HRC が電動オフロードバイクの世界戦に「CR ELECTRIC PROTO」で参戦|FIM E-Xplorer World Cup
公開日:2024/02/02更新日:2024/02/02
ライダーには、ダカールラリー2024に参戦したトーシャ・シャレイナ選手(スペイン、28歳)とイタリア レディースエンデューロ選手権チャンピオンのフランチェスカ・ノチェラ選手(イタリア、30歳)の2名を起用する。
※1FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
※2ワークスチームとは、マシンを製造しているメーカーが運営しているチーム。HondaではHRCが運営するチーム
カーボンニュートラルを実現することを目指し、電動二輪車レースに挑戦
Hondaは、2050年にHondaの関わる全ての製品と企業活動を通じて、また、2040年代には全ての二輪製品でのカーボンニュートラルを実現することを目指し、今後の環境戦略の主軸として二輪車の電動化に取り組んでいる。モータースポーツでも、昨年はCR ELECTRIC PROTOで全日本モトクロス選手権(JMX)にスポット参戦しましたが、新たな電動二輪車レースに挑戦することで、技術の強化を進めていく。
株式会社ホンダ・レーシング(HRC)代表取締役社長 渡辺康治
「Hondaとして、カーボンニュートラルへの取り組みが重要性を増す中で、HRCは、二輪モータースポーツにおいて、電動オフロードバイクレースの新しいカテゴリーであるFIM E-Xplorer World Cupへの参戦を決定しました。新しい電動二輪車レースに挑戦することで、技術を実戦の場で鍛え、ノウハウ・知見の蓄積、人材の育成をさらに加速させます。これによりHonda製品や将来技術への活用にもつなげてまいります。Hondaの取り組みにご期待ください」
参戦体制
参戦チーム名 | Team HRC(チーム・エイチアールシー) |
参戦車両名 | CR ELECTRIC PROTO(シーアール・エレクトリック・プロト) |
参戦ライダー | #68 トーシャ・シャレイナ(Tosha Schareina) #116 フランチェスカ・ノチェラ(Francesca Nocera) |
トーシャ・シャレイナ選手のプロフィール
生年月日 | 1995年3月6日(年齢 28歳) |
出身地 | スペイン |
主な戦績 | 2021 ダカールラリー2021 総合13位 2023 ダカールラリー2023 総合13位 2024 ダカールラリー2024 参戦 |
フランチェスカ・ノチェラ選手のプロフィール
生年月日 | 1993年10月23日(年齢 30歳) |
出身地 | イタリア |
主な戦績 | 2015 イタリア レディースエンデューロ選手権 1位 2016 イタリア レディースエンデューロ選手権 1位 2017 イタリア レディースエンデューロ選手権 2位 2019 イタリア レディースエンデューロ選手権 1位 2023 FIM レディースエンデューロ選手権 3位 |
E-Xplorerとは
FIM E-Xplorer World Cupは、2023年から始まった電動オフロードバイクの世界戦で、男女混合チームで戦う競技だ。今シーズンの競技は、男女別に予選、3ヒートのレースの後、対戦形式で1~3位のチームを決定する予定。レースは、一部を土で造成しアスファルト路面とミックスした特設コースで行われる。初年度は、日本のチーム、Team MIE(チーム・エムアイイー)のサンドラ・ゴメス選手、ホルヘ・サラゴサ選手がチャンピオンを獲得している。
2年目となる今年はアジアで初開催され、2月16日(金)~17日(土)に大阪府吹田市の万博記念公園(お祭り広場)で開幕戦が開催される。以降、ノルウェー、フランス、スイス、インドで行われ全5戦が予定されている。
2024シリーズカレンダー
開催日程 | 開催国(開催地) |
---|---|
2月16日(金)~17日(土) | 日本(大阪) |
5月3日(金)~4日(土) | ノルウェー(TBA) |
6月21日(金)~23日(日) | フランス(Vollore Montagne) |
9月20日(金)~22日(日) | スイス(Crans Montana) |
11月29日(金)~12月1日(日) | インド(TBA) |
このブランドについて
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HONDA
ホンダ
現存する日本の主要自動車メーカーでは1960年代に最後発で四輪へ進出、大手の傘下に入ることもなく独立独歩で成長したホンダ。初期のスポーツカー「S」シリーズやF1参戦でスポーツイメージが強い一方、初代シビックの成功や、可変バルブ機構を採用した高性能なVTECエンジンで実用的かつスポーティな大衆車メーカーとして発展、1990年代にはミニバンのオデッセイやステップワゴン、SUVのCR-Vをヒットさせ、2010年代には軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」の大成功で軽自動車ブームの中心になっています。先進技術の開発にも熱心で、ハイブリッドカーやBEVなど電動化、運転支援システムの実用化にも積極的。