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トヨタの燃料電池自動車MIRAI(ミライ)をオールシーズンタイヤにしてみた!

オールシーズンタイヤは、名前の通り1年を通して使用できるタイヤです。しかし、販売数が少ないため実際に見たことがないといった方は多いです。

そこで今回は、カースモーラの編集部員Sの愛車、トヨタの燃料電池自動車のMIRAI(ミライ)を実際にオールシーズンタイヤにしてみました。オールシーズンタイヤの特徴や交換する際の注意点などをお伝えしていきますので、「オールシーズンタイヤって本当に良いの?」と気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

  1. オールシーズンタイヤとは?
  2. 夏タイヤ・スタッドレスタイヤと比較
  3. オールシーズンタイヤは凍結路面に対応していないので注意
  4. オールシーズンタイヤの寿命
  5. 実際にオールシーズンタイヤに履き替えてみよう
  6. オールシーズンタイヤにした感想
  7. まとめ

オールシーズンタイヤとは?

タイヤ履き替えのレポートの前に、オールシーズンタイヤについて少し説明していきます。

オールシーズンタイヤとは、天候に左右されることなく1年を通して使用できるタイヤです。そこで3つのメリットも紹介します。
メリット
  • 履き替える手間がない
  • 保管場所が不要
  • 維持費を抑えられる

履き替える手間がない

編集部員Sが住んでいる東京は、年に雪が2回ほどしか降りません。その2回ほどのためだけに雪用タイヤに履き替えるのは工賃と手間がかかります。


一方でオールシーズンタイヤなら晴れと雨天時に走行できるのはもちろん、シャーベット状の路面や雪が固まっている道路なども走行できる優れものです。


実際に周りでオールシーズンタイヤを履いている人もいますが、そのままスキーにいけてラクといった声もありました。しかしまだオールシーズンタイヤを履いている人は少ないのが現状です。

保管場所が不要

編集部員Sの自宅は都内マンションのためタイヤを部屋に置くスペースがなく、自動車販売会社にお金を支払って保管してもらっています。


そこでオールシーズンタイヤを装着していれば、夏用タイヤと冬用タイヤの保管場所を用意する必要もなくなります。

維持費を抑えられる

オールシーズンタイヤは、タイヤにかかる維持費も抑えられます。車のタイヤは消耗品の中でもコストが高いため、メーカーやサイズによっては10万円以上かかるケースもあるでしょう。


さらに夏用と冬用タイヤを揃えるとなると、かなりの出費です。


一方でオールシーズンタイヤなら1年中使用できるため、タイヤの購入費用が抑えられます。さらに季節によってタイヤを履き替える交換工賃の費用もかからないため、おすすめです。

夏タイヤ・スタッドレスタイヤと比較

夏タイヤ・スタッドレスタイヤと比較

オールシーズンタイヤは、スタッドレスより硬くノーマルタイヤより少しだけ柔らかい中間に位置するタイヤです。


一般的な夏タイヤ・スタッドレスタイヤと、性能面を比較してみましょう。



路面状況

夏タイヤ

オールシーズンタイヤ

スタッドレスタイヤ

ドライ路面

ウェット路面

シャーベット

×

圧雪路

×

冬用タイヤ規制


(高速道路)

チェーン装着

通行可

通行可

チェーン規制

チェーン装着

チェーン装着

チェーン装着



上記の表の通り、高速道路で冬用タイヤ規制をされていてもそのまま走行できて便利です。


例えば「冬用タイヤ規制が実施されて高速道路を走れなくなり、予定に遅れてしまう..」といった心配もありません。


突然の雪でもあわてずに走りたい方は、オールシーズンタイヤの導入をおすすめします。

オールシーズンタイヤは凍結路面に対応していないので注意

オールシーズンタイヤは、ふわふわの雪や凍結路面に対応していません。オールシーズンタイヤでは氷上で夏タイヤと同等のグリップ力しか発揮できないため、凍結路面を走行するとスリップしてしまいます。


一方でスタッドレスタイヤのゴム質はオールシーズンタイヤよりも柔らかく、凍結した路面にもしっかりと密着するように設計されています。


冬に路面凍結する可能性が高い地域に住んでいる方は、オールシーズンタイヤではなくスタッドレスタイヤを履きましょう。

オールシーズンタイヤの寿命

オールシーズンタイヤの寿命の目安は、以下の2つ挙げられます。

目安
  • 走行距離:約3万kmの走行
  • 使用年数:3年〜5年

一般的なタイヤの判断基準と異なる部分はほとんどありません。


ただし、EV(電気自動車)はバッテリーの大容量化で車両重量が重くなるなど「タイヤの減りが早い」と言われており、夏タイヤ(ノーマルタイヤ)より柔らかいオールシーズンタイヤはより減りが早いかもしれないので、注意が必要です。便利さとの比較でお考えください。

実際にオールシーズンタイヤに履き替えてみよう

実際にオールシーズンタイヤに履き替えてみよう

上記の特徴を調べたうえで、東京に住む編集部員Sはオールシーズンタイヤに履き替えることを決めたわけですが、オールシーズンタイヤは販売数が少ないうえ、EV車のタイヤは調べても情報が見つかりにくいです。


実際にMIRAI(ミライ)に適合する19インチのタイヤには、限りがあります。編集部員Sは、MIRAI(ミライ)を車検に出したタイミングで、トヨタのディーラーにオールシーズンタイヤがあるのかを聞きました。

オールシーズンタイヤを購入する際はよく調べる

結果は、「MIRAI(ミライ)に適合するオールシーズンタイヤは取り扱っていない」と言われたそうです。そのディーラー店舗ではオールシーズンタイヤ自体の扱いが少ないそうなので、そのような回答になったと思われます。

その後モーターファンの記事を参考に見たり、他の業者さんに聞いたりすることで適合するタイヤを見つけました。

そのくらい情報量が少ないため、しっかりと調べてから購入することが大切です。実際に記事を見て適合が確認できても、別の記事を見ると適合されていないなどよくあります。


編集部員Sは最終的に、業者からメーカーに問い合わせをしてもらい、車とタイヤが適合する確認が取れてから購入しました。

オールシーズンタイヤを購入する際はよく調べる

さて、実際に交換する段になり、編集部員Sは、タイヤの模様を見てビックリしました!上の画像のように、他のタイヤとまったく違います。


今回購入したタイヤは、VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV(ベクター フォーシーズンズ ジェンスリー エスユーブイ)です。



オールシーズンタイヤは、雪をしっかりと捉えられる仕組みが模様に表れています。

オールシーズンタイヤにした感想

編集部員Sは、オールシーズンタイヤにすることでドライ路面での違いがあるかと思っていたものの、運転していて実際はあまり違いは感じられなかったそう。


運転のプロではないので実際は違いはあるかもしれませんが、彼にはほぼ感じられませんでした。自動車販売会社のスタッフもしばらく運転したところ、あまり違いは感じなかったとのことです。

まとめ

今回は、燃料電池自動車のMIRAI(ミライ)をオールシーズンタイヤにしてみました。天候に左右されることなく1年を通して使用できるタイヤです。


オールシーズンタイヤにする3つのメリットをおさらいしましょう。

  • 履き替える手間がない
  • 保管場所が不要
  • 維持費を抑えられる

またオールシーズンタイヤは晴れと雨天時に走行できるのはもちろん、シャーベット状の路面や雪が固まっている道路なども走行できる優れものです。


年に数回雪が降る地域やスキー場などでコスパ良く走りたい方は、オールシーズンタイヤの導入をおすすめします。


この記事で気になる方は、車にタイヤが適合しているのか複数の店舗でしっかりと調べてみてください。

著者プロフィール

【堀川 嵩矢】静岡県浜松市在住のフリーランスライター。車と新しいものが好きなことから始まった電気自動車サイトでの執筆は、体験系やインタビュー系などと多岐に渡る。車に関する記事は、4社の企業さまから継続案件をいただき活動しています。中では車のライト専門記事が多いものの、さまざまな面から電気自動車を勉強中。今後の目標は、EVの不安を解消していきたい!と新たな課題や悩みに寄り添っていきます。

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