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アウディ、Formula1参入準備を加速、コミットメント領域を拡大
公開日:2024/03/27更新日:2024/03/27
アウディ、Formula1参入準備
>Volkswagen AGおよびAUDI AGの監査役会、ザウバーグループの完全買収に合意
>オリバーホフマン、ザウバーグループの取締役会会長に就任。Formula1参戦の重責を引き継ぐ
>アンドレアス ザイドルがAudi F1 Team CEOに就任。アウディレーシングチームの代表となる
>Audi CEOのゲルノート デルナーがAUDI AG技術開発部門の総括責任者を兼任
現在、AUDI AG技術開発部門の統括責任者であるオリバーホフマンは、取締役会によってゼネラルレプレゼンタティブに任命され、AUDI AGにおけるFormula1プロジェクトの遂行、および世界最高峰のモータースポーツ参戦に関する責任を担うことになる。Formula1プログラムの3つの柱、すなわち、著名なスイスのレーシングチームであるザウバーへの出資、ノイブルクのAudi Formula Racing GmbHにおけるパワーユニットの開発、そしてAUDI AGによるプログラムの戦略的実行と活性化、これらすべてをこの新設されたポジションが一元管理することになる。Formula1プログラムの立ち上げの成功に加えて、この部門の統合は、グローバルなステージでアウディブランドを強化し、モータースポーツと市販モデルの緊密な連携を確保することも目的としている。
この目的のため、アウディはSauber Holding AGの株式を100%取得する予定だ。現在の大株主であるIsleroInvestments AGとは既に合意に達しており、同社はこの変更を全面的に支持している。オリバーホフマンは、Audi Formula Racing GmbHの株主委員会の委員長に加えて、ザウバーの取締役会長にも就任する。
これに伴い、オリバーホフマンはAUDI AG取締役会のメンバーを辞任する。Audi CEOゲルノート デルナーは、現在の役職に加えて、技術開発部門の統括責任者も兼任する。デルナーは、技術開発部門の変革を継続する。この変革では、開発期間の短縮に加えて、Audi Agendaで定められた製品およびテクノロジーの優先順位付けを行うために、より効率的な組織構造と明確な責任範囲の構築に、主な焦点が当てられている。
2026年開催のFIA Formula1世界選手権参戦に向けた準備として、アウディはもう一つ別の重要な役割も担う。アンドレアス ザイドルはAudi F1 TeamのCEOとして、Audi F1 TeamとAudi F1プロジェクトの遂行に責任を担い、この先Audi Formula1 Teamの象徴的な存在になる。
AUDI AG監査役会会長マンフレート デス(Manfred Döss)は、次のように述べている。「Formula1への参入は、アウディのモータースポーツにおける成功の歴史における頂点となるだけでなく、モータースポーツにおける大きな挑戦でもあり、財務面における目標と同じぐらい重要です。オリバーホフマンの責任範囲を集中させ、ザウバーグループを完全に引き継ぐことで、私たちは2026年シーズンに向けた準備を加速させています」。
AUDI AG監査役会副会長兼労使協議会議長ヨルク シュラグバウアー(Jörg Schlagbauer)は、次のように述べている。「アウディは、技術的な柔軟性を維持し、将来に対応できるよう機動力を保たなければなりません。そのためには、明確な道筋が必要です。“Vorsprung durch Technik”(技術による先進)は、引き続き、私たちのスローガンとしてあり、現在でも経営陣の最優先事項となっています。そのため、私はゲルノートデルナーとさらに緊密に協力できることを、今から楽しみにしています。また、アウディ従業員全員が、オリバーホフマンのこれまでの功績に感謝の意を表明しています。私たちは、ホフマンとアウディが、モータースポーツの最高峰クラスで成功することを祈っています」。
AUDI AG取締役会会長ゲルノート デルナー:「技術開発担当取締役として貢献してきた、オリバーホフマンの献身的な努力に感謝します。近年、ホフマンは、アウディ製品のDNAにさらに磨きをかけてきました。私たちはAudi Q6 e-tronの発売と共に、このDNAを徐々に市場に浸透させていきます。特に、私たちにとって重要なPPEおよびPPCをベースにした市販モデルの開発は、彼の功績です」。
ホフマンはモータースポーツにおける豊富な経験を持っているため、適切なタイミングで適切な人材がAudi Formula1プログラム全体の統括責任者に任命されたことになる。彼は技術開発担当取締役として、またAudi Sport統括責任者として、アウディのモータースポーツ活動で大きな成果を上げてきた。これらには、カスタマーレーシング、ドイツツーリングカー選手権(DTM)、電動マシンによるFormula E世界選手権での国際的な勝利とタイトルの獲得が含まれる。今年アウディは、革新的な電動ドライブトレインを搭載したマシンで、有名かつ過酷なダカールラリーで優勝した最初のメーカーとなった。そして今、2026年のFormula1参戦に向けた準備が本格化している。
オリバーホフマン:「近年の素晴らしい実績に対し、技術開発チーム全員に感謝したいと思います。また、私たちの集中的な取り組みから誕生し、今後数か月以内に発売される予定の、優れた製品を誇りに思います。モータースポーツ、特にFormula1は、私が大きな情熱を注いでいる分野です。複数の責務を負い、ザウバーグループの株式を100%引き継ぐことになり、2026年のFormula1参戦に向けた準備を、さらに加速できると確信しています。Audi F1 TeamのCEOに就任したアンドレアス ザイドルと共に、仕事ができることを嬉しく思います。彼はまさに、私たちの意欲的な計画に適任です。メーカーおよびFormula1チームでの、指導的役割を通じて得た幅広い経験がある彼は、アウディのFormula1プロジェクトに多大な貢献をしてくれるでしょう」。
ドイツのパッサウで生まれたアンドレアス ザイドルは、BMWのFormula1プログラムでモータースポーツのキャリアをスタートして、在職中にレースオペレーションのディレクターも務めた。チーム代表として、ザイドルは複数の世界タイトルと、ル・マン24時間レースで3回の総合優勝を経験している。ザイドルは、2019年から2022年までマクラーレンF1チームの代表を務め、2023年にザウバーグループのCEOに就任した。
アンドレアス ザイドル:「私のことを信頼してくれたゲルノート デルナーとオリバーホフマンに感謝するとともに、Audi F1 TeamのCEOとして、アウディをFormula1参戦へと導き、モチベーションの高いチームを組織することを、今から楽しみにしています。私たちは、Audi Sportの拠点があるノイブルクだけでなく、ザウバーの本拠地ヒンヴィールでも、競争力を高めるための明確なロードマップを持ち、意欲的な目標があります。現在、これらの目標の実現に向けて進行中で、AUDI AGによるザウバーの完全買収によって、さらに加速されるでしょう」。
2024/03/27 AUDI JAPAN PRESS CENTERより
このブランドについて
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AUDI
アウディ
ドイツのVWグループ内で、アウディは大衆向け高級車ブランドとして比較的手頃なコンパクトカーから大型サルーンやSUVまでラインナップし、日本でもメルセデス・ベンツやBMWに格式では及ばぬまでも、BMWばりのスポーツ性がある、若い新世代の富裕層向けプレミアムブランドという位置づけです。従来からの誰が見てもアウディ車とわかるような、ブランドイメージに継続性をもたせるデザインへのこだわり、スポーツモデルにも生かされるAWD制御技術「クワトロ」に加え、近年では「e-tron」シリーズの電動化技術に代表される先進的なテクノロジーを融合し、未来におけるサステナブル(持続可能)な成長戦略を描いています。