三菱自動車工業、株式会社Yanekaraと連携し倉敷市に公用車用の制御可能な充電設備と充電サービスを販売・導入
公開日:2025/05/06更新日:2025/05/06
倉敷市、公用車EV化と充電制御導入でゼロカーボンシティ実現へ加速


倉敷市は、2021年6月に「2050年ゼロカーボンシティ」へチャレンジすることを宣言しており、カーボンニュートラル化に積極的に取り組んでいる。また、倉敷市と三菱自動車は、倉敷市内に軽EVの生産拠点である水島製作所がある繋がりから、2022年3月に包括連携協定を締結するなど、カーボンニュートラル化の検討および、公用車のEV化の取り組みを進めている。三菱自動車は電動車の開発・製造・販売を通じて蓄積した知見を活かし、車両の走行データ分析や、公用車の利用実態の把握、EV導入におけるCO2や燃料代削減効果の可視化等を実施してきた。
三菱自動車の分析*によると、倉敷市が運用するバンタイプの軽自動車をEVに置き換えることにより、1台あたり年間で約7.2万円の燃料費と約0.49tのCO2を削減する効果があり、倉敷市はEVの導入促進を進めている。公用車にEVを初めて導入した2009年以降も台数を増やし続け、2025年度には本庁舎で運用するEVが20台を超える見込みだ。
一方で、本庁舎で運用されるEVの台数が多くなると駐車場の電気設備容量が不足し、その増強に多額の設備投資が必要になる。そこで三菱自動車から、倉敷市のニーズに対して最適な計画充電サービスの提案を受け、導入に至った。倉敷市では本サービスの採用により、安価にEVの充電制御が行えるようになり、電力使用の効率化を図ることで、さらなるEV導入の加速が可能となる。さらに、「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金」を活用することで、導入コストの低減も併せて実現している。
*2024年度実績での分析結果

三菱自動車はEVの普及を加速させるため、EVの製造販売から運用支援までのワンストップサービスの提供を目指している。倉敷市への本サービスの提供はその一環で、多くのEVを運用することになる自治体・法人の設備投資や運用コストの低減に寄与することで、公用車・社用車のさらなるEVシフトを支援していく。

<提供サービスの概要>
本サービスは、株式会社Yanekaraの提供するコンセントタイプの充電器「YaneCube」を用いてクラウドから充電器を制御するものである。充電台数や充電時間を設定することで、ブレーカーの容量を超過せずに計画的に充電をすることが可能となる。また、大規模な設備投資をする必要がなく、本サービスの利用料金はYaneCube1台あたり月額500円(税抜)と安価に運用が行える。
【充電制御イメージ図】

・本サービス導入の効果①事前に設定した時間に充電開始時間をシフトするスケジュール制御
充電時間を制御することで、特定の時間に充電が集中することによる契約電力超過を解消することが可能になる。

・本サービス導入の効果②事前に設定した電流の上限値の範囲内で充電台数を制御する上限値制御
同時に充電する台数を制御することで、既設のブレーカー容量でもできる限り多くの充電器を同時に運用することが可能になる。

【三菱自動車コメント】
三菱自動車は、2009年に世界初の量産EVである『アイ・ミーブ』、2013年に世界初のSUVタイプのプラグインハイブリッドEVである『アウトランダーPHEV』を発売するなど電動車の普及に取り組んできました。現在では、電動車の製造販売のみならず、カーボンニュートラルに向けて取り組む自治体や企業のEV導入・充電インフラ整備などについてもパートナー企業と連携し支援しています。
今後もEV導入に係る社会課題を解決することで利便性の向上に努め、EVの普及促進に貢献していきます。
【Yanekaraコメント】
Yanekaraは、「地球に住み続ける」をミッションとし、「21世紀の黒部ダム」を構築することを目指す東京大学発のディープテック・スタートアップです。コンセントに挿すだけで設置可能な蓄電池”YanePort”やEV充電コントローラー”YaneCube”に代表される独自の「プラグイン電源」技術により、分散型電源を前例のないスピードで普及させ、それらを群制御することで巨大な仮想発電所を構築することを目指しております。今後もYaneCubeの販売を通してEVの導入をより簡単に、より安価に実現することでモビリティーセクターの電動化に貢献していきたいと考えております。
【倉敷市コメント】
倉敷市は、2021年6月に「2050年ゼロカーボンシティ」へチャレンジすることを宣言しています。このたび、公用車用に充電制御設備を導入することで、電気設備の増設費用を抑えながら電気使用量のピークシフトを実現しています。今後も、電動車の導入や充電環境の整備を進めていくなど、カーボンニュートラルに向けた取り組みを進めていきます。
2025年04月24日 三菱自動車ニュースリリースより
このブランドについて
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MITSUBISHI
三菱
近年の三菱自動車は、ミニバン型のデリカD:5、軽スーパーハイトワゴンのデリカミニ、ピックアップトラックのトライトンに正統派のアウトランダーと、ラインナップのほとんどをSUVが占め、長年培った電子制御技術によって、AWDでも2WDでも優れた走行性能を発揮するのが特徴。軽BEVのeKクロスEVやミニキャブMiEV、アウトランダーやエクリプスクロスではPHEVタイプのSUVも好評で、規模は小さいながらもSUVや商用車の電動化では最先端を走るメーカーです。日本でのイメージリーダーは「デリカ一族」のデリカD:5とデリカミニですが、日本でも人気が再燃したピックアップトラック市場へトライトンを投入します。