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軽の電気自動車(軽EV)は安い?車両価格や維持費、補助金を解説

まだまだ高額になりがちな電気自動車の中で、購入しやすい価格帯やコンパクトなサイズ感から軽EVが人気を集めています。

軽EVの車両価格は、ガソリン車と比べるとまだ高めです。しかし、維持費はガソリン車よりも安く、長い目で見ればガソリン車よりお得な可能性があります。

本記事では、軽EVの車両価格や維持費、補助金について解説します。軽EVの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 軽の電気自動車(軽EV)は車両価格や維持費が安い?
  2. 軽の電気自動車(軽EV)の車両価格が安い理由
  3. 軽EVは普通自動車のEVより車両価格が安い
  4. 軽の電気自動車(軽EV)の維持費が安い理由
  5. 軽のガソリン車と軽の電気自動車(軽EV)の年間維持費を比較
  6. 軽の電気自動車(軽EV)の加速性能や航続距離は問題ない?
  7. 日産の軽EV「サクラ」|軽自動車の中でも人気上位
  8. 三菱の軽EV「eKクロスEV」|SUVテイストの最上級軽EV
  9. 2023年以降に発売予定となっている軽の電気自動車(軽EV)
  10. 軽の電気自動車(軽EV)はどんな人におすすめ?
  11. 軽の電気自動車(軽EV)は車両価格や維持費が安い!

軽の電気自動車(軽EV)は車両価格や維持費が安い?

軽の電気自動車(軽EV)は車両価格や維持費が安い?

電気自動車は、ガソリン車などに比べて走行コストや維持費を安く抑えることができますが、車両価格の高さがデメリットのひとつとして挙げられます。

そのため、流行りの電気自動車に乗り換えたいと思っても、価格が高くて購入に踏み切れない方もいらっしゃると思います。そうしたなかで近年、登場したのが軽EVです。

一般的に、軽自動車は普通車に比べて車両価格が安くなる傾向にあり、軽EVでもかなり手が出しやすい車両価格となっています。また、ガソリン車の軽自動車と比較すると燃料代の安さや税制度の観点から軽EVの方が維持費を抑えられる傾向です。そのため、軽EVは長い目で見ればガソリン車の軽自動車よりお得な可能性があります。

軽の電気自動車(軽EV)の車両価格が安い理由

軽の電気自動車(軽EV)の車両価格が安い理由

軽EVは、車両価格が高額になりがちな電気自動車の中では手が届きやすい車両タイプです。ここでは軽EVの車両価格が安いといえる理由について、普通車の電気自動車との比較や、購入時の補助金といった観点から解説していきます。

軽EVは普通自動車のEVより車両価格が安い

軽EVは普通自動車のEVより車両価格が安い

普通車の電気自動車では、最安車種は国産車なら日産「リーフ」の約408万円〜となっています。一方、軽EVの国産車は日産「サクラ」と三菱「eKクロスEV」の2車種があり、日産「サクラ」には「X」「G」の2グレードがありますが、このうち価格の安い「X」グレードは254万8,700円(税込)です。

また、もう1車種の三菱「eKクロスEV」には「G」「P」の2グレードがあり、このうち価格の安い「G」グレードは254万6,500円(税込)となっています。

軽EVは価格の安いグレードなら、250万円台から購入可能で、普通車の国産電気自動車(日産「リーフ」約408万円〜)に比べて単純に車両価格では150万円以上安いと言えるわけです。

国や自治体のEV補助金により購入価格が安くなる

電気自動車は車両価格がガソリン車に比べて高額ですが、国や自治体の補助金により購入価格が大幅に値引きされます。

国によるEV購入時の補助金は、経済産業省が所管する「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」です。毎年補助金額が変動するため一律には言えませんが、例えば、2023年度は、電気自動車の場合上限額が85万円、小型・軽EV、PHEVの場合上限額が55万円です。

また、国からの補助金とは別に自治体からの補助金が出る場合もあります。こちらも毎年見直されますが、例えば、東京都の場合2023年、EVの新車購入者に対し、車両価格の1/2(上限100万円)の補助金を交付しています。そのため、定価が500万円の電気自動車を購入した場合、国による補助金が85万円、東京都による補助金が250万円の合計335万円の補助金を受けることができます。

さらに、東京都では、電気自動車購入者への給付金として、10万円の定額給付を行っています。つまり、定価が500万円の電気自動車を購入した場合、国による補助金が85万円、東京都による補助金が250万円、給付金が10万円の合計345万円の補助金を受けることができます。

このように、東京都では、国による補助金と合わせて、最大で345万円の補助金を受けることができます。その他の自治体についても、国による補助金と合わせて、最大で100万円程度の補助金を受けられる場合が多いです。

なお、補助金の金額は、車種やグレードによって異なる場合があります。購入を検討している場合は、自治体のウェブサイトなどで最新情報を確認しておきましょう。

軽EVとガソリン車の軽自動車はどちらが安い?

軽EVとガソリン車の軽自動車では、単純な車両価格ではガソリン車の軽自動車の方が安くなっています。しかし、新車購入の場合は国や自治体からの補助金が出るため、購入価格は一概に軽EVのほうが高いとはいえません。

例えば、軽EVの日産「サクラ」と三菱「eKクロスEV」は日産「デイズ」などと同様の「ハイトワゴン」に分類されます。

日産「デイズ」の価格は約143万~208万円(税込)で、国や自治体の補助金を利用すると100万円程度は補助金が出るという前提で考えると、軽EVはガソリン車の軽自動車と同等、あるいはそれ以上に安くなる可能性があるのです。つまり、購入価格としては両者に差はあまりありません。

また、維持費という面で見れば、軽EVの燃料費はガソリン車に比べて安く済むこと、税制優遇も受けられることから軽EVのほうが維持費が安いといえます。

軽の電気自動車(軽EV)の維持費が安い理由

軽の電気自動車(軽EV)の維持費が安い理由

軽EVは燃料が電気のため、ガソリン車よりも燃料代を抑えられ、税制優遇も受けることができるため維持費が安いと言えます。ここでは、軽EVとガソリン車の軽自動車の維持費を比較して見ていきましょう。

ガソリン車と比較してEVの方が燃料代が安い

ガソリン車と比較して電気自動車の方が燃料代が安い理由は、電気の価格がガソリンの価格よりも低いためです。

ガソリンの価格を165円/L、電気料金を一般家庭向けの契約で1kWhあたり約31円と仮定します。この場合仮に、ガソリン車の燃費が15km/L、年間走行距離:1万kmで比較すると、1万km走行時の燃料代は、ガソリン車が10万9,890円、電気自動車が5万1,646円となります。

つまり、同じ距離を走行する場合、電気自動車の燃料代はガソリン車の半額程度に抑えることができるのです。

また、電気自動車は、ガソリン車に比べてエンジンやトランスミッションなどの部品が少ないため、メンテナンスの頻度が低く、コストも抑えることができます。

具体的には、ガソリン車のエンジンオイル交換は、1万kmまたは12カ月に1回程度が目安ですが、電気自動車はオイル交換の必要がありません。また、ブレーキパッドやブレーキディスクの摩耗も少ないため、メンテナンスのコストをさらに抑えることができます。

このように、電気自動車は燃料代だけでなく、メンテナンスコストも抑えることができるため、トータルの維持費が安くなるのです。

電気自動車は税制優遇(減税)が受けられる

車にかかる税金は、車の購入時にかかる「環境性能割」、新車登録時及び車検時にかかる「自動車重量税」、毎年1回かかる「自動車税」の3種類があり、電気自動車はいずれも税制優遇を受けることができます。

環境性能割

「環境性能割」は燃費性能に応じて、登録車は0〜3%、軽自動車は0〜2%課税されますが、電気自動車は環境性能割が非課税です。

自動車重量税

「自動車重量税」は、新車登録時に3年分を支払い、その後は車検時に支払うことになります。車検時の支払い額は(エコカー減税対象外の場合)は、1t未満の軽量コンパクトカーは1万6,400円、一般的な乗用車なら2万4,600円(1.5t以下)から3万2,800円(2t以下)ほどとなっています。一方、電気自動車は「自動車重量税」は新車登録時と初回車検時が免税対象です。

自動車税

「自動車税」は排気量に応じて税額が決まり、毎年支払う必要があります。税額は2万5,000円(排気量1.0L以下)から11万円(6.0L超)まで10段階。多くの普通車は排気量2.5L超から3.0L以下の車で5万円の課税となるため、およそ3万円から5万円の課税となります。一方、電気自動車は新車登録年度の翌年度分が75%軽減されます。

軽のガソリン車と軽の電気自動車(軽EV)の年間維持費を比較

軽のガソリン車と軽の電気自動車(軽EV)の年間維持費を比較

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ここでは、軽のガソリン車と軽の電気自動車(軽EV)の年間維持費を比較します。

項目軽自動車軽EV
車両価格150万~200万円250万~300万円
自動車税25,000円(13年以下)3,300円(13年以下)
自動車重量税12,000円(4ナンバー)無料(1,000kg以下)
環境性能割20,000円(13年以下)無料
任意保険料10万円程度11万円程度
燃料代(年1万km走行)10万円程度5万円程度
メンテナンス費(年1万km走行)5万円程度3万円程度
合計30万円程度20万円程度


*なお、比較表の条件は下記の通りです。
車両価格は、2023年12月20日現在のメーカー希望小売価格(税込)を基に算出。
自動車税は、13年以下の車両を対象に算出。
自動車重量税は、4ナンバーの車両を対象に算出。
環境性能割は、13年以下の車両を対象に算出。
任意保険料は、年齢20歳、無事故、東京在住、フルカバー、対人・対物無制限、傷害・車両保険300万円の保険料を基に算出。
ガソリン代は、ガソリン価格165円/L、燃費15km/Lで算出。
メンテナンス費は、オイル交換、タイヤ交換、ブレーキパッド交換などの費用を基に算出。



上記の表から、軽の電気自動車(軽EV)は、軽のガソリン車に比べて、年間維持費が約10万円程度安いことがわかります。これは、電気料金がガソリン価格よりも安いため、燃料代が大幅に抑えられるためです。

電気自動車はエンジンやトランスミッションなどの部品が少ないため、メンテナンスコストも抑えられます。また、ここまで比較してわかったのは、同クラスの車種同士で比較した場合、電気自動車で安いのは「自動車税」と「自動車重量税」、ガソリン車のほうが安くなりやすいのは「任意保険」の保険料だということです(車両価格が安いため)。

ただし、電気自動車とガソリン車の維持費で最も差がつくのは、走行コストです。トータルで見たガソリン車の維持費は年間約30万程度。電気自動車が20万円程度なので、トータルで見るとやはり電気自動車の維持費のほうが圧倒的に安いといえます。

軽EVの車両価格は、軽のガソリン車よりも高額です。しかし、軽EVは国や地方自治体からさまざまな税制優遇を受けることができます。そのため、年間維持費の安さを考えると、トータルで見ると軽EVの方がお得になる可能性もあります。軽自動車の購入を検討している場合は、軽EVも視野に入れてみるとよいでしょう。

軽の電気自動車(軽EV)の加速性能や航続距離は問題ない?

軽の電気自動車(軽EV)の加速性能や航続距離は問題ない?

軽EVは、モーターの力で駆動するため、ガソリン車よりも加速性能に優れています。例えば、日産「サクラ」と三菱「eKクロスEV」の最高出力は、いずれも47kW(64馬力)です。

これは、軽自動車のガソリン車の最高出力とほぼ同等であり、ターボ車の2倍近いスペックとなります。そのため、軽EVは、市街地や山道などでの走行で、スムーズな加速や力強い追い越しを実現できます。

また、軽EVの航続距離は、150km〜200km程度が主流です。これは、日常の足としては十分な航続可能距離であり、遠出に使用しない場合問題ないでしょう。ただし、冬場や山間部などでは、航続距離が短くなる可能性があるため、注意が必要です。また、充電時間も考慮する必要があります。軽EVの急速充電で、80%程度の充電には30分程度かかります。

長距離ドライブや、充電設備が少ない場所での使用を想定している場合は、航続距離や充電時間を事前に確認しておきましょう。軽の電気自動車(軽EV)の加速性能や航続距離は、ガソリン車と比較して問題ないと言えます。ただし、冬場や山間部などでは、航続距離が短くなる可能性があるため、注意が必要です。また、充電時間も考慮する必要があります。

日産の軽EV「サクラ」|軽自動車の中でも人気上位

日産の軽EV「サクラ」|軽自動車の中でも人気上位

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日産サクラは、2022年5月に発売された、日産と三菱自動車工業の共同開発による軽EVです。

サクラの最大の魅力は、軽自動車とは思えないほどの力強い走り。最高出力は47kW(64馬力)、最大トルクは195N・mを誇り、軽自動車のガソリン車とほぼ同等の加速性能を実現しています。航続距離も180kmと、日常の足として十分な距離を走行できます。また、コンパクトなボディながら広い室内空間も魅力。室内長は2,495mm、室内幅は1,395mmと、軽自動車の平均サイズを上回っており、後席は60:40分割可倒式で、荷室を拡大することもできます。

さらに、おしゃれなデザインや充実した安全装備も魅力です。特に、安全装備については、日産の最新の運転支援技術「プロパイロット」を搭載しており、高速道路や市街地などでの運転をサポートします。サクラは、日常の足としてはもちろん、レジャーや仕事にも使える、使い勝手の良い軽EVです。

メーカー日産
車種サクラ
モデル・グレードX/G
全長×全幅×全高3,395mm/1,475mm/1,655mm
車両重量X:

1,070kg G:1,080kg

乗車定員4名
最小半径4.8m
電力消費率124Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離(WLTCモード)180km(WLTCモード)
総電力20kWh
最高出力47kW/2,302〜10,455rpm
最大トルク195N・m/0〜2,302rpm
価格(税込)X:2,399,100円 G:2,940,300円
公式サイト日産自動車

三菱の軽EV「eKクロスEV」|SUVテイストの最上級軽EV

三菱の軽EV「eKクロスEV」|SUVテイストの最上級軽EV

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「eKクロスEV」は、三菱自動車が2022年5月に発売した、軽の電気自動車です。日産「サクラ」の兄弟車でその最大の魅力は、軽自動車とは思えないほどの力強い走りです。

最高出力は47kW(64馬力)、最大トルクは195N・mを誇り、軽自動車のガソリン車とほぼ同等の加速性能を実現しています。航続距離も180kmと、日常の足として十分な距離を走行できます。安全装備については、三菱自動車の最新の運転支援技術「e-Assist」を搭載しており、高速道路や市街地などでの運転をサポートします。

また、「eKクロスEV」は、三菱の人気車種「ekクロス」というSUVテイストのハイトワゴンの一員として誕生した軽EVです。日産「サクラ」がEVらしさを訴求したスタイリッシュな軽EVなら、三菱「eKクロスEV」はSUVテイストを前面に押し出した軽EVと言えるでしょう。

メーカー三菱自動車
車種eKクロス EV
モデル・グレードP/G
全長×全幅×全高3,395×1,475×1,655mm
車両重量P:1,080kg G:1,060kg
乗車定員4名
最小半径4.8m
電力消費率124Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離(WLTCモード)180km(WLTCモード)
総電力20kWh
最高出力47kW/2,302〜10,455rpm
最大トルク195N・m/0〜2,302rpm
価格(税込)P:3,081,100円 G:2,546,500円
公式サイト三菱自動車

2023年以降に発売予定となっている軽の電気自動車(軽EV)

2023年以降に発売予定となっている軽の電気自動車(軽EV)

軽EVの中でも特に注目されるジャンルが、自動車メーカー各社が開発している商用モデルです。ここでは、2023年以降に発売予定となっている2車種の商用軽EVを紹介していきます。

トヨタ・スズキ・ダイハツが共同開発した商用軽バン電気自動車

トヨタ、スズキ、ダイハツの3社は、2023年5月に、共同開発した商用軽バン電気自動車(以下、BEV商用軽バン)のプロトタイプを公開しました。

スズキが長年培ってきた軽自動車に対する豊富な知見、ダイハツの持つ小さな車づくりのノウハウ、トヨタがHEVから蓄積してきた電動化技術――BEV商用軽バンは3社それぞれの得意分野を生かして共同開発された商用軽EVです。

BEV商用軽バンのベース車はダイハツ「ハイゼットカーゴ」で、生産はダイハツが担当。トヨタとスズキは、商用バンとして売り出している「ピクシスバン」「エブリイ」のラインナップとして2023年度内に市販する予定です。

また、詳細は明かされていませんが、一充電あたりの航続距離は200km程度を見込み、実用性のある車といえるでしょう。さらに、ビジネス向けのコネクテッドテクノロジーを組み合わせることも発表しており、今後の情報が気になる最新技術盛りだくさんの車となっています。

ホンダの新型軽商用EV「N-VAN e」が2024年春に発売予定

ホンダは独自に開発した商用軽EV「N-VAN e:(エヌバン イー)」を2024年春に発売予定です。「N-VAN」は、軽自動車カテゴリーで大人気車種の「N-BOX」とプラットフォームが共通と言える軽商用バンで、新型の「N-VAN e:」も、既存の「N-VAN」をベースとする商用軽EVとなっています。

価格は未発表ですが、ホンダは「100万円台で買えるようにしたい」と発表しており、ビジネスユース向けの2人乗りのベーシックな仕様から、一般需要も見込んだレジャーユースの豪華バージョンまで3つのグレードが販売される予定です。

開発目標のスペックとしてはバッテリー容量は推定30kWh程度、航続距離210km以上、普通充電も最大6kWの出力に対応するなど、高い実用性を期待させる内容となっています。

また、ローグレードのものには普通充電だけを標準装備し、急速充電はオプション対応としているのも100万円台に抑えるための割り切った工夫と言えるでしょう。

普通充電には多くの時間が必要なため、電気自動車で長距離移動する際には急速充電が必要となります。しかし、配達などのルーティンワークで使用するのであれば、普通充電のほうが電気代はもちろん、充電設備などのインフラコストを抑えることができます。

「N-VAN e:(エヌバン イー)」は最新技術を詰め込みながらも、あくまで商用の軽バンであることを意識した割り切った車となりそうです。

軽の電気自動車(軽EV)はどんな人におすすめ?

軽の電気自動車(軽EV)はどんな人におすすめ?

軽EVは日常の足としては十分使えるようになってきましたが、ガソリン車と比べると航続距離の短さや、充電設備の不足など明確な課題もあります。ここでは軽EVがどんな人にお勧めか、解説していきます。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

近距離移動に便利な軽自動車を探している人

日産「サクラ」と三菱「eKクロスEV」は、ともに航続可能距離がカタログ値で180kmとなっています。しかし、電気自動車もガソリン車同様、実際にはカタログ値の6〜7割程度の航続可能距離となるため、充電のことを考えることなく走行できる距離は120km程度といえるでしょう。

往復で考えると60km圏内となるため、この移動距離での使用がメインで電気自動車がほしいという方は、わざわざ普通車の電気自動車を選ばなくても、軽EVで十分と言えます。

経済性を重視して車に乗りたいという人

ガソリン車などに比べて電気自動車は走行コストが安く抑えられますが、ガソリン車の中でも燃費の差があるように、電気自動車にも電費(交流電力量消費率)には優劣があります。

たとえば、日産「サクラ」の電費は124Wh/kmですが、日産「アリア」は166Wh/kmです。いずれも1km走行当たりの必要な電力量を示したもので、当然ながら、充電にかかる電気代はこの数字が小さいほうが安く済むことになります。

軽EVは電気自動車の中でも電費が良いため現時点では最も経済性に優れた車といえるでしょう。単に車両価格が安いというだけではなく、こうした経済性を重視する人は軽EVがおすすめです。

装備の充実した軽自動車に乗りたい人

軽自動車は価格を抑えるために安全装備をオプションにしたり、質感がチープになってしまったりすることがあります。

しかし、軽EVの2車種はいずれも軽自動車の中では最上級グレードに位置づけされており、衝突被害軽減ブレーキ(FCM)や車線逸脱警報(LDW)などの安全装備を標準装備、インテリアも電気自動車らしい上質さを最上級の売りにしているため充実しているといえるでしょう。

そのため、大きな車のように充実した装備を軽自動車に求める人におすすめとなります。

軽の電気自動車(軽EV)は車両価格や維持費が安い!

軽EVは車両価格が高く手が出しにくいように感じられますが、実際には国や自治体の補助金によってガソリン車の軽自動車と同程度の価格で購入することが可能です。また、減税制度や燃料の違いにより維持費はガソリン車に比べてかなり安いといえます。

このように、軽EVは車両価格や維持費が安いため、経済的に家計にやさしい乗り物としてますます成長していくでしょう。

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