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新たなDODGE CHARGERの誕生!アメ車のEV化の行方は?
公開日:2024/04/12更新日:2024/04/12
目次
車好きが思っているEVの疑問
先ずはライターのことを少し自己紹介しておきます。ライターは車好き、中でもアメ車が大好物です。1999年モデルで生産終了を迎えるというアナウンスを聞いて手に入れた、Chevrolet CAMARO (シボレーカマロ)Z28から始まったアメ車人生は、その後Chevrolet SONIC(シボレー ソニック)やDODGE CHARGER R/T(ダッジ チャージャー)、CADILLAC XT5(キャデラック)への所有へとつながってきました。
アメ車好きライターは、多くの車好きと同じようにEVを見ている自信があります。内燃機関好きたちが思う素朴なEVの疑問について、正直なところを早速ご紹介していきましょう。
EVはどうやってチューニングしたらいい?
例えばテスラを例にとると、2013年にテスラを専門にしたチューニングメーカー『UNPLUGGED Performance(アンプラグド パフォーマンス)社』が設立されています。モデルS以降のアップグレードパーツの開発を手掛けているようなので、チューニングができないというわけではありません。
エンジンやトランスミッションといった駆動系のチューニングはできませんが、サスペンションやエアロパーツを搭載した軽量化は可能です。アンプラグドパフォーマンスは「メルセデス・ベンツにおけるAMGのような存在を目指す」といっています。内燃機関とは大きく異なるEVの空力や足回りを中心にしたチューニングに重点を置いているメーカーといえるでしょう。
EVの車重が重いことが気になる
リチウムイオンバッテリーを車載するため、どうしても車重は重くなります。一つのメリットとして、床一面にバッテリーを敷き詰めるため低重心になり、前後重量配分が50:50に近づけることが可能です。BMWがこだわっている重量配分が、簡単に手に入るということになります。
EVは本当に環境に良いのか
CO2排出量を評価する方法はいくつかあり、車が作られる工程からリサイクルするまでの長い時間を区分して考えています。中でも車を作るための燃料採掘から車が走行するまでの工程を見る「Well to Wheel(ウェル トゥ ホイール)」は、2023年に国土交通省が採用しました。
これによると、EVでも発電時にCO2の排出があるため、完全なゼロエミッションビークルではありません。もちろんガソリン車と比較すると、その差は大きく、環境に良いことはまちがいないといえるでしょう。
今、EVは売れているの?
電気自動車(EV)とエネルギーに関する調査会社『ロー・モーション』が発表している世界での売れ行きは2024年1月現在で史上最多の66万台となりました。2023年1月からの1年間で、69%増加しています。
ドイツ・フランス・中国・米国(北米含む)・カナダ・EU・英国などでEV市場は成長を続けているという結果が出ました。日本では2023年度の年間販売台数が初めて10万台を突破しています。ただ明るい情報として、政府による車両購入補助が大きな後押しとなっていて、「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(通称CEV補助金)」は今後も継続される見通しです。
メーカー別で見ると、日産は2023年に納車が始まったサクラは41%減少したものの、国内EV販売を牽引する存在となっています。リーフとアリアは半分以下に減少。続くトヨタはプリウス、ハリアーなどのPHEVが好調ですがbZ4XやレクサスRZ450eなどは減少しています。
世界EVシェア1位の中国『BYD』が日本に進出し、「ATTO3」を発売。続くコンパクトカー「DOLPHIN(ドルフィン)」を発表し、日産 サクラと競合する性能で期待される存在です。今後も各メーカーから続々と投入が予定されており、ヒョンデからは「KONA(コナ)」、レクサスからは「LexusLF-ZC」も投入が予定されています。『ソニーグループ』はホンダと共同開発で「AFEELA(アフィーラ)」を販売する予定です。
現在のところ、EVにシフトしている大きな波が来ているとはいえないかもしれませんが、少しずつ動いている状況にあるといえるでしょう。
アメ車の魅力とは?
EVとは全く方向性が異なる車といえばアメ車というイメージがありませんか。アメ車には他車にはない大きな魅力がありますが、アメリカの自動車業界でも大きな変化が始まっています。まずはアメ車の醍醐味についてご紹介しましょう。
アメ車の真髄はOHVのV8エンジン
OHV(オーバーヘッドバルブ)」は歴史のあるエンジンで、1903年にアメリカの『ビュイック社』によって開発されました。現在までアメ車の代名詞として脈々と受け継がれてきました。広大な国土を持つアメリカの道路は直線が多く、OHVは、低速トルクの一定走行を得意としています。排気干渉による「ドロドロ」音と表現される独特のエンジンサウンドが、たまらない魅力です。
直線番長
ハイパワーが生み出すスピードは、コーナリング性能よりも直線スピードに特化したスタイル。性能が発揮されるのは、「ドラッグレース」やオーバルコースで開催される『NASCAR(ナスカー)』 です。市販車をベースに改造されたアナログなマシーンが使用されるこのレースはアメリカならではの人気を誇っています。
アメリカ本土でもEV化が進んでいる!DODGEもついにEV化で登場
2024年3月5日にDODGE CHARGERがEV仕様となり、CHARGERとCHALLENGER(チャレンジャー)を統合し、CHARGERとして新たに誕生しました。マッスルカーの代表ともいえるHEMI(へミ)エンジンを廃止したデイトナ スキャットパックは、モーター2基を搭載。合計出力は630psを発生するモンスターマシンです。
エクステリアは個性の強いエアロダイナミクス構造になっていて、気流をコントロールしダウンフォースを向上するデザインが採用されています。アメリカンマッスルの伝統と電動化を融合させており、パワフルな電動ユニットゆえのパフォーマンスを持っています。
疑似エキゾーストノートを採用している車種は増えてきていますが、DODGEが開発したのは、「Fratzonic(フラッツォニック)チェンバードエキゾーストシステム」です。DODGEが特許申請を行っており、興味深いのはHellcatからモデリングされたエンジン音を、車内だけでなく、車外にも爆音を響かせることができるというシステムになっています。
内燃機関からEVへの移行は仕方ない?
時代の流れには逆らえないというところがありますが、やっぱりエンジン音が大好きです。まだCHARGERにも、新たに開発されたガソリンエンジンのツインターボ「ハリケーン」が搭載されています。
またフォードは、2022年に内燃機関を作る「フォード・ブルー」とEV専門の「フォードe」に分けて製造を行うことを決定しました。2024年のフルモデルチェンジでも5LのV8エンジンを搭載した500馬力の新型が登場しています。
選択肢は残されているように、自動車メーカーも今後の先行きが読めない状況であることは間違いありません。車好き、エンジン好きの皆さん、まだまだ好きなものにこだわり続けても良い時代は続きそうです。一緒に同じ時代を乗り越えていきたいものですね。
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