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新型Audi Q5 SUV:成功を収めたコンセプトは第3世代へ

(ドイツ本国発表資料)2024年9月2日、インゴルシュタット/サン・ホセ・チアパ:Audi Q5 SUVは、15年以上にわたりドイツおよびヨーロッパのミッドサイズセグメントで最も人気のあるSUVのひとつだ。アウディはさらにモダンでダイナミックになったQ5の最新世代を発表する。Q5はPPCをベースとする初めてのSUVであり、MHEV plusテクノロジーにより、さらに経済的なガソリン/ディーゼルエンジンを搭載している。Q5は最新のインフォテインメントシステムおよび操作コンセプト、カスタマイズ可能なデジタルライトシグネチャー、そして最新の運転支援システムを特徴としている。そしてスポーティなAudi SQ5は、新モデルシリーズをさらに魅力的にしている。今後、プラグインハイブリッドテクノロジーを搭載したモデルもシリーズに加わる予定だ。

アウディ、15年の歴史を持つQ5 SUVの最新モデルを発表

新型Audi Q5 SUV:ダイナミックなデザイン、高い適応性、新しいインフォテインメント、そして最新の操作コンセプト


プレミアムプラットフォームコンバッション(PPC)を採用する初めてのSUV。効率的な部分電動化内燃エンジンを搭載


AUDI AG CEOデルナー:「新世代の高効率内燃エンジンを搭載した2番目のモデルとして、この新型モデルはアウディの製品ラインアップ刷新の新たな重要なステップを示します」

新型Audi Q5 SUV:成功を収めたコンセプトは第3世代へ

AUDI AG 取締役会会長 ゲルノート デルナー(Gernot Döllner)は、新型Audi Q5 SUVの成功を確信して次のように述べた。「Audi Q5は、15年以上にわたりアウディのミッドサイズクラスにおける最も成功し、最も重要なSUVモデルとして親しまれています。新型モデルは、その実証されてきた特長をさらに進化させたものです。この新型Q5は、新世代の高効率内燃エンジンを搭載した2番目のモデルとして、アウディのポートフォリオを若返らせる次なる重要なステップを示しています。ダイナミックなSUVデザインを持つスポーティなオールラウンダーである新型Audi Q5が、このサクセスストーリーを継続することを私は確信しています」。

アウディはこの新型Q5により、成功を収めたモデルの第3世代をスタートさせる。ミッドサイズSUVの初代モデルは2008年に登場し、それ以来プレミアムブランドセグメントをリードしてきた。新型Audi Q5は、この成功の物語を引き継ぐ。

Q5 SUVは新型Audi A5モデルと同様、プレミアムプラットフォームコンバッション(PPC)をベースとする製品ラインアップの2番目のモデルだ。このプラットフォームにより、アウディは異なるセグメントで、高い技術基準を持つ量販モデルを展開することが可能になった。アウディはPPCの柔軟性により、将来のモデルに独自のキャラクターを持たせることができる。

Audi Q5は、プレミアムSUVのミッドサイズセグメントで新しい基準を打ち立てる。スポーティで技術志向のデザイン言語が、優れた適応力と日常使いに適した実用性を組み合わせている。MHEV plusテクノロジーを備えた効率的かつ強力なエンジン、そして後にプラグインハイブリッドも加わり、アウディが将来を見据えたプレミアムモビリティを提供する方向性を示している。E³ 1.2エレクトロニクスアーキテクチャにより、アウディはすべての新型モデルに、最新かつ将来を見据えたコネクティビティとデジタル化機能を統合している。

アウディのQ5モデルはこれまで8年間メキシコで製造されており、新型Q5もサン ホセ チアパ(San José Chiap)で生産する。北米市場に近いことは、とても重要な要素となっている。アウディの内燃エンジンと部分電動仕様を備えたSUV製品ラインアップのリニューアルは、このモデルから始まる。

実用性:スペースコンセプトと可変性

新型Audi Q5 SUV:成功を収めたコンセプトは第3世代へ

最新世代Audi Q5は、主要な製品特性において大幅に向上しており、その違いは初めて乗ったときから感じられる。新しいインテリアコンセプトと相まって、十分なヘッドルームとレッグルームを備えた快適な空間を提供する。

第一のAudi Q5 SUVの実用的な特徴は、フルに調整可能なリヤシートだ。このシートは前後移動、チルト(傾斜)するため、トランク容量を増やし、後部座席乗員の快適さを向上させ、かつ3人が快適にリヤベンチシートに座ることができる。シートを折りたたむと仕様に応じて最大1,473リットルまで収容スペースが拡張する。ラゲッジコンパートメントカバーは、ラゲッジコンパートメントの床下に用意された収納スペースに格納でき、さらなる荷物の収納スペースを提供し、カバーを安全に保管する。

他の実用的な特徴としては、先代モデルと比較してさらに大きくなったセンターアームレスト下の収納スペース、サングラスやキー等の小物を収納する多数の小型収納エリア、15Wの充電パワーを持つフロントセンターコンソールの冷却機能付き非接触充電トレイ、そしてUSB-Cポートは前部に2つ、後部に2つある。オプションで、フロントのUSBポートは最大60W、リヤのポートは最大100Wの充電能力を用意している。これにより、ノートパソコンのような大型デバイスも、走行中に安全に充電することが可能。

純粋さと躍動感:エクステリアデザイン

新型Audi Q5 SUV:成功を収めたコンセプトは第3世代へ

第3世代Q5 SUVモデルは、さらにスポーティで完璧な均整が取れている。引き締まった高いショルダーラインが力強いシルエットを形成し、フロントライトとリヤライトをつなぎ、車両をより長く見せている。サイドシルの上には、ホイールアーチ上からバンパーに繋がる上昇するラインが走り、停車していてもダイナミックな印象を与える。

フロントの表情は自信に満ちて、すべての特徴的なデザインエレメントが、先代モデルよりも一段高い位置に配置されている。スポーティで幅広いシングルフレームは高い位置に配置されており、垂直に配置された機能的なエアカーテンに挟まれている。

鋭く立体的に形作られたヘッドライトがシャープな印象を与え、車両のフロントからその俊敏で自信に満ちたキャラクターを表現している。シングルフレームの下にはセンサーが搭載された大型のエアインテークがあり、Q5に視覚的に安定したワイドなイメージを与えている。

S lineのエクステリアは、マットなアンスラサイトクローム調のアクセントが施されたエアカーテンチューブなど、目を引くスポーティなボディコンポーネントが印象的だ。Sモデルでは、これらの要素はマットシルバークロームのイメージとなる。

Q5 SUVの後部は、ラインを最大限に削減することで非常にクリアなデザインを実現している。ウィンドウから立体的に形作られたライトストリップの下端まで、滑らかな表面が広がり、車両全幅にわたるシャープなライトストリップによって特徴付けられている。ライトストリップとバンパー間のエリアはすっきりとまとめられており、SUVにスポーティでエレガントなイメージを与えている。ディフューザーは隆起したバンパーの高い位置に一体化されている。機能的なテールパイプの配置と形状はエンジンによって異なり、ディーゼルエンジンモデルは左側に2つのスクエアテールパイプ、ガソリンエンジンモデルは、左右に長方形のテールパイプが配置される。Sモデルには、新たにシャープなデザインの4つのラウンドツインテールパイプが特徴となっている。

3つの形状特徴と11色のカラーバリエーション

新型Audi Q5 SUV:成功を収めたコンセプトは第3世代へ

ベーシック、アドバンストエクステリア、そしてS lineエクステリアの3つのバージョンが用意されている。さらに、Sモデルには独自のエクステリアデザインが施されている。S lineエクステリアおよびSモデルでは、フロントエアインテークが大きく、L字を描くような空力ダクトとしてデザインされている。リヤのディフューザーは一段とスポーティになっている。また、S lineエクステリアおよびSモデルには、ブラックエクステリアパッケージも用意されている。

新しいAudi Q5モデルには、11色のカラーバリエーションが用意されている。アルコナホワイトのソリッドペイント仕上げの他、メタリックペイント仕上げではグレイシャーホワイト、ミトスブラック、フロレットシルバー、ナバーラブルー、グレナディンレッド、ディストリクトグリーン、そして新色のタンボラグレーがある。ウルトラブルーメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、新色のサキールゴールドメタリックは、SモデルまたはエクステリアS line専用。特に高品質で、顧客の希望に応じて個別に設定可能なAudiエクスクルーシブによる個別塗装仕上げも、Q5モデルに用意される。

新しいAudi Q5 SUVモデルでは、ドイツ市場向けに、エクステリアやエンジン仕様に応じて17インチから21インチのアルミホイールを装備する。エアロダイナミクスに最適化されたホイールは、17インチから19インチのサイズでオプションとして提供される。

S lineエクステリアおよびSモデルには標準で19インチホイールが装備され、他のSモデルで見られるSデザインの鍛造21インチホイールもオプションで選択可能。オプションの21インチトリカラーホイールは、ホイールラインアップの中で特に豪華なハイライトとなっている。

洗練されたラインと居心地の良い雰囲気:インテリアデザイン

新型Audi Q5 SUV:成功を収めたコンセプトは第3世代へ

新型Audi Q5 SUVのインテリアデザインは、Audiインテリアデザインの4つの基本特徴を踏襲している。まず第一の特徴は「ヒューマンセントリック」であり、インテリアはユーザーのニーズに一貫して対応するよう設計されている。

インテリアの明快なレイアウトは、見やすさを大切にしており、第二の特徴である「視覚的な明快さ」を形成する。機能性と美しさが細部に至るまで融合されており、この明確なデザインアプローチは、水平に構成されたコントロールパネルで明らかに感じられる。高品質な素材で作られたアプリケーションが羽のようにコントロールパネル全体に広がり、ドアへ移行するところで持ち上がる。コントロールパネルは「デジタルステージ」とその形状にフィットしたエアベントの基盤を形成する。センターコンソールとドアの一貫したデザインが、インテリアの調和を印象づけている。アルミ調の半円形で湾曲したデザインが、ドアとセンターコンソールのコントロールを囲み、その上昇するラインがAudi Q5の堅牢でスポーティなSUVの哲学を強調している。

第三の特徴となる「デジタルステージ」はインテリアの中心的な要素で、運転席と助手席の前にアウディ MMIディスプレイが設置されている。このディスプレイはインテリアに完璧に統合されており、スリムで独立したアウディ MMIパノラマディスプレイは、カーブしたデザインとOLED技術を備えており、11.9インチのAudiバーチャルコックピットと14.5インチのMMIタッチディスプレイを搭載している。

助手席専用の10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイも特別にオーダー可能。アクティブプライバシーモードのシャッターテクノロジーにより、助手席乗客はドライバーの視線を妨げることなく、インフォテインメントシステムを自由に使用できる。同時に、ナビゲーションなどでドライバーをサポートするオプションも提供する。

そして第四の特徴となる「マテリアルドリブンデザイン」を取り入れた新型Audi Q5は、広々とした感覚と高い快適性を両立させている。デジタルや技術的な部分の対比として、ソフトラップエレメントがドアからドアまでダッシュボード全体に渡って広がっている。ドアのファブリックパネルやアームレストと共に、居心地の良い雰囲気を作り出している。この素材を重視したデザインフィロソフィーによって、顧客は自身のアイデアに沿ってインテリアをカスタマイズすることが可能。

素材は機能性を重視して選ばれており、同時にインテリアの各エリアのデザインを明確に区別する。快適さを重視したエリアは、表面を広く取りソフトな素材で強調されている。一方で、コントロール部分は正確にデザインされ、オプションで高品質なハイグロスブラックを選ぶこともできる。

S lineバージョンでは、ダイヤモンドパターンによるキルティングのシート、ソフトラップ、ドアミラー、アームレストが、Kaskade(カスケード)やDinamica(ダイナミカ)といったサステイナブルな素材で仕上げられている。Kaskadeテキスタイルのシートは、ウールなどの天然素材を思わせるもので、追加の染色をすることなく、端切れやリサイクルポリエステルなどのリサイクル素材で作られている。カバーの一部には、リサイクルプラスチック繊維を含むImpressum(インプレスム)という素材が使用されている。Dinamicaはスエードのような外観と感触を持ちますが、その約半分はリサイクルポリエステルから作られており、廃棄された繊維が活用されている。

ダイナミックインタラクションライト

新型Audi Q5 SUVのクリアにデザインされたインテリアは、夜間も際立つ。ダッシュボードやドア輪郭のライトがインテリアの幅を強調し、カーブしたAudi MMIパノラマディスプレイの下とセンターコンソールにある間接照明が、視覚的な浮遊感を作り出す。

ドアの高品質な素材が美しく照らされ、さらにダイナミックインタラクションライト(IAL)がインテリア全体にLEDライトストリップとして広がり、乗員と車両とのやり取りをサポートする。IALは一方でインテリアを演出し、例えばウェルカム機能を提供したり、車両のロック・アンロックを示したりする。また、安全性もサポートし、例えばダイナミックインジケーターライトを視覚化する。これにより、バーチャルコックピット内の表示が強化される。IALは常に追加表示として機能し、バーチャルコックピット内のターンシグナルを置き換えるものではありません。ダイナミックインタラクションライトはアンビエントライティングパッケージプラスの一部。

空力性能とエアロアコースティックス

新型Audi Q5 SUV:成功を収めたコンセプトは第3世代へ

新型Audi Q5 SUVでは、さまざまな細かなソリューションによって、空力性能とエアロアコースティックスが最適化されている。車両のアンダーボディのカバーや、前後部に空力設計を施すなどの工夫は、空力コンセプトにおいて重要な役割を果たしている。エアカーテンの採用により、空気の流れを変えホイールアーチを抜けるように設計しているため、車両の前輪や側面周辺の乱流を最小限に抑えられる。

また、エアディフレクターによって空気の流れが前輪の周りに誘導される。広範囲にわたるアンダーボディカバーは、車両の下部を流れる空気の乱流を抑える。車両後部の側面にはエアロパネルがあり、ボディワークに沿って空気が明確に分離されるようになっている。さらに、深いルーフスポイラーもこの効果を高めている。エクステリアミラーも空力的に最適化されている。

新型Q5 SUVのエアロアコースティックスも高い水準で設定されている。フロントガラスには標準でアコースティックガラスが装備されており、さらに運転快適性を向上させるため、フロントサイドウィンドウにもオプションでアコースティックガラスを選ぶことができる。

昼夜を問わず印象的なライティングデザイン

新型Audi Q5 SUV:成功を収めたコンセプトは第3世代へ

新型Audi Q5 SUVは、アウディがライティングデザインとテクノロジーにおいてリーダーシップを発揮するだけでなく、その一歩先を進んでいる。リヤライトは立体的なデザインにより、車両全幅にわたるライトストリップとともに、物理的な世界とデジタルワールドの双方を見事に融合させている。第二世代のデジタルOLEDリヤライトと、リヤウィンドウ上のスポイラーのプロジェクションライトは、ヨーロッパで初めて導入されるもので、安全性を向上させる。このライトはグラフィックをリヤウィンドウの上部に投影し、ブレーキライトの面積を拡げる。また、車両ロック・アンロック時の「カミングホーム」および「リービングホーム」シーンにも組み込まれている。

第二世代のデジタルOLEDコンビネーションリヤライトでは、合計266のセグメントを持つ6つのデジタルOLEDパネルが、特別に開発されたアルゴリズムにより数秒ごとに新しい画像を生成する。

アクティブデジタルライトシグネチャーは、アウディのライティング技術の未来を示している。フロントでは、15のセグメントがアルゴリズムに沿って相互作用し、アクティブデジタルライトシグネチャーを作り出す。各ライトセグメントは、光の強度が変化しないように相互作用し、光のシグネチャーが全体的に一定に保たれる。ライティングデザイン部門の責任者セザール ムンターダ(César Muntada)は、「新型Audi Q5では、量産モデルにおいてライトの形状だけでなく、その全体的な動きもデザインしています。私たちのライティングデザインと新しいテクノロジーの調和により、Q5のライトはこれまで以上に生き生きとしています。私たちはライトシグネチャーに独自の個性を持たせ、デジタルな世界に独自の美学を同時に提供しています。アクティブデジタルライトシグネチャーによって、新型Q5は、アウディでしか見られないユニークなデザインと美学を継続しています。」と語っている。

デジタルOLEDコンビネーションリヤライト2.0により、Q5はそのクラスにおけるライティングデザイン、機能領域、そして安全性を新たなレベルに引き上げた。第二世代のデジタルOLEDコンビネーションリヤライトは、車両間通信(car-to-x communication)によりターゲットを絞ったコミュニケーションを取ることが初めて可能になった。2020年に初めて導入された近接検知機能は、新型Q5ではコミュニケーションライトを加えて進化している。これは事故や故障時に、他の道路利用者に警告する。危険な運転状況や交通状況では、通常のテールライトグラフィックに加え、デジタルOLEDコンビネーションリヤライトに、特定のスタティック(静的)テールライトシグネチャーと、統合された警告シンボルを表示する。

この技術は、個性化の面でも新たな基準を打ち立てている。装備によっては、最大8つのデジタルライトシグネチャーをマトリクスLEDヘッドライトのデイタイムランニングライトとデジタルOLEDテールライト2.0に設定可能で、ドライバーは新しい方法でQ5をパーソナライズできる。車両のロック・アンロック時の「カミングホーム」および「リービングホーム」シーンが特別にデザインされ、各デジタルライトシグネチャーに取り入れられている。

新型Audi Q5 SUV:成功を収めたコンセプトは第3世代へ

極限まで現代的になった内燃機関とMHEV plus

新型Audi Q5 SUVファミリーは、縦置き内燃機関を搭載する従来型車両用のプラットフォームアーキテクチャであるプレミアムプラットフォームコンバスチョン(PPC)を採用している。Q5シリーズのすべてのモデルは、市場投入時点で高効率のMHEV plusテクノロジーを搭載している。

48Vの電気システムを採用した新しいMHEV plusシステムは、内燃機関をサポートし、CO2排出量を削減しながらパフォーマンスとドライブの快適性を向上させる。また、限られた範囲でバッテリーEVのように純粋な電動による運転や駐車も可能。パワートレインジェネレーター(PTG)は、最大230Nmの追加駆動トルクと最大18kW(24hp)のパワーを生成する。48Vのシステムにより、電動エアコンコンプレッサーの使用も可能となる。これにより、エンジンが停止している時(例えば、コースティング中や信号待ち等)でも、エアコンがフルパワーで稼働を続け、車内を快適な温度に保つことができる。

MHEV plus搭載車両のリチウムイオンバッテリーは、リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池で、1.7kWhのストレージ容量を持つ。ベルトスタータージェネレーターの主な役割は、エンジンスタートとバッテリーへの電力供給だ。

新しいパワートレインジェネレーター(PTG)は、電動走行を可能にし、内燃機関の負担を軽減して、燃料消費を削減するのに役立つ。減速時には、パワートレインジェネレーター(TSG)が最大25kWのエネルギーをバッテリーに回生する。PPCは、マイルドハイブリッドとして段階的な電動化を可能にする。新型Audi Q5のモデルライフサイクルの後半には、大容量バッテリーと外部充電オプションを備えたプラグインハイブリッドもラインアップに加わる。

市場投入時の3つのエンジンバージョン

新型Audi Q5 SUVモデルは、ヨーロッパでは3つのエンジンバージョンで市場投入され、さらに駆動バリエーションが追加される予定だ。市場投入時には、すべてのバリエーションがMHEV plusテクノロジーを搭載し、短時間で最大18kW(24PS)の追加パワーを発揮する。すべてのモデルは7速Sトロニックデュアルクラッチトランスミッションが組み合わされる。

エントリーレベルのエンジンは、2.0TFSIで、150kW(204PS)、340Nmの最大トルクを発揮し、前輪駆動が標準装備される。オプションでquattro四輪駆動システムも選択可能。

Audi Q5には、EA288 evo世代の2.0TDIも用意されており、150kW(204PS)、400Nmのトルクを発揮し、quattro四輪駆動システムのみが提供される。

Audi SQ5は、シリーズのトップモデルとして市場投入される。排気量3.0リットルV6 TFSIは270kW(367PS)を発揮、最大トルクは550Nm。

俊敏なハンドリングと快適性

新型Audi Q5 SUV:成功を収めたコンセプトは第3世代へ

新型Audi Q5 SUVは、アウディブランド特有の運転特性を提供し、ほぼ中立的なハンドリングを実現している。また、最適化されたサスペンションとステアリング設定により、快適性が大幅に向上している。標準モデルでもダイナミックなキャラクターにチューニングされたスチールサスペンションが装備されており、さらにオプションでスポーツサスペンション(Audi SQ5は標準装備)も選べる。スチールスプリングサスペンションは、パッシブダンピングシステムFSD(Frequency Selective Damping)と、より俊敏なフロントアクスルと組み合わせることで、Q5の安定性をさらに高めている。FSDは、特に高頻度の振動(例えば石畳の上など)に対してダンピング力を低下させ、低頻度の振動(レーン変更やコーナリング時など)には高いダンピング力を維持する。オプションで装備できるエアサスペンションは、アダプティブダンパー制御が利用可能。このエアサスペンションの基本設定は、アウディ ドライブセレクトで個々の要件に合わせて調整できる。

先代Q5に比べ、コンフォートモードとスポーツモードの差がより顕著になっている。新型Q5は、進化したプログレッシブステアリングが標準装備となっている。

最新世代のドライバーアシスタンスシステム

アウディは、新型Q5モデルに幅広いドライバーアシスタンスシステムを提供しており、これにより日常使いの利便性と安全性が大幅に向上する。市場投入時点で標準装備される機能には、リヤパーキングアシスト(距離表示付き)、クルーズコントロールとスピードリミッター、レーンデパーチャーアラート、エフィシェンシーアシスタント、注意力欠如・眠気検知アシスタントがある。

オプションで、追加のアシスタンスパッケージを用意している。例えば、このパッケージに含まれるアダプティブドライビングアシストプラスは、高解像度のマップデータとクラウドで計算された他の車両からのスワームデータを使用して、交通標識の認識を最適化し、加速、速度維持、距離保持、レーンガイダンスをサポートする。アクティブフロントアシストは、フロントエマージェンシーブレーキアシスト、エバージョン(危険回避)アシスト、ターンアシスト、フロントクロストラフィックアシストの4つのアシスタンス機能を組み合わせている。その他のアシスタンスシステムには、交通標識ベースのクルーズコントロール、パークアシストプラス、リヤターンアシストなどがある。

新型Audi Q5 SUV:成功を収めたコンセプトは第3世代へ

ディスプレイと操作コンセプト

Audi Q5モデルシリーズのインテリアは、新しいエレクトロニクスアーキテクチャに基づく完全にネットワーク化されたデジタルインテリアだ。Audi MMIパノラマディスプレイとMMIパッセンジャーディスプレイで構成されるデジタルステージは、インテリアの大きな特徴だ。10.9インチのMMIパッセンジャーディスプレイは、アクティブプライバシーモードを備えている。このテクノロジーにより、助手席乗員は運転中のドライバーの気を散らすことなくディスプレイを見ることができる。ドライバーには黒い画面のみが表示される。

学習機能を備えた音声アシスタントのアウディ アシスタントを使用して、さまざまな車両機能を操作できる。このAIサポート付きのデジタルアシスタントは、車両に統合されており、初めてアバターを採用してMMIの中央タッチディスプレイとヘッドアップディスプレイに表示する。インストルメントディスプレイには、アウディアシスタントのステータスを示すアイコンが表示される。

スマートインフォテインメントシステム

Audi Q5 SUVのインフォテインメントシステムは、Android Automotive OSをオペレーティングシステムとして採用している。コンテンツはover the air(オーバー ジ エア)で更新されるため、最新のAudi connectサービスを常に利用することができる。YouTubeなどのアプリは、MMIに直接統合されたサードパーティアプリのストアから入手でき、スマートフォンなしで利用できる。

Bang & Olufsenプレミアムサウンドシステムの心臓部は効率的なアンプだ。このアンプは16個のスピーカーを685Wのパワーで駆動する。

Aピラーとミッドレンジスピーカーは、最高の3Dサラウンドサウンドを生み出す。ドイツのフラウンホーファー研究機構(Fraunhofer Institute)が開発した「Symphoria(シンフォリア)」テクノロジーによるもので、音の立体感(幅、深さ、高さ)を加えて自然な音像を作る。これにより、車内での広がりのある空間を創出する。

アウディ サウンドシステムに対して、Bang & Olufsenプレミアムサウンドシステムは、車内のノイズをキャンセルするビークルノイズコンペンセイション(Vehicle Noise Compensation:VNC)機能を搭載している。顧客は、Functions on Demand(ファンクション オン ディマンド)を通じて、いつでも音響体験を拡張するオプションも利用できる。

個別に設定可能なヘッドアップディスプレイ

新型Audi Q5 SUV:成功を収めたコンセプトは第3世代へ

Audi Q5は、オプションで設定可能なヘッドアップディスプレイ(HUD)が用意されている。HUDは、速度、アシスタンスシステム、ナビゲーション指示、メディアデータなど、広範な情報を明確かつ簡潔に表示する。

新型Audi Q5では、ドライバーがHUDを介して車両およびインフォテインメント機能を操作するオプションがある。これにより、ステアリングホイールボタンを使ってリストをスクロールし、直接選択することが可能になる。これは初めての試みだ。

これにより、ドライバーは視線を道路から外すことなく、目的地を履歴から簡単に選択できる。着信電話もヘッドアップディスプレイに表示され、ステアリングホイールボタンを使用して直接応答できる。HUDには、最後に発信した通話も表示され、よく通話する番号の選択が容易になる。メディアもHUDを介して操作できる。エンターテインメントモードでは、お気に入りのラジオ局やポッドキャストを、リストコントロールを使って選択することができる。

メキシコでの持続可能な生産

新型Audi Q5 SUV:成功を収めたコンセプトは第3世代へ

新型Audi Q5ファミリーは、メキシコのサン ホセ チアパにあるアウディの拠点で生産される。PPC製品ラインアップの電動化が進むにつれて、部分的に電動化されたプラグインハイブリッドのバリエーションもここで生産される予定。「360factory」生産戦略の一環として、アウディは持続可能性を重要視している。

サン ホセ チアパ工場は、資源を効率的に使うことを目指した生産拠点で、持続可能な水の使用におけるロールモデルとされている。アウディ メキシコは、CO2ニュートラルな生産に向けた最終段階にある。

この工場は、効率的な水管理に関して、Alliance for Water Stewardship(AWS)の基準に基づいて認証された世界初の自動車工場だ。この認証は、逆浸透水処理システムや専用の貯水池に雨水を集めるシステムなど、水の持続可能な利用を実現するための多くの対策の成果によるもの。工場では年間15万立方メートルの水を節約しており、これはオリンピックサイズのプール60個分に相当する。

効率的な廃棄物管理により、工場で発生する廃棄物のリサイクル率は90%を超えている。プレス工程からの金属くずなどの材料のリサイクルに加え、部品の包装においても一貫してプラスチック廃棄物を出さないよう努めている。現場には専門家を置き、使い捨て材料の使用を最小限に抑えるために、通常のプラスチック包装に代わる代替品を開発した。

市場投入

新型Audi Q5 SUVおよびAudi SQ5 SUVは、2025年第1四半期にドイツおよび多数のヨーロッパ諸国で発売される。Audi Q5ファミリーは、2024年9月からドイツで注文可能。


2024/09/03 Models AUDI JAPAN Press Releasesより

このブランドについて

  • AUDI

    アウディ

    ドイツのVWグループ内で、アウディは大衆向け高級車ブランドとして比較的手頃なコンパクトカーから大型サルーンやSUVまでラインナップし、日本でもメルセデス・ベンツやBMWに格式では及ばぬまでも、BMWばりのスポーツ性がある、若い新世代の富裕層向けプレミアムブランドという位置づけです。従来からの誰が見てもアウディ車とわかるような、ブランドイメージに継続性をもたせるデザインへのこだわり、スポーツモデルにも生かされるAWD制御技術「クワトロ」に加え、近年では「e-tron」シリーズの電動化技術に代表される先進的なテクノロジーを融合し、未来におけるサステナブル(持続可能)な成長戦略を描いています。

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