世界的ベストセラー モデルが誕生50周年を祝う – フォルクスワーゲンは1974年3月29日に初代「Golf」の生産を開始

●ヨーロッパのベストセラーモデル:「Golf(ゴルフ)」はフォルクスワーゲンでもっとも成功したモデルで、自動車が発明されて以来、もっとも多く販売されているヨーロッパ車

●これまでに3,700万台が生産:過去50年間、毎日、世界中で2,000人以上のお客様が新しい「Golf」を選択

●雇用の安定に貢献:これまでに製造された「Golf」のうち、2,000万台がウォルフスブルグ工場で生産、「Golf」は長年にわたり8世代にわたって世界8か国で生産

●未来への道筋を設定:50周年を記念して大幅なテクニカル アップデートが施された「Golf」は、電動モードで100kmを大幅に超える航続距離を備えたプラグインハイブリッド ドライブと人工知能を備えたChatGPTボイスコントロール機能を装備

3月29日、フォルクスワーゲンはウォルフスブルグで「Golf」の量産を開始

ウォルフスブルグ – 今からちょうど50年前の3月29日、フォルクスワーゲンはウォルフスブルグで「Golf」の量産を開始。その日、伝説的な「Beetle(ビートル)」の後継車となるこのコンパクトカーが、フォルクスワーゲン史上もっとも成功し、ヨーロッパでもっとも売れた車になるとは、誰もが予想していなかった。時代の精神を反映したこの車は、「Golf」クラスという新しいカテゴリーを創出し、何世代にもわたって世界中の人々に愛されてきた。1974年に初めて量産された初代「Golf」以降、現在までに3,700万台以上が販売されている。数字だけで見れば、これは過去50年間、世界中で毎日2,000人以上のお客様が新しい「Golf」を購入したことを意味している。本日、フォルクスワーゲンは「Golf」の誕生日を祝う。この日は、技術面およびデザインに包括的なアップデートが施されたことにより、この世界的ベストセラーの新たな未来の始まりの日でもある。

Volkswagen – from the round Beetle to the angular Golf.
初代「Golf」モデルは、1974年7月にディーラーのショールームに登場。それ以前は、何十年にもわたってリヤにエンジンを搭載した「Beetle」が販売の主力となっていましたが、ついに新しい時代、つまりフロント横置きエンジンの時代が到来。フォルクスワーゲンは、「Scirocco(シロッコ)」と「Passat(パサート)」によって、すでに新時代への移行を開始していた。「Golf」では、ボリュームのもっとも大きいクラスにも、この新しいテクノロジーが採用された。

世界的ベストセラー モデルが誕生50周年を祝う – フォルクスワーゲンは1974年3月29日に初代「Golf」の生産を開始

8世代の「Golf」¹ – 3,700万台以上が製造された50年間のサクセスストーリー

Volkswagen reinvents itself. 2,150万台以上生産された伝説的な「Beetle」の後継車として、ジョルジェット ジウジアーロとフォルクスワーゲン デザインによって開発された「Golf」は、その時点で史上もっとも成功した自動車のサクセスストーリーを継承するために、お客様の高い期待に引き続き応えなければならなかった。そして、それはあらゆる面で成功を収めた。お客様は、モダンなドライブコンセプト、多用途なインテリア、新しいデザインに感銘を受け、1976年10月までに100万台の「Golf」が生産された。

The Golf principle. 1974年、フォルクスワーゲンは、大きなテールゲートを備えた新しい車について、次のような宣伝文句を書いた。「“Golf”は最大限のスペースと安全性を提供します。そして、妥協なく実用性を追求しました。低いベルトラインはドライバーにクリアな視界をもたらし、傾斜したボンネットは車両のすぐ直前の道路の状態を確認することができます。リヤウィンドウは、低い位置まで伸びているため、後退時により良く後方を確認することができます。」 そして、これは現在までに製造されたすべての「Golf」に当てはまる。

The Golf and the factory. ウォルフスブルグのフォルクスワーゲン工場とその従業員も、初代「Golf」の順調なスタートにより恩恵を受けた。現在までに、ウォルフスブルグだけで2,000万台以上の「Golf」が生産されている。これまでにドイツの他の工場に加え、ベルギー、ブラジル、中国、マレーシア、メキシコ、スロバキア、南アフリカなど、ウォルフスブルグ以外の場所でも1,700万台の「Golf」が生産されてきた。この意味でも、「Golf」はワールドカーです。しかし、そのテクノロジーは、先進的なドイツのエンジニアリングを常に反映していた。

Golf I – A reflection of progress. すべての「Golf」世代がそうであるように、初代「Golf」も最先端のテクノロジーと最新のトレンドを反映していた。それは、当時としては革新的なスペースの利用方法と、前輪駆動システムだけではなかった。初代「Golf GTI(ゴルフGTI)」(1976年)で、フォルクスワーゲンはコンパクト クラスにダイナミックな走行性能を備えた車を導入。「Golf D(ゴルフD)」(1976年)とその後の「Golf GTD(ゴルフGTD)」(1982年)では、コンパクト セグメントの車両にディーゼルエンジンを搭載して、画期的な進化を遂げた。1979年、フォルクスワーゲンは「Golf Cabriolet(ゴルフ カブリオレ)」を発売し、一時は世界でもっとも多く販売されたオープンカーとなった。この車は、その当時すでに「Golf」クラスとして知られていたこのカテゴリーに新風を吹き込むものだった。初代「Golf」は派生モデルも含めて、1983年までに世界中で合計690万台が販売され、初代「Golf」が「Beetle」の後継者としてふさわしいことを証明した。

Golf II – The milestone. 現在のフォルクスワーゲン ブランド チーフデザイナーであるアンドレアス ミントは、「Golf」の歴史の中でもっとも重要な瞬間を次のように説明している。「それは、初代“Golf”から2世代目“Golf”への切り替え時でした。当時、フォルクスワーゲン チーフデザイナーを務めたヘルベルト シェーファーの判断は全て正しかった。シェーファーは2世代目で“Golf”をアップデートしましたが、初代のDNAはそのまま残しました。このDNAの継承とは、“Golf”の歴史において非常に重要なことです。歴代“Golf”は、常にこのオリジナルモデルをさらに発展させたものであり続けています。それが“Golf”が特別な車である理由であり、この功績はヘルベルト シェーファーにあります。」酸化触媒、ABS、4輪駆動などのテクノロジーは、2世代目「Golf」で初登場した。この「Golf」には、初めてワゴンタイプも設定された。1983年から1991年の間に、合計630万台の2世代目「Golf」が生産された。

Golf III – Safety first. 1991年8月から販売された3世代目「Golf」で、フォルクスワーゲンは、安全性の新時代をスタートさせた。1992年からはフロント エアバッグを備えた最初の「Golf」がラインナップされ、ボディ設計の分野における大きな進歩により、衝突安全性も大幅に高まった。歴代「Golf」の他のマイルストーンの多くは、1997年までに480万台が生産された3世代目「Golf」に搭載されている。その一例は、初の6気筒エンジン(VR6)、クルーズコントロール システム、初のサイド エアバッグなどだ。

Golf IV – The style icon 1997年に発表された4世代目「Golf」は、今日に至るまでスタイルアイコンとみなされている。このモデルは、「Golf」ラインナップの明確な特徴となっている印象的なCピラーのデザインにより、1974年に登場した初代「Golf」との繋がりを強く印象付けている。この4世代目により、フォルクスワーゲンはセグメントにおける新しい品質基準を設定した。同時に、ESPを搭載したことにより、安全に関するテクノロジーを大衆化するのにも貢献した。2002年、フォルクスワーゲンは、第4世代をベースにした史上もっともスポーティな「Golf」、最高速度250km/hを誇る「Golf R32(ゴルフR32)」を発表。2003年には、フォルクスワーゲンとして初めてダイレクト シフト ギアボックス(DSG)を採用した。4世代目「Golf」は490万台が生産された後、ニューモデルに置き換えられた。

Golf V – Class limits abolished. 2003年に発売された5世代目の「Golf」は、その優れた快適性により、アッパーミドルクラスの多くの競合モデルよりも、はるかに先を行っていた。品質についても同様でした。レーザー溶接されたボディは、ねじり剛性が35%向上して、スタビリティが強化された。また、初めて最大8個のエアバッグも搭載された。2008年までに340万台が生産された5世代目「Golf」には、新しい4リンク リヤ サスペンション、バイキセノン ヘッドライト、初の7速DSGが搭載された。

Golf VI – High-tech compact class. 2008年に導入された第6世代の「Golf」は、2012年7月末までのわずか4年間で、360万台が生産された。6世代目「Golf」では、安全性も再び大きく進化。先代モデルと同様にレーザー溶接されたボディは、高いスタビリティを備えており、ユーロNCAP衝突安全テストで最高の5つ星を獲得した。このモデルは、ライトアシスト(高度なメインビーム コントロール)、パーク アシスト、ヒルスタート アシスト、アダプティブ シャシー コントロール(DCC)などの新技術により、その当時のもっとも先進的なコンパクトカーの1台として、2009年の「ワールド カー オブ ザ イヤー」を受賞した。

Golf VII – Less weight, less consumption. 2012年9月、フォルクスワーゲンは7世代目「Golf」を世界初公開した。先代モデルに比べて重量が最大100kg軽減され、燃料消費量も最大23%削減された。一連の運転支援システムには、オートマチック ポストコリジョン ブレーキシステム、アダプティブ クルーズ コントロール、シティ エマージェンシー ブレーキ システムを含むフロント アシストなどの新しいテクノロジーが採用されていた。2014年、フォルクスワーゲンは新型「e-Golf(eゴルフ)」を発表して、e-モビリティの時代へと舵を切った。2019年までに合計630万台の7世代目「Golf」が生産された。

Golf VIII – The progressive modern era. フォルクスワーゲンは、2019年10月に8世代目の「Golf」を発表。このモデルは、新しいマイルド ハイブリッド ドライブとプラグイン ハイブリッド ドライブを搭載し、コンパクトクラスを電動化した。また、トラベルアシストによる運転支援システムを搭載した最初のコンパクトカーの1台となった。エントリーレベルのバージョンでも、レーンアシスト、フロントアシスト、LEDヘッドライト、LEDテールライト クラスター、オート エアコンディショナーなどの機能が標準装備されている。オプションのアダプティブ シャシー コントロール DCCおよびビークル ダイナミクス マネージャーと組み合わせることで、8世代目の「Golf」は、快適性重視の設定とダイナミックな設定を、このクラスでは前例のないレベルで幅広く調整することができる。このモデルは、これまでに100万台以上が販売されている。

そして今回、2024年に第8世代の「Golf」が新たな進化を遂げた。新型「Golf」は、次世代のインフォテインメント システム、より直観的な操作コンセプト、よりシャープなフロントおよびリヤエンドのデザイン、そしてより効率的な駆動システムを特徴としている。新しいラインナップには、電動モードの航続距離が100kmを大幅に超える、プラグインハイブリッド ドライブが含まれる。また、「Golf」では初めて、イルミネーション付きのフォルクスワーゲン ロゴ2が、フロントに装着されている。さらに、ボイスコントロールとAIベースのチャットボット、ChatGPTを利用可能な新しい機能により、再び革新的テクノロジーをボリュームモデルで展開している。


1) Near-production vehicles
2) In Europe: line-specific or optional equipment


2024/03/29 VOLKSWAGEN Brand(Global)Press Releasより

このブランドについて

  • VOLKSWAGEN

    フォルクスワーゲン

    不朽の名車、タイプ1「ビートル」や現在の「ゴルフ」を代表作とする、ドイツを代表する大衆車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)。安価なコンパクトカーであろうと走行性能や経済性、安全性に優れたクルマづくりで急成長し、現在は多くのメーカー、ブランドを傘下に持つ巨大なVWグループの中核となり、ドイツのみならず世界の自動車メーカーの時流をリードする旗振り役でもあり、「ID」シリーズのBEVをリリースするなど新時代のモビリティを次々と生み出している最中です。ただし、従来どおり大衆車メーカーのまま先進技術の塊を実用化する事に限界を感じたらしく、大衆車メーカーからプレミアムメーカーへの転換を宣言しています。

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