HondaとGoCimoがバッテリーシェアリングサービスの実証実験を開始
公開日:2024/11/18更新日:2024/11/18
欧州でのバッテリーシェアリングサービス実証実験開始
EM1 e:とHonda Mobile Power Pack e: (欧州仕様)
Honda Power Pack Exchanger e:
Honda Power Pack Exchanger e:バッテリー交換イメージ
今回の実証実験は、欧州におけるバッテリーシェアリングサービスの受容性、および今回新たに試験運用するバッテリー交換ステーションの適合性に加え、サービス事業としての成立性の検証を目的に実施する。
Hondaが欧州で販売する電動二輪コミューター「EM1 e:(イーエムワンイ―)」を用いて、マルメ市内3カ所に設置するバッテリー交換ステーション「Honda Power Pack Exchanger e:(パワーパックエクスチェンジャーイー)」で、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパックイー)」のバッテリーシェアリングサービスの検証を行う。
この実証実験でHondaは、EM1 e:を30台、Honda Mobile Power Pack e:を60個、Honda Power Pack Exchanger e:を3基など、ハードウェアとシステムを提供するとともに、これらのアフターサービスを担当する。
GoCimoは、都市物流市場の拡大によるデリバリー・運送業におけるCO2排出量増加や交通渋滞などの課題解決を目的に2022年に設立。これまでにスウェーデンの2都市(ストックホルム市・ヨーテボリ市)で、バッテリーシェアリングサービスを展開している。
この実証実験でGoCimoは、バッテリーシェアリングサービスの運営、顧客獲得活動、顧客管理、バッテリー交換ステーションの設置場所の確保などを担当する。
また、HondaとGoCimoは今回の実証実験を通じ、欧州市場における長期的なパートナーシップの可能性も含めて検討を開始していく。
Hondaはこれまでに、日本、インド、インドネシア、タイでバッテリーシェアリングサービスを展開しており、今回のスウェーデンでの実証実験開始に伴い5カ国目となる。
今回のGoCimoとの取り組みを皮切りに、欧州の大都市で法人ユーザー向けを中心にHondaの製品を用いたバッテリーシェアリングサービスを拡大していくことで、欧州における二輪車の電動化促進と、交換式バッテリーの普及を目指し、モビリティの電動化をサポートするとともに、低炭素社会の実現に貢献していく。
本田技研工業株式会社 執行職 二輪・パワープロダクツ 電動事業統括部長 三原大樹(みはら だいき)のコメント
「Hondaはグローバルでの電動二輪車普及を進めています。今回のGoCimoとのバッテリーシェアリングサービスの実証実験で欧州における電動二輪車の新たなビジネスモデルを構築することにより、それを今後事業化し欧州地域全体へと展開していくことで、電動二輪車とHonda Mobile Power Pack e:の普及を加速させてまいります」
GoCimo CEO マティアス・ティンヴァルのコメント
「GoCimoはこれまでに、欧州での電動二輪車向けバッテリーシェアリングサービスのビジネスモデルの検証に成功しています。当社のバッテリーシェアリングサービスは、法人ユーザーにとって、投資のハードルを下げるとともに、充電によるロスタイムを最小化し、また充電時の安全性を向上させることで、電動二輪車への移行を支援するものであることを、多くのお客様に知っていただいています。今回のHondaとの実証実験により、バッテリーシェアリングサービスの市場可能性をさらに追求することができると考えています」
2024.11.05 HONDAニュースルームより
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ホンダ
現存する日本の主要自動車メーカーでは1960年代に最後発で四輪へ進出、大手の傘下に入ることもなく独立独歩で成長したホンダ。初期のスポーツカー「S」シリーズやF1参戦でスポーツイメージが強い一方、初代シビックの成功や、可変バルブ機構を採用した高性能なVTECエンジンで実用的かつスポーティな大衆車メーカーとして発展、1990年代にはミニバンのオデッセイやステップワゴン、SUVのCR-Vをヒットさせ、2010年代には軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」の大成功で軽自動車ブームの中心になっています。先進技術の開発にも熱心で、ハイブリッドカーやBEVなど電動化、運転支援システムの実用化にも積極的。