきたんですから。グッバイ都会の喧騒。よろしく大自然。

自然

そこにある、プレミアムオールラウンダーの未来。新しい日々のための、エレガンスとダイナミズムをまといながら、都市を、オフロードを、思いのままに心地よく駆ける。かつて誰も体験したことのない極上の自由を、あなたに。


引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/eqe/overview.html


メーカー公式サイトの紹介にも書いてある通り、このEQE SUVはシーンを選ばず、どこへ行ってもその走りや価値を感じられるとのことですが、キャンプ場でもバッチリと存在感を発揮してくれていました。都内で乗っていた時は、洗練された流線型なデザインが都市部にマッチしていましたが、こうして自然の中の未舗装路に佇んている姿を見ても、アウトドアユースに見事に溶け込んでいます。ちょっと大人な相棒感があって非常にカッコ良いです。

焚火

あら...とても良いじゃないですか。焚き火とEQE、かなり様になっています。アウトドアユースにはやっぱりSUVが似合いますね。


食事も済ませ、ここからいよいよ本題の車中泊です。これで途中電源が切れてしまったり、騒音がひどかったりしたら私の快適な睡眠は失われ、明日のテンションはダダ下がりの一途を辿ってしまいます。


頼むぜ相棒。俺の睡眠はお前にかかっているんだ!


6月の長野の山奥の気温ですが

気温

なんと13度でした。東京の同時刻の気温は21度前後だったので、8度以上も違うことになります。人間が寒いと感じる気温が8℃から14℃と言われているらしいので全然寒いです。日中は車の温度計で28度近くあったので、気温差は15度以上!風邪ひかないようにいざ入眠!

入眠時のバッテリー残量は54%です。


今回の装備を紹介します。筆者は半袖。車内に匂いが付いてしまうので焚き火の後に着替えました。焚き火をしていた時はまだ良かったのですが、火を消した瞬間、想像してたよりも寒くて驚いています。

着替え

キャンプ用のシングルエアマットに、普段家で使っている毛布一枚と枕を持参しました。13度の外気温は通常掛け布団+毛布で寝る温度だそうです。毛布一枚、半袖で快適な睡眠を達成することは果たしてできるのでしょうか。

車中泊

EQEの荷室は車中泊ができる広さなのかを事前テストせずにここまで来てしまいましたが、そもそも大人一人が寝れるスペースはあるのでしょうか?

荷室

全然快適でした。身長168cmと若干小ぶりな筆者ですが、足を伸ばしても若干の余裕があったので楽に横になることができました。不快な段差もなく傾斜も穏やか。おまけに車内のふかふか質感と白内装のおかげで自分の家よりも快適空間が出来上がりました。


ガソリン車の場合、A/CをONにするとコンプレッサーを稼働させるためにエンジンが一定間隔でアイドルアップし、ノイズが出てしまいますがEVはどうなんでしょう。

アイドルアップ

そこで友人兼カメラマンの出番です。実際にA/Cをオンにした状態での騒音がいかなるものか、車の真横にテントを張りそこで寝てもらうことにしました。僕は快適な車内。彼は車の真横でテント泊。頭が上がりません。


音がうるさい場合、即座に電源を切れるように、「睡眠を妨害するくらいうるさかったら窓コンコンして起こしてね!」と声をかけてあります。

気温

A/Cの設定は前後ともに26.0°でAUTOにしておきました。
それではおやすみなさい!!!行ってきます!!

騒音は?迷惑にはならないのか

騒音は?迷惑にはならないのか

知らない天井だ。


時刻は朝の4:45。明るくなってきた外の光で自然と目が覚めました。このまま朝を迎えられたということは騒音は大丈夫だったということ!第一の関門、騒音はクリアです!

朝

そして無事電源もつきっぱなし!暖かい風が穏やかに送風口から出続けております!電源もクリア!!心地よく朝を迎えることができました。

バッテリーはどれくらい減ってしまうのか

最後にバッテリーの持ちです。もしこれで残充電が3%とかになっていたら、この山奥のキャンプ場から帰ることができません。どうにか山道を下りまくり回生ブレーキで溜めまくるという迷惑極まりない企画にチェンジしたくはない。気になる結果は....

回生ブレーキ

「なんと4時間半で4%しか減ってない!」


優秀すぎませんか?冬の車中泊であれば衣類を着込んだり、窓にシェードを貼って外気を防ぎ、毛布を重ねれば全く問題なく快適に寝れますが、どうしても荷物が嵩張ってしまうのが難点。今回筆者は半袖に毛布一枚というかんなり軽装なスタイルで望みましたが、家と同じくらいぐっすり眠ることができました。


近頃の車中泊ブームで問題にあがっていた夏の過ごし方。従来のガソリン車であれば、まどをあけ網戸を設置したり、ポータブルクーラーを持ち込んだりと限られた手段の中で各々が工夫を凝らしていましたが、EVであれば騒音や燃料の消費、車への負担をそこまで気にすることなく快適な車中泊ができてしまうということ!!


筆者は趣味でサーフィンをやるのですが、日の出の時間帯の波を求め海まで片道2時間。少なくとも3時過ぎには起きていました。もし車中泊ができるのであれば、夏場でも前日に前乗りして、快適に睡眠をとり、そのまま早朝の海へ!なんてこともできてしまう。初めて心の底からEVが欲しくなりました。

寒さ

「いやでも実は外はそんなに寒くないんじゃ?」と思って勢いよく外に飛び出したら、テントを貼って外で寝てるカメラマンが心配になるくらい普通に寒かったです。風邪ひくかと思いました。しっかりと車内の暖房の恩恵を受けていたようです。


またエアコンの騒音についてカメラマンに聞いたところ、「ファンの音が聞こえるくらいだったけれど真横で寝ていても気にならなかった」とのこと。音に対する感じ方は個人差があるとは思いますが、ガソリン車のアイドリングに比べてはるかに静かなようです。


今回は暖房だったのですが、これから夏到来。次回は冷房でどれくらい変わってくるのかも調査したいと思います!お楽しみに!


(文:あんどりゅー 写真:八木輝)

著者プロフィール

【あんどりゅー】幼少期から親の影響で車に興味を持ち、自転車やバイクを含む乗り物全般が好きな人間に。地元の友人たちと夜な夜な車やバイクを乗り回し、山の中を駆け回る10代後半-20代前半を過ごす。初めて買った内燃機関は原付のホンダトゥデイ。近頃はゆるゆるとバイクに乗って林道を巡ったり、車中泊をしながら日本のあちこちを探検したりしています。将来の夢はカプリスワゴンに柴犬を乗っけて海辺をドライブすること。

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