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「RANGE ROVER ELECTRIC」プロトタイプ車両のテストが完了 北極圏の極寒環境下の氷上で驚異的なパフォーマンスを実証
公開日:2025/05/13更新日:2025/05/13
電動ラグジュアリーSUVの新たな基準を打ち立てる
■Sub-zero supremacy:RANGE ROVER初の電気自動車(EV)である「RANGE ROVER ELECTRIC」のプロトタイプ車両が、北欧の極寒環境での2回目のテストシーズンを完了し、オールラウンドなパフォーマンスを実証
■Ice-cold efficiency:先進的なThermAssistTMテクノロジーが航続距離の最適化と充電能力の維持を実現し、極寒時でも車内の快適性を維持
■Effortless serenity:過酷な路面や低グリップ条件下でも実証済みのシングルペダルドライビングで、あらゆる状況においても快適で直感的なドライビングエクスペリエンスを提供
■Signature refinement:50年以上にわたる先駆的なイノベーションによって、比類ない洗練性と優れた快適性を融合し、オンロード、オフロードを問わず確かなハンドリングを実現
凍結した湖や陸地のコースを走行するテストは、累計45,000マイルにまでおよぶ。北欧での直近の冬季シーズンは、エンジニアが「RANGE ROVER ELECTRIC」の先進的な熱管理システムを過酷なスケジュールでテストすることができた。凍結した湖の路面によって、シングルペダルドライビング機能やスイッチャブル・ツインチャンバー・エアサスペンションなど、ダイナミクス性能に関する貴重なテストも実施できた。
スウェーデンのアリエプローグで行われた最新の開発フェーズでは、エンジニアは「RANGE ROVER ELECTRIC」の新たなThermAssistTMテクノロジーの検証に取り組んできた。この先進的な車載熱管理システムは、暖房エネルギー消費量を最大40%削減し、マイナス10℃という低温環境においても熱を回収し、推進システムや車内を暖めることを目的としたものである。
このような優れた熱管理テクノロジーによって、「RANGE ROVER ELECTRIC」は極寒の気温下でも航続距離の最適化を実現する。また、極端な気温による充電性能への影響を最小限に抑え、車両を充電する能力を維持できるようにする。そして、外気が冷え込んでいても車内では常に暖かい状態が保たれるため、乗員の快適性も実現する。
JLRのプロダクト・エンジニアリング担当エグゼクティブ・ディレクターであるトーマス・ミューラーは、次のように述べている。
「アリエプローグのような過酷で予測不能な環境において厳格なテストを行うことは、『RANGE ROVER ELECTRIC』の実用的な信頼性と耐久性を確保するうえで不可欠です。北極圏における2回目の冬季シーズンは、当社の新たなThermAssistTMテクノロジーをテストする絶好の機会となり、そのパフォーマンスは期待を大きく上回るものでした。このテクノロジーは、『RANGE ROVER ELECTRIC』の航続距離をインテリジェントに最適化するとともに、必要に応じて充電速度を維持するのにも役立ちます。」
800Vの高電圧バッテリーは、JLRで初めて自社設計・製造したもので、エネルギー密度、航続距離、充電時間を最適化する。RANGE ROVERに期待されるエフォートレスなパフォーマンスと洗練されたデザインを実現するこの電動ラグジュアリーSUVは、Cell-to-Pack(セルトゥパック)方式を採用しており、最高のパフォーマンスを提供する。「RANGE ROVER ELECTRIC」の117kWhバッテリーは、344個のプリズム型セルを2層に積み重ねたレイアウトで、完全に密閉され、スマートにパッケージングされている。
「RANGE ROVER」エクスペリエンスの核心となる、あらゆる地形に対応する走破能力と洗練性は、シングルペダルドライビングやスイッチャブル・ツインチャンバー・エアサスペンションなどの採用によって、EVになっても受け継がれる。エフォートレスで余裕のあるパワーを備えた「RANGE ROVER ELECTRIC」は、シングルペダルドライビングを新たな次元に引き上げる。車両の減速と回生ブレーキによるバッテリーへの充電に加え、テレインレスポンスとも連動するようになっている。シングルペダルドライビングでは車両を完全に停止させて、ヒルホールドを起動するため、ブレーキを踏むことなく再発進することができる。「RANGE ROVER ELECTRIC」の特長は、過酷な地形でもシングルペダルドライビングができることだ。RANGE ROVERのエンジニアは、北極圏のテスト施設において、28℃と17℃のスプリットμ路でパフォーマンスを検証した。
「RANGE ROVER ELECTRIC」は、本物の「RANGE ROVER」として求められる安定性をどのような状況であっても維持する必要がある。そのため、EVモデル特有の重量配分によって生じる車体の動きを管理するために、スイッチャブル・ツインチャンバー・エアサスペンションの開発を徹底的に行った。
JLRの車両エンジニアリング・ディレクターであるマット・ベッカーは、次のように述べている。
「『RANGE ROVER』のドライビングキャラクターを実現するためには、走破性能と洗練性をシームレスに融合させる必要があります。しかし、EVにおいて、他の性能を損なうことなく両方を実現することは極めて困難でした。今回、ねじり剛性を高め、応答性を改善することで、『RANGE ROVER』のドライビングエクスペリエンスを維持することができました。私たちは、『RANGE ROVER』における必須要素と最新の先進技術を組み合わせることで、この目的が達成できたのです。」
北極圏の氷上コースを走破したことで、「RANGE ROVER ELECTRIC」のAWD(全輪駆動)テクノロジーがあらゆる路面に対応できることが実証された。内燃機関(ICE)よりも精密なトルク伝達により、インテリジェントドライブラインダイナミクス(IDD)テクノロジーが後輪のトルクを100%から0%まで調整し、トラクションロスを防止する。また、インテグレイテッド・トラクション・マネージメントと連動することでトラクションの安定性を維持し、モーターの回転速度を50ミリ秒以内にコントロールして、ICE車両の同等モデルに比べて最大100倍速くスリップを制御する。
「RANGE ROVER ELECTRIC」プロトタイプ車両はアリエプローグでの2シーズン目となるテストを完了したが、予約開始に向けて、厳格なテストと開発プログラムをさらに継続していく。
エディターズ・ノート
RANGE ROVERについて
RANGE ROVERは、モダンなデザイン、コネクティビティ、洗練されたインテリア、比類なきラグジュアリーな走りを実現する電動化されたパフォーマンスにより、模範的な存在となり、常にベンチマークであり続けている。そのデザインは、1970年に登場した初代「RANGE ROVER」からインスピレーションを得ている。
RANGE ROVERブランドは、「RANGE ROVER」、「RANGE ROVER SPORT」、「RANGE ROVER VELAR」、「RANGE ROVER EVOQUE」で構成している。LAND ROVERは、76年にわたる、高度なテクノロジー、車両アーキテクチャー、世界をリードするオフロード走破能力に関する専門知識を有しており、RANGE ROVERブランドを支える信頼の証となっている。
デザインによるモダンラグジュアリーというビジョンの一環として、すべての「RANGE ROVER」に電気ハイブリッド車を用意している。EVモデルの「RANGE ROVER」と「RANGE ROVER SPORT」は、2020年代半ばに登場する予定だ。
RANGE ROVERは、世界121の国と地域で販売されている英国を代表するラグジュアリーブランドである。ジャガー・ランドローバー(JLR)は、RANGE ROVER、DEFENDER、DISCOVERY、JAGUARの「House of Brands」(ハウス・オブ・ブランズ)で構成されている。
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RANGE ROVERウェブサイト:https://www.rangerover.com/ja-jp/index.html
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お問い合わせ先
(フリーダイヤル)0120-18-5568
(9:00-18:00、土日祝日を除く)
2025年5月1日 Jaguar Land Rover Japan Media Centreより
このブランドについて
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JAGUAR
ジャガー
英国が誇る名門メーカーであるジャガーは、1960年代のEタイプなどに代表されるスポーティでエレガントな高級車を多数輩出、レースシーンにも欠かせない存在であり、近年はF-PACEなどブランドイメージに恥じないスポーティなSUVもラインナップしてきました。フル電動SUVのI-PACEをはじめ、その他のモデルもパワフルな内燃機関からPHEVなど多彩なパワーユニットを揃えてきましたが、2025年にピュアEV(BEV)のラグジュアリーブランドへ転換することを宣言し、今後はBEVメーカーとして歩んでいくこととなります。新時代の電動モビリティと古き良き英国車の雰囲気をいかに融合させていくかに要注目です。