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千葉県が取り組むEV推進施策と補助金について
公開日:2024/03/15更新日:2024/02/01
そのため電気自動車(EV)の普及促進に向けた取り組みが全国各地で行われており、千葉県もその内の一つ。充電設備の整備や補助金の交付などの施策を実施しています。
2021年時点での千葉県における、人口1万人あたりの電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)普及率は19.2%。日本国内では36位と、まだまだ普及の余地がある状態です。
今回は千葉県にフォーカスし、EVの推進施策に取り組んできた事例や、補助金に関する情報について見ていきましょう。
カースモーラちゃんのPICK UP
- 千葉県は公用車の電動車化計画を推し進めているんだ。
- 千葉県では2023年における個人向EV補助金は、残念ながら行われていないの。
- 国からの補助金や、千葉県内にお住まいであれば受けられるEV補助金があるよ。
- 補助金申請を行う場合は、利用条件があるので注意してね。
千葉県が目指す「公用車の電動車化計画」とは?
千葉県が推進する「公用車の電動車化計画」。2022年に導入されたもので、2030年度までに政府公用車の全てを電動車に変更する目標を掲げています。
実現すれば、公用車の運行に伴う二酸化炭素排出量が削減され、地球温暖化の抑制にも寄与できるはず。加えて、外部給電機能を有するEVを導入すれば、災害時における移動式電源としても活用可能なため、地域の防災力強化にもつながります。
行政自らが、公用車を電動化していくことで、住民や事業者に対しても環境負荷低減のための対策を推進しやすくなるのではないでしょうか。
千葉県が実施するEV推進施策を知ろう
千葉がEVの普及率としてはまだまだ多いとは言えませんが、これまでどのようなEV推進施策に取り組んできたのでしょうか。ここでは、千葉県が取り組むEV推進施策について、事例を紹介します。
日産自動車と連携した取り組み
千葉県は、日産自動車と連携し、EVを活用した脱炭素社会の推進に向けた連携協定を締結しています。2022年に千葉日産が設立80周年を迎えたことを記念し、県にEV「リーフ」とEVから電気を変換、給電する機器「パワームーバー」を寄付しました。
日産リーフは約4日分の電力を蓄電でき、給電機はコンセントが3口ついていることが特徴。災害時などに非常用電源として活用することも想定しています。
連携協定の目的は、EVのカーシェアリング普及や、災害対策の強化などです。また、温暖化ガスの削減や地域振興など県内の課題の解決にも取り組んでいます。
株式会社マップルとの取り組み
千葉県と株式会社マップルは、観光地におけるEVの利用促進を図るため、電気自動車充電設備導入促進に関する協定を締結しています。館山市、鴨川市、南房総市など、自動車を利用した観光需要が高い地域において、EV充電設備等の設置を促進することが目的です。
また、EVで訪問できるような環境づくりを行うことで、観光客の利便性向上と地域の活性化に貢献することを目指しています。
充電設備の整備
千葉県は、EV充電設備の整備を推進しています。2023年12月時点で、千葉県内には410基の急速充電器と、1,639基の普通充電器(100V/200V)が設置されています。
設置されている主な場所は、ショッピングモール、宿泊施設、レジャー施設、道の駅などさまざま。千葉県民の生活や観光と関わりの深い場所を中心に設置されています。
千葉県で利用できるEV補助金
千葉県では2023年度の個人向けEV補助金は、残念ながら行われていません。
しかしCEV補助金や、各市区町村が交付する補助金など、EVの購入を支援する補助金が用意されています。また、事業者向けのEV補助金はいくつか用意されているので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてください。
ここでは、千葉県在住の方が利用できる補助金について説明します。
国が交付するCEV補助金
CEV補助金の対象車種はEV(小型・軽EV含む)、FCV、PHEV、超小型モビリティ、ミニカーの五つ。種別ごとの補助金は以下の表の通りです。
種別 | ベース | 条件付き |
EV | 上限65万円(小型・軽EVは45万円) | 上限85万円(小型・軽EVは55万円) |
FCV | 上限230万円 | 上限255万円 |
PHV | 上限45万円 | 上限55万円 |
超小型モビリティ | 25万円(定額) | 35万円(定額) |
ミニカー | 20万円(定額) | 30万円(定額) |
対象車両が下記2点の条件を満たしている場合は「条件付き」の上限が適用され、条件を満たしていない場合は「ベース」の上限が適用されます。
- 条件1 : 外部給電機能としてのV2Xに対応、または1,500W車載コンセント装備を有していること
- 条件2 : 購入車両が「省エネ法トップランナー制度」の対象車両(型式指定自動車)であること
車両の種類や価格帯に応じて、補助額が異なる点は注意が必要です。
申請期間は、原則初度登録日から一か月以内かつ、残高による受付終了までです。最新情報は、経済産業省が公開する情報をご確認ください。
千葉県内の市区町村が交付するEV補助金
千葉県に在住の方は、各市区町村が実施しているEV補助金を利用することもできます。CEV補助金と併せて利用することもポイント。2023年度に実施された、主な補助金制度は以下の通りです。
自治体名 | 補助金制度の名称 | 補助金制度の内容 |
松戸市 | 松戸市クリーンエネルギー自動車導入促進事業費補助金 | EV、FCV、PHVの購入費用の一部を補助する制度 |
流山市 | 流山市住宅用省エネルギー設備等脱炭素化促進事業補助金 | EV、PHVなど、住宅用のその他省エネルギー設備等を対象に費用の一部を補助する制度 |
柏市 | 柏市ゼロカーボンシティ促進総合補助制度(家庭向け) | 太陽光発電設備の併設を条件に、EV、PHVの購入費用の一部を補助する制度 |
他の市区町村が実施する補助金制度については、次世代自動車振興センターの公式サイトをご覧ください。
ただし、掲載内容は最新情報とは異なる可能性があります。そのため実際に申請を行う際は、各地方自治体の公式ウェブサイトを確認しましょう。
カースモーラちゃんのまとめ
千葉県は2022年から公用車の電動車化計画の推進を開始したんだ。
企業と連携したEV推進施策や充電設備の整備にも積極的に取り組んでいるみたい。
2023年の個人用EV補助金は実施されていないけれど、CEV補助金や千葉県の各市区町村では補助金が用意されている場合があるの。EV購入を検討されている方は、こまめにチェックしてみてね。