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ボルボ・カーズ、ベストセラーEV「EX30」の生産を欧州で開始
公開日:2025/05/07更新日:2025/05/07
高まる需要に応え、生産能力を欧州で拡大
2024年に欧州で最も売れたEVの1つであるEX30は、2023年後半に導入されるやいなや、お客様から高い人気を集めている。本日のこの節目は、以前発表されたEX30をゲント工場で生産するという方針に続くものだ。ゲント工場では、年内にEX30 Cross Countryの生産も開始する予定だ。ボルボは、最も人気のあるモデルの1つであるEX30のグローバル生産拠点の多様化をさらに進めるとともに、生産能力を拡大することで、より地域の需要に応える。
ゲント工場の生産ラインにEX30が加わることで、約350人の新規雇用が創出され、総雇用者数は約6,600人となる。

ボルボ・カーズの製造・サプライチェーンの最高責任者であるフランチェスカ・ガンボーニは、「EX30は、欧州のプレミアムEV市場におけるボルボのポジションを強化し続ける上で、非常に重要なモデルです。EX30の欧州生産においてゲント工場に投資することは、ボルボが長年掲げてきた、販売台数の最も多い場所で生産するという戦略に完全に合致しています。私たちのフレキシブルなグローバル生産体制は、レジリエンスの向上にもつながっており、生産計画を迅速に調整することを可能にしています」と述べている。
ゲントでのEX30の生産を実現するため、私たちはここ数年にわたって、この工場に約2億ユーロ相当の投資を行った。広範囲にわたる改修を施され、まったく新しい車両プラットフォームの導入、約600台の新規または改修されたロボットの設置、バッテリー棟の拡張、新たなドア生産ラインや新しいバッテリーパック組立ラインの新設などが含まれている。

欧州におけるEX30の生産は、EUのサステナビリティと競争力向上の方針を支援するものだ。これは、雇用を創出し、イノベーションと電動化を受け入れる未来への投資でもある。ボルボは現在、ベルギーのゲント工場とスウェーデンのトースランダ工場で、10種類のEVおよびハイブリッドモデルを欧州において生産している。
ボルボ・カーズのゲント工場マネージャーであるステファン・フェッサーは「2023年秋にEX30の生産をゲントに移すという決定を受けてから、この新型モデルを記録的な速さで生産開始とすることができました。ゲントの全チームの努力と協力により、生産開始までの期間を半分に短縮することができました。本日、私たちはEX30を生産開始します。新しいテクノロジーとイノベーションによって地域の需要により柔軟に対応できることを非常に誇りに思います」と述べている。
ベルギー第3の都市ゲントの郊外、北海の港湾地域の中心に位置するボルボのゲント工場は、1965年に操業を開始し、現在もベルギーで稼働している唯一の本格的な自動車工場だ。トースランダ工場とともに、ボルボがヨーロッパで運営する2つの自動車生産工場のうちの1つであり、3つ目の工場がスロバキアで建設中だ。
ゲント工場ではEX30以外にも、EVのEX40とEC40、ハイブリッドモデルのXC40とV60といった電動化モデルを生産している。2024年には186,000台強を生産する。

2024年のボルボ・カーズ
2024年通年で、ボルボ・カー・グループは、270億SEKの記録的な営業利益を計上した。2024年の売上高は過去最高の4,002億SEK、世界販売台数は過去最高の763,389台に達した。
ボルボ・カー・グループについて
ボルボ・カーズは1927年に設立された高級自動車ブランドの一つであり、100カ国以上のお客様に販売されている。ボルボ・カーズはナスダック・ストックホルム証券取引所に上場しており、「VOLCAR B」のティッカーで取引されている。
For life。ボルボ・カーズは、お客様にパーソナルで持続可能かつ安全な方法で、「Freedom to Move(移動する自由)」を提供することを目指している。これは、完全なEVメーカーになるという目標と、2040年までにクライメート・ニュートラルな企業になるという目標のもと、二酸化炭素排出量を継続的に削減するというコミットメントに反映されている。
2024年12月現在、ボルボ・カーズの正社員は約42,600人だ。ボルボ・カーズの本社、製品開発、マーケティング、管理部門は主にスウェーデンのイェーテボリにある。生産工場は、イェーテボリ、ゲント(ベルギー)、サウスカロライナ(米国)、成都、大慶、台州(中国)に所在している。また、イェーテボリ、上海(中国)には研究開発およびデザインセンターがある。
2025.04.25 Volvo Car Japanプレスリリースより
このブランドについて
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VOLVO
ボルボ
スウェーデンのボルボは、1980年代後半から日本でも走行性能や安全性能に秀でたスタイリッシュな北欧系メーカーとして高い評価を受けるようになり、レースでの活躍やステーションワゴンブームの火付け役、衝突安全性能といった面で日本の自動車メーカーにも大きな影響を与えました。21世紀に入ると環境問題に敏感な国情も反映してHEVやPHEVなど電動化技術でも他の欧米系メーカーとは一線を画すほど熱心に取り組み、2020年代はじめに全車種の電動化を終えると、続けて2030年代には全車種のBEV化を宣言しました。派手なパフォーマンスよりも「シンプルにより良く安全に」という姿勢に好感を持つユーザーも増えています。