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フォーミュラE世界選手権シーズン10ベルリンE-Prix ニック・キャシディが第9戦で優勝、第10戦で2位となり、ランキング首位に

■ニック・キャシディは、2024年ABB FIAフォーミュラE世界選手権の第9戦において、優勝とファステストラップを記録。第10戦でも2位となり今季7度目、チームとしては9度目の表彰台を獲得
■ミッチ・エバンスは第9戦で4位、第10戦では6位フィニッシュし、両日ポイントを獲得
■ジャガーTCSレーシングは237ポイントとなり、54ポイント差でチーム・ランキングをリード
■ドライバーズ・ランキングは、ニック・キャシディが首位、ミッチ・エバンスが5位をキープ
■第11戦、第12戦は、2024年5月25日、26日(現地時間)に中国・上海で開催

ジャガーTCSレーシングとしても今季9度目の表彰台を獲得しポイントリード

2024年5月11日、12日 ドイツ・ベルリン発:

ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10の第9戦、第10戦ベルリンE-Prixにおいて、ジャガーTCSレーシングのニック・キャシディは、第9戦で優勝、第10戦で2位、そして2度のファステストラップを記録し、今季7度目となる表彰台を獲得してドライバーズ・ランキングも首位に返り咲き、キープしている。ミッチ・エバンスも、4位と6位で両日入賞し、チームに貴重なポイントをもたらした。


第9戦は、ニック・キャシディが9番手、ミッチ・エバンスが10番手からのスタートとなった。ミッチ・エバンスは積極的に前に出るレース展開をみせ、19周目には一時トップに立つ。その後もチームと協力して効率よく先頭集団で走行し、最終的に4位でフィニッシュした。ニック・キャシディはスタートでいくつか順位を落とし、セーフティカー導入後の17周目には集団の最後尾まで後退してしまう。しかし、レース後半では利用可能なエネルギーを最大限に発揮できるようチームとともに効率的な戦略をたて、終盤に差し掛かると、エネルギーのアドバンテージを発揮して先頭に立ち、後続に4.6秒という圧倒的な差をつけてレースに勝利した。


第10戦、デュエルの準決勝に進出し4番グリッドを獲得したミッチ・エバンスは、決勝で「I-TYPE 6」のエネルギーマネジメントを的確に行い、41周のレースをアクシデントなく戦い抜いた。力強いレース展開をみせ、最後の3周まで表彰台争いを続けたが、最終的に6位となった。ニック・キャシディはクオリファイセッション、デュエルで決勝進出を決めて2番グリッドを獲得、フロントローに並んだ。スタートでトップに立ち、3周目にアタックモードを作動させるまではトップをキープしていた。その後はチームと連携し、「I-TYPE 6」を効率よく走らせ表彰台争いを繰り広げる。最終ラップでは見事な追い上げを見せ、オリバー・ローランド(ニッサン・フォーミュラEチーム)をオーバーテイクし、最終的に2位でフィニッシュした。


ジャガーTCSレーシングは、チーム・ランキングにおいて237ポイントで、2位に54ポイント差をつけてリードしている。ドライバーズ・ランキングでは、ニック・キャシディが首位でリードを広げ、ミッチ・エバンスは5位をキープしている。

JLRモータースポーツ担当マネージング・ディレクター兼ジャガーTCSレーシング・チーム・プリンシパルを務めるジェームズ・バークレーのコメント:

「この週末は、私たちにとって長く、激しく、戦略的な戦いになるだろうと予想していました。チームは素晴らしいレース戦略を実行し、両ドライバーとも好調な走りを見せてくれました。ダブルポイントフィニッシュとファステストラップ、表彰台の獲得という快挙を遂げてくれました。今週末の結果とそこで得た学びは、次の上海での2レースに向けて大きなモチベーションになります。」

ジャガーTCSレーシングドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:

「土曜日はできる限り最善を尽くしてレースを展開することができました。4位は悪くない結果ですが、正直なところ、表彰台を逃してしまったことは悔しくて仕方ありません。日曜日もトリッキーなレースでした。スタートはうまくいきましたし、昨日と同じく集団の中でもマシンには強さがあり、エネルギー的にも優位な位置にいました。でも残念なことにいくつかの要因が重なって、2回目のアタックモードがうまくいかず表彰台のチャンスを逃してしまいました。これからチームとしてデータを分析し、上海への対策を立てたいと思います。」

ジャガーTCSレーシングドライバー、ニック・キャシディ(#37)のコメント:

「土曜日はこのような結果になるとは本当に予想していませんでした。最高の気分です。レース前半で集団の最後尾にまで後退してしまい、今日のレースは終わったと思ったのですが、前方を走る多くの選手よりもずっとエネルギーがあったため、それを最大限に活用して優勝することができました。これでドライバーズ・ランキングの首位に戻ることができました。日曜日も波乱のレースとなりましたが、僕個人としてはフォーミュラE史上最も成功した週末となりました。このポジティブな勢いを次の上海につなげたいです。」
次は2024年5月25日、26日に開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10第11戦、第12戦、ダブルヘッダー開催となる上海E-Prixに挑む。

エディターズ・ノート

ジャガーTCSレーシングについて

JAGUARは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなった。


2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権では、ジャガーTCSレーシングはフォーミュラEでチーム最大のポイント獲得となる292ポイントを獲得し、準優勝に輝いた。


ミッチ・エバンスは、2023年のドライバーズ・ランキングで、フォーミュラEにおける自己最多となる197ポイントを獲得して、ランキング3位でシーズンを締めくくった。2024年も、チームのために引き続きレースに参戦する。ニック・キャシディは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の2024年シーズンからチームのドライバー・ラインアップに加わった。


2023年シーズンでは、すべてのチームが世界初のネットゼロレースカーであるGen3カーでレースを行った。ジャガーTCSレーシングは、2024年も「Jaguar I-TYPE 6」でレースに参戦する。

フォーミュラEは、電動レースカーのコンセプトだけでなく、開催地の選択においてモータースポーツの世界でユニークなシリーズとなっている。2024年のチャンピオンシップは、メキシコシティ、ディルイーヤ、モナコを含む世界の主要都市の中心部にある既存のサーキットや仮設のストリートサーキットで開催され、東京や上海などの新たな会場も追加される。シーズン最終戦の週末は、ロンドンでダブルヘッダーのレースが開催される。


フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計している。JAGUARは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングを通じてエンヴィジョン・レーシングに「Gen3」のパワートレインを供給している。


コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっている。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバー(JLR)のフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながる。


フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、JLRのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、JAGUARはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発している。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるJAGUARにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができる。それこそがJAGUARが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいる。


ジャガーTCSレーシングは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としている。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っている。
詳細については、https://media.jaguarracing.com/を見てください。

Tata Consultancy Services(TCS)について

TCSは、55年以上にわたって数多くの世界最大規模のビジネスをデジタルに変革してきた、ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業。JLRの長年にわたる戦略的テクニカルパートナーであるTCSは、新しいテクノロジーを活用して、レースチームの電動化を促進し、レースで勝利して、より持続可能な未来を構築する活動をサポートしている。TCSはより良い未来の構築に取り組み、サーキットで得たノウハウを活用して、モビリティ・エコシステムを変革している。タタ・グループの一員であるTCSは、世界中に60万3,000人を超えるコンサルタントを擁している。

問い合わせ先

ジャガーコール(フリーダイヤル)
0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)

2024年5月13日 Jaguar Land Rover Japan Media Centreより

このブランドについて

  • JAGUAR

    ジャガー

    英国が誇る名門メーカーであるジャガーは、1960年代のEタイプなどに代表されるスポーティでエレガントな高級車を多数輩出、レースシーンにも欠かせない存在であり、近年はF-PACEなどブランドイメージに恥じないスポーティなSUVもラインナップしてきました。フル電動SUVのI-PACEをはじめ、その他のモデルもパワフルな内燃機関からPHEVなど多彩なパワーユニットを揃えてきましたが、2025年にピュアEV(BEV)のラグジュアリーブランドへ転換することを宣言し、今後はBEVメーカーとして歩んでいくこととなります。新時代の電動モビリティと古き良き英国車の雰囲気をいかに融合させていくかに要注目です。

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