日産フォーミュラEチーム 中国でのフォーミュラEで更なる高みを目指す

日産自動車株式会社は、5月25日、26日に中国、上海においてダブルヘッダーで開催される、フォーミュラE世界選手権シーズン10の第11戦と第12戦に参戦する。シーズン10はこの上海大会を含め、残り6ラウンドとなった。

日産フォーミュラEチーム 上海大会レースへの挑戦

前回のベルリン戦では、オリバー ローランドが土曜日と日曜日にそれぞれ予選15位と16位から驚異的な追い上げを果たし、両レースとも表彰台を獲得し、ドライバーズランキングを6位まで上げた。またチームメイトのサッシャ フェネストラズも過去5レース中4つのレースでポイントを獲得しており、日産フォーミュラEチームとして現在ランキング3位に位置している。


前回のフォーミュラE中国戦は、2014年に北京のオリンピックスタジアムで初開催された。ローランドはその際にポールポジションを獲得し、レースを2位で終え、自身初となるフォーミュラEでの表彰台を獲得した。
今回の上海E-PRIXが開催される上海インターナショナルサーキットは、F1中国グランプリなども開催される有名なサーキットだ。フォーミュラEに適したレイアウトに変更した今回のトラックは合計12個のコーナーがあり、後半に向けて徐々にタイトになるターン2からターン4、また激しいブレーキング競争が繰り広げられるターン6からターン10においては、レース中に最も多いオーバーテイクが予想される。


FP1(フリープラクティス1)は金曜日に行われ、土曜日と日曜日ともに予選は現地時間10:20から、決勝は現地時間15:00から行われる。


日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ ヴォルペは上海戦に向けて以下の通り語った。
「前回、ローランドが2戦とも表彰台を獲得したことは素晴らしかったです。またフェネストラズにとっても良いレースで、彼にとっても価値のあるポイントを獲得しました。上海で行われるレースは、フォーミュラEでも新しい会場なので、最も早くコースを把握し、適応できるかがテーマとなり、すべてのドライバーにとってチャレンジングなものとなるでしょう。今シーズンの好調な結果を受けて、我々のモチベーションは非常に高いですが、まだまだ改善すべきことが多くあることは分かっているので、その認識を持ってこのダブルヘッダーに集中したいと思います」

ドライバーコメント

オリバー ローランド


「今シーズンの自分の走りには満足しています。ベルリンでは2度の表彰台を獲得することができ、チームはチャンピオンシップを狙える位置にいます。上海はベルリンのコースとは全く違うタイプのサーキットなので、予選ではグリッド上位を狙いたいと思っています。上海のコースは多くの高速コーナーがありますが、我々は十分な戦略を立てて、両レースとも良い結果を得ることを目指しています」



サッシャ フェネストラズ


「我々はベルリンで素晴らしいスピードを見せ、チームの実力を証明しました。また自分自身もエネルギーマネジメント能力を学び、上海のレースに活かすことができると思っています。チームとしても確実にデュエルに残れるよう様々な取り組みをしてきました。新しいトラックに挑むことは非常に楽しみですし、早くマシンに乗って走りたいと思っています」



2024/05/21 日産自動車ニュースルームより

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    かつては日本第2位の自動車メーカーであり、自他ともに求める「技術の日産」として、真剣なクルマ選びに値する玄人好みのクルマがユーザーに支持される日産自動車。フェアレディZやスカイライン、GT-Rといった歴史と伝統を誇るV6DOHCターボエンジンのハイパワースポーツをイメージリーダーとして大事にする一方、2010年に発売したリーフ以降、SUVのアリア、軽自動車のサクラなど先進的なBEVをラインナップ。さらにエンジンを発電機として充電いらず、従来どおり燃料の給油で乗れる「e-POWER」搭載車を増やしており、モーターのみで走行するクルマの販売実績では、日本No.1の実績を誇るメーカーでもあります。
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