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ホンダが防災の日に「Power Exporter e: 6000」を発売、電動車両から電気を取り出す可搬型外部給電器の軽量化と使い勝手を向上
公開日:2023/09/01更新日:2023/09/01
目次
前モデルより軽量化、使い勝手を高めた可搬型外部給電器
ホンダ eに接続している例
電気自動車(EV)と接続し、外部への給電を可能にしている。
2023年9月1日(金)、ホンダは可搬型外部給電器「Power Exporter e: 6000」を「防災の日」である同日に全国のホンダカーズ各店で発売すると発表した。
「Power Exporter e: 6000」は、BEV(電気自動車)、FCEV(燃料電池自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド車)といった、電気自動車用放電システムガイドラインV2L DC版の規格に適合する自動車と接続し、さまざまな電化製品へ電気を供給する。
ホンダによれば、昨今はクルマに蓄えた電気の活用に対するニーズが平時・有事を問わず、電気自動車(EV)をはじめとする電動車両の増加に伴い、拡大しているという。
同社がポータブル発電機の開発で培った、独創の正弦波インバーター技術を採用するPower Exporter e: 6000は、高品質な電力の供給が可能な可搬型外部給電器であり、電気の質が要求される精密機器や楽器といった製品にも対応している。
電動車両と接続した場合、供給できる電力の出力・容量は接続するクルマによるとはいえ、平均的な一般家庭で消費する電力の約2倍、最大6kVAの電力を出力可能、有事における避難所、小規模オフィス、店舗の非常電源など多用なシーンで活躍が期待できるだろう。
100Vだけではなく200V出力にも対応、かつ同時に使用可能で、家庭用電化製品から、オフィス用エアコンや店舗用冷蔵庫など大電力が必要なケースまで幅広い電気機器へ対応する。
また、従来モデルの「Power Exporter 9000」からは約10kgの軽量化を実現し、車両と接続する給電ケーブルは長さ1.2mから2.1へ伸長して使い勝手の向上を図りつつ、高品質な電力供給、200V出力といった特徴は維持した。
Power Exporter e: 6000の主な特徴
Power Exporter e: 6000
Power Exporter e: 6000
- 電動車両へ給電コネクターを接続し、スイッチを押すだけで給電開始できる簡単操作。
- 外部給電機能のあるクルマなら、メーカー・車種を問わず電気を取り出せる。
- 最大出力は6kVAで、交流100Vと200Vの同時出力を実現。
- 高品質な電力供給で、精密機器や楽器などにも対応。
- BEVの場合は排出ガスゼロ&静かでクリーン(PHEVはエンジンが始動する場合があり、FCEVも酸素を消費するため密閉空間では換気が必要なほか、水が排出されるなど、接続前に車両および本製品の取扱説明書で確認が必要)。
- 夜間工事や屋外イベントなど、さまざまなシチュエーションに対応する静粛性の高さや、クリーンな給電。
- Power Exporter 9000と同様に積み下ろしサポート用の大型グリップや大型車輪、ハンドルを備えたほか、約10kgの軽量化も実現して車載時にトランクへ横倒しに積めるようになったので、より幅広い車種へ対応、優れた可搬性を実現した。
全国メーカー希望小売価格(消費税10%込)
883,960円(消費税抜き本体 803,600円)
主要諸元
定格出力(kVA) | 6.0 |
出力端子 | 100V×4口:抜け止め接地コンセント 200V×1口:接地3P30A引掛埋込コンセント |
定格出力電圧(V) | AC100・200(単相3線式) |
質量(kg) | 41 |
外形寸法(mm) | 全長755/全幅387/全高438 |
周波数(Hz) | 50/60(切り替え式) |
電力変換方式 | インバーター方式 |
適用規格 | 電動自動車用充放電システムガイドライン V2L DC版 |
給電ケーブル長(m) | 2.1 |
このブランドについて
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HONDA
ホンダ
現存する日本の主要自動車メーカーでは1960年代に最後発で四輪へ進出、大手の傘下に入ることもなく独立独歩で成長したホンダ。初期のスポーツカー「S」シリーズやF1参戦でスポーツイメージが強い一方、初代シビックの成功や、可変バルブ機構を採用した高性能なVTECエンジンで実用的かつスポーティな大衆車メーカーとして発展、1990年代にはミニバンのオデッセイやステップワゴン、SUVのCR-Vをヒットさせ、2010年代には軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」の大成功で軽自動車ブームの中心になっています。先進技術の開発にも熱心で、ハイブリッドカーやBEVなど電動化、運転支援システムの実用化にも積極的。