中国で東風Hondaの新エネルギー車工場開所式を開催

Hondaの中国現地法人である本田技研工業(中国)投資有限公司は、現地時間2024年10月11日11:30(日本時間:12:30)に以下を発表した。

東風Honda、新EV専用工場で高効率なEV生産ライン実現と環境負荷低減を目指す

Hondaの中国における四輪生産販売合弁会社である東風本田汽車有限公司(以下、東風Honda)は、新エネルギー車工場の稼働開始を記念し、湖北省武漢市において本日開所式を行った。式典には湖北省武漢市政府関係者のほか、東風汽車集団股份有限公司より杨青 董事長、Hondaより取締役代表執行役社長 三部 敏宏、執行役常務 中国本部長の五十嵐 雅行らが出席した。


東風Hondaの新エネルギー車工場は、Hondaとして初となる電気自動車(EV)専用の生産工場だ。組み立て工程を中心に自動化比率を高めるとともに、工場内における各工程の品質・稼働データを連携することで、高効率なEV生産ラインを実現した。またプレス工程においては、立体倉庫の導入と部品搬送の自動化により、Hondaとして初めてプレス工程での物流要員ゼロ化を実現している。
環境面においては、効率的な採光レイアウトによる消費電力の削減や、生産時に発生する熱エネルギーを暖房システムなどに活用することで、工場全体でのエネルギー消費を低減している。さらにそれぞれのデータを連携することで、生産への影響を最小限に抑えながら消費電力を全体で最適化し、さらなる環境負荷の低減を目指している。

中国で東風Hondaの新エネルギー車工場開所式を開催

東風Honda 新エネルギー車工場

Hondaは、「2050年にHondaが関わる全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現」というグローバルでの目標を掲げている。中国においては、2022年に販売を開始したEV「e:N(イーエヌ)」シリーズに加え、2024年4月に新たに投入を発表した次世代EV「烨(yè:イエ)」シリーズもあわせて、2027年までに10機種のHondaブランドEVの投入を予定し、2035年までにEVの販売比率100%の達成を目指している。

本田技研工業株式会社 取締役代表執行役社長 三部 敏宏(みべ としひろ)のコメント

「Hondaとして初となるEV専用の生産工場が稼働し、開所式を無事に執り行えたことを大変うれしく思います。Hondaはこの新工場を順調かつ安定的に運営し、中国のお客様へ高品質なEVを提供することで『喜びの拡大』を実現したいと考えています」

東風本田汽車有限公司 概要

設立:2003年7月
本社所在地:中国 湖北省武漢市
資本金:14億4,800万USドル
出資比率:東風汽車集団股份有限公司 50%、本田技研工業株式会社 40%、
本田技研工業(中国)投資有限公司 10%
代表者:渡邉 丈洋(総経理)
従業員数:約9,500人(2024年10月現在)
生産能力:第一工場 約24万台/年
第三工場 約24万台/年

東風本田汽車有限公司 新エネルギー車工場 概要

所在地:中国 湖北省武漢市
生産能力:約12万台/年
従業員数:約800人(2024年10月現在)
投資金額:約40億元

2024.10.11 HONDAニュースルームより

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    ホンダ

    現存する日本の主要自動車メーカーでは1960年代に最後発で四輪へ進出、大手の傘下に入ることもなく独立独歩で成長したホンダ。初期のスポーツカー「S」シリーズやF1参戦でスポーツイメージが強い一方、初代シビックの成功や、可変バルブ機構を採用した高性能なVTECエンジンで実用的かつスポーティな大衆車メーカーとして発展、1990年代にはミニバンのオデッセイやステップワゴン、SUVのCR-Vをヒットさせ、2010年代には軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」の大成功で軽自動車ブームの中心になっています。先進技術の開発にも熱心で、ハイブリッドカーやBEVなど電動化、運転支援システムの実用化にも積極的。

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