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新型「EQS」を発売
公開日:2024/11/24更新日:2024/11/24
*1:予定のため変更の可能性あり。
メルセデス・ベンツのラグジュアリー電気自動車EQS
・ EQS 450+は伝統的な“クロームルーバーラジエーターグリル”と“ボンネットマスコット”を採用し、電気自動車のSクラスにふさわしいデザインへ刷新(*2)
・ 新規設定のエグゼクティブシートにより、後席の居住空間の快適性を向上(*3)
・ バッテリー容量を118.0kWhに増やしEQS 450+の一充電の走行距離は日本最長となる759kmへ伸長(*4)
*2:標準仕様(AMGラインパッケージ非選択時)の場合
*3:Mercedes AMG EQS 53 4MATIC+は標準、EQS 450+はオプションのエクスクルーシブパッケージ選択時
*4:WLTC一充電走行距離。2024年10月現在自社調べ。
2022年にメルセデス・ベンツ初のラグジュアリー電気自動車として日本に導入されたメルセデス・ベンツ「EQS」は、メルセデス・ベンツが長年培ってきたラグジュアリーと快適性の理想を実現した電気自動車だ。専用のプラットフォームを新たに設計・開発するだけでなく、電気自動車ならではのパッケージの有用性を活かしたエクステリアデザインでは、空力という機能性も兼ね備えた先進の美しさを表現した。NVH対策も徹底的に行い、静粛性はこれまでにないレベルに達した。HEPAフィルターを採用した空気清浄システムにより、室内の空気はクリーンに保たれる。
今回の新型「EQS」は、室内で圧倒的な存在感を放つタッチ式のMBUXハイパースクリーンを新たにEQS 450+にも標準装備に設定し、機能性と美しさの両面を持ち合わせている。またソフトドアクロージングの新規採用、内外装デザインの刷新、デジタルコンテンツの強化、バッテリー容量の向上など様々なアップデートを実施し、ラグジュアリーと快適性の実現をもう一段階上げた電気自動車となった。
EQS 主な変更点
エクステリア
・EQS 450+はクロームルーバーラジエーターグリルとボンネットマスコットを標準装備し、電気自動車のフラッグシップにふさわしいデザインへ刷新(*5)
・ソフトドアクロージング機能を標準装備して少ない力でドアを閉めることができ、半ドア状態を防止
・電動充電フラップを新たに採用し、利便性を向上
・有償オプションで新デザインの21インチAMGアルミホイールを選択可能(*6)
*5:標準仕様(AMGラインパッケージ非選択時)の場合
*6:EQS 450+は標準で20インチのアルミホイール、オプションのAMGラインパッケージ選択時およびMercedes AMG EQS 53 4MATIC+には21インチのAMGアルミホイールを採用
インテリア
・EQS 450+にMBUXハイパースクリーン(*7)を標準装備
・エグゼクティブシート*7をEQS 53 4MATIC+に標準装備
・EQS 450+にオプション設定EQS 450+にAMGラインパッケージオプションを選択するとシートの素材がナッパレザー内装へ変更
・MBUXエンターテインメントパッケージプラス(*7)を標準装備
・iPhoneに対応したデジタルキーを標準装備(*7)
・AMGカーボンファイバーインテリアトリムをMercedes AMG EQS 53 4MATIC+に標準装備
*7:それぞれの装備内容詳細は以下に記載
MBUXハイパースクリーン
MBUXハイパースクリーンは、左右Aピラーの間にあるダッシュボードをほぼ埋め尽くす、大型の曲線的なスクリーンユニットだ。1枚のカバーガラスの奥にディスプレイが3枚あり、単一のスクリーンに融合したように見える。MBUXハイパースクリーンは、コックピットディスプレイ(画面対角サイズ:12.3インチ)、有機ELメディアディスプレイ(17.7インチ)、有機ELフロントディスプレイ[助手席](12.3インチ)の3つのディスプレイを1枚のガラスで覆うことで、幅141cmにわたって広がる大きなスクリーンとしたものだ。メディアディスプレイと助手席用ディスプレイには、きわめて高精細な有機ELディスプレイと、触覚フィードバック機能が採用されている。助手席では、走行中にもさまざまなエンターテインメントを楽しむことができる(*8)。運転席にはカメラを利用した高度なブロック方式を採用しており、ドライバーが助手席用ディスプレイの方を見るとカメラがそれを認識し、特定のコンテンツが表示された際、ディスプレイを自動的に減光し、見えなくなる。
*8:走行中もテレビや動画コンテンツを楽しむことができる。また、助手席乗員のBluetooth対応のイヤホンやヘッドセットの利用が必須となる。
エクスクルーシブパッケージ
EQS 450+は乗員の快適性を向上させるエクスクルーシブパッケージを選択するとシートの素材がナッパレザーとなる。また、後席の居住性を高めるエグゼクティブシート、ネック&ショルダーウォーマー(後席左右)、シートヒータープラス(後席左右)、マルチコントロールシート機能(後席左右)、ショーファーポジションスイッチ(助手席側)、デザインベルトバックル(前席・後席)、MBUX リアエンターテインメントシステムが装備される。リアシートは、電動調整で38度まで背もたれの調整が可能となり、ショーファーポジションスイッチ(助手席側)を使い、前席助手席の位置も後席から調整が可能。また座面の深さを約50mm拡張できる。なお、エグゼクティブシートを装着すると後席は可倒式ではなくなる。
MBUXエンターテインメントパッケージプラス(*9)
主要音楽ストリーミング配信サービス(Spotify、Amazon Music、Apple Music)をMBUXインフォテインメントシステムに完全に統合した、メルセデス・ベンツの「オンラインミュージック」サービスに加えて、車内で指定アプリケーションによる動画を楽しみいただける「ビデオストリーミング」サービスが新たに加わった。
*9:.5G モジュールを使用した通信となる。
*9:サービスを利用いただくには、Mercedes Benz IDとMercedes-Benz デジタルプロダクトの利用約款への同意が必須。また、車両と対応するユーザーアカウントとのペアリング、および情報通信サービスへの申込が必要となる。初回ライセンス期間終了後は、その時点で該当する車両に提供されているサービスに限り、有料で更新することができる。サービスの初期起点は、ペアリングまたはサービスを有効化したタイミングとなる。
*9:本デジタルプロダクトのご利用にあたって、純正ナビゲーションが搭載されている必要がある。本プロダクトの利用には通信料金が発生しますが、当該通信料金の一部は本プロダクトの利用料金に含まれている。Bluetooth/Wi-Fiテザリングが必要な場合、通信費用はお客様負担となる。各サービスプロバイダーのアカウントおよび契約が別途必要となり、各サービスの利用料金は本パッケージには含まれない。
iPhoneに対応したデジタルキーを採用(*10)
デジタルキーを使えば、対応するiPhoneをドライバーが携帯している場合、クルマの始動やロック操作が簡単に行えるようになる。キーの共有も可能で、家族や友人とデジタルキーを共用することができる。この場合、オーナーキーを設定しているユーザーはさまざまな権限を割り当てることができ、例えば許可する範囲をロック操作のみとしたり、車両の始動も可能としたりすることができる。
デジタルキーを共有するには、AirDrop®やiMessage®などのメッセージサービスを介して共有相手にキーを送信し、受信者は自分のApple Walletにキーを追加する。
共有後にキーを削除する場合も、オーナーはApple WalletまたはMBUXインフォテインメントシステムを使って簡単に操作できる。
*10:デジタルキーの利用には事前にスマートフォンの設定が必要。2024年10月現在、対応する機種は、最新のiOSを搭載したiPhone11、iPhone12、iPhone13、iPhone14、iPhone15。
パワートレイン
・バッテリー容量を118.0kWhに増やし、一充電走行距離759km(*11)へ
・Mercedes-AMG EQS 53 4MATIC+にディスコネクトユニットを搭載
・最新世代の回生ブレーキを採用
*11:EQS 450+のWLTC一充電走行距離
eATS(モーター)
EQS 450+はリアに電動パワートレイン(eATS)を搭載し、最高出力360PS[265kW]を発生する。一充電走行距離は日本で販売されている電気自動車の中で最長(*12)となる759km(*13)だ。電気モーターには永久磁石同期モーター(PSM)が採用されている。PSMでは、ACモーターのローター(回転子)に永久磁石が取り付けられているため、ローターには通電の必要なし。電気モーターは三相の巻線を2つ備える六相式を採用しているため、きわめて強力だ。
Mercedes-AMG EQS 53 4MATIC+はフロントとリアにeATSを備えており、最高出力は658PS[484kW]を発生する(RACE START使用時は最大761PS[560kW])。航続可能距離は659(*13)km。トルクシフト機能によってフロントとリアの電気モーター間で駆動トルクの連続可変配分が行われるため、前後駆動力配分は常に効率的かつ最適化されている。
*12:2024年10月時点。自社調べ
*13:WLTCモード一充電走行距離
ディスコネクトユニット(DCU)
Mercedes‐AMG EQS 53 4MATIC+には新たな機構としてディスコネクトユニット(DCU)を搭載している。DCUはフロントのeATSにアクチュエーターを用いたクラッチを設けることで、走行状況に応じてクラッチを切ることで前輪をフリーにしモーターによる抵抗を極力低減させるものだ。例えば、高速巡航時にクラッチを切り離すことで後輪駆動のみとし、電気の消費量を抑制することが可能となる。
回生ブレーキ
回生レベルを高めて減速時により多くの回生エネルギーを回収できるようになった。(最大3m/s2)また、ブレーキシステムもマスターシリンダーなどを最適化し、ブレーキペダルのフィーリングが向上している。
ヒートポンプ
高電圧バッテリーや電動パワートレイン(eATS)からの廃熱等をより効率よく暖房等に利用するシステムを採用することで消費電力を大幅に削減し、航続距離を伸長することに貢献している。
高電圧バッテリー
EQSのリチウムイオンバッテリーは118.0kWhの大容量になり、6.0kW(*14)までの交流普通充電と、直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。
*14:日本における使用で想定される200V・30A充電の場合
なお、直流急速充電(CHAdeMO規格)の充電時間は以下の通り(*15)。
50kWタイプ | |
気温20℃、空調を使用していない自社施設内の急速充電器にて実施した検証結果 | |
充電時間(10%~80%) | 約114分 |
30分間での充電量(10%から開始) | 28%(+18%) |
90kWタイプ | |
気温20℃の屋外で、自社施設内(駐車場)の急速充電器にて実施した検証結果 | |
充電時間(10%~80%) | 約64分 |
30分間での充電量(10%から開始) | 39%(+29%) |
150kWタイプ | |
冷房設定26℃の室内で、急速充電器メーカー開発施設の急速充電器にて実施した検証結果 | |
充電時間(10%~80%) | 約53分 |
30分間での充電量(10%から開始) | 53%(+43%) |
*15:急速充電器(CHAdeMO規格)で電池残量10%から80%まで充電するのにかかった充電時間と、30分での充電量(自社調べ)。
バッテリーの充電状態や温度、また充電器の設定などの諸条件によって充電制御が異なるため、必ずしもこの値を保証するものではない。特に夏季・冬季には充電時間が長くなる場合があり、また満充電に近づくと一般的に充電電流は小さくなる。
充電器の最大出力表示は設計上の最大値であり実際の充電においては最大値に到達しない場合がある。また、e-Mobility Powerネットワークに加入している急速充電器は30分で充電が終了する。
安心のEVカーライフと充電サービス「Mercedes me Charge」
初めて電気自動車の保有を検討されるお客様の不安を一掃する安心のプログラムを揃えた。
1)新車購入から5年間または10万kmのいずれか早い方まで、一般保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリングサポートが無償で提供される保証プログラム「EQケア」が適用。高電圧バッテリーは10年または25万km以内で、サービス工場の診断機により高電圧バッテリー残容量が70%に満たないと診断された場合の保証を付帯
2)納車時に車載される専用の充電カード(*16)を使用し、全国にある約21,870口(*17)の提携充電器を利用可能。お申込みから1年間は月額基本料金及び充電料金が無料
*16:別途お申込みが必要となる。
*17:出典:株式会社e-Mobility Power WEBサイト(2024年10月末時点)
テレマティクスサービス「Mercedes-Benzデジタルプロダクト」(旧、Mercedes me connect)
自動車が通信することによりお客様の利便性を向上する先進的なテレマティクス サービス「Mercedes-Benzデジタルプロダクト」は、「安心・安全」と「快適」の側面からお客様のカーライフをサポート。
「3年間無料、以降7年間自動で継続されるサービス」
-24時間緊急通報サービス(*18):事故検知時(エアバッグ、シートベルトテン ショナー展開時)または車内にあるSOSボタン押下時に、コールセンターが消防に連絡する。
-24時間故障通報サービス:ツーリングサポートが必要な際に、meボタンを押すとツーリングサポートセンターにつながる。
-リモート(車両)ステータス確認:車両の走行距離、バッテリー残量、平均電費等の状態をアプリ等で確認できる。
-Send2Car:スマートフォンから、ナビゲ―ションの目的地を遠隔設定できる。
*18:別途ボッシュサービスソリューションズとの契約が必要。
「3年間無料のサービス」(有料で継続可)
-主要音楽ストリーミング配信サービス(オンラインミュージック)
-リモートウインドウ&サンルーフコントロール:スマートフォンの操作でウインドウやスライディングルーフの開閉ができる。
-リモートドアロック&アンロック:スマートフォンの操作で車両ドアのロック、アンロックができる。
-駐車位置検索:駐車した車両の位置をアプリの地図上に表示する。
-オフストリートパーキング(オンライン駐車場情報):駐車場の場所だけではなく空車情報もオンラインでナビゲーション地図上に表示する。
ラインアップ
メーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通り。
モデル | ステアリング | パワートレイン | メーカー希望小売価格(*19)( )内は消費税抜き車両本体価格 |
EQS 450+(MP:202501)(*20) | 左/右 | 永久磁石同期 モーター1基 (リア) | ¥15,350,000(¥13,954,546) |
Mercedes-AMG EQS 53 4MATIC+(MP:202501)(*20) | 左/右 | 永久磁石同期 モーター2基 (フロント・リア) | ¥23,950,000(¥21,772,728) |
*19:上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格。また、「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となる。メーカー希望小売価格は参考価格。価格は販売店が独自に定めておりますので、詳しくは各販売店に問い合わせ下さい。
*20:MPとはメルセデス・ベンツ日本にて使用しているモデル認識コードとなる。
*画像は欧州仕様
※本プレスリリースに記載されている仕様およびメーカー希望小売価格は、発表日時点の内容。
2024年11月13日 Mercedes-Benz JapanPress Informationより
このブランドについて
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MERCEDES BENZ
メルセデス・ベンツ
19世紀に世界初のガソリンエンジンで走る自動車メーカーとして創業、第2次世界大戦前には高級車やレーシングカーで既に名を上げており、戦後も数々の名車を輩出したドイツの老舗メーカー。中途半端なものは作らない「最善か、無か!」をスローガンに高品質なクルマづくりを社是としており、日本ではかつてのインポーター、ヤナセによる巧みなイメージ戦略で高級輸入車の代表格となりましたが、バブル時代の190E(W201)以降は庶民向けの「ちょっとお高い輸入車」程度に身近な存在となっていき、現在は比較的小型で手頃なAクラスからラインナップ。PHEVやBEVなど電動化にも熱心で、日本を重要な市場と位置づけています。