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制限が多い機械式立体駐車場でも安心!電気自動車(EV)おすすめ車種8選
公開日:2024/07/07更新日:2024/07/07
バッテリーにより重いとされている重量はもちろんのこと、高さや車幅をはじめとした車両サイズも押さえておきたいところです。
そこで今回は機械式立体駐車場の車両サイズ・重量に関する制限を踏まえたおすすめEVランキングや、EVの車両重量が重くなる理由までお伝えします。
目次
立体駐車場は自走式と機械式の2種類
そもそも立体駐車場とは、建築や機械によって多層・立体化した駐車場のことを指します。立体駐車場は屋根を備えているため直射日光や雨風によるダメージから自動車を守れることや、セキュリティ面での危険性を低減できるなどのメリットがあります。
そんな立体駐車場は機械式と自走式の2種類。機械式立体駐車場はパレットと呼ばれる台に車を乗せ、それを操作することにより昇降・移動などの搬入を行う方式の駐車場です。
機械式駐車場は、2〜3段程度の多段式駐車場と、それに横軸の左右移動が加わった昇降横行式、大規模な商業施設頭で用いられる多層式のタワー式(垂直循環式・エレベーター式)駐車場の3種類に分かれています。自走式と比較すると駐車可能な車両サイズ・重量の制限は厳しくなるものの、限られた土地で多くの駐車スペースが用意できるのが特徴です。
一方で自走式立体駐車場は文字通り、駐車スペースまでスロープなどを自走して駐車する方式の立体駐車場。大型商業施設併設のものなど、機械式と比較すると大規模な駐車場が多いのが特徴です。機械式と比べて多くの土地を要するものの、駐車する車両サイズ・重量の制限は緩やかな傾向にあります。
機械式立体駐車場の制限について
機械式立体駐車場を利用する上でおさえておきたいのが、車両サイズや重量に関する制限です。
前述の通り、機械式立体駐車場は限られた土地に多くの駐車スペースが確保できるメリットを持つ反面、車両サイズ・重量の制限はその他の駐車場と比較して厳しいのがポイント。特に都内や建物が密集する場所では厳しめの制限を設けている駐車場が散見されます。
EVで利用する場合、高さ、横幅、重量の制限に関しては人気車種でも制限を超過するモデルが多く見られるため特に気をつけたいところ。
本項ではEVユーザーが機械式立体駐車場を利用する場合に気をつけるべき制限についてまとめます。
高さの制限
機械式立体駐車場の場合は特に高さ制限に関しては、超過してしまうと重大なトラブルにつながる危険性があるため注意が必要です。
機械式の場合、高さ制限は概ね全高1.55m以下の制限を設けている駐車場が多く見られます。これは軽自動車であっても超過してしまう高さです。
ハイルーフ仕様の駐車場を除き、EVユーザーは利用前に必ず入口の案内板で確認をしましょう。
横幅の制限
横幅に関しては、全幅1.85m以下の制限を設けている機械式立体駐車場が多く見られます。都内など、建物が密集している地域や、狭い面積に建てられた駐車場に関しては制限が1.8m以下のことも。
多くの機械式立体駐車場を利用できる車幅は、コンパクトカー程度と覚えておきましょう。
そして、車幅を確認する際はドアミラーの幅に注意しなくてはなりません。車検証記載の車幅は、ボディの端から端までのサイズを指しています。そのため、車幅を車検証のサイズで覚えてしまうと、駐車する際にドアミラーが干渉してしまうことも。ミラーを考慮した車幅を把握しておくと安心です。
重量の制限
最後に気をつけなくてはならないのが車両重量です。多くの機械式立体駐車場では、2トンまたは2.5トンの重量制限が設けられています。
注意すべき点は、駐車場の案内板に記載されている重量の表記に関しては車両重量や車両総重量のどちらか、もしくは両方など、場所によって異なる点です。
車両重量は車の重量に加え、ガソリンを満タンに入れ、規定量のエンジンオイルや冷却水など、走行に必要な要素を含む重量です。一方、車両総重量はそれに加えて一人当たり55kgを想定し、最大乗車定員が乗った状態の重量のことを指します。一般乗用車の場合、最大積載量は設けられていないため、多くの荷物を乗せる際は乗車定員一人当たりの基準55kgを目安に計算すると安心です。
ガソリン車と比べて重たいEV
ガソリン車と比べて車両重量が重いとされるEV。なんとガソリン車の同クラスのモデルと比較すると、およそ240~460kgも重いとされています。その要因となっているのは、EVには欠かすことのできないバッテリーです。現在、EVに使われるバッテリーの重量は、平均して450kg程度。
そのように重いバッテリーを搭載する背景には、エネルギー密度の問題があります。EVに広く用いられるリチウムイオンバッテリーは重量あたりのエネルギー密度が低く、ガソリンと比べるとおよそ1/100程度。そのため、EVで充分な航続距離を確保するためにはバッテリーの重量を増やし、エネルギー密度の低さを補う必要があります。
ガソリン車では満タンに給油した場合、500km以上走行できるモデルがほとんどです。一方EVの場合は近年では航続距離に大きな差は無くなったものの、フル充電で500km程度走行すれば良い方とされています。この航続距離を確保するには、平均しておよそ450kgもの重量があるバッテリーを搭載する必要があるのです。
そして、前述の通り機械式立体駐車場が利用できるのは2トンまたは2.5トン程度の自動車。ガソリン車と比べて重量のあるEVは、人気のモデルであってもこの制限を超過してしまうことも少なくありません。そのため、お住まいや職場が機械式立体駐車場の方や、都内の駐車場を頻繁に利用する方は重量を考慮することをお勧めします。
機械式立体駐車場に入るEVおすすめ8選
前述の通り、一般的な機械式立体駐車場を利用できる車両サイズ・重量の目安は全高1.55m以下、全幅1.85m以下、車両総重量2.5トン程度。
本項では一般的な駐車場を利用可能な全長500cm以下に該当する、上記の基準を満たしたおすすめのEVを紹介します。
No | メーカー | 車種 | グレード | 年式 | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 車両重量(kg) | 車両総重量(kg) |
1 | テスラ | モデル3 | デュアルモーターAWD | 2023年2月発売モデル | 4,694 | 1,849 | 1,443 | 1,850 | 2,125 |
2 | レクサス | UX | UX300e | 2023年3月/2024年1月発売発売モデル | 4,495 | 1,840 | 1,540 | 1,800/1,790 | 2,075/2065 |
3 | 日産 | リーフ | X Vセレクション/e+X | 2023年12月発売モデル | 4,480 | 1,790 | 1,540/1545 | 1,520/1,670 | 1,795/1,945 |
4 | シトロエン | E-C4 | SHINE/MAX | 2023年6月/2024年1月発売モデル | 4,375 | 1,800 | 1,530 | 1,630 | 1,905 |
5 | プジョー | e-208 | Allure/GT | 2023年4/6月発売モデル | 4,095 | 1,745 | 1,465 | 1,490/1,500 | 1,765/1,775 |
6 | ホンダ | ホンダe | ベースグレード/Advance | 2020年10月発売モデル | 3,895 | 1,750 | 1,510 | 1,510/1,540 | 1,730/1,760 |
7 | アバルト | 500e | ハッチバック/カブリオレ | 2023年10月発売モデル | 3,675 | 1,685 | 1,520 | 1,360/1,380 | 1,580/1,600 |
8 | フィアット | 500e | Icon/Open | 2024年1月発売モデル | 3,630 | 1,685 | 1,530 | 1,330/1,360 | 1,550/1,580 |
EV検討の際には自宅や利用する駐車場の制限を確認することが大切
今回は機械式立体駐車場の車両サイズ・重量制限の基本から、それを踏まえたおすすめEVについてお伝えしました。
自走式駐車場と比べて、制限が厳しいとされている機械式立体駐車場。
自宅や職場をはじめとした利用する機会の多い駐車場が機械式の場合、事前に入口の案内板などを参考に高さ、横幅、重量の制限を確認しましょう。
都内や建物が密集する場所では、今回紹介した条件よりもさらに厳しい条件の駐車場も存在します。あくまでも本記事は一般的な基準として、必ずご自身でご確認ください。