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CHAdeMO(チャデモ)ってなに?
公開日:2024/05/05更新日:2024/05/05
それぞれ、メリット・デメリットがありますが、短時間で多くの電力を充電できる急速充電器は、今後設置数が増加すると予想されています。
急速充電器には規格がいくつかありますが、日本ではCHAdeMO(チャデモ)が主流です。CHAdeMOという単語は聞いたことがあるけれども、実際の所どのような充電規格なのかを理解している方は少なくありません。
そこで今回は、急速充電器に使用されるCHAdeMOについて、基礎知識から仕組みなどについてお伝えします。
目次
カースモーラちゃんポイント
- EV充電には普通充電と急速充電が用意されているよ。
- 日本に設置されている急速充電のほとんどはCHAdeMOが使用されているんだ。
- CHAdeMOは日本が主導し規格化されたものなの。
CHAdeMOってなに?
CHAdeMOは、EVの急速充電規格の一つ。正式名称は「CHArge de MOve = 動く、進むためのチャージ」「de = 電気」「充電中にお茶でも」の三つの意味を込めた造語です。
CHAdeMOは、2010年に日本が主導し規格化を実現しました。制定したのはCHAdeMO協議会で、トヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車、富士重工業(現SUBARU)、 東京電力の5社が参画しています。
世界基準の急速充電方式として知られており、日本ばかりでなく、ヨーロッパをはじめアジア、アメリカなど海外にも多く普及しています。2014年にはIEC (国際電気標準会議)で、電気自動車用急速充電規格の国際標準として承認されました。
2018年時点では CHAdeMO式充電器は世界に約1万8,000基設置され、 このうち日本に7,000基程度、ヨーロッパに約6,000基強、 アメリカに約2,300基設置されています。
普通充電と急速充電との違い
EVの充電方法は、普通充電と急速充電の2種類。
普通充電器はマンションやオフィスビル、屋外駐車場といった場所に設置されています。
主に交流単相200Vを電源に用いられ、交流充電方式が採用されています。連続して一定の充電電流がかけられることが特徴。満充電にかかる時間は、電池容量や車種などにもよりますが6〜12時間以上です。
一方急速充電器は、目的地の途中に立ち寄る経由地に設けられることがほとんど。長距離運転が中心となる高速道路のサービスエリアやパーキングエリアを中心に、道の駅や商業施設、ガソリンスタンドなどが主な設置場所として挙げられます。
CHAdeMO規格の急速充電は、交流三相200V/400Vを電源に用い、直流による急速充電を行います。充電時間は、80%を充電するのに20〜30分程度で済みます。充電率が上がると時間の経過とともに充電電流が自然と低下していくことが特徴です。
CHAdeMO規格の仕組み
CHAdeMOの通信方式はCAN(Controller Area Network)と呼ばれるもので、ほとんどのEVに搭載されている車両内のネットワーク技術です。ノイズに強く、高い安定性と信頼性を備えていることがポイント。
急速充電でEVを充電する際の仕組みは、まず急速充電器のコネクタをEVへ挿入し、EVバッテリーの状態を問い合わせます。
EVバッテリーの状態を確認し、急速充電器へと「充電許可信号」と「電流指令値」が送信されます。受信された信号・指令通りに、急速充電器からEVへと電気が送られ充電する仕組みです。
急速充電は高出力の電流が用いられますが、バッテリーの状態に合わせて電流値をリアルタイムで調整しているので、負荷がかかりすぎません。
これにより、電池の性能と使用環境に応じた最適で最速の充電を可能にしつつ、かつ電池を保護するように配慮されている充電方法です。
カースモーラちゃんまとめ
普通充電に比べ、充電時間を大幅に短縮できることが嬉しいポイントだね。CHAdeMOは電流値をリアルタイムで調整しながらの充電だから、バッテリーに負荷がかかりすぎない仕組みになっているよ。
EVの普及とともに充電インフラの整備も進められているから、今後さらに目にする機会が増えてくるだろうね。
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