NEW
ヒョンデ「IONIQ 5」とトヨタ「MIRAI」♪ 電気自動車(EV)で”オール電化BBQ”にチャレンジ!
公開日:2024/05/09更新日:2024/05/09
ものは試し!さっそく、ヒョンデ「IONIQ 5(アイオニック 5)」とトヨタ「MIRAI」の2台で、近くのキャンプ場へ行ってきました!
目次
カースモーラちゃんのポイント
- 電気自動車のV2L(コンセント)を使って、電気だけを使ったBBQにチャレンジ!
- コーヒーメーカーやオーブンレンジなど、いろんな家電がV2Lで使えるのか試してみたよ!
今回の電気自動車(EV)
IONIQ 5(アイオニック 5)/ヒョンデ
2022-2023年「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞したアイオニック5。デザインも機能も全てが最先端の電気自動車。
リヤシートの下部と屋外充電ポートの計2箇所で、合計容量1600Wの電力が使用可能。屋外充電ポートは、専用アダプターをつけることで、電化製品の電源プラグの使用が可能になります。
こちらもオススメ
MIRAI(ミライ)/トヨタ
水素を使った電気自動車(FCEV)として、世界初の量産市販セダンMIRAI。ガソリンなどの液体燃料と同じ時間で水素を充填できるのがメリットです。
コンソールボックス後方とトランクルーム内の計2箇所で、合計容量1500Wの電力が使用可能。
卓上ホットプレートで”オール電化BBQ”
11:30。キャンプ場へチェックイン・設営も終え、いい具合にお腹も減ってきたところで「カンパ〜イ!」
あれ、BBQグリルや炭が見当たらないよ?
本日のテーマは”オール電化BBQ”。BBQグリルや炭は使わず、卓上ホットプレートを使って食材を焼きます。
トヨタMIRAIから給電した2台の卓上ホットプレートのスイッチを恐る恐るON。
しばらく待つと、ジューッという音とともにお肉の焼けるいい香りが漂ってきました。
消費電力はそれぞれ750Wと1200W。最大火力でなければ、卓上ホットプレート2台をつないでも問題なく使用できることがわかりました。
他の家電も試してみる!
アウトドアに似つかわしくない、いろいろな家電を用意しました!
ホームベーカリーでピザ生地作り
まずは、熱々の焼きたてパンを食べられるのが魅力の「ホームベーカリー」。
今回は、ピザ生地作りに利用します。強力粉・水・塩・バターとイーストを放り込んだらあとは待つだけです。
ゴトゴトゴト……、ちゃんとこねている音がします。
ちゃんとでき上がったようです!
取り出して発酵させて、トッピングをしていきます。
消費電力の多い、オーブンレンジと炊飯器を同時に
続いては「オーブンレンジ」。ピザを焼くために200度に予熱していきます。
同時に、「炊飯器」で米も炊いちゃいましょう。
ですが、ここでトラブル発生!電源がついたと思ったらいつの間にか消えているという現象が何度も続きます。
やってしまいました。
原因は、消費電力容量のオーバー。
実はオーブンレンジの消費電力は1370W、炊飯器は1200W。電源をヒョンデ アイオニック 5から同時に取っていたため、容量の1600Wをはるかに超えてしまったのです。
しかもこの後、電力がつきません。
ヒョンデ アイオニック 5は、電力ダウンした場合、少し安静にする必要があるのかもしれません。
オーブンレンジが使えないので、キャンプ場に設置してあるピザ窯を使ってピザを焼きました。
残念ですが、ここで”オール電化BBQ”は断念、”電化BBQ”に。
食後はコーヒーと焼き芋を、扇風機で涼みながら
コーヒーももちろん電気を使って入れます。豆を挽く「電動コーヒーミル」、抽出を行う「コーヒーメーカー」。どちらも問題なく使用できました。
さらにデザートは焼き芋です。焼き芋専用の「焼き芋メーカー」なんてものがあるんですね。さつまいもを2本入れ、スイッチをつけてしばらく時間をおくと、ホクホクとした蜜色の焼き芋ができ上がりました。
コーヒーに焼き芋。幸せなデザートタイムです。
少し暑かったので、「扇風機」の風に当たりながらいただきました。
プロジェクターでネット動画を見る
最後のチャレンジ家電は「プロジェクター」。
タープポールに投影用の白布を張って投影してみます。
プロジェクター本体は動作しているようですが、肝心の映像が見えません。周囲が明るすぎたのが原因です。
もう少し日が落ちれば、はっきり見えると思います。
電気自動車のV2Lで使うことができた家電一覧
今回の結果は以下の通りです。
家電 | 結果 | 補足 |
卓上ホットプレート | ⚪️ | |
ホームベーカリー | ⚪️ | |
オーブンレンジ | × | 消費電力超過のため |
炊飯器 | × | 消費電力超過のため |
電動コーヒーミル | ⚪️ | |
コーヒーメーカー | ⚪️ | |
焼き芋メーカー | ⚪️ | |
扇風機 | ⚪️ | |
プロジェクター | ⚪️ |
2台の電気自動車の消費電力容量である1600Wと1500Wは、上記の家電を使うのに十分な容量であることがわかりました。
カースモーラちゃんの一言
電力容量を超過したらどうなるの?
自宅で電気を使いすぎるとブレーカーが落ちてしまいます。電気自動車の場合はどうなるのでしょう。
今回の2台の場合は、静かに電源が落ちました。
落ちた後、トヨタ MIRAIはすぐに復旧できたのですが、ヒョンデ アイオニック 5はしばらく時間を置かないと直りませんでした。メーカーや車種によって動作に違いがあるので注意が必要です。
BBQで充電はどのくらい減った?
走行距離残量
開始時 | 終了時(6時間後) | |
IONIQ 5(アイオニック 5)/ヒョンデ | 154km | 144km |
MIRAI(ミライ)/トヨタ | 390km | 380km |
カースモーラちゃんの一言
V2Lで消費する電気の量は、走行時に比べたら誤差としか言えない範囲だね。
”オール電化BBQ”って、あり?なし?
今回、約半日をかけて電気自動車での”オール電化BBQ”にチャレンジしました。(途中、不具合があり”オール”ではなくなってしまいましたが)結論としてはありだと思います。
その理由を下記にまとめてみました。
”オール電化BBQ”が【あり】な理由
準備が簡単・短時間!
通常の火を使うBBQでは、グリルを設置した後に炭の火おこしが必要です。焚き付けの小枝や着火剤を使い、ちょうど良い火力に育てるまで少なからず時間がかかります。
卓上ホットプレートなら、コンセントを差してスイッチをONにするだけ!
煙が少ない・臭いがつきにくい
BBQで煙がまとわりつき目が痛くなったり、臭いが気になったりしたことはありませんか。
煙が出る原因は「火のついた炭に油が落ちること」や「炭自体の質が悪いこと」。つまり炭を使わなければ煙の問題は解消するのです。
車内に虫や落ち葉などが侵入する心配なし
屋外V2L搭載の電気自動車であれば、ドアを閉めたままコンセントの使用ができるので、車内が汚れる心配もありません。
ただし、プラグ接続部分は水に弱いので、雨や雪では使えないかもしれません。説明書の注意事項をよく読んで使いましょう。
小さい子にもやさしい!
BBQグリルは脚を立てて直接地面に置くタイプが多いです。万が一子どもがグリルに触れてしまったら火傷をしてしまいます。ですが、卓上ホットプレートならテーブルの中央に置くなどすれば、小さい子の手が届きにくくなります。
もちろん、どちらの場合でも小さい子から目を離さないようにしましょう。
もちろん後処理も楽チン
BBQグリルを使用した際は、炭とグリルの処理が待っています。炭は、完全に鎮火するまである程度の時間が必要ですし、灰や煤、油のついたグリルと網は綺麗に洗うのが結構大変です。
卓上ホットプレートの場合は、プレート部分を洗って本体を軽く拭くだけなので楽チンですね!
自然にやさしいアウトドア
ご存知の通り電気自動車は、排気ガスを排出しないので環境に配慮したアウトドアが実現できます。
自然にやさしく自然を楽しめるなんて、最高だと思いませんか。
一方で注意すべき点もまとめてみました。
”オール電化BBQ”の注意点
非日常感は弱め
アウトドアの醍醐味は屋外で楽しむ非日常感ではないでしょうか。当然家電を使えば、「空間はいつもと違うけどなんだか見慣れたものに囲まれているな」という想いが湧いてくるかもしれません。
また、ブッシュクラフトキャンプのように自然の中で知恵を絞り、不便を楽しむアウトドアが好きな方には、もの足りないかもしれません。
電力容量に注意しよう
電気自動車は車種ごとに電力容量が決まっています。容量を正しく把握し、無理のない使い方をすることが必要です。
また、電力容量をオーバーした場合には、建物と違ってブレーカーがついているわけではありません。復旧の手順やタイミングなども車種により異なる可能性があるので確認しておく必要があります。
V2Lの使い方を把握しておこう
ヒョンデ アイオニック 5の屋外V2Lを使用した後、V2Lコネクターが外れないというトラブルが発生しました。
実はV2Lコネクターは充電プラグに接続すると自動でロックがかかる仕様。外し方は単純で、車両本体かリモートキーのアンロックボタンを押すだけなのですが現地では困惑してしまいました。
電気自動車の仕様や機能は、各メーカーごとに異なるため事前に把握しておきましょう。
電力の使用を前提とした、電気自動車(EV)のV2Lを使った新しいBBQ。参加するメンバーやシチュエーションに応じて選択肢が広がるのが嬉しいですね。
電気自動車をうまく活用すれば、アウトドアがもっと便利に、そして楽しくなる予感を感じました。
カースモーラちゃんの一言
ぜひお試しを!
今回BBQをしたキャンプ場
このブランドについて
-
HYUNDAI
ヒョンデ
韓国ではもっとも成功している自動車メーカーで、キアを傘下に収めるほか高級車ブランドのジェネシス、スポーツカーブランドのNを立ち上げ、世界的に勢いのある急成長メーカーのひとつです。三菱自動車の支援を受けた時代の印象もあり、2000年代の日本進出はブランドイメージの伸び悩みで早期撤退しますが、2020年代には効率的なオンライン販売に特化して再進出し、BEVのアイオニック5やコナ、FVEVのネクソといった精悍なデザインのSUVを展開、先進的な電動化モデルというだけでなく、EVの持ち味を活かしつつ走りの楽しさにもこだわったクルマづくりによって、日本でも以前とは異なり高い評価を受けつつあります。