日産フォーミュラEチーム、ベルリンで2日連続で表彰台を獲得

日産自動車株式会社は、ベルリンで開催されたフォーミュラE世界選手権シーズン10の第9戦と第10戦に参戦し、オリバー ローランドが両レースともに3位でゴールし表彰台を獲得した。サッシャ フェネストラズも力強い走りを見せて第9戦は9位に入賞したが、日曜日の第10戦では他のマシンとの接触によりリタイヤした。

ローランドが両レースで3位、フェネストラズも力強い走り示す

ダブルヘッダーとなる今回のレースにおいて、ローランドは土曜日の決勝を15位からスタート、途中他車との接触でフロントウイングの一部を失ったものの、何度もオーバーテイクを決めて、順位を12位押し上げて3位でゴールした。日曜日も同様に予選は16位スタートだったものの、レース序盤から順位を上げてトップ争いに食い込み、3位でゴールした。これにより両レースで合計30ポイントを獲得した。


過去3戦連続でポイントを獲得しているサッシャ フェネストラズは引き続きポイント獲得を目指しレースに臨んだ。土曜日のレースでは16位からスタートし、ローランドと共に順位を追い上げ、途中他車との接触もあったものの見事に挽回し、4戦連続のポイント獲得となる9位入賞を果たした。17位からスタートした日曜日のレースでは何度もオーバーテイクを決めて順調に追い上げていたが、激しいポジション争いの最中に、ライバル車がサッシャのマシンに接触し、やむなくリタイヤとなった。


今週末のレース結果により、日産フォーミュラEチームは、チームランキングで3位と順位を一つあげた。またドライバーズランキングではローランドは3位、フェネストラズは11位に位置している。


次戦のフォーミュラEは、5月24~26日に初開催となる上海国際サーキットで開催される。


日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ ヴォルペは次の通り話した。
「今シーズンにおいてローランドは6度の表彰台に上がり、そのうちの2回は今週末に達成しました。予選結果は決して良いものではありませんでしたが、決勝では積極的な戦略が奏功し、素晴らしい結果を出してくれました。一方で、フェネストラズは本当に残念でした。彼は両レースで良い走りをしていましたが、いずれもアクシデントがあり納得のいく結果ではありませんでした。今シーズンの残り6レースで、最善の結果を目指したいと思います。」

オリバー ローランド

「土曜日のレースは、接触を避けながらもハードに攻めないとポジションを落としてしまう、非常に激しいレースでした。また後方からのスタートだったため、少しでも早く順位をあげるためにエネルギーを使い過ぎてしまったため、後半でのエネルギーマネジメントに苦労しました。日曜日も本当に速く、激しいレースでした。誰もが積極的に攻めて、ポジション争いも多かったのですが、とても楽しかったですし、今週末2度目の表彰台に立てたことを嬉しく思います。15位、16位のスタートから3位でゴールできたことは素晴らしい結果であり、次のレースでも攻めの姿勢を維持していきたいと思います」

サッシャ フェネストラズ

「土曜日は順調に追い上げていたものの接触により順位を落としてしまいました。日曜日はエネルギーマネジメントもうまくいっていたし、マシンのフィーリングも良かったので、最後の数周を攻める準備はできていました。もっと上の順位を狙えたはずでしたが、このような不運が続いてしまい、非常に悔しく思っています」


2024/05/13 日産自動車ニュースルームより

このブランドについて

  • NISSAN

    日産

    かつては日本第2位の自動車メーカーであり、自他ともに求める「技術の日産」として、真剣なクルマ選びに値する玄人好みのクルマがユーザーに支持される日産自動車。フェアレディZやスカイライン、GT-Rといった歴史と伝統を誇るV6DOHCターボエンジンのハイパワースポーツをイメージリーダーとして大事にする一方、2010年に発売したリーフ以降、SUVのアリア、軽自動車のサクラなど先進的なBEVをラインナップ。さらにエンジンを発電機として充電いらず、従来どおり燃料の給油で乗れる「e-POWER」搭載車を増やしており、モーターのみで走行するクルマの販売実績では、日本No.1の実績を誇るメーカーでもあります。
    yu_photo - stock.adobe.com

    詳細

新着記事

  • NEW

    アメリカのEV普及は今後どうなるの?

    世界最大級の市場規模を誇るアメリカ。電気自動車(EV)メーカーの頂点に君臨するテスラを生み出したことでも知られています。 しかしながら近年ではEV普及率の伸びは緩やかになり、諸外国と比較すると今ひとつです。そんなEVに替わって現在、アメリカ...

    2024/07/03

  • NEW

    市場を席巻するBYDのEV戦略

    2023年第4四半期の販売台数において、EV界のトップに君臨するテスラを上回ったことで知られるBYD。現在世界中で広がるEVの価格競争を牽引する優位性を確立したことも、販売台数において首位となった要因の一つと言えるでしょう。 開発から製造まで一貫...

    2024/07/02

  • 日本では本当にEV化が進んでいるの?

    2021年1月、菅 義偉元総理大臣が発表した「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」と言う目標。現在日本ではその実現に向けて補助金や税金面での優遇措置など、国をあげた電気自動車(EV)化が推し進められています。 その成果からか昨今では街...

    2024/07/01