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※画像はイメージです。
バッテリー交換式EVの実用化に向けて、150台超の車両を用いた実証を2025年9月から東京都で実施
公開日:2025/06/13更新日:2025/06/13
東京で150台超・14ステーション規模の実証開始
■本実証の概要
1. 実証開始時期 | 2025年9月 | |
2. 車両台数 | 150台超※実証期間中に順次拡大 | |
3. バッテリー交換 ステーション数 | 14基(予定)※実証期間中に順次拡大 | |
4. 場所 | 東京都内の複数箇所 | |
5. 参加企業の役割 | MFTBC | EV小型トラック「eCanter」バッテリー交換式車両の企画・提供・整備 |
三菱自動車 | 軽商用EV「ミニキャブEV」バッテリー交換式車両の企画・提供・整備 | |
Ample | バッテリー交換ステーションの設置・運用 | |
ヤマト運輸 | 集配業務でバッテリー交換式EVを使用 | |
6. 検証内容 | (1)バッテリー交換式EVの大規模運用 | |
(2)バッテリー交換ステーションにおける異なるブランド・サイズの車両の運用 | ||
(3)集配業務における実用性や車両性能 | ||
(4)内燃車、充電式EVと比較した経済合理性 | ||
(5)交換式バッテリーEVの運用における各種基礎データの取得 |
バッテリー交換式EVは、従来の充電方法と比べて車両の待機時間を大幅に短縮することが可能だ。本実証では、バッテリー交換ステーションを設置し、バッテリー交換を全自動で行う。バッテリー交換の目標時間を5分間に設定しており、物流のダウンタイム短縮につながるほか、バッテリーを手動で交換する必要がないため、ドライバーの負担軽減にもつながる。Ampleのバッテリー交換ステーションは、コンパクトかつ短期間で組み立てが可能なため、東京都のような高密度な都市環境においても効率的なインフラ整備を実現し、実用的なEVシフトのソリューションとなり得る。
以前から実証を行っていたMFTBC、Ample、ヤマト運輸に加え、今回、2011年に軽商用EVであるワンボックスタイプの「ミニキャブ・ミーブ(現ミニキャブEV)」を市場投入し、長年の知見と経験を有している三菱自動車が参画することで、さらに幅広い物流事業者のニーズに応える。
4社は本実証を通じて、バッテリー交換式EVの実用化と商用EVのさらなる普及に向け、バッテリー交換技術の確立および運用基盤の構築を目指す。さらに、温室効果ガス排出量の削減に向けて、バッテリー交換ステーションでの再生可能エネルギー由来電力の使用を検討する。
■参画パートナーの募集
本実証の開始にあたり、実証に参画する車両メーカーや物流事業者などのパートナーを募集する。*
*参加を検討・希望される場合、fleet@ample.comまで連絡ください。
■取り組みの背景
日本政府は2050年カーボンニュートラル社会の実現、および2030年までに温室効果ガスを2013年比で46%削減することを目指している。2022年時点で日本の総CO₂排出量の約19%を占めている運輸部門では、商用車の電動化が喫緊の課題となっている。
ヤマト運輸は2022年以降、複数の車両メーカーとバッテリー交換式EVの規格化・実用化に向けた検討および実証を行ってきた。またMFTBC、Ample、ヤマト運輸は、2024年8月から11月まで、京都府京都市にてAmpleのバッテリー交換ステーションおよびMFTBCのバッテリー交換式の「eCanter」を使用した、集配業務における実用性の実証を行った。目標としていた車両品質を確認できたほか、運用方法のノウハウの蓄積や、車種や車両ブランドを問わずバッテリー交換ステーションが共用できる点を検証した。


2025年06月06日 三菱自動車ニュースリリースより
このブランドについて
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MITSUBISHI
三菱
近年の三菱自動車は、ミニバン型のデリカD:5、軽スーパーハイトワゴンのデリカミニ、ピックアップトラックのトライトンに正統派のアウトランダーと、ラインナップのほとんどをSUVが占め、長年培った電子制御技術によって、AWDでも2WDでも優れた走行性能を発揮するのが特徴。軽BEVのeKクロスEVやミニキャブMiEV、アウトランダーやエクリプスクロスではPHEVタイプのSUVも好評で、規模は小さいながらもSUVや商用車の電動化では最先端を走るメーカーです。日本でのイメージリーダーは「デリカ一族」のデリカD:5とデリカミニですが、日本でも人気が再燃したピックアップトラック市場へトライトンを投入します。