SUBARU スーパー耐久シリーズ2024 第3戦 オートポリスに新車両で参戦
公開日:2024/08/03更新日:2024/08/03
内燃機関の環境対応に挑みながら、各種将来技術をレースの現場で鍛える
HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT
Team SDA Engineering メンバー
SUBARUは、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる挑戦として、カーボンニュートラル燃料*1を使用した車両でスーパー耐久シリーズ2022より参戦。モータースポーツで求められる短いサイクルで仮説と検証を繰り返すというアジャイルな開発を通じてエンジニアを育成し、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を進めるとともに、カーボンニュートラル社会の実現を目指してきた。
「HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT」は、4ドアセダンをベースとし、レース用にチューンした水平対向ターボエンジンを搭載。駆動方式はSUBARUが磨き上げてきたシンメトリカルAWDを採用している。使用する燃料はこれまで同様、カーボンニュートラル燃料を使用し、ST-Qクラス*2に参戦する。
スーパー耐久シリーズには、人財育成と将来のバッテリーEVも含めた市販車への技術的なフィードバックを目的として、SUBARU技術本部の社員が参画した「Team SDA*3 Engineering」が参戦。「HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT」は、ターボエンジン(スポーツユニット)のカーボンニュートラル燃料を含めた環境対応に挑みながら、AWD駆動力制御など各種将来技術をレースの現場で鍛えていく。
<SUBARU MOTORSPORT MAGAZINE>
https://www.subaru-msm.com/2024/durable/
*1:二酸化炭素と水素、その他一部非食用のバイオマスなどを由来とした成分を、ガソリンのJIS規格にマッチさせるように合成して製造された燃料。燃焼時の二酸化炭素の排出量はプラスマイナスゼロとなると考えられており、カーボンニュートラル実現のための手段の一つ。
*2:スーパー耐久未来機構事務局(STMO)が参加を認めたメーカー開発車両、または各クラスに該当しない車両。
*3:スバル ドライビング アカデミー=SUBARUエンジニアの運転スキルと評価能力を高める人財育成の取り組み。
https://www.subaru.co.jp/outline/about/engineer/
【HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT主なスペック】
車両名 | HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT |
全長 | 4,670mm |
全幅 | 1,865mm |
全高 | 1,420mm前後 |
ホイールベース | 2,675mm |
エンジン | FA24 BOXER DOHC 16バルブ AVCS シングルスクロールターボ |
燃料 | カーボンニュートラル燃料 |
排気量 | 2,387cc |
最高出力 | 300PS以上 |
最大トルク | 400Nm以上 |
駆動方式 | DCCD[ドライバーズコントロールセンターデフ]方式AWD改 |
トランスミッション | 6MT |
ブレーキ | フロント:6ポット/リヤ:4ポット |
ホイール | BBS製 18インチ x 11J |
タイヤ | BRIDGESTONE製 260/660 R18 |
2024年7月25日 SUBARU ニュースリリースより
このブランドについて
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SUBARU
スバル
他のメーカーが真似できない左右対称の水平対向エンジンと熟成されたAWDシステムによる「シンメトリカルAWD」、そして先進的な安全運転支援システム「アイサイト」を武器に勝負、個性的なプレミアムブランドとして成長してきたスバル。近年はトヨタの支援を受け、低燃費化が難しい水平対向エンジンの電動化やBEVへの転換を進めつつ、長年培ってきたAWDの制御技術やアイサイトの発展を将来にも活かそうとしており、新型の電動SUV「ソルテラ」発売など、重大な転機に差し掛かってきました。1990年代以降のプレミアム路線によって向上したブランドイメージで電動化時代に生き残りを図れるか、今まさにその成果が問われています。