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液体水素カローラ2年目の24時間耐久 挑戦と進化に迫る

液体水素カローラが、今年も24時間耐久レースを走った。昨年の同大会以降も改善を積み重ね、鍛えられた人とクルマ。進化の歩みを追った。

「液体水素カローラ2年目の挑戦:開発の進化と挑戦の教訓」

2024年5月26日、24時間耐久レースを走り終えたGRカローラを、モリゾウや近藤真彦選手らが迎え入れる。


液体水素カローラ2年目の挑戦は、332周、距離にして約1,515キロという走行結果。ブレーキ関係の不具合もあり、昨大会の記録(358周、約1,634キロ)には及ばなかった。


開発陣からは「もう一回初心に」、「いい教訓になりました」、「悔しさが強い」といった声が。


一方で目標の一つとしていた“給水素1回で30周走行”は達成。これは、昨年のスーパー耐久最終戦・富士での平均20周を1.5倍上回る。


トヨタイムズニュースは今回、GRカローラの3つの進化に注目した。水素を組み上げるポンプの耐久性向上と、世界初の異形水素タンク、そしてCO2回収装置だ。


今年の24時間耐久レースをターゲットに、開発は急ピッチで進み、試行錯誤は直前まで繰り返された。


そもそも昨年の液体水素によるレース参戦が、世界初の試み。そこからの改善もまた、当然ながら一筋縄ではいかない。


だが、モリゾウこと豊田章男会長は、今年の年頭あいさつでこんな言葉を仲間に贈っている。


「勇敢に行く、誰も行ったことのないところへ」(『スタートレック』カーク船長の言葉)。


焦り、悩みながらも、決して挑戦の歩みを止めない開発陣。その奮闘に密着した。

こちらは、2023年の24時間耐久レースに挑んだ際のトヨタイムズニュース。未視聴の方は、合わせてご覧いただきたい。

撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY


2024.05.27 トヨタイムズニュースより

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    常に世界の最多生産台数を争い、日本のみならず世界を代表する自動車メーカー、トヨタ。多くの日本車メーカーと深い関わりを持ち、グループ全体で超小型車からバス・トラック、産業車両まで網羅したフルラインナップ・メーカーであり、近年は実用性やコストパフォーマンスのみならず、スポーツ性など走る楽しみにも力を入れています。世界初の量販ハイブリッドカー「プリウス」から電動化技術では最高の蓄積を持ち、自動運転技術の実用化、新世代モビリティと都市生活の在り方を模索する「ウーブン・シティ」へ多大な投資を行う一方、電動化だけがエコカー唯一の選択肢ではないというスタンスも崩さず、死角のない全方位戦略が現在の特徴です。

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