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集合住宅居住者に求められる電気自動車(EV)の充電スポット
公開日:2024/05/01更新日:2024/05/01
さまざまな取り組みが加速するEVに対して、興味を持っている方の中には多くの集合住宅居住者も含まれます。しかしながら、集合住宅居住者がEVの購入をためらう理由としては、「自宅で充電できないこと」が挙げられているようです。
集合住宅へのEV充電スポット設置は、今後EVを普及していくうえで課題となってくるのではないでしょうか。
今回は、集合住宅のEV充電スポットについて解説します。
目次
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カースモーラちゃんポイント
- EVユーザーには、集合住宅居住者が多いみたい。
- 自宅で充電できないことを理由にEVを購入しない集合住宅居住者も多いみたい。
- 今後、集合住宅の充電スポットはどうなっていくんだろう?
集合住宅居住者のEVの充電スポットの需要
![集合住宅居住者のEVの充電スポットの需要](/images/articles/big20240328ljtwp5155525147857.jpg)
2022年の日産自動車株式会社の調査によれば、集合住宅に居住するEV購入検討者のうち、88%以上の方が「集合住宅に充電設備がないとEV購入が難しい」と回答しています。集合住宅居住者の多くが、自宅でのEV充電を希望しているのです。
また、同調査における集合住宅でEVを保有している50名へのアンケートによれば、充電方法は「自宅外」が52%、自宅の駐車場で充電している人はわずか16%という低い結果に。
集合住宅のEV充電スポットは、まだまだ充分に普及しているとは言えないでしょう。購入を検討している方にとって、EVの充電問題が大きな障害となっているようです。
そして、日本の世帯総数5,431万世帯のうち、集合住宅の世帯は40%以上。集合住宅居住者が日本の人口の多くの割合を占めています。つまり、EVを普及するためには、集合住宅の充電インフラ整備は避けては通れない課題なのです。
出典:PR TIMES
なぜマンションにEV充電スポットが必要なのか
![なぜマンションにEV充電スポットが必要なのか](/images/articles/big20240328xwdw45155619111295.jpg)
集合住宅は今後、EV充電の環境整備が必須となる可能性があります。
日本政府は、2021年に「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」と発表しました。そして現在、EVの普及に向けたさまざまな取り組みが行われています。そのような背景から近い将来、国内の自動車市場において、EVがスタンダードとなることは想像に難くありません。
そのため、集合住宅の居住者が保有する自動車も、ゆくゆくは大半がEVになるでしょう。そうなると集合住宅にEVの充電設備が整っていることが、必須条件となるのはもはや必然と言えます。
集合住宅のオーナーは今後、EVの充電スポットの導入を検討する必要が出てくるでしょう。
集合住宅へEV充電器を導入する際のさまざまな補助金
![集合住宅へEV充電器を導入する際のさまざまな補助金](/images/articles/big2024032899bq5v155707379510.jpg)
現在、日本政府や自治体がEV充電器の設置に対して、積極的な支援をしています。そのため、集合住宅のEV充電問題は徐々に改善されつつあるようです。
そもそもEV充電器の設置にかかる費用は、1基あたり本体代+工事費でおよそ50〜150万円程度。その費用に対して「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」通称「充電インフラ補助金」と呼ばれる補助金制度があります。
充電インフラ補助金は、充電器本体代の50%に加えて、設置にかかる工事費用の100%が補助される仕組みです。上限額は急速充電器で最大780万円、普通充電器で最大170万円とされています。高額なEV充電器を設置するハードルを大幅に下げる補助金と言えるでしょう。
そして、集合住宅への設置に適しているとされるのは普通充電器です。集合住宅では、駐車場にEV充電器を設置することがほとんど。夜間に充電を開始して翌朝に利用という運用が一般的です。
集合住宅におけるEV充電スポット導入の課題
![集合住宅におけるEV充電スポット導入の課題](/images/articles/big202403288ivskz155743592615.jpg)
集合住宅に充電スポットを導入する際の課題として挙げられるのが、それぞれの集合住宅に対して適切な設置方法を決めるのが難しいという点。
EV充電器を設置する際は、設置費用はもちろんのこと、居住区画に対するEV充電器の設置台数や、契約電力量とEV充電時の電力の釣り合いも考えなくてはなりません。
そしておさえておきたいのが、マンションにEV充電設備を導入することについて、住人の合意が必要であるということ。
そのため、EVを所有していない住人を含め、集合住宅の居住者全体に納得してもらえる計画を立てなくてはいけません。
しかしながら、今後EVの普及率が上がってくるにつれ充電設備の需要も高まるため、導入のハードルも徐々に下がっていくのではないでしょうか。
![](/assets/img/article/carsmore-chara.png)
カースモーラちゃんまとめ
集合住宅に住む人たちの中には、EVの購入を検討している人が多いみたい。だけど、自宅で充電できないことが原因でEVの購入をためらっている人も多いんだ。
日本が国をあげて推進しているから、今後はEVがスタンダードになっていくみたいだよ。ゆくゆくは、集合住宅にEVの充電設備があることが当たり前になる時代になりそうだね。
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