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【車種別】電気自動車(EV)の航続距離・充電時間
公開日:2024/04/18更新日:2024/04/18
今回は、代表的なEV車種の航続距離と充電時間をまとめました。
目次
カースモーラちゃんポイント
- EVの航続距離や充電時間は、車種によって異なるんだ。
- EV全体に共通する航続距離・充電時間に関する基本も、事前に押さえておくといいね。
- 日産・トヨタ・SUBARU・Hondaなどの主要メーカーがEVを生産・販売しているけど、どれも航続距離と充電時間が若干違うんだ。
EVの航続距離・充電時間は車種によって異なる?
EVの航続距離や充電時間は、車種によって異なります。車種別の特徴・傾向について触れる前に、EVの後続距離や充電時間に関する基本情報から解説します。
EVの航続距離
EVの航続距離はガソリン車と比較しても大きく変わらず、満充電で400〜500kmを走行可能なEVも存在します。航続距離はバッテリー容量や走行状況により異なり、バッテリー容量が大きい車は航続距離が伸びるものの、車両価格も高くなる傾向に。
ちなみに、EVのカタログに記載されている値(WLTCモード)通りの航続距離を期待するのは現実的ではありません。
- 外気温
- 道路環境
- 走行環境
- 冷暖房やナビ・オーディオの使用
上記の要因で、実際の航続距離はカタログ値の約70%程度になることを想定すると良いでしょう。
EVの充電時間
EVの充電時間は、以下の計算式で求めることが可能です。
充電時間(h)= 充電量(kWh)÷ 充電器の出力(kW) |
上記はあくまで基本的な計算式であり、実際はEVの充電時間は充電の種類や車種によって異なります。
普通充電(3〜6kW)は満充電に8時間、急速充電(20~150kW)では約50分が目安です。ただし急速充電に関しては、30分の時間制限が設けられていることも多いので注意しましょう。
ちなみに海外では17kW以上の普通充電器や200kW、300kWの急速充電器が増加傾向に。そのため、今後は日本でも高出力の普通充電が普及し、充電時間がさらに短縮されるかもしれません。
【車種別】EVの航続距離・充電時間を比較
ここでは、日産・トヨタ・SUBARU・Hondaといった主要メーカーが販売しているEVの、航続距離と充電時間をまとめています。
車種 | 航続距離 | 充電時間 |
日産・リーフ | 450~550km | <普通充電> ■3kW・60kWhバッテリーの場合:約23.5時間 ■3kW・40kWhバッテリーの場合:約16時間 ■6kW・60kWhバッテリーの場合:約12.5時間 ■6kW・40kWhバッテリーの場合:約8時間<急速充電器> ■6kW(V2H)60kWhバッテリーの場合:約12.5時間 ■6kW(V2H)40kWhバッテリーの場合:約8時間<外出先の急速充電器> ■60kWhバッテリーの場合:約1時間 ■40kWhバッテリーの場合:約40分出典:日産リーフ|充電方法 |
日産・アリア | 66~470km | <普通充電> ■3kWの場合:約25.5時間 ■6kWの場合:約12.0時間<急速充電器> ■50kWの場合:約65分 ■90kWの場合:約45分出典:日産アリア|航続距離・充電 |
日産・サクラ | 180km | <普通充電> ■3kWの場合:約8時間<急速充電器> ■6kW(V2H)の場合:約4時間出典:日産サクラ|充電方法 |
トヨタ・bZ4X | <Z> WLTCモード(国⼟交通省審査値) ■FWD:559km[512km] ■4WD:540km[487km]<G> WLTCモード(国⼟交通省審査値) ■FWD:567km ■4WD:551km出典:トヨタbZ4X|BEV走行距離 | <普通充電> ■200V 3kW(16A)の場合:約21時間 ■200V 6kW(30A)の場合:約12時間<急速充電> ■50kW(125A)出⼒の急速充電器(スタンド)の場合:約60分 ■90kW(200A)出⼒の急速充電器(スタンド)の場合:約40分出典:トヨタbZ4X|充電 |
SUBARU・ソルテラ | 487~567km | <普通充電> ■200V/30A出力の場合:約12時間出典:SUBARUソルテラ|航続距離・バッテリー |
Honda・e Advance | 259~274km | <普通充電> ■AC200V/3kWの場合:約12時間<急速充電> ■80%まで充電した場合:約30分出典:Honda ON|充電器の種類について |
カースモーラちゃんまとめ
メーカーや車種によってグレードもあるから、同じ車種でも航続距離と充電時間に違いが出ることもあるよ。今回紹介した内容を参考にEVの航続距離と充電時間を比較して、実際に購入するEVを決めてほしいな。
このブランドについて
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NISSAN
日産
かつては日本第2位の自動車メーカーであり、自他ともに求める「技術の日産」として、真剣なクルマ選びに値する玄人好みのクルマがユーザーに支持される日産自動車。フェアレディZやスカイライン、GT-Rといった歴史と伝統を誇るV6DOHCターボエンジンのハイパワースポーツをイメージリーダーとして大事にする一方、2010年に発売したリーフ以降、SUVのアリア、軽自動車のサクラなど先進的なBEVをラインナップ。さらにエンジンを発電機として充電いらず、従来どおり燃料の給油で乗れる「e-POWER」搭載車を増やしており、モーターのみで走行するクルマの販売実績では、日本No.1の実績を誇るメーカーでもあります。
yu_photo - stock.adobe.com
このブランドについて
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TOYOTA
トヨタ
常に世界の最多生産台数を争い、日本のみならず世界を代表する自動車メーカー、トヨタ。多くの日本車メーカーと深い関わりを持ち、グループ全体で超小型車からバス・トラック、産業車両まで網羅したフルラインナップ・メーカーであり、近年は実用性やコストパフォーマンスのみならず、スポーツ性など走る楽しみにも力を入れています。世界初の量販ハイブリッドカー「プリウス」から電動化技術では最高の蓄積を持ち、自動運転技術の実用化、新世代モビリティと都市生活の在り方を模索する「ウーブン・シティ」へ多大な投資を行う一方、電動化だけがエコカー唯一の選択肢ではないというスタンスも崩さず、死角のない全方位戦略が現在の特徴です。
このブランドについて
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SUBARU
スバル
他のメーカーが真似できない左右対称の水平対向エンジンと熟成されたAWDシステムによる「シンメトリカルAWD」、そして先進的な安全運転支援システム「アイサイト」を武器に勝負、個性的なプレミアムブランドとして成長してきたスバル。近年はトヨタの支援を受け、低燃費化が難しい水平対向エンジンの電動化やBEVへの転換を進めつつ、長年培ってきたAWDの制御技術やアイサイトの発展を将来にも活かそうとしており、新型の電動SUV「ソルテラ」発売など、重大な転機に差し掛かってきました。1990年代以降のプレミアム路線によって向上したブランドイメージで電動化時代に生き残りを図れるか、今まさにその成果が問われています。
このブランドについて
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HONDA
ホンダ
現存する日本の主要自動車メーカーでは1960年代に最後発で四輪へ進出、大手の傘下に入ることもなく独立独歩で成長したホンダ。初期のスポーツカー「S」シリーズやF1参戦でスポーツイメージが強い一方、初代シビックの成功や、可変バルブ機構を採用した高性能なVTECエンジンで実用的かつスポーティな大衆車メーカーとして発展、1990年代にはミニバンのオデッセイやステップワゴン、SUVのCR-Vをヒットさせ、2010年代には軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」の大成功で軽自動車ブームの中心になっています。先進技術の開発にも熱心で、ハイブリッドカーやBEVなど電動化、運転支援システムの実用化にも積極的。