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電気自動車(EV)とガソリン車の保険の違いとは

自動車の運転中、万が一事故を起こしてしまった場合に備えておくのが自動車保険。これはガソリン車に限らず、電気自動車(EV)を所有する上で備えておく必要があります。

EVの自動車保険料は、ガソリン車における自動車保険料の算定方法と大きな差はありません。一方で、EVに関しては各保険会社が独自に取り扱う割引サービスを受けられる場合も。

今回は、自動車保険についての基本的な概要をおさらいしつつ、EVとガソリン車での保険料の違いなどについて触れていきます。

目次

  1. 自動車に関わる「自賠責保険」と「任意保険」について
  2. 自動車保険料に大きく関係する七つの要素
  3. 自動車保険に関するエコカー割引って?
カースモーラちゃんのPICK UP
  • 車の保険は、自賠責保険と任意保険の2種類があるんだ。
  • EVもガソリン車も、保険料の算定方法に大きな違いはないよ。
  • 保険会社によっては、EVなどのエコカー向け割引が用意されている場合もあるの。

自動車に関わる「自賠責保険」と「任意保険」について

自動車に関わる「自賠責保険」と「任意保険」について

車の保険は、法律で加入が義務づけられている自賠責保険と、任意加入の任意保険の2種類があります。ここでは、それぞれの概要や補償内容について解説します。

自賠責保険

自賠責保険の保険料は、EV、ガソリン車問わず一律です。支払いのタイミングは地域により多少の違いこそあるものの、基本的には車検のタイミングに一括で支払うのが一般的です。


離島・沖縄県を除く地域の場合、普通車なら新車購入時は初回車検までの3年分(36か月)で2万3,690円、それ以降は車検ごと(24か月分)で1万7,650円と決まっています。

任意保険

任意保険は、保険会社ごとの特色があり補償内容や補償額が異なります。保険料については、補償内容はもちろんのこと、契約者の年齢、過去の事故歴、車自体の性能などさまざまな要因によって決定されます。この点については、次章で詳しく説明します。


任意保険は、補償範囲や内容を自由に選ぶことができるため、自分のカーライフにマッチした保険を見極めることが大切です。ちなみにEVの場合は、保険料の割引が受けられることも多く、同じ内容の保険であってもガソリン車よりも安く抑えられる可能性が高くなります。

自賠責保険と任意保険の補償内容

自賠責保険と任意保険は、「人に対する補償」と「モノに対する補償」に分類されます。人に対する補償は、自動車事故により他人を死亡させたり、ケガを負わせたりして法律上の損害賠償責任が生じた際の補償や、搭乗者が死亡やケガをした場合の保険金支払い・治療費などの補償のことです。


一方モノに対する補償は、自動車事故により相手の自動車、壁、ガードレールなど、モノを壊して法律上の損害賠償責任が生じた際の補償や、所有する自動車の修理費などに対する補償を指します。


自賠責保険と任意保険、それぞれの補償内容は以下の通りです。


自賠責保険

任意保険

相手への補償

死亡・ケガなどへの補償


※一定の補償限度額内


※保険の内容次第では無制限

自動車やモノへの補償

×

自分への補償

死亡・ケガなどへの補償


(自分及び搭乗者)

×

自動車やモノへの補償

×

その他

ロードサービス

×


相手の死亡・ケガなどへの補償は、自賠責保険では一定の補償限度額内まで。損害額が自賠責保険の補償限度額を超えた部分については、任意保険に加入していれば、保険金額の範囲内で支払われます。


自賠責保険は、最低限の対人賠償の補償しかなく、モノや搭乗者への補償もありません。そのため、ほとんどのドライバーが任意保険へ加入することが一般的です。

自動車保険料に大きく関係する七つの要素

自動車保険料に大きく関係する七つの要素

実は、EVとガソリン車の自動車保険料の換算方法は基本的に大きく変わりません。自動車保険料に大きく関係する要素としては以下の七つが挙げられます。


  • 車の型式:「型式別料率クラス」におけるクラスに応じて適用される料率
  • ノンフリート等級:運転者の事故歴に応じた保険料の割引・割増
  • 保険料率の改定:各保険会社による保険料率の定期的な見直し
  • 年齢:「全年齢」「21歳以上」「26歳以上」「35歳以上」など運転者の年齢
  • 運転者の範囲:本人、夫婦、限定なしなど、契約車を運転する人の範囲
  • 車の使用目的:「日常・レジャー」「通勤・通学」「業務」など
  • 補償内容・各種割引:補償範囲や保険金額の設定、ゴールド免許割引などの各種割引など

このように自動車保険料の算定には車両の型式、保険の等級、運転者の年齢、車両の使用目的など、複数の要因が影響しているのです。

自動車保険に関するエコカー割引って?

自動車保険に関するエコカー割引って?

EVは、減税や免税など税制面でさまざまな優遇を受けられます。自動車保険料も同様、保険会社によっては、エコカーを対象として保険料を割引する「エコカー割引」が用意されている場合も。エコカー割引は、保険会社によって「低公害車割引」や「電気自動車割引」と呼ばれることもあります。


ただし、すべての保険会社がエコカー割引を用意しているわけではありません。また、同じエコカー割引であっても、対象車両や割引率は会社によって異なるため注意が必要です。契約時には、そもそもエコカー割引の取り扱いがあるのかどうかを確認の上、対象車種や割引率なども細かくチェックすることが大切です。

カースモーラちゃんのまとめ

今回は、EVとガソリン車の自動車保険料の基本について説明したよ。自賠責保険はどちらも一律だけど、任意保険は車両の型式、保険の等級、運転者の年齢など、複数の要因を総合的に考慮して算定されるんだ。

EVの場合は、エコカー割引を取り扱っている保険会社もあるの。でもすべての保険会社が行なっているわけではないから、検討する際は必ず保険会社のサイトをチェックしてね。

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