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フォーミュラE世界選手権シーズン10上海E-Prix 第11戦でミッチ・エバンスが優勝、ニック・キャシディは3位 第12戦でもダブル入賞を果たし、ドライバーズ&チーム・ランキング

■2024年ABB FIAフォーミュラE世界選手権の第11戦、初開催となった上海E-Prixでミッチ・エバンスが1位、ニック・キャシディが3位でフィニッシュし、ダブル表彰台を獲得
■ニック・キャシディは第12戦でも4位入賞を果たし、ドライバーズ・ランキングで首位の座をキープ。リードを25ポイントに拡大
■ミッチ・エバンスは第12戦で5位フィニッシュ、第11戦での優勝もあわせ、ドライバーズ・ランキングで3位に浮上
■ジャガーTCSレーシングは第11戦と第12戦を終えて299ポイントを獲得し、シーズン10残り4戦を控え、チャンピオンシップの通算ポイント記録を更新。チーム・ランキングで73ポイントのリードを築く
■第13戦、第14戦は、2024年6月29日、30日(現地時間)に米国ポートランドで開催

ジャガーTCSレーシング、上海E-Prixでダブル表彰台獲得!ドライバーズ・ランキングで首位キープ、チーム・ランキングでもトップキープ

2024年5月25日、26日 中国・上海発:

ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10、初開催となった上海E-Prix第11戦において、ジャガーTCSレーシングのミッチ・エバンスが今シーズン2勝目を挙げた。チームメイトのニック・キャシディも3位となりダブル表彰台を獲得した。翌日の第12戦でもニック・キャシディが4位、ミッチ・エバンスが5位とダブル入賞を果たし、ドライバーズ・ランキングでは、ニック・キャシディが25ポイント差で首位の座をキープし、ミッチ・エバンスが3位に浮上した。ジャガーTCSレーシングは、この週末で合計62ポイントを獲得し、チーム・ランキングでは2位に73ポイントの差をつけトップを維持している。

第11戦のクオリファイセッションで3番手につけたミッチ・エバンスは、レースを通して「I-TYPE 6」のエネルギーマネジメントに注力していた。11周目までに2回のアタックモードを行使し、トップ6から一度も外れることなく周回を重ねた。そして13周目、ミッチ・エバンスはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム)からトップを奪いとる。その後も、パスカル・ウェーレイン(タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム)と首位争いを繰り広げ、最終ラップでミッチ・エバンスがターン1のアウト側からトップに躍り出て、劇的な勝利を収めた。

ドライバーズ・ランキングをリードしているニック・キャシディは、10番グリッドから出走した。序盤はエネルギーを温存し入賞圏外を走行していたが、12周目以降は徐々にポジションをあげていき、25周目には3位に浮上、そのままフィニッシュした。

第12戦は、雨予想のなか、上海インターナショナル・サーキットの天候は改善し、レースは序盤からハイペースで進んだ。ニック・キャシディは5番グリッド、ミッチ・エバンスは6番グリッドからスタートし、チームは巧みなレース戦略を展開し、両ドライバーとも7周目までに2回のアタックモードを行使した。ニック・キャシディは16周目に4番手、ミッチ・エバンスは20周目に5番手に浮上し、チェッカーフラッグを受けるまでそれぞれのポジションをキープしダブル入賞を果たした。今シーズンはあと4戦を残し、ジャガーTCSレーシングは現時点で、合計299ポイントを獲得しており、チャンピオンシップの通算ポイント記録を更新した。

JLRモータースポーツ担当マネージング・ディレクター兼ジャガーTCSレーシング・チーム・プリンシパルを務めるジェームズ・バークレーのコメント:

「上海での素晴らしいレースウィークを終え、第11戦は優勝とダブル表彰台、第12戦はダブル入賞と、チャンピオンシップにおいて重要なポイントを獲得することができました。昨日は、チームは適切なタイミングで適切な判断を下し、無類の強さを発揮したレースでした。チームもドライバーもうまくレースをコントロールして、最終的にはチャンピオンシップに不可欠なポイントを獲得できたことにとても満足しています。チームの素晴らしい働きによってこのシーズンの重要な時期に過去最高のポイントを獲得することができました。これからは次のポートランドの2連戦とシーズン最後となる2連戦に向けて集中していきます。」

ジャガーTCSレーシングドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:

「第11戦では本当に素晴らしいレースができました。一度もトップ6から外れることなく、やるべきことを正確にこなすことができました。ニックが3位に入ったことはチームにとって素晴らしい結果です。そして第12戦も4位と5位と入賞することができました。残り4レースまで時間があるので、少し休みを取って英気を養ってのぞみたいと思います。」

ジャガーTCSレーシングドライバー、ニック・キャシディ(#37)のコメント:

「この週末は素晴らしい結果になりました。第11戦は僕にとっては常に混戦だったけれど、序盤から『I-TYPE 6』のバランスの良さを感じていたのでダブル表彰台を獲得できてよかったです。レース終盤のチームコミュニケーションはとても明確で、僕はそれを尊重しました。チームにとっても大きな成功だし、ミッチにはおめでとうと言いたいです。チームは今年、素晴らしい仕事をしてくれています。第12戦も入賞しポイントを獲得することができました。今シーズンはあと4レース残っているので、100ポイント以上の獲得を目指して頑張ります。」


次は2024年6月29日、30日に開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10第13戦、第14戦、ダブルヘッダー開催となるポートランドE-Prixに挑む。

エディターズ・ノート

ジャガーTCSレーシングについて

JAGUARは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなった。


2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権では、ジャガーTCSレーシングはフォーミュラEでチーム最大のポイント獲得となる292ポイントを獲得し、準優勝に輝いた。

ミッチ・エバンスは、2023年のドライバーズ・ランキングで、フォーミュラEにおける自己最多となる197ポイントを獲得して、ランキング3位でシーズンを締めくくった。2024年も、チームのために引き続きレースに参戦する。ニック・キャシディは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の2024年シーズンからチームのドライバー・ラインアップに加わった。

2023年シーズンでは、すべてのチームが世界初のネットゼロレースカーであるGen3カーでレースを行った。ジャガーTCSレーシングは、2024年も「Jaguar I-TYPE 6」でレースに参戦する。

フォーミュラEは、電動レースカーのコンセプトだけでなく、開催地の選択においてモータースポーツの世界でユニークなシリーズとなっている。2024年のチャンピオンシップは、メキシコシティ、ディルイーヤ、モナコを含む世界の主要都市の中心部にある既存のサーキットや仮設のストリートサーキットで開催され、東京や上海などの新たな会場も追加される。シーズン最終戦の週末は、ロンドンでダブルヘッダーのレースが開催される。

フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計している。JAGUARは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングを通じてエンヴィジョン・レーシングに「Gen3」のパワートレインを供給している。

コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっている。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバー(JLR)のフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながる。

フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、JLRのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項だ。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、JAGUARはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発している。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるJAGUARにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができる。それこそがJAGUARが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいる。

ジャガーTCSレーシングは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としている。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っている。詳細については、https://media.jaguarracing.com/を見てください。

Tata Consultancy Services (TCS)について

TCSは、55年以上にわたって数多くの世界最大規模のビジネスをデジタルに変革してきた、ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業だ。JLRの長年にわたる戦略的テクニカルパートナーであるTCSは、新しいテクノロジーを活用して、レースチームの電動化を促進し、レースで勝利して、より持続可能な未来を構築する活動をサポートしている。TCSはより良い未来の構築に取り組み、サーキットで得たノウハウを活用して、モビリティ・エコシステムを変革している。タタ・グループの一員であるTCSは、世界中に60万3,000人を超えるコンサルタントを擁している。

問い合わせ先

ジャガーコール(フリーダイヤル)
0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)

2024年5月28日 Jaguar Land Rover Japan Media Centreより

このブランドについて

  • JAGUAR

    ジャガー

    英国が誇る名門メーカーであるジャガーは、1960年代のEタイプなどに代表されるスポーティでエレガントな高級車を多数輩出、レースシーンにも欠かせない存在であり、近年はF-PACEなどブランドイメージに恥じないスポーティなSUVもラインナップしてきました。フル電動SUVのI-PACEをはじめ、その他のモデルもパワフルな内燃機関からPHEVなど多彩なパワーユニットを揃えてきましたが、2025年にピュアEV(BEV)のラグジュアリーブランドへ転換することを宣言し、今後はBEVメーカーとして歩んでいくこととなります。新時代の電動モビリティと古き良き英国車の雰囲気をいかに融合させていくかに要注目です。

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