欧州で新型「マイクラ」を発表
公開日:2025/05/30更新日:2025/05/30
最大航続408kmのスマートコンパクトカー
・25年後半の販売開始に先駆け、電気自動車となる新型「マイクラ」を発表
・2種類のバッテリー仕様を設定。最大408kmの航続距離と、優れた充電性能を実現
・欧州市場のために開発した新型「マイクラ」は、大胆なデザインで機敏な性能と直感的でシームレスなコネクティビティを兼ね備える
大胆で主張あふれるデザイン
ロンドンにある日産デザインヨーロッパ(NDE)で設計された新型「マイクラ」は、プレミアムな仕上げとSUVのようなデザイン、シンプルで洗練された表面仕上げ、そして随所に施された緻密な表現が融合した独特の外観を誇る。新型「マイクラ」は全グレードに18インチホイールを装備し、「アクティブ」ホイールカバー、「アイコニック」および「スポーツ」アルミホイールという、3種類のデザインを用意した。この大きなホイールサイズとダークなホイールトリムの組み合わせにより、新型「マイクラ」の力強くソリッドなスタンスが実現できた。
アイコニックなヘッドランプは、ナンバープレートからボンネットに向かって傾斜するクリーンなサーフェスからわずかに突き出ており、特別な印象を与える。ドアロック解除時には、ヘッドランプが左右に脈動する「ウェルカムウィンク」を行う。この演出はドアロック時にも行われ、「フェアウェル」としても機能する。またLEDのテールランプは、シンプルながらも華やかなデザインで、円形状のエレメントを備える。
新型「マイクラ」は14種類の外装色の組み合わせにより、より個性を主張する。ツートンカラーは、ボディカラーと黒またはグレーのルーフカラーを組み合わせることで、様々なお客さまの個性を表現する。
日産デザインヨーロッパの責任者であるジオバーニ アローバは、新型「マイクラ」のデザインについて次の通り述べた。「第6世代の「マイクラ」のデザインは、これまで多くのお客さまに愛されてきた歴史とその意味を尊重しながらも、EVとして「マイクラ」の新たな章を開きました。エクステリアは大胆で遊び心のある第一印象を与え、街中では確かな存在感を示します。また、お客様に愛されるようなワクワクするデザインの仕掛けを細部に施しました。この「マイクラ」をEV時代に導入できたことを誇りに思います。」
シンプルながら優雅さを感じるインテリア
新型「マイクラ」のインテリアは、歴代モデルの共通テーマである、シンプルで控えめでありながらも優雅さを感じるデザインを踏襲している。また、前席の収納スペースに富士山のモチーフを採用するなど、さりげないデザインの特徴を通じて日本らしさを表現している。ステアリングの奥にある10.1インチのディスプレイは運転に必要な情報をドライバーに提供し、インストルメントパネル中央に位置する同じサイズのタッチスクリーンディスプレイは、ナビゲーションやオーディオ、電話操作などにスムーズにアクセスできる。シートの仕様はグレードに応じて異なる。“モダン”、“アウダシアス”、“チル”の3つのグレードにおいて、それぞれプレミアムな空間を提供する。
コンパクトで使いやすい
新型「マイクラ」は、全長4メートル未満、幅1.8メートル未満でありながら、そのサイズをはるかに上回る存在感を持ち、狭い道路や渋滞などの都市部の道路環境にフィットする。ホイールベースは2.54メートルで、ホイールを車両の四隅に配置することで、室内空間の確保とダイナミックなスタンス、そして機敏性と安定性のバランスの最適化を実現した。また、トランクスペースが小さくなりがちなコンパクトカーにおいて、新型「マイクラ」は他車よりも広い326リットル(VDA)の荷室容量を確保している。なお、新型「マイクラ」は5ドア仕様のみとなる。
シームレスなEVドライブ、最大408kmの航続距離と印象的な急速充電
「マイクラ」として初の電気自動車となる新型「マイクラ」は、日常生活において最適かつ安心のEVドライビングを提供する。2つのバッテリーオプション(40kWhと52kWh)をラインナップし、都市部で利用するにあたって十分なパワーと航続距離を有する。
バッテリー総電力量 | 40kWh | 52kWh |
最大出力 | 90kW | 110kW |
最大トルク | 225Nm | 245Nm |
航続距離 | 308km | 408km |
重量 | 1,400kg | 1,524kg |
※すべて認証前の社内測定値であり、今後変更となる可能性がある。
新型「マイクラ」は都市部での走行を主に想定して開発されていますが、52kWh(航続距離408km)バッテリーであれば、ドライバーは航続距離の不安なしに郊外へ出かけることもできる。また、新型「マイクラ」は同セグメント内で最速の急速充電性能を備える。100kW出力の急速充電器*を使えば、15%から80%への急速充電は30分で完了する。充電効率を最大化するために、標準でヒートポンプが装備されており、バッテリーの加熱および冷却機能も備えている。さらに、100%電気自動車化のさらなる利点として、新型「マイクラ」はV2L(Vehicle-to-Load)技術を有し、バッテリーの電力を外部デバイスに供給することも可能にする。
*40kWhバッテリー仕様の場合最大80kW
効率的で応答性の高いドライビング性能
電動車ならではのスムーズなドライビングフィールを提供するために、新型「マイクラ」は従来以上に綿密な開発が行われた。新型「マイクラ」の重量はわずか1400kg(52kWhモデルでは1524kg)と、ソリッドで堅牢な外観にもかかわらず、多くの競合他車よりも大幅に軽量で、高い効率と優れたハンドリング性能を実現した。AmpRとの共用EVプラットフォームの限りなく低い位置にバッテリーを配置し、パッシブダンパーを利用するストラット型フロントサスペンションとマルチリンクリアサスペンションにより、新型「マイクラ」は優れた走行性能とクラス最高の乗り心地を提供する。
直感的でシームレスなコネクテッド体験
新型「マイクラ」は直感的でシームレスな体験を提供するコネクテッド技術を搭載した。Googleサービスを備えたNissanConnectは、クルマがお客さまの日常生活に溶け込むかのようなシームレスなコネクテッド体験を提供する。NissanConnectのアプリを通じてバッテリーの充電状態や充電スケジュールや履歴の管理、さらに車の位置や車内空調など、さまざまな機能をリモートでコントロールすることが可能だ。
先進安全技術
日産はすべての車両開発において安全を最優先に据えており、新型「マイクラ」も例外ではありません。高速道路をより快適で安心感を提供するプロパイロットアシストを搭載するほか、多くの先進運転支援技術を搭載し、乗る人ですべてに高い安心感をもたらす。
新型「マイクラ」は今年後半に欧州で販売開始される。
2025/05/21 日産自動車ニュースルームより
このブランドについて
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NISSAN
日産
かつては日本第2位の自動車メーカーであり、自他ともに求める「技術の日産」として、真剣なクルマ選びに値する玄人好みのクルマがユーザーに支持される日産自動車。フェアレディZやスカイライン、GT-Rといった歴史と伝統を誇るV6DOHCターボエンジンのハイパワースポーツをイメージリーダーとして大事にする一方、2010年に発売したリーフ以降、SUVのアリア、軽自動車のサクラなど先進的なBEVをラインナップ。さらにエンジンを発電機として充電いらず、従来どおり燃料の給油で乗れる「e-POWER」搭載車を増やしており、モーターのみで走行するクルマの販売実績では、日本No.1の実績を誇るメーカーでもあります。
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