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電気自動車(EV)の急速充電ってなんだろう?普通充電との違い

電気自動車(EV)の普及が進んでいる中で、公共施設やレジャー施設など、多くの場所にEV充電スポットが設置されています。充電器は主に普通充電と急速充電の2種類があり、それぞれ用途に応じて使い分けられます。

普通充電と急速充電とでは、充電にかかる時間や料金にどのくらいの差が出るのか、気になる方も多いでしょう。そこで今回は、EVにおける普通充電と急速充電の違いや、充電時間や料金について解説します。

目次

  1. そもそも普通充電と急速充電とはどう違うの?
  2. 充電時間はどのくらい差があるの?
  3. 充電にかかる料金の差は?
カースモーラちゃんポイント
  • EVの充電方法は、主に普通充電と急速充電があるの。
  • 普通充電器は、少ない出力で一定のスピードで充電するんだ。
  • 急速充電器は、高出力でスピーディに充電できるよ。
  • それぞれの特徴を把握し使い分けようね。

そもそも普通充電と急速充電とはどう違うの?

そもそも普通充電と急速充電とはどう違うの?

EV充電器は、主に「普通充電器」と「急速充電器」の2種類。ここでは、二つの充電器の違いについて説明します。

普通充電器

普通充電器の出力は、3kWまたは6kWが一般的です。充電速度は緩やかではありますが、シンプルな構造で急速充電器に比べ小型になることが特徴。


そのため設置場所に困ることが少なく、導入費用を抑えられるなどのメリットが挙げられます。戸建てやマンション、屋外駐車場、レジャー施設などに設置されることが多い充電器です。

急速充電器

急速充電器は、交流電圧を直流変換することで、車両に高出力の電力を供給する仕組みです。設置場所によって異なりますが20~150kWの高い出力で、スピーディに充電できることが大きな魅力。


短い時間で充電ができるので、滞在時間が短く利用人数が多い、高速道路のサービスエリアや、ガソリンスタンドなどに設置されています。


普通充電器と比べると大型になるので、設置にかかる費用は高額になりがち。また、設置スペースや契約電力を考慮する必要があります。

充電時間はどのくらい差があるの?

充電時間はどのくらい差があるの?

EVの充電時間の目安は、以下の計算式で算出することができます。


充電時間(h)=充電量(kWh)÷充電器の出力(kW)


充電量は、対象車両のバッテリー容量によって異なります。


2023年時点で、日本で販売されているEVのバッテリー容量は、20kWhから100kWhを超えるモデルまで実にさまざまです。実際に計算する際は、対象車両のバッテリー容量を確認しましょう。


では、普通充電と急速充電とでは、どのくらい充電時間に差が生じるのでしょうか。実際に計算式にあてはめて確認してみましょう。

普通充電の場合

前述した通り、普通充電器の出力は3kWまたは6kWが一般的です。


例えばバッテリー容量が20kWhの日産「サクラ」を出力3kWで満充電する場合は、7時間程度(20kWh÷3kW=6.6時間)かかります。


充電器の出力が6kWにすると、約半分の時間で満充電することができます。

急速充電の場合

急速充電器は最大150kWの高い出力で、普通充電器に比べて短時間で充電することができます。


出力数は設置場所によって異なりますが、2023年時点では日本国内では20~50kWが一般的。


例えば、20kWの出力数で、バッテリー容量が20kWhの日産「サクラ」を例にすると、約1時間(20kWh÷20kW=1時間)で満充電にすることができます。出力50kWの急速充電器であれば、約40分で満充電が可能な計算です。


ただし急速充電器は、1回の利用で最大30分までの時間制限があることがほとんど。急速充電はスピーディに充電できる一方、バッテリーに大きな負荷がかかってしまうためです。

充電にかかる料金の差は?

充電にかかる料金の差は?

普通充電と急速充電の充電料金の相場は、以下の通りです。


  • 普通充電:約2.5円/分
  • 急速充電:約15円/分

普通充電の方が急速充電よりも料金が安いことが分かります。設置場所によって料金は異なるので、参考程度にとどめておいてください。


また充電場所によっても料金は異なります。ここではEVスタンドを例に、充電にかかる料金の違いを見ていきましょう。


EVスタンドでの充電には、基本的に「充電認証カード」が必要です。充電認証カードは、複数の充電スタンドをまとめて利用できる便利なツールです。


代表的な充電認証カードは、日本国内の多くの充電スタンドに対応している「e-Mobility Power」や、JTBが発行する「おでかけカード」などがあります。


EVスタンドでの充電料金は、以下の表の通りです。


初期費用

月会費

1分あたりにかかる費用

普通充電

入会金/登録料:約1,500円

約500〜2,500円

約2.5円/分

急速充電

約1,500〜5,000円

約15円/分


上記の費用に、充電認証カードの発行費や月額費が加算されます。発行費用や月額料金などは各発行カードによって異なりますが、一般的に急速充電の方が割高になることがほとんど。


充電認証カードが無くても充電可能なEVスタンドもありますが、利用料金が高くなる場合も多いでしょう。


普通充電と急速充電では、料金に大きな差があります。充電時間や場所、費用などを考慮して、自分に合った充電方法を選びましょう。

カースモーラちゃんまとめ

EVの充電方法は主に普通充電と急速充電があるんだ。

普通充電と急速充電の大きな違いは出力数にあるの。またEVのバッテリー容量によっても違いが出るんだ。ただし、急速充電は1回の利用時間が30分と決められていたり、普通充電に比べ料金が割高になるの。

自分のカーライフに合わせた充電方法を選べるといいね。

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