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電気自動車(EV)の急速充電ってなんだろう?普通充電との違い
公開日:2024/03/23更新日:2024/03/23
普通充電と急速充電とでは、充電にかかる時間や料金にどのくらいの差が出るのか、気になる方も多いでしょう。そこで今回は、EVにおける普通充電と急速充電の違いや、充電時間や料金について解説します。
目次
カースモーラちゃんポイント
- EVの充電方法は、主に普通充電と急速充電があるの。
- 普通充電器は、少ない出力で一定のスピードで充電するんだ。
- 急速充電器は、高出力でスピーディに充電できるよ。
- それぞれの特徴を把握し使い分けようね。
そもそも普通充電と急速充電とはどう違うの?
EV充電器は、主に「普通充電器」と「急速充電器」の2種類。ここでは、二つの充電器の違いについて説明します。
普通充電器
普通充電器の出力は、3kWまたは6kWが一般的です。充電速度は緩やかではありますが、シンプルな構造で急速充電器に比べ小型になることが特徴。
そのため設置場所に困ることが少なく、導入費用を抑えられるなどのメリットが挙げられます。戸建てやマンション、屋外駐車場、レジャー施設などに設置されることが多い充電器です。
急速充電器
急速充電器は、交流電圧を直流変換することで、車両に高出力の電力を供給する仕組みです。設置場所によって異なりますが20~150kWの高い出力で、スピーディに充電できることが大きな魅力。
短い時間で充電ができるので、滞在時間が短く利用人数が多い、高速道路のサービスエリアや、ガソリンスタンドなどに設置されています。
普通充電器と比べると大型になるので、設置にかかる費用は高額になりがち。また、設置スペースや契約電力を考慮する必要があります。
充電時間はどのくらい差があるの?
EVの充電時間の目安は、以下の計算式で算出することができます。
充電時間(h)=充電量(kWh)÷充電器の出力(kW) |
充電量は、対象車両のバッテリー容量によって異なります。
2023年時点で、日本で販売されているEVのバッテリー容量は、20kWhから100kWhを超えるモデルまで実にさまざまです。実際に計算する際は、対象車両のバッテリー容量を確認しましょう。
では、普通充電と急速充電とでは、どのくらい充電時間に差が生じるのでしょうか。実際に計算式にあてはめて確認してみましょう。
普通充電の場合
前述した通り、普通充電器の出力は3kWまたは6kWが一般的です。
例えばバッテリー容量が20kWhの日産「サクラ」を出力3kWで満充電する場合は、7時間程度(20kWh÷3kW=6.6時間)かかります。
充電器の出力が6kWにすると、約半分の時間で満充電することができます。
急速充電の場合
急速充電器は最大150kWの高い出力で、普通充電器に比べて短時間で充電することができます。
出力数は設置場所によって異なりますが、2023年時点では日本国内では20~50kWが一般的。
例えば、20kWの出力数で、バッテリー容量が20kWhの日産「サクラ」を例にすると、約1時間(20kWh÷20kW=1時間)で満充電にすることができます。出力50kWの急速充電器であれば、約40分で満充電が可能な計算です。
ただし急速充電器は、1回の利用で最大30分までの時間制限があることがほとんど。急速充電はスピーディに充電できる一方、バッテリーに大きな負荷がかかってしまうためです。
充電にかかる料金の差は?
普通充電と急速充電の充電料金の相場は、以下の通りです。
- 普通充電:約2.5円/分
- 急速充電:約15円/分
普通充電の方が急速充電よりも料金が安いことが分かります。設置場所によって料金は異なるので、参考程度にとどめておいてください。
また充電場所によっても料金は異なります。ここではEVスタンドを例に、充電にかかる料金の違いを見ていきましょう。
EVスタンドでの充電には、基本的に「充電認証カード」が必要です。充電認証カードは、複数の充電スタンドをまとめて利用できる便利なツールです。
代表的な充電認証カードは、日本国内の多くの充電スタンドに対応している「e-Mobility Power」や、JTBが発行する「おでかけカード」などがあります。
EVスタンドでの充電料金は、以下の表の通りです。
| 初期費用 | 月会費 | 1分あたりにかかる費用 |
普通充電 | 入会金/登録料:約1,500円 | 約500〜2,500円 | 約2.5円/分 |
急速充電 | 約1,500〜5,000円 | 約15円/分 |
上記の費用に、充電認証カードの発行費や月額費が加算されます。発行費用や月額料金などは各発行カードによって異なりますが、一般的に急速充電の方が割高になることがほとんど。
充電認証カードが無くても充電可能なEVスタンドもありますが、利用料金が高くなる場合も多いでしょう。
普通充電と急速充電では、料金に大きな差があります。充電時間や場所、費用などを考慮して、自分に合った充電方法を選びましょう。
カースモーラちゃんまとめ
普通充電と急速充電の大きな違いは出力数にあるの。またEVのバッテリー容量によっても違いが出るんだ。ただし、急速充電は1回の利用時間が30分と決められていたり、普通充電に比べ料金が割高になるの。
自分のカーライフに合わせた充電方法を選べるといいね。
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