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ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン10 第2戦、第3戦、ディルイーヤE-Prixでニック・キャシディが初勝利 2戦連続表彰台でチーム・ランキングはトップに
公開日:2024/01/30更新日:2024/01/30
■ニック・キャシディは第2戦で今季2度目の3位、そして、彼にとってフォーミュラE参戦50戦目となる第3戦で優勝を果たし、ジャガーTCSレーシングに加入して以来、表彰台のハットトリックを達成
■ミッチ・エバンスは第2戦で5位、第3戦は10位でフィニッシュし両レースでポイントを獲得
■ジャガーTCSレーシングは、第3戦を終えチーム・ランキングで首位に浮上。ドライバーズ・ランキングはニック・キャシディがトップ、ミッチ・エバンスが5位に
■第4戦は、2024年3月16日(現地時間)にブラジルのサンパウロで開催
ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン10 第2戦、第3戦、結果
2024年1月28日 サウジアラビア・ディルイーヤ発:
ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10の第2戦、第3戦ディルイーヤE-Prixにおいて、ジャガーTCSレーシングは、ニック・キャシディが第2戦で3位、第3戦で優勝と、開幕戦以来3戦連続の表彰台を獲得した。またチームメイトのミッチ・エバンスは、第2戦を5位、第3戦を10位でフィニッシュしてポイントを獲得し、チーム・ランキングのトップに、またニック・キャシディがドライバーズ・ランキングのトップに躍り出た。
第2戦のクオリファイセッションでは、デュエルの準々決勝でニック・キャシディとミッチ・エバンスの直接対決となり、ノックアウトされたニック・キャシディが7位となった。そしてミッチ・エバンスは2位のポジションを獲得。
ナイトレースとなる決勝レースでは、最前列からスタートしたミッチ・エバンスが、スタート直後から激しい上位争いを繰り広げた。12周目にアタックモードを使い「I-TYPE 6」に50kWのパワーを追加したミッチ・エバンスは、ジャン・エリック・ベルニュ(DSペンスキー)を巧みにオーバーテイクして一時2位に浮上。表彰台をかけた両者の激しい攻防が続くが、ラインの奪い合いで後退してしまい最終的に5位でチェッカーを受た。
一方でニック・キャシディは、スタート直後から集団をうまくすり抜け、アタックモードを駆使して24周目にはミッチ・エバンスに続く4位に浮上。冷静にレースを進め、激しい攻防を繰り広げる前方のマシンを抜き去り、最終的に3位表彰台を獲得した。
第3戦、3番グリッドからスタートしたニック・キャシディは、決勝レース直後からポジションをキープし、5周目にはトップに躍り出る。ジャガーのカスタマーチームであるエンヴィジョン・レーシングのロビン・フラインスと先頭争いを繰り広げていたが、2度目のアタックモードで十分なギャップを築き、レースをリードし続けた。そして最終ラップではファステストラップを記録し、優勝に加えてさらに1ポイントを追加した。
ミッチ・エバンスは13番グリッドからの出走となり、オーバーテイクのチャンスが限られたディルイーヤのコースにおいて、チームと一丸となって効率的なレース戦略を実行し最終的に10位とポイント圏内にまでポジションをアップしレースを終えた。
ジャガーTCSレーシングは、チーム・ランキングにおいて2位に31ポイントの差をつけてトップとなっている。ニック・キャシディは57ポイントを獲得してドライバーズ・ランキングでもトップに立ち、ミッチ・エバンスは21ポイントで5位につけている。
ジャガーTCSレーシングのチーム・プリンシパル、ジェームズ・バークレーのコメント:
「2戦目はハラハラドキドキのレース展開でしたが、チームのために貴重なポイントを獲得できたことがとても嬉しいです。今後につながる素晴らしい土台ができたと感じています。そして、3戦目の結果は本当に素晴らしいものでした。信じられないほど速いペースのレースでしたが、ニックは冷静沈着で無類の強さを発揮し、チームは非常に賢明な戦略を実行しました。シーズンのこの時点でチーム・ランキングとドライバーズ・ランキングの両方をリードしていることは、素晴らしい基盤となります。次のサンパウロに向けてさらに前進するためにハードワークを続けていきます。」
ジャガーTCSレーシングドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:
「第2戦はタフなレースで、リスクの高いオーバーテイクもいくつかあったが、そのうちのいくつかは報われました。僕たちのマシンは勝つために十分な速さがあっただけにとても悔しいです。3戦目ではニックは一貫性を保って素晴らしい仕事をしてくれました。僕のほうは、うまく結果につながらず、流れを変えたいと思っています。次のブラジルは、僕にとってもチームにとっても、GEN3初の表彰台、そして昨シーズンのチーム初の1-3フィニッシュという素晴らしい結果を残した思い出の地でもあります。レースまで6週間以上あるので、チームとして完璧な準備を進めていきます。」
ジャガーTCSレーシングドライバー、ニック・キャシディ(#37)のコメント:
「チームが素晴らしい仕事をしてくれました。予選ではチョイスを少し間違えてしまったけれど、決勝では驚くほど速いマシンを手に入れることができ、とてもいいスタートを切ることができました。そして第3戦を終えて、まるで夢のような気分です。ジャガーTCSレーシングのみなが懸命に働いて、速くて効率的なマシンを僕に与えてくれています。3レースで3回の表彰台、そのうちの1回は優勝なんて、最高の気分です。しかし、レースごとに何が起こるのかわからないのがフォーミュラEであり、次に向けて挑戦し続けていきます。」
次は2024年3月16日に開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10 第4戦、ブラジルでのサンパウロE-Prixに挑む。
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エディターズ・ノート
ジャガーTCSレーシングについて
JAGUARは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなった。
2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権では、ジャガーTCSレーシングはフォーミュラEでチーム最大のポイント獲得となる292ポイントを獲得し、準優勝に輝いた。
ミッチ・エバンスは、2023年のドライバーズ・ランキングで、フォーミュラEにおける自己最多となる197ポイントを獲得して、ランキング3位でシーズンを締めくくった。2024年も、チームのために引き続きレースに参戦する。ニック・キャシディは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の2024年シーズンからチームのドライバー・ラインアップに加わった。
2023年シーズンでは、すべてのチームが世界初のネットゼロレースカーであるGen3カーでレースを行なった。ジャガーTCSレーシングは、2024年も「Jaguar I-TYPE 6」でレースに参戦する。
フォーミュラEは、電動レースカーのコンセプトだけでなく、開催地の選択においてモータースポーツの世界でユニークなシリーズとなってる。2024年のチャンピオンシップは、メキシコシティ、ディルイーヤ、モナコを含む世界の主要都市の中心部にある既存のサーキットや仮設のストリートサーキットで開催され、東京や上海などの新たな会場も追加される。シーズン最終戦の週末は、ロンドンでダブルヘッダーのレースが開催される。
フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計している。JAGUARは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングを通じてエンヴィジョン・レーシングに「Gen3」のパワートレインを供給している。
コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっている。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバー(JLR)のフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながる。
フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、JLRのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項だ。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、JAGUARはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発している。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるJAGUARにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができる。それこそがJAGUARが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいる。
ジャガーTCSレーシングは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としている。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っている。
詳細については、https://media.jaguarracing.com/まで。
Tata Consultancy Services(TCS)について
TCSは、55年以上にわたって数多くの世界最大規模のビジネスをデジタルに変革してきた、ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業だ。JLRの長年にわたる戦略的テクニカルパートナーであるTCSは、新しいテクノロジーを活用して、レースチームの電動化を促進し、レースで勝利して、より持続可能な未来を構築する活動をサポートしている。TCSはより良い未来の構築に取り組み、サーキットで得たノウハウを活用して、モビリティ・エコシステムを変革している。タタ・グループの一員であるTCSは、世界中に60万8,000人を超えるコンサルタントを擁している。
2024年1月30日 Jaguar Land Rover Japan Media Centreより
このブランドについて
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JAGUAR
ジャガー
英国が誇る名門メーカーであるジャガーは、1960年代のEタイプなどに代表されるスポーティでエレガントな高級車を多数輩出、レースシーンにも欠かせない存在であり、近年はF-PACEなどブランドイメージに恥じないスポーティなSUVもラインナップしてきました。フル電動SUVのI-PACEをはじめ、その他のモデルもパワフルな内燃機関からPHEVなど多彩なパワーユニットを揃えてきましたが、2025年にピュアEV(BEV)のラグジュアリーブランドへ転換することを宣言し、今後はBEVメーカーとして歩んでいくこととなります。新時代の電動モビリティと古き良き英国車の雰囲気をいかに融合させていくかに要注目です。
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