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電気自動車(EV)バッテリーの寿命は?

電気自動車(EV)は、大容量のバッテリーが搭載されており、リチウムイオン電池が使用されています。

EVの心臓部分とも言えるバッテリーですが、いつまで使用できるのか、交換が可能かなど気になるところ。当記事は、EVバッテリーの寿命や交換目安、劣化を防ぐための知識などについて説明します。

目次

  1. EVバッテリーの寿命は?
  2. バッテリーの劣化を遅らせるために気をつけたいこと
  3. EVバッテリーは交換できるの?
カースモーラちゃんポイント
  • EVバッテリーは時間の経過とともに、どうしても劣化してしまうんだ。
  • 一般的に8年または走行距離16万kmが、EVバッテリーの寿命の目安と言われているの。
  • 普段の使用方法によっては、劣化を遅らせることもできるよ。

EVバッテリーの寿命は?

EVバッテリーの寿命は?

EVの心臓部分でもあるバッテリーには、リチウムイオン電池が使用されています。


リチウムイオン電池は一般的に、「8年または走行距離16万km」が寿命の目安と言われています。ただしメーカーによっては走行距離が24万kmとなっているものもあるため、あくまで車種や使用方法によって異なります。


メーカーごとに寿命が異なる理由は、リチウムイオン電池は、電球のように所定の期間で使用不可になるわけではなく、時間が経過するとともに充電機能が劣化していく特徴があるためです。

バッテリーの劣化を遅らせるために気をつけたいこと

バッテリーの劣化を遅らせるために気をつけたいこと

EVバッテリーは時間の経過とともに、どうしても劣化していくもの。ただし、バッテリーの劣化を少しでも遅らせることは可能です。


ここではバッテリーの劣化を遅らせるために、気を付けるべき四つのポイントを紹介します。

高スピード運転は控える

EVバッテリーは、急激な電力の出し入れによって発熱します。長時間高温状態が続くと、バッテリー劣化が進行しやすくなるため、EVで過度のスピードは控えた方がいいでしょう。


またEVを運転する際は、急加速・急減速を避け、長距離走行の場合は休憩をこまめにとることでバッテリーへの負荷を抑えましょう。

充電の残量がある状態で充電する

EVバッテリーは、満充電や充電不足の状態が続くと劣化が早まります。


充電量の目安は、バッテリー残量が 30~80% の範囲を維持するように充電することがポイント。長距離運転が必要な場合のみ満充電にし、日常的な充電では80%を超えないようにするといいでしょう。

急速充電を使い過ぎない

EVを充電する際は、主に普通充電と急速充電の2種類の方法があります。


急速充電は、高出力の電流をバッテリーに流して充電するため、短時間で充電できることがメリット。ただし、高出力の電流はバッテリーに負荷をかけ、劣化を早めてしまいます。


日常的な充電には、普通充電を使用することをおすすめします。急速充電は、長距離運転前の準備など、どうしても短時間で充電が必要な場合のみ使用しましょう。

EVバッテリーは交換できるの?

EVバッテリーは交換できるの?

EVバッテリーが故障した場合は、交換が可能です。しかし、バッテリーはEVの心臓部であり、パーツの中でも高額になりがち。そのため、交換費用も高額になるケースがほとんどです。


多くの自動車メーカーは、EVバッテリーに対して保証期間を設けています。期間内であれば、無料で修理や交換を行ってくれます。ただし、保証期間や走行距離、保証内容などはメーカーによって異なることを覚えておきましょう。


日本国内で販売されるEVの多くが、正常な使用条件を前提にバッテリー容量は「新車登録から8年または16万km(どちらか早い方が適用される)」まで保証されています。


修理や交換で復帰できるかどうかは、バッテリー容量の低下率によって判断されます。一般的に、「70%以上」であれば修理・交換が可能です。


EVを購入する際には、バッテリーの保証について確認しておくことをおすすめします。また、中古車で購入する場合は、保証の内容が新車とは異なることがあるので、事前に確認しておきましょう。


交換費用は搭載バッテリーの種類や容量によって異なりますが、場合によっては100万円を超えることも予想されます。


バッテリーが故障した場合は交換も可能ですが、費用によっては買い替えを検討した方がいいかもしれません。

カースモーラちゃんまとめ

EVに長く乗り続けるためには、バッテリーに大きな負荷をかけないことが大切だよ。

急加速や急減速を避け、高スピードは控えよう。充電する際も、頻繁に急速充電を使用せず、満充電や充電不足にならないように注意しようね。

一度、運転方法や充電方法を見直してみるといいかもね。

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