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フォーミュラE世界選手権シーズン10 第13戦、第14戦ポートランドE-Prix、ミッチ・エバンスが3位表彰台を獲得 チーム・ランキングとドライバーズ・ランキングで首位をキープ

■ 第13戦、ミッチ・エバンスがクオリファイセッションでポールポジションとファステストラップを獲得するなど、I-TYPE 6は驚異的なペースを見せトップでゴールラインを通過したが、レース序盤の接触によって5秒のペナルティが課され8位に降格

■ ニック・キャシディは、好調な走りでレースをリードしていたが、残り2周でスピンを喫しポイント圏外の19位でフィニッシュ

■ 第14戦、ミッチ・エバンスは3位表彰台を獲得し、ドライバーズ・ランキングで2位に浮上

■ ニック・キャシディは13位とノーポイントだったが、12ポイント差でドライバーズ・ランキングの首位をキープ

■ ジャガーTCSレーシングは、残り2戦で33ポイントの差をつけてチーム・ランキングの首位を維持

■ 第15戦、第16戦は、2024年7月20日、21日(現地時間)にイギリス・ロンドンで開催

7月20日と21日にロンドンで開催されるシーズン最終戦に挑む!

2024年6月29日、30日アメリカ・ポートランド発:

ABB FIA フォーミュラE世界選手権シーズン10の第13戦、14戦ポートランドE-Prixに出走し、ジャガーTCSレーシングは第14戦でミッチ・エバンスが3位表彰台を獲得し、ドライバーズ・ランキングで2位に浮上した。厳しい週末2連戦を終えて、チーム・ランキングでは322ポイントと、2位のタグホイヤー・ポルシェ・フォーミュラチームに33ポイントの差をつけてトップの座をキープし、ドライバーズ・ランキングでは、ニック・キャシデは2戦ともにノーポイントとなったが首位の座を守り、ワンツー体制となっている。


第13戦、ドライバーズ・ランキングをリードしているニック・キャシディは、10番グリッドからスタートし見事な追い上げをみせて、残り2周でトップに立つ。ターン10で痛恨のスピンを喫しポイント圏外となってしまい、その時点で2位につけていたポールポジションから出走したミッチ・エバンスが、かわりに先頭に立ちトップチェッカーを受けた。しかし、NEOM マクラーレン・フォーミュラE・チームのジェイク・ヒューズとの接触によりレース後に5秒のペナルティが課され8位へと順位を降格されてしまった。


第14戦、クオリファイセッションではニック・キャシディが6位、ミッチ・エバンスが10位につけた。決勝レースでは、ジャガーTCSレーシングの両ドライバーはエネルギーを温存し、レース中盤まで好位置につけていましたが、ニック・キャシディは13周目に前方の車両が起こしたアクシデントに巻き込まれフロントウイングを損傷、交換のためにピットインを余儀なくされてしまう。6番手を走行していたミッチ・エバンスは18周目にセーフティカーが出動し、20周目にレースが再スタートすると、すぐにアタックモードへと切り替え、一時は2位に浮上する。最終的には3位となり表彰台を獲得した。ニック・キャシディは13位でこのレースを終えている。


ジャガーTCSレーシングは、ポートランドでの難しい週末を経てチーム・ランキングにおいて首位の座をキープしている。チームの焦点は、すでに7月20日と21日にロンドンで開催されるシーズン最終戦に向いている。チーム・ランキングにおいてタイトル獲得を目指し、またドライバーズ・ランキングにおいて優勝を目指すニック・キャシディとミッチ・エバンスの両ドライバーを全力でサポートする。

JLR モータースポーツ担当マネージング・ディレクター兼ジャガーTCSレーシング・チーム・プリンシパルを務めるジェームズ・バークレーのコメント:

「難しい週末でした。苦労の末にミッチが表彰台を獲得できたのはよかったのですが、最終的にはもっと上を目指せるポテンシャルがありました。残念なことに、我々のコントロールの及ばないところにも要因があり、うまくはいきませんでした。今はロンドンでのシーズン最終戦に集中しています。私たちはチーム・ランキングで首位をキープしており、ドライバーズ・ランキングでも1位と2位につけています。すべてはこれからです。ロンドンは私たちにとってホームであり、特別なレースです。地元の観客の前で、ファンや同僚からのたくさんの応援を受けながら、王者になるべく全力を尽くして戦います。」

ジャガーTCSレーシングドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:

「この週末はトリッキーでフラストレーションの溜まるレースだったし、不運なアクシデントもありましたが、なんとかポイントを獲得できて本当に良かったです。第14戦では、もう少し早くトップに立てると思っていましたが、周りがアグレッシブな走行をしていたため、ポジションを失ってしまうリスクもあり、アタックモードに切り替えるのが非常に難しい状況でした。2回目のアタックモードでは、うまくポジションアップできましたが、残りのエネルギーを使い果たしてしまったため、表彰台を確保するために最後の数周をなんとか乗り切るしかありませんでした。これからロンドンに向かい、チームとしてチャンピオンになることを目指して全力を尽くします。」

ジャガーTCSレーシングドライバー、ニック・キャシディ(#37)のコメント:

「今日の結果には当然ながら満足していません。戦略は決まっており、とても良いポジションにつけていました。接触があったときは9位くらいにいて、フィールドにいる大半のマシンよりもエネルギーの面で優勢でした。週末の2レースではポイントを獲得できませんでしたが、ドライバーズ・ランキングではまだ12ポイントのリードがあります。ロンドンはお気に入りのレースのひとつであり、自分の強みを発揮できると思います。激しい戦いになりますが、自らを鼓舞してがんばります!」



次は2024年7月20日、21日にダブルヘッダーで開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10の最終戦、 第15戦&16戦、ロンドンE-Prixに挑む。

エディターズ・ノート

ジャガーTCSレーシングについて

JAGUARは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなった。


2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権では、ジャガーTCSレーシングはフォーミュラEでチーム最大のポイント獲得となる292ポイントを獲得し、準優勝に輝いた。


ミッチ・エバンスは、2023年のドライバーズ・ランキングで、フォーミュラEにおける自己最多となる197ポイントを獲得して、ランキング3位でシーズンを締めくくった。2024年も、チームのために引き続きレースに参戦する。ニック・キャシディは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の2024年シーズンからチームのドライバー・ラインアップに加わった。


2023年シーズンでは、すべてのチームが世界初のネットゼロレースカーであるGen3カーでレースを行った。ジャガーTCSレーシングは、2024年も「Jaguar I-TYPE 6」でレースに参戦する。


フォーミュラEは、電動レースカーのコンセプトだけでなく、開催地の選択においてモータースポーツの世界でユニークなシリーズとなっている。2024年のチャンピオンシップは、メキシコシティ、ディルイーヤ、モナコを含む世界の主要都市の中心部にある既存のサーキットや仮設のストリートサーキットで開催され、東京や上海などの新たな会場も追加される。シーズン最終戦の週末は、ロンドンでダブルヘッダーのレースが開催される。


フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計している。JAGUARは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングを通じてエンヴィジョン・レーシングに「Gen3」のパワートレインを供給している。


コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっている。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバー(JLR)のフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながる。


フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、JLRのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項だ。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、JAGUARはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発している。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるJAGUARにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができる。それこそがJAGUARが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいる。


ジャガーTCSレーシングは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としている。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っている。
詳細については、https://media.jaguarracing.com/を見てください。

Tata Consultancy Services(TCS)について

TCSは、55年以上にわたって数多くの世界最大規模のビジネスをデジタルに変革してきた、ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業だ。JLRの長年にわたる戦略的テクニカルパートナーであるTCSは、新しいテクノロジーを活用して、レースチームの電動化を促進し、レースで勝利して、より持続可能な未来を構築する活動をサポートしている。TCSはより良い未来の構築に取り組み、サーキットで得たノウハウを活用して、モビリティ・エコシステムを変革している。タタ・グループの一員であるTCSは、世界中に60万3,000人を超えるコンサルタントを擁している。

問い合わせ先

ジャガーコール(フリーダイヤル)
0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)

2024年7月3日 Jaguar Land Rover Japan Media Centreより

このブランドについて

  • JAGUAR

    ジャガー

    英国が誇る名門メーカーであるジャガーは、1960年代のEタイプなどに代表されるスポーティでエレガントな高級車を多数輩出、レースシーンにも欠かせない存在であり、近年はF-PACEなどブランドイメージに恥じないスポーティなSUVもラインナップしてきました。フル電動SUVのI-PACEをはじめ、その他のモデルもパワフルな内燃機関からPHEVなど多彩なパワーユニットを揃えてきましたが、2025年にピュアEV(BEV)のラグジュアリーブランドへ転換することを宣言し、今後はBEVメーカーとして歩んでいくこととなります。新時代の電動モビリティと古き良き英国車の雰囲気をいかに融合させていくかに要注目です。

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