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電気自動車(EV)と車検の関係性|普通車との違いや費用、注意点について
公開日:2024/03/21更新日:2024/03/18
EVの車検はどのようなものなのか、EVの車検はガソリン車とどのように異なるのかといった疑問をお持ちの方もきっと多いはず。今回は、EVの購入や所有に際して知っておくべき、車検に関する情報をまとめています。
目次
カースモーラちゃんのPICK UP
- EVにはガソリン車と同じように車検があるよ。
- 車検を受けるタイミングは、ガソリン車と同じなの。
- EVとガソリン車の車検は項目数やエコカー減税に関する違いがあるよ。
- ただし法定費用や基本費用など、車検にかかる費用の項目には大きな違いはないの。
EVにはガソリン車のような車検はあるの?
従来の車同様に、EVも車検が必要となってきます。設計や性能面などガソリン車とは大きく異なるEVですが、車検に関しては基本的にガソリン車と同じ要件が適用されます。
車検のタイミング
EVの車検は、ガソリン車と同じく、新車購入から3年後に初めて受ける必要があります。その後は、最初の車検を受けてから2年ごとに車検を受ける必要があります。車検の正確な時期は、車のフロントガラス上部に貼られているステッカーで把握できます。
法律で定められた時期に車検を受けない場合は罰則や罰金が課される可能性があるため、注意が必要です。
車検を受けられる場所
EVの車検はディーラーや整備工場で受けることが可能です。
ディーラーで車検を受ける際は、特にメーカー直営のディーラーに依頼することをおすすめします。メーカー直営のディーラーであれば、バッテリーの状態確認を含めたEV専用の点検設備が整っていることが多いためです。
さらにEVの車検は、認証工場と指定工場の2種類がある整備工場でも行うことができます。認証工場では車体の分解整備は可能ですが、車検自体は別途車検場に持ち込まなければなりません。
一方で、指定工場には車検の検査ラインが工場内に設けられているため、別途車検場への持ち込みが不要。車検をスムーズに完了させることが可能です。また、今後はEVを販売する家電用品店などで車検ができる可能性もあります。
ミニカーは車検の対象外
EVと同じ電動車である「ミニカー」に関しては、車検の必要はありません。定格出力が0.6kW以下であるミニカーは道路運送車両法で「原動機付自転車」に区分されています。この区分の場合、車検の対象外となります。
EVの車検とガソリン車の車検の違い
EVとガソリン車の車検は検査項目やエコカー減税の利用に関することなど、やや違いがあります。
検査項目
EVの車検では、ガソリン車で必要とされるいくつかの検査項目が対象外となります。そのため、結果として検査項目が少なくなることがガソリン車の車検との違いです。
例えば、ガソリン車の車検にはエンジンオイルやオイルエレメント、スパークプラグの点検が含まれますが、EVではこれらの点検は不要となります。EVには内燃機関がなく、これらに関連する部品や点検が必要ないことに起因しています。
税制優遇を受けられる
ガソリン車とは異なり、EVでは車検時にエコカー減税制度の利用が可能です。エコカー減税制度を利用することで、車検時に発生する「自動車重量税」を抑えることができます。
EVの他にも、燃料電池自動車(FCV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、天然ガス自動車(NGV)なども対象となっています。
EVの車検にかかる費用はどれくらい?
EVの車検には、法定費用・基本費用がそれぞれかかります。それぞれ解説していきましょう。
法定費用
車検における法定費用は、以下のとおりです。
- 自賠責保険料
- 自動車重量税
- 印紙代
自賠責保険はEV・ガソリン車ともに保険料が一律であり、24か月契約の場合にかかる金額は1万7,650円となります。
印紙代に関しては、新規検査の場合最大2,500円、継続検査の場合最大2,200円が必要です。ただし自動車重量税については、前述のエコカー減税を適用することで、新車取得時および初回車検時に免除されることがあります。
基本費用
EVの車検には法定費用の他に、車検の基本料金が発生します。法定費用が一定額であるのに対し、車検の基本料金は依頼する場所や車両の状態によって異なるため、具体的な金額を一概に定めることは困難です。
しかし、EVにはガソリン車にあるクラッチやマフラー、燃料タンクなどの部品が存在しないため、検査対象となる部品の数が少なくなります。そのため、検査項目数が比較的少ないEVの車検基本料金は、ガソリン車に比べて費用を抑えることができるでしょう。
EVを車検に通すにはどうすればいいの?
EVを車検に通すうえでは、事前準備の内容や注意点について把握しておくことが大切です。
事前準備
車検を受けるにあたり、まずフロントガラスに貼り付けられているステッカーを確認し、車検の有効期限を把握しておくことが重要です。
また、車検証や自賠責保険証明書などの必要な書類を準備することも忘れてはいけません。必要書類の準備が完了したら、事前に車検の予約をしていた業者にEVを持ち込みます。
持ち込む際や車検時にバッテリーが切れないように、あらかじめEVをフル充電しておくことも大切です。
注意点
EVを車検に出す際は、EVの車検実績が豊富な業者を選ぶことをおすすめします。
専門知識が豊富なディーラーや、EVメーカー直営のディーラーが安心でしょう。車検業者を選ぶ際には、EV車検の対応能力や過去の実績について事前にリサーチしておきましょう。
カースモーラちゃんのまとめ
法定費用・基本費用など、内訳自体は若干異なるけど、車検にかかる費用の項目自体は一緒なんだ。EVを購入する際は車検についての知識も必要だから、今回紹介した内容が少しでも参考になれば嬉しいな。
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