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より早く、より遠くへ新型ボルボES90 10分充電で300km、フル充電で700kmの走行を可能に
公開日:2025/03/10更新日:2025/03/10
・ES90は、わずか10分の充電で最大300kmの走行が可能になり、最大700kmの航続距離を実現している。
・ES90は、リサイクル素材や天然素材などの採用において、効率性とサステナビリティの面で新たな進歩をもたらす。
10分の充電で300km、最大航続距離700km
より少ない充電時間で、もう少し遠くまで行ける、新しいボルボのEVはいかがですか?まもなく発表されるボルボES90は、まさにそんなクルマである。新しい800ボルト(V)テクノロジーを搭載し、私たちの最新EVモデルとして登場する。
800V電気システムの利点は数多くあります。バッテリーの充電がより速くなり、搭載されたEVの総合的な性能が向上し、400Vシステムに比べて電気システムがより効率的になる。
このシステムに、まったく新しいバッテリーマネージメントのソフトウェアとハードウェア、そして先進的なデザインを組み合わせることで、これまでのどのボルボのEVよりも航続距離が長く、より高速に充電ができるクルマが実現した。ES90は、350kWの急速充電ステーションで、わずか10分間で300kmの航続距離を追加でき、WLTPテストサイクルでは最大700kmの航続距離を可能にする。
ES90は、プレミアムなボルボ車として、大切な人たちとの上質な時間を過ごせるようデザインされ、心の安らぎとバランス、そして利便性と運転のしやすさを提供する。より高速な充電と、より長い航続距離を可能にする最先端の電気システムは、それらの目標をかなえるカギとなる。目的地がどこであろうと、どれほどの距離であろうと、ES90は、あなたを確実に、そして快適に移動できるようにつくられている。
ボルボ・カーズのエンジニアリング&テクノロジーの責任者であるアンダース・ベルは、「ボルボの800Vテクノロジーは、完全な電動化に向け、さらなる重要な技術的アップグレードをお客様にもたらします。このテクノロジーにより、私たちのEVはより効率的になり、あなたのボルボのEVはより早く充電でき、1回の充電でより遠くまで行けるようになります」と述べている。

800Vで、すべてがさらに進化
新しい800Vシステムを開発するにあたり、バッテリーセル、電気モーター、インバーター、充電システム、そして空調や熱管理システムなど、電気システムのあらゆるコンポーネントが800Vに対応するようにアップグレードされた。これにより、充電、効率性、性能の面において利点が生まれた。
より高電圧のシステムは、より多くの電力(kW)と航続距離を従来の400システムと同じ電流で供給できることを意味します。この方式では発熱が少ないため、電気システムに過負荷をかけることなく、最大350kWでより速くバッテリーを充電することができる。
また、ボルボの800Vシステムには、より軽量な電気モーターやその他のコンポーネントが採用されており、車両全体の重量を軽減している。これにより、システムの効率が向上し、加速性能と航続距離も向上している。
まったく新しい、ボルボが独自開発したバッテリーマネージメント・ソフトウェアは、より優れた充電体験を実現します。他のボルボのEVと比較すると、新しいソフトウェアは、ES90を10%から80%まで充電するのにかかる時間を30%削減し、20分にまで短縮している。この成果の一部は、Breathe Battery Technologies社のアダプティブ・チャージング・ソフトウェアを導入したことによるものである。同社は、ボルボのコーポレート・ベンチャー・キャピタル部門であるボルボ・カーズ・テック・ファンドを通じて昨年投資した企業である。

サステナビリティへのフォーカス
ES90が特に優れているのはバッテリー・テクノロジーだけではありません。ES90は、サステナビリティに関連する他の分野での進歩にも貢献している。例えば、ES90にはリサイクル素材や天然素材がふんだんに使用されており、製造時のCO²排出量の削減に貢献している。
ES90に使用されている全アルミニウムの29%、全スチールの18%がリサイクル素材であり、さらに16%のリサイクルポリマーとバイオベース素材が使用されている。車内のウッドパネルにはFSC認証の木材が使われている。
また、ES90にはバッテリーパスポートも実装されている。ブロックチェーン技術に基づき、原材料を追跡することができる。このパスポートを見れば、バッテリーに使用されているリチウム、コバルト、ニッケル、グラファイトの原産地がわかる。また、バッテリーパック全体のCO²排出量やその他の関連情報も明記されている。お客様は、このパスポートによりボルボがバッテリーの原材料を責任ある方法で調達していることを透明性をもって知ることができる。
新型ボルボES90は、2025年3月5日に世界に向けて発表される。
発表の模様は、es90event.volvocars.comからライブストリーミングでご覧ください。

注記
- WLTPの航続距離700kmは、中国のCLTC走行サイクルでは740kmに相当し、ツインモーターと106kWhバッテリーを搭載した全輪駆動モデルに適用される。
- 充電時間は、外気温、バッテリーの状態、車の状態などさまざまな要因によって異なる。充電時間は、350kWの充電設備でのテストに基づいている。

2024年のボルボ・カーズ
2024年通年で、ボルボ・カー・グループは、270億SEKの記録的な営業利益を計上しました。2024年の売上高は過去最高の4,002億SEK、世界販売台数は過去最高の763,389台に達した。

ボルボ・カー・グループについて
ボルボ・カーズは1927年に設立された高級自動車ブランドの一つであり、100カ国以上のお客様に販売されている。ボルボ・カーズはナスダック・ストックホルム証券取引所に上場しており、「VOLCAR B」のティッカーで取引されている。
For life。ボルボ・カーズは、お客様にパーソナルで持続可能かつ安全な方法で、「Freedom to Move(移動する自由)」を提供することを目指している。これは、完全なEVメーカーになるという目標と、2040年までにクライメート・ニュートラルな企業になるという目標のもと、二酸化炭素排出量を継続的に削減するというコミットメントに反映されている。
2024年12月現在、ボルボ・カーズの正社員は約42,600人です。ボルボ・カーズの本社、製品開発、マーケティング、管理部門は主にスウェーデンのイェーテボリにある。生産工場は、イェーテボリ、ゲント(ベルギー)、サウスカロライナ(米国)、成都、大慶、台州(中国)に所在している。また、イェーテボリ、上海(中国)には研究開発およびデザインセンターがある。

2025.02.26 Volvo Car Japanプレスリリースより
このブランドについて
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VOLVO
ボルボ
スウェーデンのボルボは、1980年代後半から日本でも走行性能や安全性能に秀でたスタイリッシュな北欧系メーカーとして高い評価を受けるようになり、レースでの活躍やステーションワゴンブームの火付け役、衝突安全性能といった面で日本の自動車メーカーにも大きな影響を与えました。21世紀に入ると環境問題に敏感な国情も反映してHEVやPHEVなど電動化技術でも他の欧米系メーカーとは一線を画すほど熱心に取り組み、2020年代はじめに全車種の電動化を終えると、続けて2030年代には全車種のBEV化を宣言しました。派手なパフォーマンスよりも「シンプルにより良く安全に」という姿勢に好感を持つユーザーも増えています。