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電気自動車(EV)を購入・所有するうえでのメリットとデメリット
公開日:2024/03/15更新日:2024/02/26
その流れの中で、電気自動車(EV)への乗り換えを検討する方も徐々に増えてきているのではないでしょうか。しかしながら、実際に購入を検討する際に気になるのが、「EVに乗り換える具体的なメリット」について。
環境負荷の軽減という社会的な利点のほかに、実際の利用者視点でEVにはどのようなメリットがあるのでしょうか。今回は、EVを購入・所有するうえで知っておきたい、メリット・デメリットを中心に解説します。
目次
カースモーラちゃんのPICK UP
- EVには、環境負荷の軽減のほかにも、非常用電源としての利用や維持コストの削減などメリットがたくさんあるんだ。
- ガソリン車と比べると車両価格が高めで、充電に時間がかかってしまうといったデメリットもあるの。
- EVの購入を検討する際には、メリット・デメリットの両方を理解しておくことが大切だよ。
EVを購入・所有するうえでのメリットって何?
まずはEVを購入・所有することによる主なメリットを見ていきましょう。
静かに走行できて加速もしやすい
EVはガソリン車と比べて、騒音や振動が少ないという特徴があります。EVでは、バッテリーから供給された電力を使ってモーターを駆動させます。電気モーターの回転音はとても小さいため、ドライバーに届くことはほとんどありません。
加えて、EVは走り出しの際にモーターが即座に最大回転数に到達します。スムーズで迅速な加速が可能な点も、大きなメリットと言えるでしょう。
走行時に有害なガスをほとんど排出しない
EVは走行時に、一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物などの有害なガスをほとんど排出しません。地球温暖化の問題が叫ばれる昨今、EVを利用することで地球環境の保全に貢献できるでしょう。
ただし、その製造過程含めた場合は、まだまだ二酸化炭素(CO2)の排出量も多いという指摘もあるようです。EVのライフサイクル全体として、環境負荷を低減できるような技術開発が今後重要性を増していくかもしれません。
維持コストを抑えられる
EVは、ガソリン車のようなオイル交換やエンジン関連のメンテナンスが基本的に必要ありません。そのため、長期的な維持コストを大幅に削減できる可能性があります。
加えて、EVはエネルギー(電気)を駆動部品に直接供給するため、エネルギー伝達効率が高いというメリットも。ガソリン車に比べて無駄が少ないため、エネルギー費用を抑えることができるはずです。
補助金や税制優遇の対象になる
EVは、国や自治体の用意している補助金や税制優遇措置の対象となります。例えば、以下のような制度を利用可能です。
- エコカー減税:燃費性能に優れた車両の自動車重量税が免税される制度
- 環境性能割:車両の取得額に対して環境性能に応じた税率が課税される制度
- グリーン化特例:燃費性能に優れた車両を対象に自動車税が軽減される制度
これらの制度を利用することで、初期費用や維持コストを削減できる可能性があります。上手に利用して、お得にEVを手に入れましょう。
非常用電源として利用できる
EVをフル充電状態に保っておくことで、バッテリー内の電力を家庭用の電源として使用することも可能です。
例えば、最大容量が40kWhのバッテリーを搭載したEVなら、約4日分の電力を蓄えることができます。これにより、災害時などで一般の電力供給が途絶えた場合でも、EVのバッテリーを非常用電源として活用することが可能となるでしょう。
EVを購入・所有するうえでデメリットはないの?
EVを購入・所有するうえでは、いくつかのデメリットがあることも理解しておく必要があるでしょう。
ガソリン車と比べて価格が高め
EVはガソリン車に比べて、車両価格が高めに設定される傾向にあります。一般的なガソリン車が100〜300万円程度の価格帯で購入可能であるのに対し、EVは400万円以上の価格で販売されているケースも少なくありません。
車両価格の高さは、前述した維持コストの低さというメリットの裏返しとも言えるでしょう。どうしても初期費用が気になる方は、中古EVを購入することで費用を大幅に抑えられる場合もあります。
充電に時間がかかる
EVをフル充電するためには、急速充電を利用した場合であっても30〜60分程度の時間が必要です。普通充電の場合は、フル充電に6〜12時間程度かかってしまうことも。
数分で燃料を満タンにできるガソリン車と比べると、かなりの時間差があります。また、EVの充電ステーションの数はガソリンスタンドに比べて少ないため、あらかじめ目的地周辺の充電スポットを調べておく必要もあります。
こうした充電面に関する利便性の低さは、EVの抱える大きな課題の一つと言えるかもしれません。
航続距離がバッテリーの寿命に左右される
EVのバッテリーは、充電を繰り返すことによって徐々に劣化していきます。さらに、バッテリー劣化が進行すると、車両の航続距離が短くなるという問題も。
もともと、ガソリン車と比べて航続距離は短いEVですが、バッテリーの劣化に伴ってさらに航続距離が短くなってしまう可能性も考えられます。
カースモーラちゃんのまとめ
でもガソリン車と比べて車両価格が高かったり、充電に時間がかかってしまうといったデメリットもあるんだ。ボトルネックも多いけれど、補助金や税制優遇、充電インフラの整備でカバーしようとする政府の動きもあるよ。
EVの購入を検討している方は、今回解説した内容を参考にしてくれたら嬉しいな。
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