NEW
電気自動車(EV)のメンテナンス方法を知ろう
公開日:2024/03/12更新日:2024/02/23
しかしながら、日常点検を実施しなくても良いというわけではありません。EVも定期的なメンテナンスを実施しないと故障につながってしまう恐れがあるため、注意が必要です。
当記事ではEVに関する日常点検のチェック項目や、車検の有無などについて解説します。
目次
カースモーラちゃんのPICK UP
- EVは、ガソリン車同様に点検を行うことが大切なんだ。
- 1ヵ月に1回程度の点検を目安にチェックしてね。
- EVも車検を受ける必要があるの。
- 車検や法定点検は依頼業者によって金額が異なるんだ。
EV点検時にチェックすべき項目って?
EVはガソリン車とは搭載する部品が異なりますが、ガソリン車同様に日常点検を行うことが大切。
実施すべき項目は多いように見えますが、そのほとんどが目視で確認することができる手軽なもの。できれば1か月に1回程度の点検を目安に行いましょう。
EVにおけるエンジンルーム内の日常点検項目
EVのエンジンルーム内は、重要な部品が集まる重要な場所。定期的なチェックを心掛けましょう。エンジンルーム内の点検項目は以下の通りです。
| 点検項目 | 実施内容 |
エンジンルーム内の点検 | ウィンド・ウォッシャー液 | ウインド・ウォッシャー液の量を確認 |
冷却水 (LLC) | リザーバ・タンク内の液量が規定内 (FULLとLOWの間)にあるかを確認 | |
ブレーキ液 | リザーバ・タンク内の液量が規定内 (MAXとMINの間)にあるかを確認 | |
バッテリー液 | バッテリーの液量が規定内 (UPPER LEVELとLOWER LEVELの間)にあるかを確認 |
特にバッテリー部分は重要なポイント。
メーカー推奨の充電量を確認し、バッテリーの性能と合わせて充電量を確認しましょう。その際は、電装系に触れないようにしてください。
高電圧ケーブルや高電圧バッテリーの部分は、高電圧が流れており、不用意に触れると重度の火傷や感電の恐れがあるので十分に注意が必要です。触れてはいけない部品は、注意書きシールが貼られていたり、わかりやすいようにオレンジ色になっています。
また、EVに分類される車種はいくつか存在しますが、プラグインハイブリッド車(PHV)の場合は、エンジンオイルの確認も忘れずに。まずエンジンを止めた状態で、オイルレベルゲージを抜き取ってください。
そのうえでオイルの量が規定内 (HとLの間)にあるか、汚れすぎていないかなどを確認しましょう。
EVにおける車体周りの日常点検項目
車体周りの点検項目は、主にタイヤとランプ類。点検項目と実施内容は以下の通りです。
| 点検項目 | 実施内容 |
車体周りの点検 | タイヤの空気圧 | タイヤの接地部分が横にたわみ、膨らんでいないかなどを確認 |
タイヤの亀裂・損傷 | タイヤに亀裂や損傷がないか、また釘や石などの異物が溝に挟まっていないかを確認 | |
タイヤの摩耗 | タイヤが磨耗していないかをスリップ・サインで確認 | |
ランプ類 | エンジンを作動し、ヘッドランプ、ブレーキランプ、ウインカーの点灯または点滅具合を確認 |
車体周りの主な点検場所はタイヤ。大きく重いバッテリーを搭載するEVは、同サイズのガソリン車に比べて車体重量が重くなりがちです。
そのため、ガソリン車に比べてタイヤへの負担が大きく消耗しやすい傾向に。また、その際に気をつけたいのがタイヤの溝の深さ。タイヤの溝の深さが1.6mm以下になると、車検に通すことができません。
さらに、タイヤが消耗すると安定性が低下し、ロードノイズなどが発生してしまいます。タイヤを交換する場合は、装着されているサイズと同じものを選択しましょう。
EVにおける車内の日常点検項目
車内の点検項目は、ブレーキペダルとワイパーをチェックしましょう。点検する項目と実施内容は、以下の表をご覧ください。
| 点検項目 | 実施内容 |
車内の点検 | ブレーキペダル | ブレーキの踏みしろに適当であるか、踏みごたえに違和感がないかの確認 |
ワイパー | ウインド・ウォッシャの噴霧状態、ギシギシきしんでいないか、ガラス面をきちんと拭き取れているかを確認 |
EVの一部車種は、パーキングブレーキを搭載しているケースがあります。その場合、パーキングブレーキについても点検を行いましょう。
パ-キングブレーキを目一杯に引いた際に、引きしろが多すぎたり、少なすぎたりしないかを確認してください。
EVでも車検は必要なの?
車検は2年ごとに実施するもので、自動車が道路運送車両法に定められた保安基準に適合しているかを検査する制度。
EVも例外ではなく、ガソリン車同様に車検を受けなければなりません。当然ながら、車検に通らないと公道を走行できないので、必ず点検を受けるようにしましょう。
ただし、EVに区分されるミニカー(第一種原動機付自転車)は、車検の対象には含まれていません。ミニカーの定格出力は0.6kW以下であり、道路運送車両法では原動機付自転車に区分されるため、車検対象外となるのです。
法定点検
法定点検は「12か月点検」と「24か月点検」があり、それぞれ点検項目数が異なります。道路運送車両法第48条では義務化されていますが、点検を受けなくても罰則はありません。
ただ年数によって劣化するパーツや、タイヤなど摩耗しやすい部品もあるため、EVも法定点検を受けた方が良いでしょう。また、車検・法定点検ともに、依頼場所によって費用が異なります。
実施する際は、複数の業者にあらかじめ金額を確認しておくと安心です。
カースモーラちゃんのまとめ
自分で点検する際は、危険な場所もあるので十分に注意して実施してね。EV点検する際は、この記事を参考にしてくれるとうれしいな。
こちらもオススメ
こちらもオススメ