フォルクスワーゲン グループ、2023年の販売台数が堅調に増加、電気自動車の販売も大幅増

●総販売台数は12%増加して924万台(2022年:826万台)

●すべての主要ブランドとすべての地域で成長

●成長の主な原動力はヨーロッパ(7%増)と北米(17.9%増)で、中国は厳しい市場環境にも関わらず販売が増加(1.6%増)

●電気自動車(BEV)の販売台数は前年比7%増加して77万1,100台(2022年:57万2,500台)

●総販売台数に占めるBEVの割合は3%に上昇(2022年:6.9%)

フォルクスワーゲン グループの2023年の販売台数増加

ウォルフスブルグ、2024112フォルクスワーゲン グループの2023年の販売台数は、前年比12%増の924万台に増加した。すべての地域がこの成長に貢献しており、ヨーロッパ(19.7%増)と北米(17.9%増)が主な原動力となっている。グループ最大の単一市場である中国では、厳しい市場環境にもかかわらず、1.6%の成長を記録した。フォルクスワーゲン グループの市場シェアは、北米および南米だけでなくヨーロッパでも拡大し、世界的にもわずかに増加した。ほぼすべてのブランドが成長を記録し、一部のブランドは大幅な成長を遂げた。乗用車部門ではセアトクプラが34.6%増、トラック部門ではMAN37.1%増で、それぞれ最も高い伸びを示した。同時に、フォルクスワーゲン グループはe-モビリティへの変革を継続し、771,100台の電気自動車を販売した。これは前年比34.7%の増加に相当する。総販売台数に占める電気自動車の割合は、2022年の6.9%から8.3%に上昇した。

「私たちの力強いブランドとモデルが、市場で成功を収めたことを嬉しく思います。すべての主要なブランドとすべての地域が成長していることは、素晴らしいことです。私たちは、今後も断固として変革を推進します。2023年にフォルクスワーゲン グループは、前年比35%増となる電気自動車をお客様に納車しました。困難な年が続く中でも、数多くの魅力的な新製品を発表することで、私たちは今年も再び良好なポジショニングを構築します」と、フォルクスワーゲン グループ最高経営責任者(CEO)のオリバー ブルーメは述べている。

エクステンデッド エグゼクティブ コミッティ メンバーのセールス担当 ヒルデガルト ヴォートマンは、次のように付け加えている。「地政学的およびマクロ経済的状況を考慮すると、私たちは昨年、堅調な販売実績を達成したと言えるでしょう。私たちは市場全体よりも高い成長を示し、世界市場のシェアをわずかに拡大しました。このような成功に貢献してくれた、お客様、リテールパートナーの皆様、そしてグローバルチームの全員に感謝したいと思います。」

2023年の地域別販売実績:

ヨーロッパの販売台数は、前年比19.7%と急増し、377万4,500台となった。このうち、電気自動車は、前年比34.2%増となる47万2,400台だった。総販売台数に占めるBEVの割合は、2022年の11.2%から12.5%に上昇した。グループは再びBEVのマーケットリーダーとなり、このセグメントで市場シェアを拡大した。
西ヨーロッパでは、成長はさらに顕著で前年比20.6%増となった。この地域では、327万1,000人のお客様にグループ ブランドの車両を届けた。フォルクスワーゲン グループの本拠地であるドイツの販売台数は、前年比15.1%増の118万5,100台となった。中央ヨーロッパおよび東ヨーロッパでは、前年比13.9%増となる、50万3,500台の車両を販売した。

北米でも、フォルクスワーゲン グループは販売台数を前年比17.9%増の99万3,100台と大幅に増加させた。
この地域では、米国が71万3,100台で最大のシェアを占めた。これは前年比13.0%の増加に相当する。ここでは、電気自動車も重要な成長の原動力となり、販売台数は前年比60.8%増の7万1,000台となった。このため、販売台数に占めるBEVの割合は、前年の7.0%から10.0%に上昇した。

南米では、前年比9.4%増となる合計51万8,200台の車両を販売した。この業績に大きく貢献したのがブラジルで、39万8,300台の車両が納車された。これは前年比18.0%の増加に相当する。

アジア太平洋地域の販売台数は、前年比2.3%増加して359万4,500台となった。グループ最大の単一市場である中国では、困難な市場環境にも関わらず、前年比1.6%増の323万6,100台の車両が販売された。ここでも電気自動車が成長の原動力となり、前年比23.2%増の19万1,800台となった。これにより、販売台数に占めるBEVの割合は前年の4.9%から5.9%に増加した。合計7万5,700台のフォルクスワーゲン「ID.3(アイディ.3)」がお客様に納車し、世界最大の自動車市場で最も売れている電気自動車の1台となった。フォルクスワーゲン「ID.4(アイディ.4)」は合計6万1,700台が納入され、電動コンパクトSUVモデルのトップ5にランキングされた。

2023年に世界で最も多く販売されたグループの電気自動車:

Volkswagen ID.4/ID.5 223,100
Volkswagen ID.31 140,800
Audi Q4 e-tron(incl. Sportback)111,700
ŠKODA Enyaq iV(incl. Coupé)81,700
Audi Q8 e-tron(incl. Sportback)49,000
CUPRA Born 45,300
Porsche Taycan(incl. Turismo)40,600
Volkswagen ID. Buzz2(incl. Cargo)28,600

フォルクスワーゲン グループは、2024年にフォルクスワーゲン「ID.7 Tourer(アイディ.7 ツアラー)」3、ロングホイールベース バージョンの「ID. Buzz(アイディ. バズ)」3、クプラ「Tavascan(タヴァスカン)」3、アウディ「Q6 e-tron(Q6 eトロン)」3、ポルシェ「e-Macan(e-マカン)」3など数多くの電気自動車を含む、複数の魅力的なニューモデルを市場に投入する予定。



1) ID.3 – Power consumption in kWh/100 km: combined 16.3-14.9; CO2 emissions in g/km: combined 0.
2) ID. Buzz – power consumption in kWh/100 km: combined 22.0-20.7; CO2 emissions in g/km: combined 0.
3) The vehicle is not yet offered for sale.
Only consumption and emission values according to WLTP and not according to NEDC are available for the vehicles. Fuel consumption and CO₂ emission data with ranges depending on the selected vehicle equipment.

Volkswagen GroupーDeliveries all drivetrains






Volkswagen GroupーDeliveries battery-electric vehicles(BEVs)





2024/01/15 VOLKSWAGEN Group(Global)Press Releaseより

このブランドについて

  • VOLKSWAGEN

    フォルクスワーゲン

    不朽の名車、タイプ1「ビートル」や現在の「ゴルフ」を代表作とする、ドイツを代表する大衆車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)。安価なコンパクトカーであろうと走行性能や経済性、安全性に優れたクルマづくりで急成長し、現在は多くのメーカー、ブランドを傘下に持つ巨大なVWグループの中核となり、ドイツのみならず世界の自動車メーカーの時流をリードする旗振り役でもあり、「ID」シリーズのBEVをリリースするなど新時代のモビリティを次々と生み出している最中です。ただし、従来どおり大衆車メーカーのまま先進技術の塊を実用化する事に限界を感じたらしく、大衆車メーカーからプレミアムメーカーへの転換を宣言しています。

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