SUBARU新型「フォレスター」を発表
公開日:2025/04/25更新日:2025/04/25
サイクリストに対応した歩行者保護エアバッグを世界初採用

第6世代となる新型「フォレスター」は、安心感を提供する先進安全装備、走る愉しさを感じさせる優れた運動性能、とことん使えるユーティリティなど、性能と実用性をさらに高め、日常から非日常まで、どんな時でも乗る人の期待に応える正統派SUVであり、SUBARUのグローバル販売を支える中核モデルである。
新型フォレスターは、2.5L水平対向エンジンとトランスアクスルを搭載し、動力源であるエンジンとモーターを効率よく使い分けるシリーズ・パラレル方式のストロングハイブリッドを採用した「X-BREAK」、「Premium」、高回転までリニアに出力を発生する伸びやかな加速と、環境性能を高次元で両立する1.8L直噴ターボエンジンを搭載した「SPORT」の3グレードをラインアップした。
安全性能では、万が一の衝突時に、歩行者やサイクリストを守る「サイクリスト対応歩行者保護エアバッグ」を世界初採用。また、ステレオカメラに加えて広角単眼カメラや前側方レーダーを搭載した新世代アイサイトを装備し、プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大した。
運転支援機能では、ドライバーの運転負荷を軽減し、よりスムーズな運転をアシストする機能を装備した高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」をフォレスターとして初採用。乗る人すべてに安心感と、クルマで移動することの愉しさを提供する。
<SUBARUオフィシャルWebサイト フォレスター>
https://www.subaru.jp/forester/
【新型フォレスターの主な特長】
<デザインコンセプト>
「Ready for Adventure ~いつでも冒険に出られる、頼れるGEAR~」をコンセプトに、一目で高い機能性や、日常から非日常までフォレスターと過ごす上質な体験を想起させるデザインとした。
<エクステリアデザイン>
従来モデルからの進化を感じられるよう、量感と頑丈さの追求をモチーフに、ボリュームのある堂々としたプロポーションを実現した。
・フロントビュー
フロントグリルからヘッドランプまで造形を連続させることで、ワイド感を強調するとともに、上下分割タイプのフロントバンパーを採用し、フロントマスクの厚みを表現。上部は、フォグランプを囲む造形とすることで、安定性を感じさせるデザインに仕上げた。
・サイドビュー
フェンダーの張り出し感を強調し、サイドウインドゥ周辺の造形に厚みを持たせることで、フロントからリヤまで軸の通った力強いボディ、走破性の高さと安心感を表現した。
・リヤビュー
左右のコンビネーションランプをつなぐように高い位置に軸を配し、ボディ下部の厚みとワイド感を強調した。また、リヤゲートガーニッシュに堀り込んだ「FORESTER」オーナメントを採用することで、力強さと存在感を強調したデザインに仕上げた。
・ボディカラー
新色のリバーロック・パールを含む、全11色のボディカラーを設定。さらに、ブラックルーフによりキャビンを引き締め、ボディの厚みを際立たせる2トーンカラーを新たに展開した。
・アルミホイール
グラフィックに動きを持たせ、アクティブさを表現し、キャラクターを際立たせるカラーリングを採用したアルミホイールをグレード毎に設定。また、Premiumには、19インチホイールを採用した。
<インテリアデザイン>
デザイン性と実用性を兼ね備えたテクスチャーや、乗員のコミュニケーションを重視したシート形状など、普段使いからアクティビティまで家族や仲間と愉しめる居心地が良いインテリアに仕上げた。
・インパネ
ヘキサゴンパターンを配して、SUVらしいタフさを表現。また、グレード毎に色や触感の違う素材を適所に配置し、それぞれの素材を活かした立体構成で上質なインテリア空間に仕上げた。
・センターコンソール
上面の位置を高くして包まれ感と上質感を表現するとともに、操作性も向上させた。
・ドアトリム
乗員に安心感と快適性をもたらす、フロントとリヤそれぞれに適したデザインのドアトリムを採用した。
・アイコン
リヤクォーターガラスや大型サンルーフ*1に配したハチドリや、リヤゲートガラス下部の赤城山など、アクティブなイメージをモチーフにしたアイコンを各所に施し、SUVらしい遊び心を表現した。
・シート
仙骨を押さえて骨盤を支えるシート構造と、シートレールを直接車体に固定する構造を採用し、身体やシートそのものの揺れを抑えることで、快適な乗り心地を実現。また、ショルダーまわりのボリュームを削ることで、ドライバーがリラックスした姿勢で運転できるようにするとともに、前後席間のアクセス性を高めるシートデザインとした。さらに、Premiumは撥水ファブリック/撥水トリコットやナッパレザー/ウルトラスエード®*2、X-BREAKには撥水ポリウレタン/合成皮革、そしてSPORTにはウルトラスエード®/ 合成皮革を採用し、グレード毎のキャラクターをより際立たせた。
<パッケージング&ユーティリティ>
・荷室スペース
従来モデル同等の大きな荷室開口部と、6:4分割可倒式リヤシートによって荷室を自由に拡張することで、大きな荷物や長尺物を搭載できる必要十分な容量スペースを確保した。
・キックセンサー式ハンズフリーパワーリヤゲート*3
両手がふさがっている時でも、リヤバンパー中央付近の下に足を入れて引くだけで、リヤゲートを自動で開閉することができ、スマートな荷室へのアクセスを可能にした。
・カーゴサイドフック&ユーティリティナット
両サイドに荷物の固定や小物の吊り下げに便利なカーゴフックや、バーやラックなどの様々なSUBARU純正アクセサリーを装着できるユーティリティナットを採用し、荷室の使い勝手の良さをさらに高めた。
・マルチメディアシステム
11.6インチセンターインフォメーションディスプレイやナビゲーション機能、ETC2.0車載器キットを標準装備。そして、12.3インチフル液晶メーター*4をフォレスターに初採用し、利便性を高めた。
・ハーマンカードン*5サウンドシステム*6
リヤクォーターに200mmのサブウーファーを搭載した、ハーマンカードンサウンドシステムを専用チューニングすることで、上質で臨場感のある音響空間を実現した。
<動的質感>
〔共通〕
・フルインナーフレーム構造
ボディ全体の骨格部材を強固に組み立ててから、外板パネルを溶接する「フルインナーフレーム構造」を採用。ボディの高剛性化と軽量化により、路面からの振動の収束性を高めた。
・ウェルドナット形状変更
フロントサスペンションクロスメンバー/リヤサブフレーム/フロントシート取り付け部のウェルドナット形状を変更し、ボルト締結力を面で受ける形式に変更。取り付け部の剛性を高め、操縦安定性と乗り心地が向上した。
・高減衰マスチック
ルーフパネルとブレースの間に、振動吸収性が高く、制振性に優れた高減衰マスチック(弾性接着剤)を採用。これにより、ルーフの共振による音を抑制し、車内音の収束性を向上させることで、快適な乗り心地を実現した。
・防音材の最適化
ドアガラスの板厚アップや各インシュレーターの性能強化により、フロア周りの防音性能を高めることで、高周波音を低減し、車内における会話明瞭度を大きく向上した。
・エアアウトレット
フロントフェンダー後部にダクトを配し、ホイールハウス内の空気を排出するとともに、車体側の空気の流れを整えることで、操舵応答性と高速走行時の安定性を高めた。
〔ストロングハイブリッド搭載モデル〕
・2.5L水平対向エンジン
ストロングハイブリッド専用の2.5L水平対向エンジンを搭載。SUBARUらしい走りの愉しさと、ハイブリッドならではの環境性能を両立した。また、PCU(パワーコントロールユニット)をエンジンルーム内に配置することで燃料タンク容量アップを実現し、航続可能距離が伸長した。
・トランスアクスル
駆動用と発電用の2つの高出力モーター、フロントデファレンシャルギア、電子制御カップリングをワンパッケージ化した、ストロングハイブリッド専用のトランスアクスルを搭載。最高出力88kWを発生する駆動用モーターにより、幅広い走行シーンでモーター駆動をメインとし、モーターが苦手な領域をエンジン駆動がカバーする。また、発電用モーターから高電圧バッテリーへの電力供給を緻密に制御することで、駆動用モーターの電力量を安定に保つ。
・機械式AWD
プロペラシャフトで前後輪をつなぐ機械式AWDを採用。路面状況に合わせて、後輪へ駆動力を瞬時に伝え、前後輪のトルクを適切にコントロールすることで、様々な路面でSUBARUらしい優れた走行安定性を実現した。
〔1.8L直噴ターボエンジン搭載モデル〕
・1.8L直噴ターボエンジン
日常での扱いやすさを重視し、低回転域から300N・mの高トルクを発生。アクセルを踏み込むとしっかりとした加速感が得られ、高速道路上での合流や追い越しなども気持ち良く行える。
・アクティブトルクスプリットAWD制御の最適化
精緻な前後駆動力配分により、レーンチェンジのようなシチュエーションでの操舵初期の応答性とライントレース性が向上。路面状況の変化に対する安定性と両立させた。
<安全性能>
・新世代アイサイト
ステレオカメラに加えて広角単眼カメラや前側方レーダーを搭載した新世代アイサイトを装備し、プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大した。
・衝突安全ボディ
バンパービームを車両外側まで拡大するとともに、衝突サブフレームを追加することで、衝突エネルギー吸収効率が向上した。また、ストロングハイブリッド搭載モデルでは、PCUのエンジンルーム内配置や、高電圧バッテリーのリヤフロア配置に対応する構造を見直し、電気関連部品の安全性にも配慮。衝突安全性能を向上した。
・サイクリスト対応歩行者保護エアバッグ
エアバッグ展開領域をAピラー後方まで拡大し、万が一の衝突時に、歩行者と頭部接触位置が異なるサイクリストも守る歩行者保護エアバッグを世界初採用した。
・SUBARU STARLINK
重大な事故や車両故障が起こってしまった場合に24時間365日コールセンターとつながるコネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」を採用した。
<運転支援機能>
・アイサイトX[Premium S:HEV EX/X-BREAK S:HEV EX/SPORT EX]
渋滞時ハンズオフアシストやアクティブレーンチェンジアシスト、カーブ前速度制御といった機能により、ドライバーの運転負荷を軽減し、よりスムーズな運転をアシストする。
・ドライバー異常時対応システム
ツーリングアシスト作動中に、長時間ステアリング無操作でドライバーに異常が生じたと判断した場合、自動で減速・停止し、ハザードランプの点滅とホーンで周囲へ警告するドライバー異常時対応システムと、ドライバーモニタリングシステムとの連携を強化。これまでのステアリング無操作のみならず、ドライバーのわき見や居眠りでも作動するようになった。また、コーストダウン(惰性走行)や、パルスブレーキによる振動でドライバーにさらなる注意を促す機能を追加。さらに、ドライバー異常時対応システム作動によるハザードランプ点滅のタイミングを、減速制御開始と同時に早めることで、早期に周囲の車両へドライバーの異常を知らせる。
<視界性能>
・前方視界
エンジンフード左右端とAピラー付け根部分を低くすることで、斜め前方の視界を拡大するとともに、ドアミラーを小型化することで、左斜め前の死角を低減。さらに、運転時にフロントワイパーが視界に入らない設計とすることで、ドライバーの運転を妨げない前方視界を実現した。
・後方視界
リヤクォーターガラス窓肩の高さを下げることで、車線変更時など、斜め後方を確認する際にも見やすい後方視界を実現しました。
*1:大型サンルーフは、メーカー装着オプション。
*2:Ultrasuede®、ウルトラスエード®は、東レ株式会社の登録商標である。
*3:「X-BREAK S:HEV」は、メーカー装着オプション。
*4:「SPORT EX」、「X-BREAK S:HEV」、「X-BREAK S:HEV EX」、「Premium S:HEV」、「Premium S:HEV EX」に標準装備。
*5:ハーマンカードン、Harman/Kardonは、Harman International Industries Inc.の登録商標である。
*6:ハーマンカードンサウンドシステムは、メーカー装着オプション。
【①新型フォレスターの主な諸元(ストロングハイブリッド搭載モデル)】
グレード | Premium S:HEV | Premium S:HEV EX | X-BREAK S:HEV | X-BREAK S:HEV EX | |||
駆動方式 | AWD(クラッチ開放制御) | ||||||
全長×全幅×全高(mm) | 4655×1830×1730 | ||||||
乗車定員(名) | 5 | ||||||
ホイールベース(mm) | 2670 | ||||||
最低地上高(mm) | 220 | ||||||
車両重量(kg) *7 | 1750<1780> | 1730<1740> | 1740<1770> | ||||
燃料消費率(WLTCモード)(km/L) | 18.4 | 18.8 | |||||
燃料タンク容量(L) | 63 | ||||||
燃料種類 | 無鉛レギュラーガソリン | ||||||
エンジン | 種類 | 水平対向4気筒 2.5L DOHC 16バルブ AVCS直噴 | |||||
最高出力 [ネット] [kW(PS)/rpm] | 118(160)/5600 | ||||||
最大トルク [ネット] [N・m(kgf・m)/rpm] | 209(21.3)/4000-4400 | ||||||
駆動用モ―ター | 型式・種類 | MC2・交流同期電動機 | |||||
最大出力 [kW(PS)] | 88(119.6) | ||||||
最大トルク [N・m(kgf・m)] | 270(27.5) | ||||||
駆動用バッテリー | 種類 | リチウムイオン電池 | |||||
容量 [Ah(2h)] | 4.3*8 | ||||||
変速機 | リニアトロニック | ||||||
ステアリング歯車形式 | ラック&ピニオン式 | ||||||
サスペンション形式[前輪/後輪] | ストラット式独立懸架/ダブルウィッシュボーン式独立懸架 | ||||||
主ブレーキ形式 | 油圧・回生ブレーキ協調式 | ||||||
ブレーキ形式 [前/後] | ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク | ||||||
タイヤ(オールシーズン)・サイズ | 235/50R19 | 225/55R18 |
*7:<>内はメーカー装着オプションを組み合わせて装着した場合の最大値。
*8:SAE J2288における公称容量は4.5Ah(1C、CC放電、2.7Vカット)。
【②新型フォレスターの主な諸元(1.8L直噴ターボエンジン搭載モデル)】
グレード | SPORT | SPORT EX | |
駆動方式 | AWD(常時全輪駆動) | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4655×1830×1730 | ||
乗車定員(名) | 5 | ||
ホイールベース(mm) | 2670 | ||
最低地上高(mm) | 220 | ||
車両重量(kg) *9 | 1640<1660> | ||
燃料消費率(WLTCモード)(km/L) | 13.6(13.5)*10 | ||
燃料タンク容量(L) | 63 | ||
燃料種類 | 無鉛レギュラーガソリン | ||
エンジン | 種類 | 水平対向4気筒 1.8L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴ターボ “DIT” | |
最高出力 [ネット] [kW(PS)/rpm] | 130(177)/5200-5600 | ||
最大トルク [ネット] [N・m(kgf・m)/rpm] | 300(30.6)/1600-3600 | ||
変速機 | リニアトロニック | ||
ステアリング歯車形式 | ラック&ピニオン式 | ||
サスペンション形式 [前輪/後輪] | ストラット式独立懸架/ダブルウィッシュボーン式独立懸架 | ||
主ブレーキ形式 | 2系統油圧式(倍力装置付) | ||
ブレーキ形式 [前/後] | ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク | ||
タイヤ(オールシーズン)・サイズ | 225/55R18 |
*9:<>内はメーカー装着オプションを組み合わせて装着した場合の最大値。
*10:()内はメーカー装着オプションの大型サンルーフを装着した場合の数値。
【販売計画】
月販2,400台
【価格表】

※1:33,000円高(消費税10%込)
※2:55,000円高(消費税10%込)
※3:88,000円高(消費税10%込)
お問い合わせ
2025年4月17日 SUBARUニュースリリースより
このブランドについて
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SUBARU
スバル
他のメーカーが真似できない左右対称の水平対向エンジンと熟成されたAWDシステムによる「シンメトリカルAWD」、そして先進的な安全運転支援システム「アイサイト」を武器に勝負、個性的なプレミアムブランドとして成長してきたスバル。近年はトヨタの支援を受け、低燃費化が難しい水平対向エンジンの電動化やBEVへの転換を進めつつ、長年培ってきたAWDの制御技術やアイサイトの発展を将来にも活かそうとしており、新型の電動SUV「ソルテラ」発売など、重大な転機に差し掛かってきました。1990年代以降のプレミアム路線によって向上したブランドイメージで電動化時代に生き残りを図れるか、今まさにその成果が問われています。