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JLR、インドに5拠点目となるオープンイノベーションハブを開設 グローバルイノベーションネットワークを拡大し、電動化、AI、自律走行プログラムを加速

2024年10月23日、英国ゲイドン発:JLR(ジャガー・ランドローバー)は、最新のオープンイノベーションハブをインドに開設することを発表した。このハブでは、スタートアップ企業を特定して緊密に連携し、将来の顧客体験を形づくる次世代の製品やサービスを開発していく。

JLR、プラグアンドプレイと連携しインドにオープンイノベーションハブ開設

▪ JLR(ジャガー・ランドローバー)はインド、ベンガル―ルゥにオープンイノベーションハブを開設し、JLRの「REIMAGINE」戦略をサポートするディープテックイノベーションを実現


▪ グローバルな投資家であり、企業のイノベーションプラットフォームであるPlug and Playと立ち上げたこのオープンイノベーションハブでは、スタートアップ企業がJLRのグローバルなエンジニアリング人材と繋がり、新たな技術、エンジニアリング、持続可能なソリューションを模索

英国、米国、イスラエル、ブラジルにおけるイノベーションハブの成功にもとづき、インドのハブでは、人工知能(AI)、ビッグデータと分析、IoT、ADAS(先進ドライバー支援システム)、センサーとデバイスなどのディープテックに注力する。


このハブは、企業のイノベーションプラットフォームであり投資家でもあるPlug and Playと連携して開設するもので、電気自動車パワートレインのバッテリーの最適化、充電インフラの最適地の特定、高度なADASの提供などについて、産官学をはじめ、さまざまな参加者が業界トップのソリューションを議論し、開発する。


この新たなハブは、JLRが2022年4月に発表したオープンイノベーションプログラム以来、5拠点目のハブとなる。このプログラムには世界で2,500社以上のスタートアップ企業が参加し、これまでに33の正式なコラボレーションが生まれた。下記はその成功例だ。


• 英国のスタートアップAllyeとともにJLRのPHEVとBEVのバッテリーを二次電池蓄電システムとしてリユースする方法を開発


• ブラジルで、スタートアップのEnergy Sourceが初の太陽光発電による電気自動車充電ステーションを立ち上げ、レンタカー専門のMovidaが、JLRブランドの250台以上にリースオプションを提供。JLRは、ベンチャーキャピタル部門であるInMotion Venturesを通じてEnergy Sourceに投資

JLRのイノベーション・ディレクターのイゴール・ムラカミは次のように述べている。

「急成長するインドのスタートアップ企業、JLRの確立された存在感、さらにタタ・グループとの密接なつながりによって、この地は新たなイノベーションハブの理想的な場所となっています。


グローバルコラボレーションを通じて、JLRのオープンイノベーションプログラムは私たちと次世代の才能ある人材や技術を繋ぎます。インドにおけるハブの開設はJLRのエンジニアチームが迅速に革新をすすめ、車両デザインや機能、顧客体験を向上させるための助けとなるでしょう。」

JLRテクノロジー&ビジネスサービスインディア(TBSI)のCEOを務めるLalitha Indrakantiは次のように述べている。

「品質とイノベーションは私たちのビジネスにおいて核心となるものです。イノベーションハブを通して、インドのディープテクノロジーエコシステムを活用し、エンジニアリングと持続可能性にフォーカスした新たな可能性を見出します。このハブは、有意義で拡張可能なソリューションを市場にもたらす革新者を惹きつけるための特別な場として機能します。私たちは、モビリティと持続可能性におけるリーディングイノベーションハブとなり、スタートアップ企業にとって最高のパートナーになることを目指しています。」

Plug and Play PartnerのSobhan Khani氏は、次のように述べている。

「Plug and PlayとJLRのパートナーシップは、グローバルなモビリティ・エコシステムを強化していきます。このイニシアチブにより、イノベーターはモビリティの未来を再定義し、卓越した顧客体験を提供するというJLRのコミットメントに沿って、革新的なテクノロジーを開発するイノベーターを支援できるようになります。」

エディターズ・ノート

*Nasscom-Zinnovの調査によると、インドはスタートアップ企業の拠点として世界のトップ10にランクインしており、ディープテクノロジーエコシステムの世界ランキングでは第6位。インド国内のディープテクノロジースタートアップ企業は合計3,600社にのぼり、このうち480社以上は2023年に設立されたもので、2022年の倍となっている。

JLRテクノロジー&ビジネスサービスインディア(TBSI)について

JLR TBSIはインドのベンガル―ルゥに拠点を置くケイパビリティハブであり、JLRとそのアイコニックな4つのブランド、RANGE ROVER、DEFENDER、DISCOVERY、JAGUARの成長を支えている。このハブでは800人の従業員が、ADAS、ソフトウェア・デファインド・ビークル、エンジニアリング推進、ボディ、シャーシ&外装、デジタルオペレーション、グローバル調達、アフターマーケット機能などのさまざまな分野に注力している。

JLRについて

JLRの「REIMAGINE」戦略は、デザインによるモダンラグジュアリーというサステナビリティに富んだビジョンを実現することを目標としている。


2039年までにサプライチェーン、製品、オペレーションのすべてを通じてカーボンネットゼロ(排出ガス量実質ゼロ)という目標に向け、JLRは事業の変革に取り組んでいる。承認された科学的根拠に基づく目標を通じて、2030年までに事業とバリューチェーン全体で排出量を削減するためのロードマップを策定した。この戦略の中核をなすのは、電動化だ。10年以内に、RANGE ROVER、DISCOVERY、DEFENDERの3つのファミリーにそれぞれフルバッテリー電気自動車(BEV)を取り揃え、JAGUARは、全ての車種がBEVとなる。


JLRは英国を拠点とする企業であり、英国に2つの主要なデザインおよびエンジニアリング拠点、3つの車両生産工場、エンジン・マニュファクチャリング・センター、バッテリー・アッセンブリー・センターを有している。さらに中国、ブラジル、インド、オーストリア、スロバキアにも車両生産工場を展開、7つのテクノロジー拠点を有する。


JLRはタタ・サンズ傘下のタタ・モーターズ・リミテッドの100%子会社。

Plug and Playについて

Plug and Playは、スタートアップ、企業、ベンチャーキャピタル企業、大学、政府機関を結びつける、主要なイノベーションプラットフォームだ。シリコンバレーに本社を置き、5大陸に60か所以上の拠点がある。企業向けイノベーションプログラムを提供し、教育から実行まで、イノベーションのあらゆる段階で企業パートナーを支援している。また、スタートアップアクセラレーションプログラムを企画し、社内VCを構築して複数の業界でイノベーションを推進している。これまで、Dropbox、Guardant Health、Honey、Lending Club、N26、PayPal、Rappiなど、数百の企業に投資してきた。詳細については、https://www.plugandplaytechcenter.com/をご覧ください。

問い合わせ先

ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)
ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568(9:00-18:00、土日祝日を除く)

2024年10月31日 Jaguar Land Rover Japan Media Centreより

このブランドについて

  • JAGUAR

    ジャガー

    英国が誇る名門メーカーであるジャガーは、1960年代のEタイプなどに代表されるスポーティでエレガントな高級車を多数輩出、レースシーンにも欠かせない存在であり、近年はF-PACEなどブランドイメージに恥じないスポーティなSUVもラインナップしてきました。フル電動SUVのI-PACEをはじめ、その他のモデルもパワフルな内燃機関からPHEVなど多彩なパワーユニットを揃えてきましたが、2025年にピュアEV(BEV)のラグジュアリーブランドへ転換することを宣言し、今後はBEVメーカーとして歩んでいくこととなります。新時代の電動モビリティと古き良き英国車の雰囲気をいかに融合させていくかに要注目です。

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