NEW

LEXUS、新型「ES」を世界初公開
公開日:2025/05/06更新日:2025/05/06
グローバル基幹モデルが、多様な電動車モデルラインアップで全面刷新
□ HEVとバッテリーEV(BEV)を併せ持つ、LEXUSの次世代電動車ラインアップの先陣を切るモデル
□ ゆとりある後席を実現するパッケージと最新技術が、すべての乗員に上質で快適な室内体験を提供
□ 次世代BEVコンセプト「LF-ZC」に着想を得た、LEXUSの新しいデザインを体現
□ クルマの素性を鍛え上げ、電動化技術で静粛性や乗り心地のさらなる進化を追求
ESは、1989年にフラッグシップセダンLSとともに販売を開始し、静粛性と乗り心地、広い室内空間が世界中の多くのお客様に好評をいただき、これまでに80以上の国や地域において販売してきたLEXUSの基幹モデルである。2005年のRX400h発売以降、LEXUSはラグジュアリー市場における電動化の先駆者として、常に優れた走行性能と環境性能の両立を追求し、2024年には電動車*²比率が過去最高となる52%を記録した。これからも多様なお客様や市場のニーズに寄り添いながら、HEV、PHEV、BEVなどの電動車の普及を通じ、カーボンニュートラル社会の実現を目指していく。また、電動化技術を用いた基本性能の大幅な進化を実現し、未来のモビリティの在り方を変えるエンジニアリングへの挑戦や、ライフスタイルを豊かにするサービスの追求を通じて、LEXUSならではの体験の提供を目指していく。
8代目となる新型ESは、LEXUSの次世代電動車ラインアップの先陣を切るモデルとして、全面刷新を遂げた。「Experience Eleganceand Electrified Sedan」をコンセプトに掲げ、静粛性と乗り心地をさらに向上させるとともに、お客様のニーズに寄り添い、あらゆるシーンで上質な移動体験を提供するセダンを目指した。また、マルチパスウェイを通じたカーボンニュートラルの実現に向けて、HEVとBEVのパワートレーンを提供していく。デザインでは、次世代BEVコンセプト「LF-ZC」のデザインに着想を得た表現に挑戦し、新型ESからはじまるLEXUSの新たなデザインを体現。エレガントなデザインをより深化させながら、クリーンで心地良い独自の世界観を創造した。新型ESのパッケージングとセダンが最も美しく見えるプロポーションの両立を追求したエクステリアは、心揺さぶるドライビング体験を予感させる流麗なデザインを実現している。インテリアでは、物理スイッチを内装に同化させることで、機能性と上質なデザインを両立した世界初*³の「ResponsiveHidden Switches(レスポンシブヒドゥンスイッチ)」や、パーソナライズされた体験価値を提供する「Sensory Concierge(センサリーコンシェルジュ)*⁴をLEXUS初採用。広い後席を実現するパッケージを最大限に活かしながら、より心地よく、より上質な室内空間を提供していく。さらに、クルマの基本素性と電動化技術を徹底的に鍛え上げることで、ドライバーとクルマが一体となり、いつまでも運転していたいと思える操縦性と、すべての乗員がおのずと笑顔になれる乗り心地と快適性を高い次元で両立することを目指した。その他にも、先進性と利便性を高めた次世代のマルチメディアや、進化したLexus Safety System+などの先進安全技術を積極的に採用している。
<新型ESの主な特長>
①機能的本質や動的性能に根差したプロポーションと独自性の追求
・ESらしさの深化とマルチパスウェイを両立させる、新しいセダンプロポーション
・空力性能を追求し、走りの良さを想起させるダイナミックなフォルム
・シンプル、クリーンで、開放感と見晴らしの良い室内空間を提供
②静粛性と乗り心地の継承と、走りの深化
・専用開発したプラットフォームと徹底した体幹強化による、上質な乗り心地の実現
・パワートレーンラインアップを刷新し、電動化による新たなドライビング体験を提供
・ドライバーの意図に忠実な走りを支える電子制御技術
③LEXUSらしい世界観を体現する最新技術
・機能性と上質なデザインを両立した世界初*3の「Responsive Hidden Switches(レスポンシブヒドゥンス
イッチ)」
・イルミネーションや空調、フレグランスなどの連動により、LEXUSならではのパーソナライズされた体験
価値を提供する「Sensory Concierge(センサリーコンシェルジュ)」*4
④より安全・安心なドライブに寄与する先進安全技術
・先進予防安全技術 Lexus Safety System +
・先進装備による安全・快適の追求
Lexus International チーフエンジニア 千足 浩平
新型ESでは、セダンの概念をアップグレードすることを目指しました。セダンはエンジンルーム/モータールーム、居住空間、トランクの3つの箱で構成されており、高いボディ剛性と低重心を実現する工学的な合理性を備えています。これにより実現する、優れた乗り心地や操縦安定性、静粛性に大きな魅力があります。さらに、新型ESでは、セダンの優位性を活かし、デザインとパッケージの工夫で機能に根差した流麗なフォルムと広い居住空間の両立を目指しました。新たに開発したTNGAプラットフォーム(GA-K)により、HEV、BEVの多様な電動車の選択肢をお客様に提供することで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。他にも、さまざまな最新技術を積極的に採用し全面刷新することで、これまでのLEXUSのセダンにはない新しい体験を造り上げています。開発現場では、企画やデザイン、設計・評価などの機能が一堂に会する「トヨタテクニカルセンター下山(TTCS)」で、何度もトライ&エラーを繰り返し、多岐にわたる課題を一つひとつ解決していきました。開発に関わった全員の集大成として完成させたのが、今回の新型ESです。次世代LEXUSの幕開けを象徴し、上質な体験を提供する新型ESを、ぜひとも期待ください。
【新型ES主要諸元】(プロトタイプ値)
HEV | BEV | ||||
---|---|---|---|---|---|
ES300h*5[2WD(FF)/AWD] | ES350h[2WD(FF)/AWD] | ES350e[FWD] | ES500e[AWD] | ||
全長 | 5,140(+165)mm | ||||
全幅 | 1,920(+55)mm | ||||
全高 | 1,555(+110)mm*4 | 1,560(+115)mm*4 | |||
ホイールベース | 2,950(+80)mm | ||||
車両重量 | 1,785-1,840kg*4*6 | 1,820-1,935kg*4 | 2,105-2,185kg*4 | 2,205-2,285kg*4 | |
タイヤサイズ | 235/60R18 235/55R19 | 235/55R19 | 235/55R19 235/45R21 | ||
エンジン | 2.0L直列4気筒(NA)*6 | 2.5L直列4気筒(NA) | - | ||
トランスアクスル | 電気式無段変速機 | eAxle | eAxle(フロント/リヤ) | ||
システム出力(kW[PS]) | 145[197.1] | 148[201.2] | 182[247.4] | 165[224.3] | 252[342.6] |
加速[s](0-100km/h) | 9.4 | 8.3-8.5 | 7.8-8.0 | 8.9 | 5.9 |
航続距離 | - | 約685km*7 | 約610km*7 | ||
充電時間(150kW 10-80%) | - | 外気温25℃ : 約30分*8 外気温0℃ : 約40分*8 外気温-10℃ : 約60分*8 |
()括弧内は従来型比
*1 正式名称は「Shanghai International Automobile Industry Exhibition」
4月23日~4月24日:プレスデー、4月25日~4月26日:トレードデー、4月27日~5月2日:一般公開日
*2電動車はHEV、PHEV、BEVの全モデルを含む
*3 2025年4月現在発表済みの車種において、LEXUS調べ
*4 地域/仕様によって異なる
*5 ES300hのエンジンは、地域/仕様によって異なる
*6 2.0L直列4気筒(NA)搭載モデルでは、2WD(FF)のみを設定
*7 CLTCモードにおける目標値・19インチタイヤ装着時
*8 駆動用電池充電警告灯点灯からSOC(State of Charge)約80%までのおおよその充電時間。充電時間はあくまで目安の時間であり、
外気温や充電器の仕様などの条件により変わる場合がある
機能的本質や動的性能に根差したプロポーションと独自性の追求
新型ESでは、新しい価値の創造を目指し、デザインコンセプトとして「Clean Tech x Elegance」を掲げた。これまで積み重ねてきたESらしいエレガントなデザインをより磨き上げるとともに、ESが生み出す機能的価値と情緒的価値を高い次元で融合させ、シンプルでクリーンな世界観を創造した。エクステリアでは、次世代BEVコンセプト「LF-ZC」のデザインテーマである、挑発的な存在感と研ぎ澄まされたシンプルなデザインを意味する「Provocative Simplicity」に着想を得て、床下へのバッテリー搭載と室内の居住性を両立させる全高をベースに、セダンが最も美しく見えるプロポーションを追求。電動化にふさわしい新世代のスピンドルボディを実現した。また、室内の居住性と荷室の実用性を確保しながら大胆に絞ったボディトップとサイド、絞り量を調整したフロント、リヤのバンパーコーナーは、空力性能の向上にも寄与する。インテリアは、時の移ろいや環境変化の中で、その時々の美しさを感じられる日本ならではの美意識を表したLEXUSの思想「Time in Design」から生まれた「Time is Luxury」の概念のもと開発。車内空間をリビングのように利用になれる、クルマと過ごす時間が心地よく、良い時間になることを重視している。造形美というハード面のデザインに加え、光や音などソフト面の開発にも注力し、人の感性に寄り添う空間をデザインすることで、室内で過ごすより豊かな時間を提供していく。

LF-ZC
▽エクステリアの主な特徴
<ESらしさの深化とマルチパスウェイを両立させる、新しいセダンプロポーション>
・新型ESでは、トランクレスな印象の流麗なフォルム、リヤへと強く絞り込まれたキャビン、大胆な平面立体嵌合をテーマとするロアボディを特徴とし、タイヤの存在感を際立たせた力強いスタンスとダイナミックで切れ味のある佇まいを有する新世代のスピンドルボディを表現した。床下へのバッテリー搭載を考慮しながら、セダンが最も美しく見える全長、全幅、全高のバランスを追求すると同時に、優れた乗降性にも寄与するデザインとしている。また、セダンにおいて重要なタイヤ位置についても1mm単位で調整することで、ワイド&ロースタンスを実現した。

新世代のスピンドルボディ(プロトタイプ)
・フロントは、「LF-ZC」のデザイン思想に沿って、正面でのスピンドルの造形に加え、フード面からバンパーコーナーまでを包括するエッジの効いたスピンドル形状を表現し、LEXUSの独自性をさらに進化させている。低いノーズからはじまるスピンドルボディとセダンらしい水平軸のフェンダーとの高低差で表現したフロントフェイスは、大胆で低く構えた独創的な印象をもたらす。また、HEVモデルでは、冷却性能確保のため、アッパー部に薄型のグリルを採用している。

LEXUS ES HEVモデル(プロトタイプ)
・次世代の新しいデザインアイコンとして採用した「ツインLシグネチャーランプ」は、内向きのデイタイムランニングランプと外向きのターンランプを組み合わせ、LEXUSの独自性をさらに向上させるとともに、ターンランプとして視覚的な機能性を高めている。

ツイン L シグネチャーランプ(プロトタイプ)
・サイドでは、全高の高さを感じさせずに引き締まった印象を持たせる平面立体嵌合により、リフトアップ感と低重心なプロポーションを両立させた。空力性能に寄与する張り出したショルダーと、トランクレスな印象を持たせるワンモーションシルエットが、力強いスタンスを表現している。

LEXUS ES(プロトタイプ)
<空力性能を追求し、走りの良さを想起させるダイナミックなフォルム>
・リヤでは、リヤタイヤとトランクエンドに向けて抜ける塊の動きによりESらしい流麗さを表現。リヤに向かって大胆に絞り込み、走りの良さを想起させる低重心スタンスとした。また、ボディ後方の傾斜角とバンパー平面の絞り込みを最適化し、より空力性能を向上させることで、燃費・電費性能にも貢献する。

LEXUS ES(プロトタイプ)
・リヤにも一目でLEXUSと認識できる新しいデザインアイコン「リヤ L シグネチャーランプ」を採用した。LEXUS の発光ロゴと一体化した一文字のランプから、テールランプ、ストップランプ以外の機能を外に配置し統合。車両外側の低い位置に配置することで、ボディの絞りを強調しながらワイドスタンスを表現するとともに、空力性能の向上にも貢献するデザインとした。

リヤ L シグネチャーランプ(プロトタイプ)

リヤ L シグネチャーランプ(プロトタイプ)
<お客様の様々な利用シーンにお応えするボディカラー>
・ボディカラーには、新色を含む7色を設定。ビジネスからプライベートまで、様々な利用シーンで利用になれるカラーラインアップを提供する。新色の「SOU(蒼)」は、BEVのクリーンなイメージを表現する、ブルーエフェクトがハイライトに現れるソリッドライクカラーである。

ボディカラー「SOU(蒼)」(プロトタイプ)
▽インテリアの主な特徴
<シンプル、クリーンで、開放感と見晴らしの良い室内空間を提供>
・室内空間を構築するにあたり、セダンとして優れたパッケージの実現を目指した。プラットフォームの設計段階から骨格を見直し、従来型より全長を165mm、ホイールベースを80mm延長し、広々とした室内空間を確保。また、着座位置を高く設定することで、乗降性を向上させるとともに、視点の高さがもたらす見晴らしも確保している。さらに、室内空間を構成するシートやトリムなどをできる限り薄型とし、フロントやサイドのウィンドゥ枠下端を低くしガラス面積を大きくすることで、開放感を得られるよう拘りました。これら取り組みにより、デザインコンセプトである「Clean Tech x Elegance」に基づき、視界の良い開放的なアッパーと人を包み込むロア部を基本構成に、シンプルでクリーンなインテリア空間を創出した。

LEXUSES室内イメージ(プロトタイプ)
・開放的な空間づくりに寄与するパノラマルーフは、乗員のニーズに応じて瞬時に遮光できる調光機能付を採用。ルーフセンターリインフォースメントを廃止し、開口幅を極限まで広げ、車室外との境界を感じさせない設計とした。遮熱・断熱・紫外線99%カット効果のある「Low-Eガラス」により頭上空間を確保しつつ、直射日光や紫外線が厳しい環境下でも車室内を快適に保つことを可能としている。さらに、減光効果と透過性に優れた新開発の調光フィルムを採用することで、調光時は暑さを感じにくく、非調光時にはより鮮明な景色と開放感のある室内空間を提供する。

濃色調光機能付パノラマルーフ*1(プロトタイプ)
・車内空間をリビングのように利用になれる、助手席ではオットマンやバニティミラー、ダブルモニターを設定*¹ する。リヤ席には、シートクッションに内蔵するエアブラダーが大腿部から背中までを押圧するリラクゼーション機能を搭載し、またリクライニング、オットマンや助手席の大前倒しにより、さらに広がり感のある空間を創出するパッケージを設定している。

LEXUSES室内イメージ(プロトタイプ)
・インストルメントパネルのオーナメント加飾では、バンブーをモチーフにのびやかで奥行のあるレイヤーパターンを立体印刷技術で再現した「Bamboo Layering」、シンプルでクリーンな世界観を際立たせる「Modern Bamboo」、精緻で繊密な幾何学パターンでモダンな空間を演出する「Micro Geometric」*¹を設定。ドアトリムでは、印刷、透過技術を駆使し光・音・香りと連動した面発光加飾*¹や、緻密でシャープなエンボスパターンとアンビエントによりシンプルでクリーンな世界観を際立たせる「Synthetic Leather Embossing」をLEXUS初採用した。加えて、Mark LevinsonTM Surrounding System*²のスピーカー配置の最適化により、立体的な音場を実現するとともに、音と光に包まれる空間を演出する。

面発光加飾(プロトタイプ)
・新型ESのコックピットは、12.3インチの異形液晶メーターを採用したメーターフードが高さを低く抑え、スムーズな視線移動とオープンな雰囲気を演出。質感を高める特殊コーティングを施し、スエード素材と光の演出の組み合わせより、LEXUSのコックピット思想「Tazuna Concept」をより深化させた。

コックピット(プロトタイプ)

コックピット(プロトタイプ)
・インテリアカラーには、新色のアオタケ*¹や高明度なホワイトを含む4色を設定。アオタケは、LEXUSがモチーフにしてきたバンブーの色味をナチュラルに表現し、清楚感のあるイメージに仕上げている。

インテリアカラーアオタケ(プロトタイプ)
*1 地域/仕様によって異なる
*2 マークレビンソン、Mark Levinson は、ハーマンインターナショナルインダストリーズ社の商標です
静粛性と乗り心地の継承と、走りの深化
すべての乗員がリビングにいるかのような快適な時間を過ごせるよう、走りのコンセプトを「Pleasanttime for all seats」とし、ESの美点である優れた静粛性と乗り心地をさらに磨き上げるとともに、HEVとBEVそれぞれのパワートレーンの特性を活かし、LEXUSらしい走りの深化を追求した。ボディ剛性を見直すことで体幹を鍛えたことはもちろん、マルチリンク式サスペンションや Dynamic Rear Steering(DRS)*¹を採用したほか、LEXUSがこれまで培った電動化技術を積極的に活用。あらゆるシーンで減速、操舵、加速がシームレスに繋がる気持ち良さなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を目指す「LexusDriving Signature」をより高い次元へと引き上げている。
<専用開発したプラットフォームと徹底した体幹強化による、上質な乗り心地の実現>
・新型ESでは、専用開発を施し刷新したTNGAプラットフォーム(GA-K)を採用し、HEVとBEVのパワートレーンの設定を可能とした。また、走りの味に統一感を持たせるためにLEXUSがモデル横断で取り組む走りの「味磨き」の知見を取り入れながら、フロントエンド、フロア、リヤエンドの剛性を強化。徹底した体幹強化により、ボディの振動を抑制するとともに、クルマの大きさを感じさせない、ドライバーの意図に忠実で素直なステアリング応答性や加速・減速レスポンスを実現している。

ボディ構造(プロトタイプ・イメージ)
・サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式サスペンションを採用。リヤには、路面への駆動力の確実な伝達とスムーズな車両姿勢変化の両立に寄与するマルチリンク式サスペンションをESとして初採用した。サスペンションアームのブッシュ特性を改良し、より上質な乗り心地を実現している。また、Dynamic Rear Steering(DRS)を搭載*¹し、車速に応じて後輪を前輪と逆相/同相に最大4度転舵させることで、低速域ではコーナリング時の優れた回頭性や取り回しの良さを、高速域では高い車両安定性を実現している。

リヤサスペンション(プロトタイプ)
・AVS搭載モデルでは、減衰力切り替えの応答性に優れたリニアソレノイド式を採用。より素直なステアリング応答性と上質な乗り心地を高い次元で両立させている。
・ステアリングには、バリアブルラックギアを採用。高速域の安定性とコーナリングでのクイックなレスポンスを両立することに加え、低速域での取り回しの良さにも寄与している。
・フロントシートは、ドライバーがクルマの挙動を素早く認知、判断し、より正確に操作できる運転姿勢を確保しやすいよう、構造を見直した新規開発のシートを採用した。肩甲骨を支えるシート構造は操舵時の筋負担を軽減し、背中が沈み込みやすいシートバックがドライバーの姿勢保持をサポート。ドライバーがよりクルマと対話しやすいドライビングポジションを提供する。
・室内の快適性を最大限に高めるために、静粛性も追求しました。高遮音タイプのドアガラスと、それを支えるシール部材の改良により、室外からのノイズの侵入を低減。また、吸音材/遮音材/制振材の分量や厚みをチューニングし、それぞれの部位に最適配置することで、より自然でバランスの取れた音響空間を提供する。
<パワートレーンラインアップを刷新し、電動化による新たなドライビング体験を提供>
新型ESでは、カーボンニュートラルへの貢献、多様化するお客様のニーズにお応えするために、多彩なパワートレーンをラインアップ。各パワートレーンの特性を生かしながら、ESとしての走りのコンセプトに拘り、徹底的に作り込んだ。
・HEVでは、ES300hに2.0L 直列4気筒ハイブリッドシステムをESとして初採用し、2.5L直列4気筒ハイブリッドシステムも新システムとして刷新する。また、動力性能にさらに磨きをかけたES350hが新たにラインアップに加わり、AWDモデルも設定する。新2.5Lハイブリッドシステムでは、パワーコントロールユニットとトランスアクスルを一体化した「eAxle」がパワーユニットの小型軽量化に寄与しているほか、バッテリーの高出力化を実現。2.5L直列4気筒エンジンとの組み合わせと専用の制御ロジックにより、優れた加速性能と低燃費を高次元で両立させている。加えて、パワーユニットの剛性強化により、パワーユニットに起因する振動を控え、静粛性にも寄与する。
・BEVでは、約685km*²の航続可能距離を実現するFWDモデルのES350eと、AWDモデルのES500eを設定する。LEXUSがこれまで培った電動化技術を積極的に活用しながら、専用開発を施し刷新したTNGAプラットフォーム(GA-K)の良さを最大限に引き出すシステムを採用した。加えて、BEV専用の大容量電池を床下に配置することで、低重心化と安定した走行性能を実現している。またES500eでは、路面や走行状態を問わず常に四輪駆動力を緻密に制御する「DIRECT4」を採用。電動化技術が実現するより優れた操縦安定性と、運転する楽しさを両立させている。ES500eに採用する四輪駆動力システム「DIRECT4」は、車輪速センサー、加速度センサー、舵角センサーなどの情報を用いて、前輪:後輪=100:0~0:100の間で制御し、発進加速性、操縦安定性の向上、低電費に貢献。LEXUSが培ってきた電動化技術と車両運動制御技術を融合し、ドライバーの感性に寄り添った走りを実現している。
*1 地域/仕様によって異なる
*2 CLTCモードにおけるFWDモデルの目標値・19インチタイヤ装着時
LEXUSらしい世界観を体現する最新技術
室内空間を可能な限りシンプルにするために開発した「Responsive Hidden Switches(レスポンシブヒドゥンスイッチ)」や、乗員の好みに合わせた体験を提供する「SensoryConcierge(センサリーコンシェルジュ)」*¹など、LEXUSらしい世界観を体現する最新技術を採用している。
<機能性と上質なデザインを両立する Responsive Hidden Switches>
・スイッチの設計においても、人の感性に寄り添うことに拘りました。頭上付近やドアのスイッチには、直感的な操作をしやすいように物理スイッチを採用。一方、ステアリングやインストルメントパネル部には新開発した「Responsive Hidden Switches(レスポンシブヒドゥンスイッチ)」を採用し、スイッチとして優れた機能性や操作性を有しながら、シンプルでクリーンな室内空間の創出に寄与している。
・Responsive Hidden Switches(レスポンシブヒドゥンスイッチ)は、人の操作をさりげなく支えることに拘り、人の感覚や感性に寄り添う日本の美意識であるおもてなしの心を、テクノロジーを全面に出さないスッキリとしたデザインで表現した世界初*²の物理スイッチである。物理スイッチを内装に同化させるデザインが、シンプルな室内空間を実現。手をかざすことで機能アイコンが点灯する無から有に移ろう感覚は、機能表示と素材の融合という新しい体験価値を提供する。アイコンは機能ごとにレイアウトされており、必要なスイッチを選びやすいよう考慮。静電タッチパネルのようにシンプルな見た目でありながら、しっかりとした押下感のあるスイッチを採用することで、押し間違いを防ぐようにデザインしている。

消灯時イメージ(走行中)

点灯時イメージ
<LEXUSならではのパーソナライズされた体験価値>
・すべての乗員に自宅のリビングルームのようにくつろげる空間を提供する「Sensory Concierge(センサリーコンシェルジュ)」*¹は、空間と演出で魅了する世界感「パフォーミングアーツ」をコンセプトに、LEXUS独自の体験価値を追求。イルミネーション、音楽、マルチメディア動画、空調、シートバックとシートクッションに内蔵するエアブラダーが大腿部から背中までを押圧するリラクゼーション機能やヒーターが連動し、乗員の気持ちに寄り添う3つのモードで、乗員をリラックスさせたり、高揚させたりする車内空間を提供する。

Sensory Concierge(センサリーコンシェルジュ) INSPIRE(インスパイア)(プロトタイプ)
<3つのモード>
INSPIRE(インスパイア):エキゾチックで刺激的な鼓動で気持ちの高揚をサポート
RADIANCE(ラディエンス):反射と揺らめきが交差する冴えた空間で集中をサポート
REVITALIZE(リバイタライズ):優しい自然の循環をイメージした雰囲気でリラックスをサポート
加えて、音楽とイルミネーションが連携する「音楽連動イルミ*¹も導入する。乗員の選ぶ音楽の周波数に合わせて色を、音圧に合わせて輝度を変化させることで、乗員の気持ちに寄り添う空間を提供する。
・乗員へのおもてなしとして、LEXUSのシグネチャーアイテムであるバンブーを要所に取り入れたフレグランスを LEXUS初導入*¹。
「Time in Design」の思想と自然から感じ取る感性を表現する5つの香りを提供する。各フレグランスに合うオリジナルのマルチメディア動画、音楽、イルミネーションが連動し、視覚や音と一緒に楽しめる。すべての香りにバンブーアコードを用いたほか、フレグランスを収める専用カートリッジには、樹脂に粉砕した竹を混ぜ込んだForged bambooを採用。カートリッジもバンブーからのインスピレーションでデザインしている。グローブボックス内に設置した発生器には3種類の専用カートリッジを搭載可能。インストルメントパネル奥のスピーカーグリル部から香りを発生させる。
<5つの香り>
天光(TENKO):あたたかい自然の光に包まれたウッディアロマティック
恵風(KEIFU):深い森の中で広がるスモーキーグリーン
青陽(SEIYO):春の陽溢れるのどかでやさしいホワイトフローラル
半夜(HANYA):深い夜の静粛に漂う神秘的で柔らかなムスク
晨明(SHINMEI):夜明けにはじまりを予感させる清らかなシトラス
*1 地域/仕様によって異なる
*2 2025年4月現在発表済みの車種において、LEXUS調べ
より安全・安心なドライブに寄与する先進安全技術
<先進予防安全技術 Lexus Safety System +>
LEXUSはモビリティ社会の究極の願い「交通事故ゼロ」を掲げ、安全技術開発を進めている。世界トップレベルの先進安全技術をより早く開発し、より多くのクルマに普及させていくことが重要という考えのもと、新型ESでは最新の Lexus Safety System +を採用。より広く、より遠くまで対象物を認識できるように進化し、対応事故シーンを拡大する。また、一般道等、複雑な環境でも継続的な支援を提供できるよう、機能・センサーの利用可能範囲を拡大することで安心感と利便性を向上し、運転負荷の低減に貢献する。さらに、これらの進化に応じて、車両周辺の情報をより分かりやすくメーターディスプレイに表示することで、お客様の安全・安心なドライブにより一層貢献する。
▽主な性能向上機能
・レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)は、先行車減速シーンや、自車前方への割り込みシーンでの減速早期化により安心感を向上し、高速道路走行時の運転をより快適にする。さらに、エコランモードと、地図連携機能*を新たに追加しました。エコランモードは、加速をより緩やかにし、燃費を重視した穏やかな追従走行を行うことで、レーダークルーズコントロール走行中の燃費向上に貢献する。地図情報と連携した機能では、従来の減速支援に加え、一時停止などの道路標識、丁字路、ラウンドアバウト、料金所などに対する減速をサポートする。カーブ手前の減速でも、地図情報の活用によりその性能をより向上し、道路形状に合わせて減速をサポートすることで、安全・安心な運転に貢献する。
・レーンチェンジアシスト[LCA*²*³]は、起動操作や車線変更の速さを見直し、より簡単でスムーズな車線変更を支援する。さらに、作動車速を拡大し、より幅広いシーンで支援を可能とするほか、ドライバーの操作と協調したハンドル支援を行うことで、さらなるお客様の安全・安心な運転に貢献する。
・プリクラッシュセーフティ[PCS*₄]は、交差点での出会い頭のシーンにおいて、警報およびブレーキの作動車速を広げることで、これまでよりも広い車速域で衝突回避を支援、あるいは衝突被害の軽減に貢献する。
・ドライバーモニター*¹
では、ドライバーモニターカメラでドライバーをモニタリングするシーンを拡大し、ドライバーの眠気の兆候を検知した場合、ドライバーへ注意喚起を行うことでお客様の運転をサポートする。
・ドライバー異常時対応システム*⁵は、従来の機能に加え、高速道路及び自動車専用道を走行中に動作した際に路肩に寄せて停車する機能*¹を追加する。
・新開発の高精細式アダプティブハイビームシステム[AHS*⁶]を採用。これにより、従来のAHS
より細やかなハイビーム制御により、夜間の優れた視認性に貢献している。また、前方車両の遮光も従来の横方向に加え、高さ方向にも対応。周辺歩行者に対してハイビームを部分的に減光させる機能も追加している。
<先進装備による安全・快適の追求>
・ブラインドスポットモニター[BSM*⁷]は、従来の機能に加え、自車の側方を走行している自転車、バイクを検知し、注意喚起を行うことで、右左折時の巻き込み事故防止を支援する。
・パノラミックビューモニターは、LEXUS初採用となる新開発の3Dビューにより、ドライバーの周辺確認をサポートする。画面のスワイプ操作により、ドライバーの好きな視点から周囲を見ることができる*⁸。クルマを透かした状態で視点を移動できるようにすることで、全周囲の死角を確認しやすくした。
*1 地域/仕様によって異なる
*2 LCA=Lane Change Assist
*3 高速道路や自動車専用道路(一部を除く)を走行時、レーントレーシングアシスト[LTA=Lane Tracing Assist]制御中に
作動
*4 PCS=Pre-Collision System
*5 レーントレーシングアシスト[LTA]制御中に作動
*6 AHS=Adaptive High-beam System
*7 BSM=Blind Spot Monitor
*8 シフトPポジションで動作
2025年4月23日 トヨタニュースリリースより
このブランドについて
-
LEXUS
レクサス
1989年に設立、2005年から日本でも展開しているレクサスはトヨタの高級車ブランドで、高品質・高性能を武器にかつてはスーパーカーのLFA、現在もスポーツクーペのLCやRC、セダンのLSやES、IS、大型のLXからコンパクトなLBXまで各種SUV、最近では超高級ミニバンLMも販売。大排気量V8エンジンの高性能車から先進的なEVやPHEVまでラインナップし、品質を追求したクルマそのもののクオリティだけではなく、日本メーカーならではの「おもてなし」精神によってディーラーのサービスでも満足度を追求、ラグジュアリーヨットのLY650まで販売し、ユーザーの満足度へさまざまな角度からアプローチしています。