2025年シーズンに向けGR Supra GT4 EVO2モデルを発売
公開日:2024/08/28更新日:2024/08/28
モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを実践し、パフォーマンス、信頼性、操作性を向上
GR Supra GT4 EVO2(ブラックカラー施工車・プロトタイプ)
GR Supra GT4 EVO2(プロトタイプ)
2020年のGR Supra GT4発売以降、レース運営者の皆様やお客様の支えで、累計販売台数*²は120台に到達した。レーシングチームやドライバーの皆様の活躍により、これまで11の国や地域のGT4シリーズ戦、および国際レースで勝利、500回以上表彰台*³を獲得しており、アジア、アメリカ、ヨーロッパの3地域でクラス別シリーズチャンピオンになっている。
2023年シーズンの「GR Supra GT4 EVO」へのアップデートでは、ブレーキ、ハンドリング、エンジンのパフォーマンスを向上させ、様々な経験レベルのドライバーにとって運転しやすいクルマに仕上げた。しかし、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」に終わりはなく、その後も世界中のレース現場へ赴き、レーシングチームやドライバーの皆様よりレースという極限状態でしか得られない貴重なフィードバックを直接得てきた。そうしたご意見を開発に生かす「ドライバーファーストのクルマづくり」を進め、2025年シーズンには、さらにパフォーマンス、信頼性、操作性を向上させた「GR Supra GT4 EVO2」を導入する。
具体的には、タイヤの種類、摩耗状況やコースコンディションに応じて最適なブレーキング、およびコーナリングができるように、様々なドライバーの日欧サーキットでの走り込みを通じてABSのマップをきめ細やかに再チューニングした。加えて、ソフトのアップデートにより回転数制御のさらなる見直しを行うことでシフトダウン時間を短縮した。これによりブレーキング時の減速コントロール性を改善し、コーナリングスピードの向上につなげている。また、エンジン、ブレーキ、ドライブトレーンの各冷却性能の向上に加え、コックピット温度の最適化を図ることで、過酷なコンディションでも運転しやすく、高いパフォーマンスを維持し続けられように改善した。これらの改良により、プロドライバーだけでなく、世界中のGT4レースに意欲的に参戦するアマチュアドライバーも運転しやすいクルマに仕上げている。
「GR Supra GT4 EVO2」は2025年1月、デイトナ24時間レース併催のIMSAミシュラン・パイロット・チャレンジの第1戦で世界デビューする予定だ。
各地域におけるGT4車両の販売及びカスタマーサポート(スペア部品の販売やお客様への技術サポート)は、欧州はTOYOTA GAZOO Racing Europe GmbH、北米はTRD U.S.A., INC.、日本・アジアは株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント、中国はToyota Motor (China) Investment Co., Ltd.が担当する。
GR Supra GT4 EVO2 車両諸元*⁴
車両全般
全長 | 4,460mm |
全幅 | 1,855mm |
ボディ構造 | 高剛性ロールケージ付スチール及びアルミボディ(FIA規則に準拠) |
フロントスポイラー | 天然繊維コンポジット |
リヤウイング | 天然繊維コンポジット |
燃料タンク | 120L FT3安全タンク(ATL製) |
ドライバーシート | レーシングバケットシート(OMP製)、6点式シートベルト(FIA 8862-2009) |
エンジン&トランスミッション
タイプ | 直列6気筒ターボチャージャー |
排気量 | 2,998cm3 |
最高出力 | SROのBOPによる(SRO BOPの調整にはUSBパワースティックを使用) |
最大トルク | 660Nm*5 |
エンジンECU | マニエッティ・マレリ製レーシングECU |
排気システム | アクラポヴィッチ製レース用排気システム+メタル触媒 |
潤滑油 | ラベノール製オイル |
トランスミッション | オートマチック トランスミッションパドルシフト付(ZF製) |
ディファレンシャル | レース用機械式リミテッドスリップデフ(DREXLER製) |
ドライブシャフト | レース用ドライブシャフト(GKN製) |
サスペンション、ステアリング、ブレーキ
フロントサスペンション | マクファーソンストラット |
リヤサスペンション | マルチリンク |
アブソーバー | レース用調整式(KW製) |
ステアリング | 電動式ラックアンドピニオン |
ブレーキ(フロント) | 6ピストンレーシングキャリパー(Brembo)、Φ390スチールディスク |
ブレーキ(リヤ) | 4ピストンレーシングキャリパー(Brembo)、Φ355スチールディスク |
フロント/リヤ タイヤ | 305/660-18/305/660-18(Pirelli) |
ホイール | 11×18インチ(OZ製) |
電子制御
トラクションコントロール | 標準装備 |
アンチロックブレーキシステム | 標準装備 |
マルチディスプレイ | 標準装備 |
データロガー | 標準装備 |
リヤビューカメラ | オプション |
タイヤ空気圧センサー | オプション |
サスペンションセンサー | オプション |
装備品
消火器 | 標準装備 |
エアジャッキ | 標準装備 |
ドリンクシステム | オプション |
認定耐久パッケージ | オプション |
欧州販売予定価格
202,000ユーロ*6
各地域のGR Supra GT4 EVO2車両販売およびカスタマーサポート担当会社
欧州
TOYOTA GAZOO Racing Europe GmbH
Eメール:tgrcms@tgr-europe.com
北米
TRD U.S.A., Inc.
Eメール:trdusa.gt4@toyota.com
日本/アジア
株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント
Eメール:info_supragt4@toyota-cd.co.jp
中国
Toyota Motor (China) Investment Co., Ltd.
Eメール:tgrchina@tmci.com.cn
*1 「GR Supra GT4」および「GR Supra GT4 EVO」
*2 2024年7月末時点
*3 車両の仕様、注文方法などの詳細については、以下WEBサイトより確認できる
www.GR-Supra-GT4.com(英語のみ)
*4 SROのBOP(性能調整)による
*5 為替レートや輸送費のほか、様々な状況を鑑みて総合的に判断をしているため、地域ごとに価格が異なる。詳しくは販売会社へお問い合わせください
*6 為替レートや輸送費のほか、様々な状況を鑑みて総合的に判断をしているため、地域ごとに価格が異なります。詳しくは販売会社へお問い合わせください
2024年08月22日 トヨタニュースリリースより
このブランドについて
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TOYOTA
トヨタ
常に世界の最多生産台数を争い、日本のみならず世界を代表する自動車メーカー、トヨタ。多くの日本車メーカーと深い関わりを持ち、グループ全体で超小型車からバス・トラック、産業車両まで網羅したフルラインナップ・メーカーであり、近年は実用性やコストパフォーマンスのみならず、スポーツ性など走る楽しみにも力を入れています。世界初の量販ハイブリッドカー「プリウス」から電動化技術では最高の蓄積を持ち、自動運転技術の実用化、新世代モビリティと都市生活の在り方を模索する「ウーブン・シティ」へ多大な投資を行う一方、電動化だけがエコカー唯一の選択肢ではないというスタンスも崩さず、死角のない全方位戦略が現在の特徴です。