パフォーマンスと快適性、そして効率を追求した新型「日産リーフ」
公開日:2025/06/19更新日:2025/06/19
新型「リーフ」が目指した次世代の走り
・音振性能の改善により、極めて静かな室内空間に
・ハンドリングと乗り心地を向上するマルチリンク式リアサスペンションを採用
・最小回転半径の改善で、日常の取り回しの良さをさらに向上
日産グローバル商品企画部門の責任者リチャード・カンドラーは次のように述べている。
「新型『リーフ』は、優れた応答性と、スムーズさを洗練させ、より自信に満ちた走りを提供します。同車は、こうした性能を最大限に引き出せるように開発されました」
新型「リーフ」は、新型の電動パワートレイン「3-in-1」を初めて採用した。従来3つに分割されていた主要なコンポーネントをパッケージ化することで、現行モデルより10%小型化し、最大出力は160kW(214hp)で最大トルクは355Nm(261lb-ft)だ。
新型パワートレインやサスペンションの改良、遮音性能の改善により、より静かで洗練されたキャビンを実現した。日常の走行を想定した速度(時速50km/h程度)では、現行モデルよりも静粛性を最大2デシベル向上している。さらに、パワートレインの小型化に伴い、空調ユニット(HVAC)を室内ではなくモータールーム内に配置することで室内空間を向上させ、空間効率をつきつめた圧倒的な開放感をもたらすキャビンを実現した。
新型「リーフ」はリアにマルチリンクサスペンションを採用した。これにより車体の横剛性が66%向上し、CMF-EVプラットフォームと高剛性ボディ構造と相まって、俊敏性と乗り心地が大幅に改善されている。新型「リーフ」のホイールサイズは19インチですが、最小回転半径を0.1メートル(3.94インチ)改善し、5.3メートルを実現した。これは、ラックアシストタイプの電動パワーステアリングシステムの改良によるもので、都市部での車両の取り回しの良さを確かなものにしている。
日産テクニカルセンターで開発を主導したチーフ・ビークル・エンジニアの磯部博樹は次のように述べている。「開発チームの最優先事項は、熱をマネージすることによる効率化とエネルギーの無駄をなくすことでした。例えば、車載充電器(OBC)が充電中に発した熱を、捨てるのではなくバッテリーを温めるために利用するなどしています。これを実現するために、新しい水冷式のバッテリー温調システムを採用しました。これは、車載充電器が発生する熱を回収して、バッテリーを温めるように使うなどし、特に寒冷地での充電性能・回生性能を向上させます。この熱マネージメントシステムにより、バッテリー性能の効率化を突き詰め、エネルギーを節約することで航続距離の延長を可能にします」
このように、新型「リーフ」は、新型のパワートレイン、高度な熱マネージメントシステム、進化したプラットフォーム、改良されたリアサスペンションが一体となり、より洗練された自信に満ちた走りを実現している。
次回は新型「日産リーフ」のインサイトビデオシリーズの最終回となる。
2025/06/09 日産自動車ニュースルームより
このブランドについて
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NISSAN
日産
かつては日本第2位の自動車メーカーであり、自他ともに求める「技術の日産」として、真剣なクルマ選びに値する玄人好みのクルマがユーザーに支持される日産自動車。フェアレディZやスカイライン、GT-Rといった歴史と伝統を誇るV6DOHCターボエンジンのハイパワースポーツをイメージリーダーとして大事にする一方、2010年に発売したリーフ以降、SUVのアリア、軽自動車のサクラなど先進的なBEVをラインナップ。さらにエンジンを発電機として充電いらず、従来どおり燃料の給油で乗れる「e-POWER」搭載車を増やしており、モーターのみで走行するクルマの販売実績では、日本No.1の実績を誇るメーカーでもあります。
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