新型「日産リーフ」をグローバルに発表。快適なEVライフをすべての人に。
公開日:2025/06/30更新日:2025/06/30
航続600km超・先進技術で進化した次世代EV、グローバル発表
・スリークで大胆なスタイルながら考え抜かれた室内空間を実現した、次世代のクロスオーバーEVに刷新。
・国内WLTC基準で600km以上(米国EPA基準で最大303マイル)の航続距離*1とレスポンスに優れたスムースな走行性能を実現。
・EVライフをより快適に、日常生活にもつながる先進技術を搭載。
新型「リーフ」は、現在EVを所有するお客さまはもとより、今後、内燃機関車から代替する選択肢になることを目指し、航続距離の大幅な向上や充電速度の改善に加え、EVが生活の一部としてライフスタイルを充実させる技術を搭載している。
新型「リーフ」は、2025年秋に米国で販売開始を予定しており、その他の地域でも順次展開していく。
代表執行役社長兼CEOのイヴァン エスピノーサは次のように述べている。
「『日産リーフ』は、イノベーションとサステナビリティに対する日産の取り組みを象徴するモデルです。初代と第2世代はEVの普及に大きく貢献しました。第3世代となる新型は、より多くの方にEVライフを楽しんでいただけるよう、魅力的な機能を多数搭載しています。印象的なパフォーマンス、スタイリッシュなデザイン、そして先進的な技術で経営再建計画『Re:Nissan』の中核を担う商品です。」
デザインと空力性能
新型「リーフ」は「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」という日産のデザインランゲージをさらに発展させている。シンプルでありながら力強く、モダンな表現を通じて、日本独自の美意識をデジタルな時代にマッチしたデザインを目指した。
エクステリアやインテリアの様々な場所に「Ⅱ三パターン」が刻印されている。このパターンは、第3世代となる「リーフ」の新時代を、遊び心をもって新鮮なエネルギーで表現している。
ファストバックのようなシルエット、フラッシュドアハンドル、空力を考慮しデザインされたホイール、フラットなアンダーボディにより、空気抵抗係数(Cd値)は日本・米国仕様で0.26、欧州仕様ではさらに優れた0.25を達成している*²。
インテリアと快適性
CMF-EVプラットフォームにより、室内はフラットなフロアと開放感ある前席の足元空間を実現している。
12.3インチまたは14.3インチのデュアルスクリーン(グレード・地域により異なる)を統合したモノリススタイルのデザインを採用した。
一部グレードでは、Bose® Personal® Plusプレミアムオーディオ(10スピーカー、前席ヘッドレスト内蔵スピーカー含む)を搭載する。
また、日産として初めて調光パノラミックガラスルーフを採用した。電子調光技術により、ガラスの透明度を変えることで室内に入る光の量をボタンひとつで調整することができ、年間を通じて快適な室内環境を実現する。
パワートレインと走行性能
新開発の3-in-1 EVパワートレイン(モーター・インバーター・減速機一体型)は従来モデルより10%小型化された。さらに、新しい高剛性モーターマウントにより、モーターの振動を従来比で75%低減した。
また、日常の運転の安心感を高めるために、一部地域では、前方車両との距離を自動調整する「インテリジェントディスタンスコントロール」も搭載している。
バッテリーと充電性能
液冷式リチウムイオンバッテリーは2種類(52kWh/75kWh)が用意されており、最高出力・最大トルクは、52kWh仕様は130kW/345Nm、75kWh仕様は160kW/355Nmとなる。
新型「リーフ」には、車載充電器(OBC)から発生する熱を利用してバッテリーを効率的に加温するなど、クルマ全体の冷熱システムを一括制御するエネルギーマネジメントシステムを搭載している。これにより、特に寒冷時の回生性能を向上させることができる。
さらに、ナビゲーションと連動したナビリンクバッテリーコンディショニングも採用することで、走行ルートに応じてバッテリーの温度を最適化する。
米国仕様の75kWhバッテリー搭載モデルは、EPA基準で最大303マイル(日本、欧州はWLTC基準で600km以上)の航続距離を実現した。また、北米充電規格(NACS)コネクターを採用しており、テスラのスーパーチャージャーにも対応可能だ*3。
新型「リーフ」には、最大150kWの急速充電に対応したポートが搭載されている。150kWの急速充電器に接続した場合、10~80%まで最短35分で充電することができる*⁴。
先進技術とライフスタイル機能
新型「リーフ」は、日常の運転の安心感を高めるための、先進的かつ革新的な運転支援技術を多数搭載した。先進のカメラ技術を用いた「インテリジェントアラウンドビューモニター」は、混雑した都市環境でもドライバーの安心感を提供する。「3Dビュー」、「フロントワイドビュー」そして「インビジブルフードビュー」などの機能で日常の運転をサポートする。
新型「リーフ」は、ゼロエミッションな移動手段としての役割に加え、「V2L(Vehicle-to-Load)」機能を通じて、災害時やアウトドアアクティビティなどのライフスタイルをサポートする。
米国仕様では、室内と荷室にそれぞれ120Vのコンセントを搭載しており、合計最大1,500W*5の電力を使うことができるため、キャンプなどのアウトドアシーンで電化製品を使用できる。また、充電ポートに接続するV2Lアダプターからの電力供給も可能だ*6。
さらに、日本仕様では「V2H(Vehicle-to-Home)」機能も継続して採用されており、V2H機器と接続することで、車両のバッテリーから家庭へ電力を供給したり、太陽光発電の電力を車両に蓄電することも可能だ。
欧州仕様では、将来的にV2G(Vehicle-to-Grid)にも対応を予定している。これにより、車に蓄えた電力を電力網へ供給することが可能になり、エネルギーコストの削減と持続可能な社会の実現に貢献する。
新型「リーフ」は、日本の栃木工場およびイギリス北東部のサンダーランド工場で生産される。
価格などの詳細は、販売開始時期に合わせて各市場にて発表される予定だ。
*1 本資料に記載された航続可能距離は認証前の社内測定値であり、今後変更となる可能性がある
*2 日産社内測定値に基づく。実際の値は、車両の仕様やグレードにより異なる場合がある。
*3 充電規格について:日本仕様はCHAdeMO方式、欧州仕様はCCS方式を採用する。
*4 25℃の環境温度下で150kW出力の急速充電器を使用した場合のデータだ。充電時間は状況によって変動する。
*5 出力定格は地域により異なる。日本仕様の最大合計出力は1500Wだ。欧州仕様では車内の出力コンセントは搭載されていない。一部の市場・地域では、V2Lアダプター/コネクターの購入が必要となる場合がある。
2025/06/17 日産自動車ニュースルームより
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日産
かつては日本第2位の自動車メーカーであり、自他ともに求める「技術の日産」として、真剣なクルマ選びに値する玄人好みのクルマがユーザーに支持される日産自動車。フェアレディZやスカイライン、GT-Rといった歴史と伝統を誇るV6DOHCターボエンジンのハイパワースポーツをイメージリーダーとして大事にする一方、2010年に発売したリーフ以降、SUVのアリア、軽自動車のサクラなど先進的なBEVをラインナップ。さらにエンジンを発電機として充電いらず、従来どおり燃料の給油で乗れる「e-POWER」搭載車を増やしており、モーターのみで走行するクルマの販売実績では、日本No.1の実績を誇るメーカーでもあります。
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